2010年5月31日月曜日

ユルユルな日

 週末はライブと仕事でつぶれたが、今日は仕事もなく、春らしいうららかな陽気。郵便局に生活費を引き出しに行くついでに、近隣を散策し、芽がきれいに出そろった木々の写真を何枚か撮る。
 3D-CGの添景に使うためで、樹木の写真はいまが撮りどき。前回まとめて撮ってからかなりの月日が流れ、ワンパターン&マンネリにならないうちに、新しい素材を準備したい。

 この種の写真はネット上でも売っている。だいたい1枚500〜1,000円くらいだが、周囲の不要な部分はきれに切り取られ、すぐに使える状態になっている。
 つまり、買えば済むものだが、いい感じの樹木は誰もが使うので、作品が似たイメージになりかねない。

 たかが樹木だが、建築物の添景としては重要な位置づけで、樹木次第で建物のデザインの不備を補うことさえあるから、決して馬鹿にできない。すべて自分で撮影し、ていねいに切り取って自分で素材を作る。
 1本の樹木を仕上げるのに、数時間はかかるから、仕事のない時期にしかできない非常に根気のいる仕事だが、ストイックな私むきである。


 家に戻ってから、家の外回りの雑草刈りや壁のツタの剪定など、雑事を延々とこなす。材料がそろったカエルオブジェの下準備もウッドデッキでやった。充分にイメージを練ったので、だいたい思惑通りになりそう。
 BSアンテナのサビをとり、不要なリブをグラインダーで切断。シールをはがし、支持棒をつける穴もあける。目玉と口になる台所用のお玉は、金切りノコで切断し、ていねいにヤスリがけをする。
 すべての材料を仮置きしてみたら、なかなかよい感じだ。完全な円だと思っていたBSアンテナだが、実は微妙な楕円であったことに初めて気づく。この楕円型を横に配置してみると、カエル顔がピタリと決まった。
 明日以降、目玉と口の位置を決め、ビス止め用の穴をあけたのち、本体にペンキを塗る。エントリー開始は来週からなので、楽しみながらユルユルとやる。

2010年5月30日日曜日

FAX機の条件

 15年間使い続けたパナソニックのFAXが、ついに壊れた。1ヶ月ほど前から、FAXの画像が乱れたり、1時間もかかって届いたりする異常があったが、交換したばかりという先方のFAXのせいかと疑っていた。
 しかし、昨日になって、何もしていないのに留守録が勝手に再生されたり、はてはどのスイッチを押しても、すべて留守録設定に変わってしまうという異常事態。もはや寿命である。

 調べてみると、4年前に留守録機能が壊れ、6,000円強を払って修理している。症状から察して、かなりの重症。安いものだと1万円でFAXが買える昨今では、すっぱり買い換えるのが懸命な選択であろう。よくぞ15年も働いてくれた。
 今年になって、メインパソコン、プリンタが壊れた。昨年暮れには、暖房ボイラも修理した。不思議なことに、仕事がないときはモノはあまり壊れないが、仕事があると狙い済ましたようにモノが次々と壊れる。実に収支がうまくできている。


 次なるFAXをどうすべきか、かなり悩んだ。図面をDXFなどのデータでいただけないかと、最もFAXでの依頼が多い取引先に頼んでみたが、それは大元のハウスメーカーが許さないと、あっさり却下。
 図面をスキャンし、画像データに変換する方法もあるが、こちらも技術的に難しそうだった。(あくまで「先方が」である)

 FAXデータをメールでもらえるサービスも存在する。初期費用が2,625円で、あとは無料。決定的な手段のようだったが、11桁の特別な番号があてがわれ、受信は可能だが、送信はできない。送り手側FAXとの相性不安もあり、こちらも決心がつかなかった。
 結局むこう10年は使えるであろう新しいFAX機を買うという、月並みな結論に落ち着いた。アナログ的手段であるFAXはいずれ消え去る運命と信じているが、取引先にそれを強いることはできない。
 新しいFAX機の条件は厳しく、以下のようなものだった。

・感熱紙対応
(ランニングコストが高く、用紙スペースが邪魔な普通紙タイプは不可)
・B4サイズ対応
(仕事の図面は細かいので、A4では読み取れない)
・自動FAX受信機能
・留守番電話つき
・ナンバーディスプレイ対応
・留守録転送機能つき
・ドアホン対応

 どれも仕事で使うには必須の条件で、このすべてを満たすFAXは、市場にひとつしか存在しなかった。最近は「A4普通紙」がごく一般的なFAXなので、条件があまりに厳しすぎた。存在したこと自体が奇跡のようなものだ。
 その「たった1機種」とは、「サンヨーのSFX-DK13」。すでにアマゾンで注文済みで、早ければ火曜にも届く。
 唯一の不安は、いま使っているパイオニアのドアホンシステムとの相性である。機器の仕様を調べてみたら全く同じなので、理論的には使えるはずだが、もし使えないとなると、さらなる出費を強いられる。
 無事に使えた場合、現在FAX機と電話機が混在している複雑な電話周りを、FAX機だけで済むよう、機器を整備するつもり。セットアップ作業にまた時間がとられるが、今年はこうした雑事に振り回される運命のようだ。

2010年5月29日土曜日

ひまわり訪問ライブ

 近隣の老健施設での訪問ライブが無事に終わった。いつもより早めに起きて最終リハをざっとやる。午後2時開始だが、初めての施設なので、少し早めに出た。
 開始20分前には先方に着く。自宅とは別の区だが、車だと20分もかからない。担当のHさんと簡単な打合せをし、場所を決めてすぐにPA等をセットした。
 10分前にはスタンバイしたが、すでに会場には30名を越える人が集まっている。予定を5分早め、13時55分から歌い始めた。

 事前情報で、介護度の低い元気な方(要支援1〜2)が大半、と聞いていたので、プログラムは慎重に構成した。最初の4曲で様子を見て、その反応で以降の歌の出し入れを調整しようと考えたのだ。
 その4曲とは順に、「北国の春」「花(滝廉太郎)」「恋のしずく」「お富さん」。クセのない演歌→唱歌→艶っぽい新しめの歌謡曲→民謡に近い演歌、といった位置づけである。


 出だしの「北国の春」はリスクの少ない訪問ライブの定番曲で、1〜5月の訪問ライブでは同じ場所でない限り、1曲目には必ず歌う。起承転結の「起」に相応しい曲で、高齢者対象の訪問ライブを今後やってみたいと考えてる方は、ぜひともレパートリーに加えることをお勧めする。
 結果として、4曲とも受けた。最もリスクのあった「恋のしずく」も含め、間奏中にもさざ波のような拍手が起きるという、信じがたい反応。あとで聞いたことだが、開所以来初めての外部ボランティアによる演芸会だったそう。「新鮮度」という部分で、かなり得をした。

 以降、新旧とりまぜた構成で、トントンと歌い継ぐ。どのようなライブでもそうだが、会場の中で真剣に聴いてくれる人をいち早く見つけ、その人に気持ちをぶつけるように歌うと、だいたいうまく運ぶものだが、今日はその「真剣に聴いてくれる人」が多数いた。
 つまり、「どこを向いて歌っても聴いてくれる人ばかり」なのである。やりがいのある場だった。
 13曲をぴったり40分で終え、素早く撤収しようとしたら、会場の拍手が鳴り止まない。担当のHさんは終わらせたい感じだったので構わず作業を続けたが、会場の後ろのほうから期せずして、「アンコール!」の声。それも複数である。
 私の場合、訪問ライブではアンコールはあまり出ず、仮に出たとしても、職員の方がリーダーとなり、「ぜひあと1曲歌っていただきましょうか」といった流れが普通だった。
 施設には決められたスケジュールがあり、それを滞りなく仕切るのが職員の務めだからで、アンコールをするか否かの判断も、おそらくそれに含まれるのだろう。

 しかし、「聴き手側からのアンコール」は記憶にない。聴き手の介護度が低いので、歌い手と聴き手が対等なごく普通のコンサートと考えると、それも納得がゆく。横にいたHさんと打合せ、いったん抜いたケーブルを再セット。短い曲を1曲という条件で、「宗谷岬」を歌った。
 準備はしていたが、いろいろな事情で外した曲のうちの1曲である。曲調といい、季節感といい、締めくくりにはピッタリ収まる選曲だった。
 終了後、責任者のTさんに応接室に招かれ、ねぎらわれた。これまたあまりない経験だ。Tさんから、「もしかして以前に"かぐや姫"を歌ってませんでしたか?」と、いきなり問われた。
 聞けばTさんも高校時代に"かぐや姫"や"風"のコピーバンドをやっていて、伊勢正三の大ファンだとか。私の歌を聴いていて、何か感ずるものがあったらしい。なかなかスルドイ方で、これまでの活動歴などをざっと話すと、「次回はぜひ"かぐや姫"を歌ってくださいよ」と、真顔で言われた。

 ひとまず「北の旅人」「僕の胸でおやすみ」なんかを次回やりましょうか、ということになったが、本当に実現すれば画期的なこと。
 場の反応から、かなり新しい歌でもいけそうな感触はあったが、介護施設でフォークを歌える日が、今年中にでもやってくるかもしれない。長生きしてよかったです。

2010年5月28日金曜日

数年後の自分

 ずっと空地だった自宅南側の土地に、数日前から突然工事が始まっている。近所に二世帯で住む若夫婦が家が手狭になったのか、自分たちの家を新築するらしい。重機が入って杭を打ち、基礎の掘削をしている真っ最中。
 元々が地盤の悪い地域なので、振動がモロに響き、早朝から(といっても8時30分くらい)叩き起こされる。

 10年前の新築時には、町内の家を全部合わせても30軒前後だった。それがいまや100軒に迫る勢い。今回の工事は2区画離れていて、日照やプライバシーに影響はなく、深夜に歌ってもクレームがくる心配はひとまずない。しかし、それもいつまでだろうか。
「周りにな〜んにもない」のがこの地の大きな魅力だったが、それも風前の灯で、隣地に家が建つのも時間の問題かもしれない。いまのうちにせいぜい歌っておきますか。


 昨夜テストして気になっていたノートパソコンのバッテリー劣化に関し、本格的に調べてみた。すると、すでに初期能力の50%強しかないことが判明。カタログには初期値として「連続3時間稼働」とあるので、実際に試した数値、1時間30分とピタリ一致する。
 考えたすえ、やはりバッテリーを新品に交換することにした。純正品ではないが、パナソニック製の同等品で、能力が30%以上も高い品が、送料込5,100円で売っている。これなら4時間はもつ計算で、ひとまず実用に耐える数値だ。同じノートパソコン用として、無線式のロジクール製マウスも1,800円強で購入。
 あれこれ合算すると、合計で3万円ほどの投資になったが、それでもiPadなんぞよりはるかに安い。現在、そして数年後の自分のあるべき姿を冷静に考えると、この選択が最も適切だと判断したのだが、それが正解だったかどうかは、しばらくしてみないと分からない。

2010年5月27日木曜日

あれこれ調査調達

 昨日出したばかりの請求書が再提出となった。請求金額は変わらないが、内訳が変更となった。最悪でも土曜日、できれば金曜に欲しいというので、急いで作り直し、すぐに速達で出した。無理難題の部類ではあるが、私にすればかなりの金額だし、お得意さんでもあるので、誠意はつくさねばなるまい。

 その足で100円ショップ→ヤマダ電機→ホームセンターと回って、細々したものを調達する。
 昨日書いたカエルのオブジェを作るのに必要な材料がまだ足りない。目玉の白目部分にするための植木鉢皿2枚と、顔になるBSアンテナを塗りつぶす緑色のペンキだ。あちこち探して、結局ホームセンターでベストの品を見つけた。
 緑系のペンキは種類が非常に多く、かなり迷ったが、コンテストに出品したあとは庭にある楓の木に常設展示する予定なので、派手な色はあえて避け、やや青味の入った落ち着いた色にした。

 これでカエルオブジェを作る材料は全部そろった。あとは作るだけ。


 ノートパソコンを1階や外で使うのに、LANケーブルの持ち合わせがなく、こちらはヤマダ電機で調達。3mの極細ケーブルが630円。溜まっていたポイントを全部使い、300円強で入手した。
 そのほか、ホームセンターで家庭菜園の竹支柱を4本、枝豆の種、墓参用の防風ろうそく立てなどを買う。必要なものばかりだが、普段はつましく暮らしているので、珍しく散財した気分だ。
_このところ公衆LANスポットに関してずっと調べているが、ビックカメラがやっている「Wi2-300」というサービスが安くて使いやすいようだ。
 初期費用不要で、月額380円。LANスポットはYahoo!とほぼ同じで、マグドナルドや駅の待合室などが使える。
 最も好都合なのは固定料金の他に、月基本料が105円の従量プランや、定額制のワンタイム料金があること。現実問題として、そう頻繁に旅行することは考えられず、年に1〜2度の利用ならば、従量プランで充分と思われる。

 今日はノートパソコンのバッテリーテストもやってみたが、わずか1時間半の連続使用でバッテリー切れとなってしまった。フリーソフトで調べてみると、バッテリー能力がかなり下がっているようだ。中古なので仕方がない。
 新品のバッテリーは5,100円で入手可能だが、こちらも実際に必要なのかどうか、まだ判断がつかない。「電源使用OK」の公衆無線LANスポットもかなりあるようだし…。

2010年5月26日水曜日

カエルのオブジェ

 はやくも月末となり、首都圏の取引先から請求書に関する連絡があった。数えてみたらこの1ヶ月で、48棟分もの図面を納品していた。請求書を出しつつ、郵便局隣にある100円ショップをぶらつく。
 実は数年前にカミナリが落ちて壊れてしまったBSアンテナを使って、カエルのオブジェを作ろうと思っている。
 お椀型の形状が面白いので、何か有効な使い道はないかと考えつつ、はや2年。ずっとウッドデッキの片隅に立てかけたままだった。

 しばしばふれてるように、私は若き頃より、かなりのカエル狂である。カエルの小物は黙っていても家族や友人が持ってきてくれて、自然に増殖しつつあるが、まだないのが庭にでも飾れる防風防水型のオブジェ。
「ケロガード」という市販品もあるが、我が庭には、やや不釣り合いな印象もする。いっそ不要品で手作りでも…、というのがずっと構想にあったのだ。
 うまい具合に、カエル狂によるなじみのカフェで、「第2回カエル自慢コンテスト」なるものが近々実施とか。初回はエントリーしつつも、惨敗。70数匹にも及ぶマニアックなカエル達に立ち向かうには、もはや手作りカエルしかない。いまこそカエルオブジェ作りを実行に移す時機到来である。

 おおまかなデザインスケッチは出来ているので、今日は目玉と口にする材料を物色。かなりの時間を費やし、ほぼイメージに合う材料を見つけた。
 ちなみに、顔はBSアンテナ本体で作る。これに関する詳細は後日。

2010年5月24日月曜日

訪問ライブ難易度

 ノートパソコンのセットアップ作業は、ほぼ終わった。同時進行でやっていた仕事は、半年以上も依頼が途切れていた取引先からのもの。しばらく描いてなかったパターンだったため、かなりの時間を食ったが、どうにかこちらも無事に終了。

 今日は午後から別の仕事の依頼もあったが、支払いが毎度1年近くも滞る、トンデモナイ相手。あいにく苦手なジャンルの仕事だったこともあり、丁重にお断りした。もうカネに目はくらみませぬ。


 一昨日の土曜に見知らぬ男性から電話があり、ネットで見たので、私の勤務する施設で歌っていただけないか、とのこと。ネット経由の依頼は久しぶりで、「ライブはツキイチ」などと決め込んではいたが、施設訪問ライブとなると話は別。なるべく時間を作って対応したいと考えている。
 6月は自宅ライブや猫&おけいさんライブなどがあるので、余裕のあるいまのうちにと、今週の土曜に40分ほど歌わせてもらうことになった。
 場所は自宅から車で15分ほどの老健施設。つまり、リハビリとその後の社会復帰を目的とした施設だが、実態は老人ホームに限りなく近い。
 私のこれまでの実感では、ディケアセンター>老健施設>有料老人ホーム>グループホーム>病院>特別養護老人ホームの順でライブの難易度が上がる。
 つまりは、より元気な方が場に多いほど、歌のニーズも多種多様で、対応が難しくなる傾向にあるように思える。

 かなり前だが、ディケアセンターで「ブルーシャトー」「銀色の道」「木綿のハンカチーフ」などのリクエストが飛び出して驚いた。他の老人ホームではまず出ない要望で、事前に連絡があったので対応できたが、いきなりだと私には困難である。
 今回は介護度が「要支援1〜2」の元気な方ばかりなので、定番曲はおさえつつも、ある程度はモダンな曲も用意しなくてはならない。選曲が難しくなりそうだ。
 最低20曲以上は準備するが、構成をどうすべきか、しばらく悩みながら練習してみよう。

2010年5月22日土曜日

ノートパソコン到着

 昨日ネット注文したノートパソコンが、早くも今日の午前中に届いた。同じ札幌市内とはいえ、とにかく早い。
 さっそく梱包をほどいてセットアップ作業に励んだが、幸いなことにOSはすでに出荷時状態でインストールされており、その分作業時間は短く済んだ。

 運悪く(運良く?)急ぎの仕事が入っていて、仕事の合間の作業になったが、ひとまずネットを使える状態にし、ウィルスソフトを設定し、OSやエクスプローラーを最新にし、4台の稼働パソコンのファイル交換を可能にしてブックマークを転送したところで今日はおしまい。
 バッテリが空の状態だったので、充電に少し時間がかかった。日付などを設定する内蔵電池にも充電する必要があるらしく、電源OFF時にも、しばらくケーブルはつないでおかなくてはならない。


 まだ本格的には使ってないが、ノートパソコン初体験の感想としては、以下のようなもの。

・画面は現状と同じサイズなので、何ら支障なし。しかし、角度により、液晶がやや見にくい場合がある。中古で最安だった理由がこれか?

・内蔵のマウス代わりのタッチパッドは、まるで使えない。(単に私が不器用なだけ?)写真のように、予備パソコンのマウスをとりあえず使っているが、いずれは専用の無線マウスを買う予定。
 細かい作業が多いので、精緻な感度のマウスは必須なのである。

・テンキーがないのは、案外不便。数字入力の多いCADソフトで使うには、慣れるまで大変かも。

・軽くて場所をとらないのは、予想以上にいい。折り畳むとパソコンとは思えないほど。電気代もかなり安い。これを使えば、冬は2階仕事場よりも暖かい1階居間の掘りコタツで仕事ができそうだ。
 自宅内を無線LANにする計画はいまのところないので、1階にあるモデムから、分岐式のLANケーブルを1本引く予定。
_昨日書いた無線LANの手段で、「イー・モバイル」という携帯電話のような機器を使うと、市街地ならどこでも無線でネット接続が可能になるらしい。
 ただ、こちらは基本料金が1,000円からで、使う時間によって料金が増える仕組み。「どこでもいつでもパソコンでネット接続」という理想に近づくが、コスト的には公衆無線LANスポットより、かなり上がるだろう。
 悩ましいところだが、ひとまずは安くて使い放題の選択になりそうだ。

2010年5月21日金曜日

どこでもオフィス

 かなり前からノートパソコンを使った無線LAN、すなわちケーブルをつながずに街頭などでインターネットをする手段を検討していたが、今日ついにその一部を実行に移した。
「旅先などで自由にパソコンを使って仕事をし、それをネット経由で納品したい」というのが、そもそもの発端。ディスクトップパソコンしかない現状では、急な仕事に対応できず、旅行もままならない。
 仕事仲間ではすでに実行している人が結構いて、必要なものはだいたい把握していた。

1)ノートパソコン
2)無線LAN対応機器
3)無線LAN接続を可能にする契約

 およそこんなところだが、詳しい情報を求めてGWに帰省中の息子に尋ねてみたら、「知らん」という素っ気ない返事。まあ、必要がない者にとっては、そんなところだろう。そこで一念発起、自分の力で情報をかき集めた。

 まずはノートパソコンの調達である。ノートパソコンは高い、と決め込んでいたが、いつも利用している中古パソコンショップのサイトをチェックすると、かなり高性能の品が、23,800円という手頃な価格で売られている。しかも、無線LAN接続に必要な機器が内蔵されているという、願ってもない条件。
 問題はWindowsであることで、マックはないかと調べてみたら、同程度の品が7万円弱で、二の足を踏んだ。
 自宅以外の出先で仕事をすると仮定し、現在主にマックでやっている仕事が果たして手持ちの古いWindowsソフトで代行可能かどうか、あれこれ調べてみた。
 すると、現状のファイルのバージョンを下げて保存し直せば、何とか対応できることを発見。ある程度の手間さえ惜しまなければよいのだ。一晩考えて頭を冷やしたが、結局買った。

 およそ4年前の東芝製中古品だが、以下のような性能である。

・Pentium-M760_2GHz
・HD40G/メモリ1.5G/液晶15.0TFT
・FD内蔵/DVD±RW&RAM内蔵/無線LAN対応
・WindowsXP Pro付属/ACアダプタ付属

 さすがにHD容量は少なめだが、Windowsで動画はやらないので、私にはこれで充分。液晶やOSはいま使っているWindowsと同等で、クロックやメモリ、無線LAN、光学ドライブなどは、いずれも現状より性能アップである。もしかすると今後Windowsはこちらがメイン機になるかもしれない。
_並行して、無線LAN接続の場所とその使い方を調べたが、特に契約しなくても無料で使える「FREESPOT」という公衆無線LANスポットがあった。
 さらには、私の加入しているYahoo!にも無線LANスポットがあり、月額525円で利用可能。こちらはマグドナルドの店舗が利用できるので、かなり範囲が広がる。

 出先でも仕事ができるようになると、今後行動範囲が広がることは確実。カミナリが落ちてモデムが壊れても、近所のスポットに走れば仕事の納品は可能になり、緊急時対策としても有効だ。時間に余裕のあるいまのうち、少し先を読んだささやかな投資である。
 取引先からの図面入稿をFAXではなく、メールにしてもらうなど、まだまだ課題は残っているが、ちょっとした夢だった「どこでもいつでもオフィス」が、いよいよ現実味を帯びてきた。

2010年5月18日火曜日

長い鎌

 10年使い続けている鎌の調子が悪くなった。ていねいに研ぎつつ使っているので、切れ味はまずまずだが、柄と刃の接続部がグラつく。数年前から釘で補強してきたが、根本的な解決が必要である。
 100円ショップで買ったものなので、単純に買い直せば済むのだが、それは我が生き方に反するのだ。

 まずは刃を固定してある2本の短い釘をニッパーで抜いた。どうやらこの釘が緩んでいるらしく、柄の部分の穴にガタがある。調べてみたら、刃に小さな穴が開いているので、釘を太めのビス等に交換してやれば良さそうだった。
 手持ちのビスをあれこれ試してみたら、ぴったり合うのを発見した。ドライバーできつく締め直すと、一発でガタつきはなくなった。


 つぎに柄を長くしようと考えた。以前に「イタリアの小さな村」というBSのテレビ番組で、柄の長い鎌で雑草を手早くバサバサと刈り取っているシーンを見た。現状の鎌の柄が、立ったままで使えるほど長ければ、さぞかし扱いやすいだろう。
 これまた手持ちの材料をあれこれあてがってみると、以前に鯉のぼりを立てていた伸縮式のアルミポールの1本が、柄にぴったりはまる。差し込んで太いビスで固定してみると、なかなか案配のよい柄に仕上がった。
 さっそく試すと、長くなったことで一回のストロークが大きくなり、草刈りの効率がいい。しゃがまずとも作業可能なので、腰痛防止にも絶好だ。

 実はこの「長い柄の鎌」は、ホームセンターでちゃんと売っている。しかし、価格が1,780円もする。さすがに100円ショップにはなく、ならば何とか自作しようということだった。元はたった100円の鎌だが、まだまだ使える。

2010年5月17日月曜日

スポング珈琲ミル

 昨日書いたイギリス製スポング社のコーヒーミルのことが気になり、あれこれ調べてみた。すると、だいたい予想通りの結果で、マニアックなファンが多数存在し、私のようにいまだに使っている人も数多い。

 かなり前に製造中止とかで、使い古しの中古でも最低8,000円、受け皿つきだと15,000円前後、受け皿つきの未使用品の場合、50,000〜80,000円という、トンデモナイ落札価格にぶちあたった。
 機関車のように重厚な鋳物製なので、インテリアとしても人気が高く、やはり限りなく骨董品の部類である。


 大きさによって5種類あるらしく、私の持っているのは下から2番目のNO.1型。過去に喫茶店で、NO.2とNO.3の大型サイズを目撃したことがある。
 操作性の面で特にプロの評価が高く、当時このミルを使っている珈琲専門店は結構あった。いまでは電動ミルが主流だが、電動ミルはモーターの熱が珈琲の味に微妙に影響する、という説があったが、いまは改良されているだろうか?
 ネット上で見つかる多数の品の大半はハンドルの色が赤だが、どういうわけか私の所有する品はハンドルが黒。この黒ハンドルの品を持っている人は、いまのところネット上では、たった一人だけ。
 1980年以降はサルタ社が買収し、ハンドルが木製に替わったとか。スポング社製にも一部に木製ハンドルの品があるらしい。黒ハンドルがどのくらい存在するかは不明だが、希少価値であることは確実。

 複数コレクションしている方もいるが、私は1台で充分だ。一部にサビはあるが、幸いに内部はきれい。「生涯現役」の骨董品として、ずっと使い続けたい。

2010年5月16日日曜日

珈琲ミルの偶然

 日曜だが、水曜が締切のけっこう手強い仕事を抱えている。ギリギリで追い込まれるのはイヤなので、休日返上で没頭する。午後3時に妻を誘い、昨年11月に近所に開店したばかりの、店内にピアノの置いてあるカフェに休憩をかねて行った。
 今日で2回目だが、前回行った際、中庭に見事な桜の木があるのを見つけ、春にはさぞや…と期待してのこと。

 花はすでに盛りを過ぎていたが、前回と違って、客は私たちと同年代の中年夫婦が多数。落ち着ける店だからだろう。前回同様、「篠路ブレンド」という、地元の名前がついた甘い香りのスペシャルブレンドを注文する。


 この店では、客がくるたびに豆をひき、その場で入れてくれる。家で飲む手入れのコーヒーも悪くはないが、こうして外で飲むプロならではのコーヒーの味もまた格別。
 妻と二人で、(この豆は果たして何か?)と議論したが、香りはグァテマラに似ているが、独特の甘味が違う。もしかして、マンダリンがベースかも?と行き着いたが、真実は定かではない。
 帰り際、支払いをしながらふと棚を見ると、我が家にある秘蔵のイギリス製コーヒーミルと、全く同じ品が飾ってある。驚いて、思わず店主に声をかけた。

 聞けば、30数年前に結婚祝いとしてプレゼントされた品だという。私が買ったのも37年前で、時期はピタリ一致する。当時でも1万円近くした高級品で、いまでは入手不可能なレア物だが、これまでこのミルを使っている人と一度も巡り会ったことはない。余程手入れがいいのか、我が家のと違ってサビひとつなく、新品のように光り輝いている。
(その後調べてみたらSPONGというメーカーで、たまにネットオークションに出る程度らしい。もはや骨董品である)

 店主夫妻とちょっと話したが、オーナーは私と同い年で、早期退職して専門学校で修行し、カフェを開店したのだとか。接客がまだぎこちなく、素人臭いのもそのせいだろう。そこがまた好感がもてる。
 ピアノのことといい、コーヒーミルのことといい、事業の夫婦経営の形態といい、何となく親しくなれそうな予感。自宅から歩いて20分強なので、今度は一人でゆっくり話をしにくるとしよう。

2010年5月15日土曜日

モエレ沼ハイク

 気温が久しぶりに20度に迫り、天気もよいので、絶好の花見日和ではないかと決め込み、勤めから戻った妻を誘って、近隣のモエレ沼公園へと向かった。

 モエレ沼公園に出かけるのは、昨年10月の還暦コンサート以来で、なぜこんなに間隔が空いたのかと考えてみたら、この冬は母の入院騒動やそれに続く施設への入居、実家の水道凍結騒動、超ハードな仕事のスケジュールなどが重なり、とてもそんな余裕などなかった、という結論に落ち着いた。


 まずはガラスのピラミッドに入り、「モエレの一年展」という展示イベントを見る。文字通り、2009年度にモエレ沼公園で催された主なイベントを季節毎に写真で振り返る、という展示会で、当然ながら私が主催・出演した「夕映えフォークコンサート・ガラスの時間」も、パネル張した立派な写真がちゃんと展示されていた。
 おそらく職員が撮った写真だが、妻と二人で懐かしく見た。まだ7ヶ月前の出来事だが、すでに記憶の中に封じ込まれた、良き思い出である。
 その後、サクラの森まで歩いて、定番の花見。しつこい寒さのせいで、去年よりも10日ほど遅い。
 桜はほぼ満開だったが、若い木々の中には、ほとんど花をつけていない物もあった。あまりの寒さで、花を咲かせるエネルギーがないのだろう。しかし、幹の太い熟年サクラは、いつもと変わらない花の勢い。さすがである。


 その後、いままで一度も足を踏み入れたことのない沼のほとりを、あちこち散策。さらには近隣の大型スーパーへと移動し、妻の買物につき合う。
 久しぶりに長い距離を歩いてちょっと疲れたが、よい気分転換になった。仕事はあるが、今日は仕事を一切せず、ゆっくりするつもり。

2010年5月14日金曜日

FAXの消える日

 来週半ばが納期の仕事が入ったが、図面を送ってくれるFAXの調子が悪い。なぜか最初の1ページしか送信されず、電話して再送信を頼んでも、一向に送られてこない。再度電話してみると、先方は確かに送ったという。
 先方はFAX機を買い替えたばかりなので、操作や設定に不慣れなせいか、はたまたこちらのFAXが買ってから15年以上も経ち、もはや寿命なのか、不調の理由がはっきりしない。
 議論してもラチがあかないので、やむを得ず都心の事務所まで直接図面を取りに行くことになった。

 休暇で家にいた妻を助手席に乗せ、相手先のビル下に車を停める。私は運転席に残り、図面は妻に取りに行ってもらった。30年近く前の開業当初によくやったやり方だが、いざというときに頼りになるのが、こうしたアナログ的手法。
 帰り道、ホームセンターやスーパーに寄り道してちょっとした買物をし、2時間後に家に戻ってみると、何ということか、いま貰ってきたばかりの図面一式が、ちゃんと留守番設定のFAXで届いている。
 FAXのタイムスタンプを見ると、電話でのやり取りのあったちょうど1時間後。もしかすると先方の機械が、「1時間後に送信」の時間差設定になっていたのかもしれない。とんだ骨折り損であった。

 図面や画像をDXFやpdfなどの汎用形式にデジタル変換し、メール送信する技術が先方にあれば、この種のトラブルからは解放される。しかし、そのハードルは高いらしい。
 FAXはすでに過去の送信手段だと私は思っているが、なかなか消えていかない大きな理由が、おそらくはこのあたりにある。


 相変わらず気温が低く、今日も最高温度が1桁台の9度。今朝は明け方に4時間も暖房をつけた。
 札幌の平年値を確認すると、いまごろは20度近くになるはずで、その差マイナス10度。地球上の二酸化炭素は確かに増えているかもしれないが、少なくとも温暖化などとは無縁の今年の寒さである。

 それでも自宅周辺の空き地には、鮮やかな色のフキが育ち始めている。この時期の山菜には春のエキスが満載なので、今年も我が家の定番品、フキの佃煮を作るべく、手頃な細めのフキを10本ほど採取した。鍋でゆでて一晩置き、アクを抜いてから調理する。
 美味しいフキの見分けかたは、茎が青いもの。赤いとアクが強すぎて、口には合わないようだ。

2010年5月13日木曜日

エクセル・ストレス

「ずっと放ったらかしシリーズ」のひとつになるが、町内会の街灯台帳の更新を久しぶりにやった。街灯担当部長を引継いだのは3年前だが、台帳の更新作業は翌年5月を最後に、ぷっつり途絶えている。つまり、丸2年も放ったらかし状態というわけだった。
 理由はただひとつ、「台帳が苦手なエクセルで作られているから」。

 放ったらかしと言いつつも、街灯の故障や増減、市への移管などの最小限の情報は、ちゃんと手書きで記入してあるので、事務手続きとしては何ら問題ない。しかし、いつまでも手書き修正を続けるわけにもいかぬ。そこで今回、イヤイヤ更新作業をやることにした。


 台帳は2種類あり、街灯の場所を記録した配置図と、その情報を記した一覧表である。なぜかどちらもエクセルで作られていて、特に詳細な町内の地図をエクセルで再現させた前任者の手腕には敬服する。

 本来、エクセルはWindowsマシンでやるのが普通だが、私は所有していない。持っているのは、10年近くも前のマック専用エクセルもどきソフト。エクセルファイルならWindows版でもいちおう読めて、簡単な修正なら私でも可能である。
 マックでもデータベースソフトならほぼ使いこなせるが、エクセルはたぶん表計算ソフト?というヤツだろう。セルがどうのこうの…、そこがまず事務的で受けつけない。
 見よう見まねでいじろうとしても、操作がマックソフトのように直感的に作られてなく、いちいちマニュアルをひも解く必要があることだ。たかがセルを合成する作業だけで、かなりの時間を食ってしまう。
_イライラしつつも、夜半までに何とか2種類の台帳を整備し終えた。手慣れたマックなら1時間もあれば終わる作業に、結局丸一日を費やした。
 どこかで誰かが、「エクセルはしょせん金モウケのために作られたソフトだ」などと書いていたが、なるほどうなずける。

 マックにはある遊び心のようなものが、Windowsには欠けていると、両方を使っている私は感じる。ソフトを直感的に操作できない大きな理由が、おそらくはこの「遊び心」の欠落。
 セッセとお金を稼ぐより、遊ぶほうに好奇心が動くタイプなので、マックユーザーは私にとって必然の道なのであろう。

2010年5月12日水曜日

浴室水道栓の修理

 昨夜21時過ぎにメールで新規の仕事が入ったが、何となくヤル気がせず、珍しく23時前に寝てしまった。締切は今日の夕方なので、午前中に起きて片づけようと思いつつ、眠くてなかなか起きだせない。10時近くにようやく起きた。日頃の疲れが溜まっているらしい。

 外は一日遅れの雨。家庭菜園にはよいが、やたら寒い。2階の室温計を見ると、何ということか、18度を切っている。予報では一日中雨で、気温も上がる気配はない。すぐに暖房のスイッチを入れた。
 仕事はそう難しくなく、14時にはだいたい終わった。1年前に始めた頃は1件5時間はかかっていた図面が、いまは半分以下の時間で終わる。作業プロセスを日々改良しているので、まだまだ発展途上。
 雨がちょっと小振りになったのを機に郵便局から銀行へと回り、母の暮らす施設の経費の支払いを済ませた。
 先月までは実家近くに済む長姉に、お金のことはすべて任せてきた。父が生きていた頃からの慣習だったが、三回忌を折に姉妹兄弟で協議した結果、不動産やお金に関わることは、今後一切私が担当することに決まった。
 仕事をしながらなので多少は煩わしいが、長男でもあるし、やれと言われれば、受け入れざるを得ない。


 夕方までに仕事は納品し終え、その後延ばし延ばしにしていた浴室の水漏れを修理する。
 建てて10年を過ぎたが、最近になってバスタブの水道栓がわずかに漏れる。「コマ」と呼ばれる部品のゴムパッキンを交換すればよいのだが、まずは水抜きである。

 水抜きの手段には2通りあって、外の元栓を閉める方法と、屋内にある水抜き栓を使う方法だ。これまで屋内の水抜き栓は一度も使ったことがないが、よい機会と考え、季節を問わず対応可能な屋内栓を初めて使ってみた。
 写真上の赤丸部分がそれで、最近の北方住宅の代表的な水抜き栓である。大半が脱衣室あたりの床にあるはずで、私の実家のようにトイレ内も含めた2カ所に別れている場合もある。

 ドライバーやプライヤーを使って対象となる水道栓を分解したが、以前に住んでいたマンションとは構造が違っていて、最初はコマの位置がよく分からなかった。
 入浴の時間になったのでいったん中止し、その後のネット検索でようやく場所が判明。夕食後に再度トライし、写真下のように探し当てた。分解した順にパーツを並べてあるが、細かいビスまで含めると、全部で10個もの部品になる。
 本当はもう片方の水道栓も交換したかったが、あいにく予備のゴムパッキンが1個しかない。ひとまず片方だけで今日の作業は終了とした。

2010年5月11日火曜日

ロビーコンサート

 午後から近隣の土木センターに町内会の新設街灯を市に移管する手続きに行く予定だったが、ついでに隣にある地区センターにも顔を出そうと思った。

 地区センターには以前に面談に出向き、弾き語りシンガーとしての正式な届け出は済ませているが、具体的な活動に関しては、まだ連絡がない。
 先月末にようやく今年度の事業計画が動き始めたことは正式サイトの情報で把握していたが、相手がNPO法人なので、こちらから動かねばダメなのかもしれない、と思った。

 まずは電話で連絡してみると、だいたい予想していた展開で、春先のコンサートはスケジュール的に無理で、夏以降の具体的なプランはまだ白紙状態らしい。今後のことに関し、直接出向いて打ち合わせることになった。


 最初に土木センターで街灯の移管手続きを済ませ、その足で打ち合わせに行く。事前にこちらで出した1時間30分のソロコンサート企画は集客面の問題で、そのままの採用は難しい印象がした。
(先方はあくまで集客にこだわっている)
 あれこれ検討するうち、年に数回実施するフリーマーケットの日に、通路となるロビーでミニコンサートをやれないか、との話になった。
 そもそも通りすがり形式のロビーコンサートは、当初私が先方に持ちかけた企画で、他のイベントとのタイアップなら、集客をことさら意識せずに済む。

 問題がいくつかあり、聴き手の層が下は5歳から上は80歳程度と、とてつもなく広いこと。これは過去のフリーマーケット時のデータである。さらには、コンサートの時間がフリーマーケット開場1時間後の11時を希望していることだった。
 聴き手の幅に関しては、老人ホームの夏祭りとほぼ同じで、充分に対応可能だが、午前中のライブは元来苦手だ。
 最近の徹夜仕事のしわ寄せで、11時は下手をするとまだ寝ている時間。しかし、以前は遠方のディケアセンターで、同じ11時開始のライブをかなり経験し、それなりにさばいた。こちらも工夫次第で、何とか対応できるだろう。
 かくして、次回7月末のフリーマーケットの折に、40分程度のミニコンサートをソロでやらせていただけることになった。聴き手はフリマが目当てで、歌はおそらく二の次。感覚としては路上ライブにやや近い。
 初めて経験する場になるが、6月上旬にPAや照明のチェックをかねたリハをやらせてくれるそうで、ここで方向を見つけたい。

 デジカメを忘れたので、携帯のカメラで会場となるロビー(アトリウム)を撮影してきた。いまは絵を展示中だが、天井が非常に高く、吹き抜けを通して2階からも聴ける。音は良さそうだ。
 あわせて、8月下旬に実施のミニ演芸会への出演も打診された。これは100人程度が収容可能な体育ホールが会場で、落語や手品、踊りなどの中に叙情歌の30分ライブを想定。歌があれば、全体のバランスも良くなるという。
 こちらの聴き手は60-80歳ということで、あまり問題ない。時間が充分にあるので、まずはロビーコンサートを乗り切ってから、ということにしたが、流れとしては、こちらもやる可能性が高い。

2010年5月8日土曜日

人の輪と和

 昨夜23時過ぎに携帯が鳴る。関東の取引先からで、夕方に修正分を納めたばかりの相手だが、またまた別の型番の修正が入り、翌朝までに直してくれませんか?との依頼。度重なる修正に、さすがに先方も歯切れが悪い。
 すぐに校正のpdfファイルを送ってもらう。内容はかなり煩雑だが、数は2件なので、何とかなりそうだった。しかし、都合2回の校正で修正した箇所が、結局元に戻ったりし、ほとんど迷走状態である。発注側も中間代理店も、かなり疲弊した印象だ。

 未明まで作業して、ただちに送信。予想通り、パンフレットは連休をまたいだ作業だったようで、おかげでこちらも大半の連休がつぶれた。しかし、自宅が仕事場の身なので、おそらくは発注側ほどの疲労感はない。ここが自由業の大きな利点か。


 今日は法事のために熊本から来た姉と山口から来た姪とその子供、それに兵庫から来た甥が合流し、母の暮らす施設を慰問に行く日だったが、案内は実家近くの長姉にまかせ、ひたすら仕事にまい進した。

 昨日請けた新規の仕事で、同じ関東地区の取引先からのもの。当初は一人だった担当者が、いつの間にか3人に増えていて、それすなわち、窓口が3つに増えたことを意味する。
 余程こちらの仕事ぶりが気に入られたのか、はたまた他の下請け業者の対応が悪いせいなのか、当分仕事に追われることは確実で、いよいよ多忙時に仕事を代行してくれる助手の育成を、本気で考えなくてはならないかもしれない。
 夕方までに仕事は終わらせ、その後実家にいる姉に手土産を渡しがてら、しばらく会ってない甥の顔を見に行くことにした。(仕事の都合で、甥は法事には不参加)
 甥に会ったのは、確か脱サラして北海道に戻った直後。およそ30年ぶりだが、幼い頃の面影はまだ残っていた。当時は小学生だったが、いまや36歳の立派な大人で、すでに結婚して子供もいるらしい。月日の流れは早い。

 あれこれ話すうち、1歳ちょっとの姪の子にすっかりなつかれ、いつの間にか膝の上にすっぽり上がり込んできた。
 実は昨日の法事でもかなりなつかれたのだが、忙しいので、あまり相手はしてやれなかった。母親である姪は、「初対面の男性にはいつも人見知りするのに…」と驚いている。
 数えてみたら4親等で、私と少しだけ血がつながっている。何か相通ずるものがあるのかなと、膝の上で甘える幼子を、とても可愛らしく感じた。

 18時になったのを潮に、「みなさん、またいつか元気でお会いしましょう」と声をかけて別れた。法事の準備は忙しく、時に煩わしいが、こうした得難い人の輪と和が自然に広がる。そう捨てたものではないぞと再認識した。

2010年5月7日金曜日

父の三回忌

 父の三回忌を無事に終えた。親の法要は生きているうちの子の務めである。

 開始は午後1時だったが、休暇をとった妻は、前夜から準備した煮物の仕上げ等に忙しい。私も1年前の一周忌の際に書きとめておいた法事収支リストを元に、細々した品を準備。11時に家を出て、まずは予約してある供花と寿司をとりに近くのスーパーに行く。
 ところが、ここでとんだトラブル発生。数日前に予約してあったはずの寿司12パックが、全く出来ていない。妻の勤めるスーパーのデリカ部に頼んだのがアダになり、身内の依頼という気のゆるみからか、責任者がすっかり忘れていたらしい。

 別のスーパーで調達しようかと思ったが、すぐに作るという言葉に、渋々待つことにした。結局出来上がって店を出たのが、30分遅れの11時半。


 実家に到着したのが12時過ぎで、どうにか法事には間に合ったが、冷や汗ものである。ちなみに、花とお坊さんの手配にヌカリはなく、お坊さんに至っては、予定より15分も早く来てくれた。
 すでに参加者全員がそろっていたので、早めに読経を始めていただいた。

 およそ45分ほどで滞りなく法要は終わり、お坊さんをお見送りしたあと、簡単な会食を全員でとった。
 小雨はパラついたが、まずまずの天気。施設にいる母は不参加だったが、いちおうは法要の責任者であるので、無事に終えて正直ほっとした。
 久しぶりに姉妹兄弟全員がそろったので、今後の実家の管理など、大事なことをあれこれ話し合う。基本は「義務も責任も配分も平等に」で、これは父が亡くなったときからの、私の強いポリシーである。
 七回忌のこともチラリと話題にのぼったが、4年も先のことはよく分からないね、それまで生きていられるかどうかも、などと話は流れ、まずは施設にいる母の余生を見守り、そして見届けることだろう、ということに落ち着いた。

 午後3時過ぎに解散。帰りの車の中でどっと疲れが出て、帰路途中にある焙煎珈琲カフェ「宮田屋」にしばらくぶりに立ち寄り、熱いコーヒーを胃袋に流し込む。おかげで生き返ったような気分になった。
 家に戻り、パソコンを起動させてメールをチェックすると、仕事が2件も入っていた。1件は週明け納品だが、もう1件は先週納品分の修正で、できれば16時までに納品して欲しい、とある。
 時計を見ると、すでに17時半近く。携帯を確認すると、同じ依頼主からの着信が2本も溜まっていた。マナーモードにしておいたので、気づかなかったらしい。
 簡単な内容だったのですぐに修正し、20分後にはメール送信。同時に携帯でおわびを兼ねた連絡をとる。何とか先方の業務に穴を開けずに済んだ模様。
 あわただしい一日がこうして暮れてゆく。

2010年5月5日水曜日

ちぎり絵

 末の息子は午後に函館へと戻り、家の中にいつもの静寂が戻った。今日も相変わらず仕事で、2日かかって仕上げたCGデータの統合と調整、そして画像として出力した後、樹木や花、空などをはめ込む作業を夜半までかかってやった。

 並行して、居酒屋のライブ用ポスター作成作業も進める。以前にも書いたが、今回は「ちぎり絵」をメインに使うので、作業は極めてアナログ的。CG画像の出力計算中は時間が空くので、この種の手作業に絶好だ。
 写真の上は過去のちぎり絵作品。自費出版した本の表紙カバーやら、パソコンの同人誌のオマケシールなどのために作ったものだが、いずれもなかなかの評判だった。


 ちぎり絵はその名の通り、色画用紙などを指でちぎって作る。ハサミやカッターでは決して得られない独特の柔らかな輪郭線が作れる。
 過去には家族の似顔絵や、自作のキャラクター等をこのちぎり絵で作ったが、今回作るのはフォーク歌手の四角佳子さんと、フォークグループの猫である。
 あくまでイメージなので、およその雰囲気が出ていればよい。写真を元にスケッチを描き、それに沿って紙の色や質を選択し、鉛筆で紙に下書きしたあと、指でちぎってゆく。
 顔は事務用のクラフト封筒を使うと、肌の質感がよく出る。おけいさんの髪の毛は、繊維の線が浮き出ている濃緑のデザイン紙を使った。同様に目と唇も作り、それぞれを裏側からノリで貼って組み立てる。

 猫のメンバーはマトモにやると難しいので、ネコを擬人化したものを作った。メガネをかけ、ネクタイや背広を作って着せると、なかなかの雰囲気になった。
 全体の背景処理に悩んだが、紙ではなく、布を使うことを思いつく。バンダナ用に買ってあった布をあれこれあててみたら、濃いワイン色のがしっくりするので、これに決定。布はさすがにハサミで切ったが、切り口がうまくほつれて、こちらもいい味になった。

 夕方までにだいたい仕上がり、スキャナーで取り込んで、全体を画像ソフトに組込み、文字などを配置して調整する。ほぼイメージ通りの出来だが、中央のネコに帽子をかぶせるのを忘れていた。明日、修正しよう。

2010年5月4日火曜日

ほぼBBQ日和

 天気がよく、末の息子も帰省中なので、今年初めてのBBQでもやろうか、という話になった。13時過ぎに勤めから戻った妻に話すと、当然のごとく賛成。
 実は昨日やるという話もあったが、天候の急変で断念した。今日は風が強いのが難点だが、気温が高く、陽射しが照りつけている。ほぼBBQ日和である。

 妻と息子がさっそく食材の買い出しに走り、私は炭火をおこす役。進行中の仕事があったが、いったん切り上げて、まずは風よけのシートをウッドデッキに張った。
 好天でも風が強いとBBQは断念せざるを得なかったが、昨年夏に「真夏の宴」と称したBBQライブを自宅でやった折、手持ちの大型シートをウッドデッキの北側全体に張ったら、なかなか具合がよかった。


 調べてみたら、当時取り付けた固定用のビスが、そのままの位置に残してあった。脚立を出して作業し、5分ほどで難なく終了。その後、外テーブルと椅子をセットし、続けて得意の炭火おこしをやる。(写真の突き当たりに銀色の防風シートが見える)

 ほどよく炭がおきた頃に妻と息子が戻り、すぐに開始となった。絶妙の連携プレーだ。定番の食材を焼き、昼間からビールやら発泡酒、ホッピーなどを気ままに飲む。いい気分に酔った。
 先日の自宅ライブの折、初めてウッドデッキを見た数人の方に、「これはいい!」と、盛んにうらやましがられた。北海道人は特にBBQが好きらしい。しかし、常設の「思い立ったらいつでもBBQコンロ」というのは、ありそうで案外ない。そこがミソ。
 BBQ好きで、家の新築等を検討中の方は、ガーデニングはさておいても、この「常設BBQコンロ」の設置をおすすめする。

2010年5月3日月曜日

イカ酒

 連休中に終わらせなくてはならない仕事がまだ2件残っているが、これがなかなか面倒な仕事。イヤイヤ作業しつつ、夕方までに何とか1件分のデータを拾い終える。
 その後、近所のガソリンスタンドに電話をし、タイヤ交換のスケジュールを確認した。

 年会費3,000円を支払い、VIP会員なるものに登録すれば、タイヤ交換とオイル交換が年に1回だけ無料になり、ガソリンもLあたり5円安くなることを最近知った。
 いろいろ試算すると、かなりお得であることが分かり、このところの多忙で肉体的にもかなり厳しいので、生涯初めてタイヤ交換を外注することにした。
 いったん車を預け、近くのスーパーの花屋に出向き、4日後に迫った父の三回忌に使う仏花の予約をする。お布施や供菓子の用意はこれからで、やるべきことはまだまだ残っている。


 夜は末の息子が土産に買ってきてくれた「イカのグイ飲み」なるもので日本酒を飲む。飲んだあと軽くあぶると、グイ飲みそのものが最後に食べられる、という噂の品だ。
 初めて飲んでみたが、飲んでいる途中に酒の中にイカの旨味が溶け出してきて、それが絶品である。最後に食べた味は、実はそれほどでもなかった。おそらく旨味の大半が溶け出してしまうせいだろう。
 しかし、イカ酒そのものは一度は試してみる価値はある。2個で600円で、函館近隣で入手可能。

2010年5月2日日曜日

遅咲き水芭蕉

 久しぶりに春らしいウラウラとした陽気になった。おそらく近隣の湿原にある水芭蕉が見頃であろうと、休暇で家にいた妻と共に、北へと車を走らせる。
 自宅から15分ほどの距離に石狩市マクンベツ湿原があり、何万株もの水芭蕉が、今が見頃と咲き誇っていた。


 去年は4月中旬に行ったとブログの記録にあるが、今年は寒冷な気候のせいで、2週間以上もピークがずれた。しかし、見頃はきっちりと押さえて、まずはめでたし。

 去年よりも幾分花が小粒だが、数は過去最高とも思えるほど。おそらく長い寒さのあと、一気に気温が20度近くまで上昇したせいだろう。


 一通り見て、帰りにカフェにでも寄ろうかと妻を誘ったら、昨日のライブの頂き物がたくさん家にあるでしょ、ケーキも飲み物も。お茶なら家で充分よ、と妻が言うので、それもそうだなと、素直に従った。
 珍しくどこにも寄らすに家に戻ると、玄関横の駐車場に末の息子の車が停まっている。今日の夕方に帰省と聞いていたが、時計はまだ15時半過ぎである。
 家に入って確かめたら、予定が少し早まったとか。妻が帰宅を急いだのは、もしかして「ムシの知らせ」というヤツだったかもしれない。

 その後、一緒にお茶を飲み、夜はこれまた頂き物のビールを家族で飲む。散策疲れとビールで、夕食後にうたた寝をしてしまう。仕事とライブの疲れが出てしまったか?
 今夜は仕事はきれいに忘れ、連休らしくボンヤリしていようか。