今年最後のライブを無事に終え、探し当てた迂回ルートを再び戻って、長男一家の暮らすマンションへと移動する。日曜なので埋まっていると思っていた2台分の来客用駐車スペースのうち、1ヶ所が奇跡的に空いていた。ラッキーだ。
Xmasプレゼントの入っている袋を抱えて部屋に入ると、お嫁さんは手料理の真っ最中で忙しく、息子は我が子の子守りにかかりきり。2時間前に訪れていた妻は持参のサラダのセッティングも終え、のんびりテレビでサッカーなど観戦中だった。
まずは持参のLEDイルミネーションを飾りつけ、午前中に作った紙製のサンタ帽子を、お気に入りのうさこちゃん人形にかぶせる。壁にはお嫁さんの飾ったXmasオーナメントもあり、雰囲気はバッチリだ。
孫娘は私の顔を見ると一瞬キョトンとしていたが、やがてグズグズと泣き始める。このところ続けて起きている人見知り現象で、私以外でも年配の大人だとたいていは泣く。妻ももちろん例外ではなく、血のつながりがあろうがなかろうが、一切おかまいなしだ。
母親がそばにいて、一緒に遊んでやるとやがて愛想をふりまき始めるが、この日のように母親が忙しく動いていると、なかなかご機嫌は直らない。
4〜5ヶ月くらいから始まる現象だそうで、基本的には成長の過程で表れるものだが、子供によってバラつきがあるとか。
無理に抱き上げると一層抵抗が激しくなり、身内としてはちょっと悲しいが、めげずに顔を出していれば、いずれ慣れてくると信じよう。
18時くらいに準備整って、宴を始めた。初めて食べたが、食パンに野菜や卵を詰めて焼いた「キッシュ」というフランス料理が、とても美味しかった。
そのほか、クリスマス定番の鶏料理やホタテの刺身、そしてポテトベースのサラダなど、歓談しつつ2時間ほどかけて楽しく食べる。
孫娘へのプレゼントは、松谷みよ子のロングセラー「いないいないばあ」の絵本と、大きな赤いキルティング製のくまのプーさんソックス。中にはお菓子が詰まっているが、今年に限っては食べるのは大人である。
孫娘の入浴があるので、早めの20時に帰ることにする。食べそびれたルタオのクリスマスケーキは、半分をお土産にもらって、家に戻ってからゆっくりいただいた。