2009年7月31日金曜日

夏日和

 睡眠と休息のおかげか、体調は徐々に回復傾向である。終日CG鳥瞰図の追加修正作業に励むが、なかなかはかどらない。
 昨日から今日にかけ、2種類の店舗のデータを作ったが、道端に立つ巨大な看板まで詳細に拾っているので、時間がかかる。出力後はごく小さい画像だが、店舗に看板は必須。省くわけにはいかない。リアリティを出すため、画像には実際の看板を処理して貼付けた。

 夕方、キリのいいところで庭の手入れをする。伸び放題の雑草を抜き、トマトの茎をひもでしばる。2度目のカモミールと4度目のラズベリーを採取。
 妻が夕食に大量のネギが必要だというので、30本近くを採る。農家のマネをした春先の株分けがうまくいって、今年のネギは過去最高の出来。多雨も幸いしたか。
 自宅外観の写真をしばらく写してなかったので、ついでに撮る。ツタと隣地の雑草の勢いがすごく、家が隠れるほど。緑に埋もれた家、といった感。田舎でアル。
 曇天だが気温は高く、無風。いわゆるBBQ日和だが、予定では次男の帰省にあわせ、来週やることになっている。晴れるかな?


 その後、月末締めの請求書をポストに投函するべく、近隣のスーパーに行く。働けば請求書も溜まる、それが経済の論理だ。散歩も実に久しぶりで、歩くと気分が落ち着く。
 スーパーで妻から頼まれていた豆腐をまず買い、ビスケットと冷凍枝豆の安売りを見つけ、予定外だが水羊羹も含めて、来月分の食費からまとめて購入する。

 夕食には菜園の甘いネギをたっぷり入れたオムレツと、同じくネギを薬味にした冷や奴を食べる。これぞ夏の味。夕食後、再びCG鳥瞰図のデータ作成をしつつ、弾き語りの練習を10曲ほどやる。今夜は何時に寝られるだろうか。

2009年7月28日火曜日

日々身辺整理

 3人の子供が生まれた際、当時勤めていた会社の上司から、分厚いアルバムをそれぞれプレゼントされた。布製のカバー付きで、子供の名前が入っている。よくある誕生プレゼントだが、長女には別の友人からも1冊プレゼントされ、合計4冊のアルバムが30年以上もずっと手元にある。

 子供に限らず、アルバムは独身時代からずっとコクヨの紙製台紙タイプと決めていて、安くてレイアウトや書き込みが自由であることがその大きな理由。子供別のアルバムは特に必要なかったが、せっかくの好意なので一計を案じ、代表的な写真を定期的にキャビネサイズに延ばし、この豪華なアルバムに順に貼ってきた。
 アルバムの始まりは誕生直後で、最後は中学校入学である。子供の成長の歴史が詰まった洒落た記録だと思っていた。
 数年前に長女が結婚した際、ついにその時がやってきたと、このアルバムを持たせようとしたら、あっさり「邪魔になるからいらない」。

 子供の成長記録などもそうだが、この種の記録のほとんどは、親の自己満足に過ぎない。自分のエゴを無理に子供に押しつける趣味はないので、こちらもすんなり受け入れたが、画像そのものは記念に欲しいので、スキャンしてCDに焼いてくれませんか、と娘は言う。
 いかにも今風の考えだが、確かにこれなら全く邪魔にならず、画像の劣化もない。全部じゃなくてもいいとのことだったので、あれこれ見繕い、50枚ほどを処理して送った。


 それから数年、二人の息子が結婚する気配はいまのところないが、仮にその日がきたとしても、おそらく同じことを言い出すに違いない。ならば、ただの押入れのゴミ芥となりつつある巨大なアルバムの束を、この際処分してしまおう、と決意した。

 心理背景にあるのは、やがて還暦を迎えようとしている自分の年齢である。日頃から無用な物は「買わない持たない持込まない」を信条としているが、アルバムの処分も当然この生き方に沿うものだ。
 実はこのために100円ショップでA5のクリアフォルダーを購入済み。せっかくの写真を捨て去るのは忍びないので、全部はがして年月日をつけ、順にフォルダーに入れてしまうのだ。
 今日は4冊あるアルバムのうち、3冊を処理したが、相当の時間がかかるし、出るゴミの量もかなりのもの。しかし、おかげで押入れも気分もスッキリした。
 今月から札幌市はゴミが有料化されたが、フリーアルバムのカバーはプラスチックゴミ、台紙は雑紙、表紙の段ボール芯は資源ゴミとなり、有料ゴミは布カバーくらい。手間さえ厭わなければ、費用は最小限で済む。

2009年7月27日月曜日

年金請求書

 午後から工務店担当者2名と共に、先日基本設計に関わった介護施設に行き、見積りに関する打合せ。双方の意見調整役だが、基本的に建築士はお施主さん側に立ち、お施主さんの利益になるように種々のアドバイスをする。
 今日の顔合わせで、今後の方向がおよそ出た感じがするが、よき選択をされることを願うのみ。

 帰宅後、先週半ばに届いていた「年金請求書」なるものを封筒から取り出し、記入して今日中に提出する気でいたら、この書類がかなり面倒。雨も降り出したので、じっくり構えて説明書を良く読んだら、「提出は60歳の誕生日以降」という一文を発見する。
 なんだよと拍子抜け。もらえるのはサラリーマン時代に収めた厚生年金の「報酬比例分」というもので、微々たるものだが、夫婦二人分を合わせると、月々の食費くらいにはなる。


「年金なんてくだらん」「年金がもらえるもで、オイラは生きちゃいない」などと若い頃は思ったりもしたが、なんだか貰える年まで生きながらえそうである。
「年金はありがたいものだぞ、ちゃんと収めておけよ」と、いまは亡き父がよく言っていた。その言葉に従い、減免を受けたりしつつも、休みなく収めてきた。父の言い分にも一理あったようである。
 ところで、私たち夫婦の誕生日は、4日しか違わない。つまり、ほぼ同時に60歳になり、年金請求書の提出も同時。提出時には戸籍謄本と住民票が必要になるが、もしかすると一人分だけで良いのでは?と思い、電話で確認してみたら、その通りだった。
 戸籍謄本と住民票の手数料は札幌市の場合で、合計800円かかる。「夫婦同時提出」に限り、1セットでいいそうで、同年同月生まれの夫婦は珍しいらしく、これまで一度も出会ったことがない。妙なところで得をする。

2009年7月25日土曜日

音の庭*歌の森 "命"

 不定期自宅ライブ「音の庭*歌の森」の第2回目が無事終了。徹夜続きの仕事のスケジュールをこなした直後だったが、気力体力の調整はうまくいった。
 ライブそのものの出来もまずまずだったが、何より、こうした厳しい条件下でもライブを計画通りに乗り切れたことが、最大の収穫である。
 参加者は私たち夫婦を含めて8名。初参加の音楽仲間ご夫妻もいて、静かな広がりと手応えを感じたひとときであった。
 この日のセットリストは、以下の通り。

第1部 "萌える命"
「展開」「思い出のグリーングラス」「カントリー・ロード」
「昭和46年7月…」「宵待草」「八月の宵」
《歌謡劇 "16歳の夏"》
「オニギリ」「蒼い星に抱かれて」「スイカ」「岬への道」

第2部 "永遠の命"
「涙そうそう」「いつか見た青い空」「まあるい命」
「いのちかえす日」「永遠の木」「あしたの君へ」

Extra stage/TOMunit
「Come to my bedside」「僕の胸でおやすみ」「夏・二人で」

「TOMunit」は、音楽仲間の西やんとのセッションで、自宅ソロライブとしては初の試みだったが、入念に調整したかいあって好評だった。


 この日のテーマは「命」で、それに季節感を加味しつつ、全体を構成した。茶話会では「過去最高の出来」との声もあり、妻の評価も「声がよく出ていた。無用なMCも少なく、よかった」と好意的。
 どんなに忙しくとも、毎日30分くらいの練習を重ねると、声の調子はキープ出来ることを今回発見した。やはり練習は裏切らないのでアル。

 メンバーがそろったので、少し早めの2時50分に始めたが、1~2部の時間はピッタリ1時間。その後のExtra stageでは準備も含めて20分を費やしたが、全体としてはコンパクトにまとまっていたと思う。
 終了後、場にやや余韻が残り、「Wアンコール」の声も上がったが、曲の準備がなく、そのままお開き。アドリブで何かやろうかと一瞬迷ったが、またの機会としたい。


 反省点は、全体として場がシンミリし過ぎたことか。ラストで手拍子の出やすい「あしたの君へ」を持ってきたが、1~2番まで進んでも場は静まったまま。間奏で「拍手してもいいですよ」と声をかけたが、直後にストロークを一瞬ミスった。
 大きなキズではなかったが、あまり無理はせず、流れに沿った静かな幕引きにすべきだったかもしれない。難しい。
 これまたたいした問題ではないが、いつも締めるバンダナをすっかり忘れてしまい、1曲目終了後に気づいて締めるという失態。茶話会の準備やリハも含め、あれこれやることが多いと、何かがこぼれてしまう。
 幸い、モニターも含め、PAはほぼ完璧だった。西やんとのセッションでもハウリングは皆無で、音のバランスもぴったり。すべて100%は至難の業だが、まずは及第点と評価していいだろう。

 茶話会は午後7時30分まで延々と続いた。新旧のメンバーが入り交じり、楽しい時間を過ごした。詳細は後日、メインサイトにて。

2009年7月24日金曜日

とうとう完徹

 昨夜は結局明け方になっても作業は終わらず、久々の完徹、つまりは完全徹夜となってしまった。しかし、以前のようにユンケルのお世話にもならず、夜食のドーナッツとオニギリだけで何とか乗り切った。たまにという前提なら、まだまだやれる。

 最終的に札幌北部の大半の街区を拾った。遠方は雰囲気だけに留めたが、近い部分は道路の縁石や白線に至るまで詳細にデータを作った。
 商業施設に関しては、形状や壁の色、屋上の看板に至るまで再現。川や公園、街区や道路などは、今後似た仕事が入ったときに活用できる。


 9時半ころに全作業が終わり、ホッとして送信前の最終チェックをしていたら、高速道路の色や看板の細部表現に不都合を発見する。急ぎ修正し、時間を節約するべく、予備機として確保してある処理能力の高いパソコンを起動し、出力計算をさせた。

 計算が終わるまで20分程かかるが、その間に猛烈な睡魔に襲われた。たまらずベットに横になったとたん、瞬間爆睡。突然の電話で飛び起きたが、30分が過ぎていて、パソコンの計算はとっくに終わっている。普段はイラつくセールス電話だが、今回に限っては、よい目覚まし時計になってくれた。
 めでたく送信後、改めて午後3時半まで爆睡。仕事に追われると、フシギに5時間眠ると目がさめてしまう。これが精神の力というものですか。

 その後、迫る自宅ライブに備えて全曲をフルコーラスで歌い、かれこれ1時間を費やす。毎日欠かさず練習しているので、喉はまずまずだが、肺活量が落ち気味。本番では、普段よりもブレスに気を配る必要がありそうだ。

2009年7月21日火曜日

雷対策終了

 進行中のCG鳥瞰図の仕事が山場を迎えている。昨夜はターゲット宅地近隣の小学校と中学校を仕上げ、今日は夕方までに最寄りのJR駅を仕上げた。今夜中に大型商業施設を仕上げる予定。

 仕事の合間に、昨日買った雷サージコンセントをADSLモデムと電話、そしてFAXにセット。写真のように、あり合わせの短いプラグとコネクタを使い、壁コンセントから少しだけ外に持ち出すようにした。
 3口コンセントを壁に直接つなぐと、2つのACアダプターが干渉し、うまくつなげない。こんな時のために、不要になった電機製品は捨てる前にコードを切り、専用の箱に保管してある。
 先日セットした電話専用の雷サージ機器と合わせ、ひとまずこれで雷対策は終わった。万全とはいえないが、多少は気がやすまる。


 相変わらず肌寒いので、ついに下着を春秋用の半袖タイプに変えた。今日も最高気温が20度ほど。ふと見ると、土手のススキが穂を出し始めている。季節はすでに、秋の準備に入っているようだ。

 夕方、久しぶりに庭のラズベリーを採る。熟れ過ぎた実も中にはあったが、ざっと採っただけで、ザルにいっぱいになった。
 放っておくとカビてしまうので、このあとフリーザーパックに入れて冷凍保存し、まとめて果実酒にするつもり。

2009年7月20日月曜日

晴れて咲く

 長い雨がようやく止み、気温はまだ20度くらいまでしか上がらないが、ともかく晴れたので、玄関周辺の草刈りをざっとやった。
 いつの間にか北東にあるタチアオイとアジサイの花が満開である。風水のゲンをかついで、タチアオイは白だけにしたつもりが、ご覧のようにピンクと赤もしっかり自己主張している。植えた覚えはまるでなく、勝手に増えたらしいが、せっかく咲いてくれたので、そのままにしておこう。


 100円ショップ・ダイソーでは、エレアコ用の9V電池を157円で、雷サージ付コンセントを210円で買う。どちらも量販店に比べ、半分ほどの価格である。電池はいつも100円ショップで買うが、全く問題なく使える。電機製品の小物は、まず100円シュップで探すことにしている。

 手頃なタンブラーグラスを見つけ、妻と相談して6個まとめて買う。ごく普通のタンブラーだが、余計な飾りが一切なく、中央が少しだけくびれていて、持ちやすい。
 いまあるタンブラーは20年近くも使っていて、丈夫だがキズがひどい。数も少し減ってきたので、ここらで気分転換である。
 家に戻ってさっそく食器棚に並べてみたら、いい感じに収まる。2個重ねてしまえるので場所をとらず、ビールでも麦茶でもジュースでも使えるシンプルなデザインであるところがミソ。

2009年7月18日土曜日

地デジ対応テレビ設置

 木曜に届いたまま、放ってあった新型の地デジ対応テレビ「東芝REGZA-32H8000」を、ようやく組立てた。まずは古いテレビをどかし、棚を清掃する。新型テレビは幅が20センチも広くなるので、棚に載っていた書類ケースを下に移動し、設置場所を確保した。

 既存のアンテナケーブルを2本つなぎ、手持ちのDVDプレーヤーの入出力ケーブル2系統をつなぐ。本体が軽いので作業はしやすく、ゴミの片づけも含めて、およそ1時間で終了。以前にやったBS内蔵DVDプレーヤーの設置よりも、はるかに楽だった。
 プロに頼む人も多いようだが、DIY難易度は5段階の2程度か。
 さっそく電源を入れてみると、全チャンネルが一発で映った。我が家のある札幌市北区はUHFアンテナの調整が必要なく、ただつなぐだけでよい。
 その後、夕方まであれこれ試す。映像は予想を越える美しさと緻密さで、これまでのアナログ映像がなんだったの?というのが正直な印象。直前になってターゲットを倍速対応の製品に変えたので、スポーツなどの動きの激しい映像でも、残像は全く気にならない。

 これまでは地上波7チャンネル、BSアナログ2チャンネルの視聴だったが、買い替えにより、地デジ7チャンネル、BSデジタル11チャンネルと、ちょうど倍になった。
 特にBSデジタルは民放でもCMが少なく、スポーツや映画、紀行ものなど、好みの番組が満載。私も妻も夕食まで珍しくネットをやらず、ずっとテレビに魅入っていた。これはしばらくヤミツキになりそうだ。
 画面は32型だが、以前の24型と比べるとワイド画面のせいか、すごく大きい。我が家は食卓の真ん前にテレビを置くが、これまでの座る位置だと大き過ぎて見づらい。そこで座る位置を1席分遠くしたら、やっと見やすくなった。
 スピーカーはこれまでの6Wから20Wに増え、しかもステレオ。試しに接続したDVDプレーヤーに音楽CDを入れて聴いてみたら、ちょっとしたミニコンポなみの音である。

 VHSビデオやDVDもこれまで通り、普通に見られる。録画は内蔵HDで簡単に出来るが、チューナーが地デジとBSそれぞれ2本入っているので、録画しつつも、好きな別のチャンネルを自由に視聴可能。
 面白いのは、このWチューナー機能を利用し、同時に2つのチャンネルが見られること。画面は半分ずつになるが、音はメインスピーカーとイヤホンとでそれぞれ聴ける。ひょっとして、チャンネル争いから解放されるか?

 アナログ映像に変換されてしまうが、撮った映像を手持ちのDVDプレーヤーに転送し、DVDに焼くことも出来る。消費電力は116Wで、これまでのテレビとほぼ同じ。BS内蔵DVDプレーヤーの50W分が今後ほとんど使わなくなるので、電気代はかなり下がるはず。

2009年7月17日金曜日

タロット恐るべし

 昨夜は明け方4時半まで進行中の仕事をやっていた。チェック用の第1弾画像だが、先方は出社の早い方で、出勤してすぐにメールボックスに画像があったほうが、何かと都合がいい。
 死んだように昼近くまで眠り、午後は妻と友人と3人で、近隣のカフェで開催されるアコーディオンライブに出かけた。

 出る直前に仕事先からの電話があり、チェック用画像にクライアントから一発OKが出たとの朗報。苦心して12回も視点の位置を調整したかいがあった。あとは休み明けをメドに、細部の街区や建物の作り込みをする。


 午後3時開場、3時半開演、4時半終了という平日昼間のライブは、ミニコミ紙で知った。車で10分ほどの距離だが、4月に新規開店したばかりのカフェで、「音楽好きの地域住民の交流の場にしたい」との書き込みに強く興味を持ち、でかけた。
 店内は30人近い客で満席。演奏者は道内のプロで、前後半のオープニングにアマチュアの演奏もあった。

 正直、あまり期待してなかったが、場に応じた臨機応変の曲構成など、さすがにうまい。正統派シャンソン、演歌、ポニョなど、何でもありだが、ちゃんと芯は通っている。いろいろ参考になった。
 企画したのは、近所に住む音楽好きの60代の男性。手製のしゃれたチケットとプログラムがあり、開始と終了の時間がピッタリ正確で、なかなかしっかりした進行である。この日の演奏者が開くアコーディオン教室の生徒だそうで、帰り際に「一緒にやりませんか?」と誘われてしまった。
 最後にカフェのオーナーの女性が挨拶したが、「何か音楽関係の企画がありましたら、ぜひお声をかけてください」という驚くべき内容。実はこんなこともあろうかと、定例化をめざす自宅ライブ、「音の庭*歌の森」の案内書をヒソカに持参していた。

 終了後、案内書と名刺を渡し、少し話したが、基本的にはアマチュアのライブもOKとのこと。この日の入場料は、ワンドリンク付で500円という破格。6台の駐車スペースがあり、冬などはいいかもしれない。
「禁酒禁煙」「夕方5時までに撤収」「完全予約制」「平日のみ開店」という、もしかすると我が家より厳しいオキテがあるが、基本的には私の考えと大きな隔たりはない。場はヒッソリと外に向かって開かれているのだ。

 さらに驚くべきことは、この30代半ばの女性、カフェの2階で一人で建築設計事務所を営んでいる。つまりは、私と同業ということ。
 先週の青空ライブあたりから、この種の偶然なのか必然なのか分からない不思議な出来事が頻発している。まさに前回のタロットが示した通り。タロット、恐るべし。

2009年7月15日水曜日

歌謡劇完成

 午前中から出かけていた妻が、3時ころに友人2人を連れて帰宅。私の自宅ライブの常連でもあるので、自らハーブティーなどを入れてお接待。
 4人で2時間近くも雑談したが、自宅ライブの構成に関し、いろいろと率直で貴重なご意見をいただいた。これを参考に、本番では一部構成を変えるかもしれない。
 聴き手に新しい提案をすると同時に、聴き手の意見には素直に耳を傾けることも大切だ。


 昨夜から今日にかけ、自宅ライブの新規招待状作り、還暦関連創作物の執筆、自宅ライブにむけた歌謡劇のシナリオ作成などを、仕事の合間に断続的にやる。
 正確に書けば、「雑事の合間に仕事をやる」といった感じか。3つともほぼ終わらせたが、手強い作業が多かったので、ちょっとホッとした。
 歌謡劇「16歳の夏」のシナリオは迷ったすえ、NAOさんの忠告通り、すべてをオリジナル曲でやることにした。いざやってみると、シナリオと同時進行で4つの曲が一度に出来る、という不思議なことになった。
 以前に書いたように、A3見開きのレイアウトに、シナリオと歌詞、そしてギターコードをすべて収めた。曲は転調をうまく使い、すべて2カポでやる。これにより、楽譜をめくったり、カポを交換したりのロスタイムはゼロとなる。
 ただし、全体が単調にならないよう、ピックを使ったり使わなかったりする。持ち替えの時間が数秒かかるが、これくらいはいいでしょう。

 あとは推敲と歌い込みをギリギリまで続けるのみ。これでいいのかどうか、やってみるまで分からない。かなりの冒険であることは間違いなく、自宅ライブでなければ、とても出来ない。

2009年7月14日火曜日

携帯からPCへ写真転送

 携帯で写した写真を、普通のパソコンに転送する方法について、ずっと考えていた。

「そんなの、自分のアドレス宛にメールで送ればいいじゃん」
 たいていの人はそう言うだろうし、現にそうしている人も少なくない。しかし、私や妻は携帯にネット機能やメール機能は、一切つけていない。

 携帯にメール機能がないこと自体に、特に不自由はないが、問題はたまに携帯で写す写真に捨て難いものがあったりすると、小さい画面で見るだけになってしまい、やや不便を感じていた。
 常にデジカメを持ち歩いていれば問題ないが、仕事やちょっとした外出時には、つい忘れることも多い。そんな時に限って格好の被写体に出会ったりする。

 調べた結果、パソコンと携帯をつなぐ専用ケーブルを買い、携帯内部にマイクロSDカードをセットすれば、そこから転送可能なことが分かった。
 専用ケーブルはネットオークションで、送料こみで700円くらい。マイクロSDカードは1,000円くらいで売っている。使用度はそう高くない写真に、1,700円の投資もないだろうと、結論は先延ばししていた。


 そんなとき、ふとあるアイデアが閃いた。
(マイクロSDカードだけ買い、SDカードアダプターで手持ちのデジカメにセットしてやれば、そのままパソコンに転送できるのでは…?)
 少ない情報を探ると、何とかなりそうだったが、もしかしたら駄目かもしれず、失敗してもダメージの少ない、安いマイクロSDカードを懸命に探した。
 すると、イオンで1G398円という、格安のマイクロSDカードを発見。アダプターもついている。量販店の半分以下で、永久保証つき。ついでがあったので、今日思い切って買ってきた。

 さっそく試すと、私と妻の両方の携帯から転送した画像を、ちゃんと認識する。無駄にならず、よかった。
 上の写真のうち、「ケロガード」が写った下の写真が、携帯にずっと保存してあったもの。画質は普通のデジカメと比べても遜色ない。妻が最近、自分専用のデジカメをさかんに欲しがっているが、よほど特殊な条件下でない限り、ひとまず買ったばかりの携帯で代用できそうだ。あとは練習あるのみ。

2009年7月13日月曜日

ノレンの家

 定例化をめざす自宅ライブのウリはいくつかあって、「禁酒禁煙」「飲食物は各自持寄り」「無料」「聴き手はひっそり10名限定」など、昨今の潜在ニーズを先取りしたものだと自負しているが、そのひとつに、「明るいうちに始め、暗くなる前に終わる」という方針がある。
 すべては今後ますます顕著になるであろう高齢化共同体社会を見据えてのことだが、ひとつだけ困るのが、時に陽光がサンサンと窓から落ちる場所で歌わねばならないこと。

 人にもよると思うが、私の場合は客席が仄暗く、ステージがスポット照明で明るい場が最も歌いやすい。ところが、午後3時始まり午後4時終了だと、聴き手の生活時間帯にはピッタリだが、歌い手にとっては明る過ぎるのだ。
 これまではライブ時に2階スタジオの窓を全てブラインドで閉め、何とか暗がりを確保してきたが、どうしても暗くできない場所が階段室上部にある吹抜けの窓だった。
 位置が北東ということもあり、ここにはブラインドをつけていない。普段はこれでも支障ないが、ライブ時にすべての窓を暗くすると、ここからの光が非常に強烈に感じる。

 ずっと対策を考えていたが、2階の仕事部屋と寝室の仕切りに使っている可動式のノレンを、ライブの時にだけこの窓のカーテンとして転用できるのでは?と思い立った。
 さっそく仮設の棒で吊るしてみると、なかなか案配がよい。昼間でも、2階はほぼ暗くなった。


 すぐに具体的な作業に入る。現状のノレンは以前、ベットカバーとして使っていた端布。端部はミシンで縫い合わせただけだが、ここをいったんほどき、手持ちの細い棒がすっぽり入るように広げてミシンで縫った。
 細い棒は吹き抜けの幅に合わせ、125センチに切断。布の幅は110センチなので、両端から具合よく棒が突き出し、ノレンに変貌する。

 写真のように、窓にぴったり収まる。棒は吹抜け上部の梁に載せているだけなので、着脱は容易。普段はそのまま仕事部屋と寝室の間仕切りとして使える。汚れたら支持棒を抜いて普通に洗濯したり、布自体の交換も可能。
 数えてみたら、我が家には1階に6カ所、2階にはこれを含めて5カ所のノレン風カーテンがある。ある意味では、「ノレンの家」と言い換えてもいいほどだ。
 ノレンを間仕切りやドア代わりに使うデザイン手法は、私の得意なスタイルだが、これまで設計した家では、ごく普通の建具や間仕切りを希望された。自由度は高く、非常に安価でユニークな手法でも、プライバシー面や見てくれの部分で劣るので、一般の住み手としては抵抗があるようだ。

2009年7月12日日曜日

庭の豊作

 明日納品の仕事の仕上に励む。1棟の住宅に関し、3パターンの色を提案する約束で、全部で6種類の画像を作った。

 昨日は先日手がけていたグループホームの図面が、やっと見積りの合う業者が現れたとの連絡が責任者の方からあった。最初の提案に沿った形で、計画が動き出しそうである。会心の間取りにたどり着いていたので、よかった。
 私の手がけた分の請求書を作り、明日発送の予定。普段、弾き語りボランティアで訪問している施設なので、相場よりもかなり安くしたら、先方はとても喜んでいた。大事なのはカネじゃないからね。


 庭のカモミールとラズベリーが採り頃なので、かなり時間をかけて採集。カモミールは大きめのザルにあふれんばかり。
 カモミールは去年採って乾燥させたものが、まだ400g珈琲缶に丸ごと残っていて、今年は採取そのものをパスする気でいた。ところが、最近ネットで知り合ったカフェ経営者が、「カモミールティーは新しいほど美味しい」とブログに書いている。ふむふむ。
 コメント欄経由で直接尋ねてみたら、その女性は古いカモミールは捨てずに、お風呂の入浴剤や芳香剤などに使う予定とか。なるほどと気が変わった次第。

 ラズベリーはまだこれからだが、今年は過去最高の豊作になりそうで、どんなふうにして食べようか、いまから思案中。ヨーグルトにつけて生でまず食べ、残りはフリーズしておいてまとめて果実酒、というのが定番だったけど、他に何かあります?

2009年7月11日土曜日

TEL雷ガード

 北海道にもカミナリの季節到来で、つい先日も遠くでゴロゴロと鳴っていたばかり。昨年のカミナリ直撃による手痛いダメージがまだ忘れられず、防衛対策をあれこれ調べていた。

 まず、カミナリの不意打ちで最も困るADSLモデムの故障時対策で、これまではメインパソコンのMacに内蔵のモデムによる、レトロな「ダイヤルアップ接続」というもので凌いでいた。
 速度は遅いが、ともかくつながる。新しいモデムが届くまでの数日間は、最低限のメールチェックとファイル送信に、かなり重宝していた。
_ところがこの春、契約しているヤフーのダイヤルアップ接続ドメイン名が変わった。それまではちゃんとつながっていた接続が、つい先日新しいドメイン名で試してみたら、どうしてもつながらない。内蔵モデムの故障もあり得るので、予備のMacでやってみても、結果は同じだった。
 これは困ったと、ヤフーに直接レスキュー電話をして調べてもらったが、ヤフー側に非はないとの報告で、万事休す。この時点で、内蔵モデムによる接続の道は閉ざされた。

 気をとりなおし、次なる対策を考えた。ヤフーのモデムに代わるADSLモデムが確保できないかと調べたが、市販品としては存在しない。
 カミナリだけのために別の接続業者と契約するのもアホらしく、最後にたどり着いたのが、「カミナリの襲撃そのものを防ぐ」という、根本的対策だった。


 とにかく仕事の薄い昨今なので、少しでも安いにこしたことはない。ひとまず最も危険な侵入口と思われる電話回線専用のガード機器を調べたら、サンワサプライのTEL-DSLPという製品が、アマゾンで送料込656円という格安で手に入る。
(写真にはないが、30センチの接続ケーブル付き)
 さっそく発注し、今日それが届いた。すぐに装着してみたが、ローゼットとモデムの間に挟むだけなので、ごく簡単に終わる。インターネット電話もネット接続もスムーズで、これで本当にカミナリ様の侵入が防げるなら、安いものである。

 モデムと電話機に使っているコンセントにも雷ガードがあれば万全だが、現時点ではない。こちらは近隣の店でもたぶん入手可能なので、近々つける予定だ。
 はてさて、これで本当にカミナリが防げるのか?家にいて、対応可能であれば、やはり元からケーブルを抜いてしまうのが確実だとは思うが。
 ついに地デジ対応テレビに買い替えを決断した。必須条件は、「録画機能つきテレビ」「32型程度のエコポイント対応品」「消費電力は150W以下」(現状のテレビ+DVDプレーヤーの消費電力以下)「倍速対応以上」「価格が10万前後」である。ただデカいだけで、電気代のかさむタイプは、我が家には無用の長物。
 すべてにあてはまる機種が4つほどあって、さっそく今日、近隣の量販店で現物の色と動きを直接確かめてきた。で、その結果。

・東芝REGZA-32H8000(300G-HD内蔵/消費電力116W)

 これに決定し、一番安くて評価の高かったネットショップに、すでに発注済み。エコポイント抜きで、10万強で手に入る。量販店で買うより、数万円は安い。エコ申請すれば差引9万くらいで済むことになり、ひとまず目標達成か。
 売場で画像を直接確かめた結果、この機種が色合いが最も自然に近く、最新型のせいか、動きによる残像もほとんど気にならなかった。

 ずっと引きずっていた地デジ問題と録画問題とに、ようやくケリをつけた格好だが、(まだまだ使えるものを、むざむざとゴミにしてしまう)という罪悪感は残る。なんだかねぇ。

2009年7月9日木曜日

森の七つの椅子

 かねてから準備中のインスタレーション・ライブ「森の七つの椅子」を敢行。全16曲を、移動しながら2時間30分かけて歌い切った。得難い体験をした。

 天気予報や今後のライブ予定などを考えると、この日にやるのが最適と、数日前からヒソカに思っていた。
 幸いなことに、気温は予報通り28度前後。快晴ではないが、風もそう強くない。物事は時間をおくとロクなことがなく、気運の盛り上がったその時に一気にやるのが得策である。
 仕事をしながら、持参するものを最終チェック。ステージとなる百合が原公園には、車で5分ほどで着く。完全なる孤独スタイルでやるつもりでいたので、妻には全く話してなかったが、友人を連れて職場から戻った妻は、計画を知ると、「一緒に行こうか?」と言う。
 好意だけありがたくいただき、せっかくだから友だちとゆっくり話してなさいよ、と言い残し、一人で家を出た。

 現地到着が午後4時10分。まずは三脚にデジカメを取付け、公園を歩く自分の後姿をセルフタイマーで撮影する。今回のライブは記録もすべて自分一人の手でやる気でいたので、かなりの手間暇がかかるが、それらもぜんぶひっくるめて「インスタレーション・ライブ」なのである。

 2日前に目星をつけておいたステージ候補のうち、第1ステージとなる《木漏れ日の森》からスタート。ここでもまずはカメラの位置を決め、セルフで撮影しつつ、そのまま1曲目を演奏。カメラに戻って映像を確認し、スイッチを切ってから再び椅子に戻って2曲目を演奏、という形をとった。

 ステージは全部で7つあり、共通するのはズバリ「椅子」である。深い森に囲まれた公園の中に点在する7つの椅子(ベンチ)をステージに見立て、その場所に相応しい歌を2曲だけ歌い、終わったら次のステージへと移動する。
 ステージは時計回りになっていて、それぞれに特色があり、自分のイメージで名前をつけた。すべてをブログに記すのは無理があるので、子細はいずれメインHPに書く予定。
 青空ライブは2年ぶりだったが、座ってやるのは今回が初の試み。写真のように、公園の添景として自然にとけ込む存在としての自分を意識すると、こうならざるを得なかった。
 立って歌うのが通りすがりの聴き手に対する強いアピールなら、座って歌うのは自己との対峙により近づくはずで、姿勢によって歌への無用の力みを取り去るねらいがあった。


 いざやってみると、いまだかって経験したことのないイメージの高揚を感じた。妻や友人の「引率」まで封じた、完全無欠のストイックな演奏スタイルを貫いたのが良かったのだと思う。妻の付き添いは大変ありがたいものだが、時に歌い手としての「甘さ」につながりかねない。
「孤独の極致を自分に課す」という命題も今回のライブにはあったが、その意味でも成功だった。
 第5ステージ、《メタルな森》(上の写真)で、驚くべきことが起きた。2曲目の途中で視界に現れた中年の男性、横の椅子に座って聞き耳を立てている様子。夕闇が迫り、空も曇ってきたので、早々に撤収して次なるステージに向かうおうとしていたら、不意にその男性が近寄ってきて、声をかけてきた。
「素晴らしい歌声です。もっと聞きたかったのですが…」

 それまでも立ち止まってくれる人や、通りすがりに関心を示す人は多数いたが、声をかけてきたのはこの男性だけ。その意気にほれた。時間がないので、もう1曲だけ歌います。ご希望は?と問うと、井上陽水はできますか?と聞く。
 全く奇妙なことだが、出かける直前にふと思い立って、井上陽水の「紙飛行機」を練習してきたばかり。譜面もバックに入れてある。歌うと男性はとても喜び、次はいつここで歌いますか、どこに行けば聞けますかと、重ねて尋ねてくる。

 その後いろいろやりとりがあり、手持ちの弾き語り専用の名刺を渡しつつ、実は自宅を中心にいろいろなライブをやってまして、よろしければどうぞと誘うと、ぜひうかがいたいとのこと。
 先方の連絡先を聞くと、我が家から歩いて15分ほどの近所である。年は私よりひとつ上の、ほぼ同年代だった。


 ほんのわずかな時間のなかでの巡り会いだったが、先日のブログに書いた「窓の外をふと通りかかるチャンス」という言葉に通ずる何かを感じた。よくぞ声をかけてくれたものと、時のもたらした偶然に感謝する。
 こんな出会いを期待して仕掛けたライブではなかったが、人生、まだまだ何が起きるか分からない。

2009年7月7日火曜日

あくまでヒッソリ

 カラリと晴れ、外気温も32度近く。しかし、家の中は外壁いっぱいに繁殖するツタの効果か28度前後で、非常に快適である。

 夕方、外もかなり過ごしやすくなったので、郵便局に用足しに行く。途中、今月から有料になった札幌市の指定ゴミ袋を買う。
 当初は20L袋を1週間で使う予定が、10L袋で充分足りることが分かった。10L袋は20円なので、週に1袋とすると、月に4袋。不燃ゴミを多めに考えて月に1袋としても、合計5袋、つまりは100円で足りる計算になる。
 プラスチック類、缶やビン類、紙類、ペットボトルなどはすべて無料なので、きちんと分別さえすれば、有料化の家計に与える影響は、ごくわずかであることが分かった。
 差し迫るプライベートライブに備え、近隣の大規模公園を下調査。予定では、ここがライブステージとなる。歌い手は私一人で、聴き手は限りなくゼロか、単なる通りすがりの見知らぬ人々。
 曲の構成はすでに終わっていて、ライブのイメージも出来上がっているが、今日は具体的な場所の最終チェックに行った。


 外周を歩くと軽く1時間はかかる大きな公園だが、迷路のように入り組んださまざまな森や丘の中に、いままで知らなかった格好のステージ(となり得る場所)をあちこちで発見する。
(これはやれる…)と、確かな自信持った。

 バラやラベンダー、ユリなどの花々が、まさに満開。午後6時近くで調査を終えたが、その時間でも平日なのにかなりの人出である。当初は週末の夕方に仕掛ける気でいたが、あまりに人が多過ぎるのは、ライブの主旨から外れる。あくまでヒッソリとやりたいのだ。
 時期に関しては、検討の余地がありそうだ。

2009年7月6日月曜日

通り過ぎるもの

 NHK-BSのアンコール放送で、女優の岸恵子のインタビューを見た。76歳とはとても思えぬ若々しさもさることながら、その考え方に共鳴した。
 細部では異なるかもしれないが、だいたい以下のようなことを言っていた。

1)いくつになっても好奇心を失わない。
2)窓の外をふと通り過ぎるチャンスに気づくこと。
3)通りかかったら自分の手で窓を開け、逃さずつかまえる。


「チャンス」という言葉は、「青い鳥」「白い鳩」などでもたぶん置き換え可能。要は、怠惰な日常に流されがちな庶民にとっての、大いなる生き甲斐になるかもしれない、すべての対象物である。

 口幅ったいが、最近作った「誰も知らない夜」というオリジナル曲は、ほぼこれに近いイメージで書いた。(ちなみに、前述の放送を見る前である)
 チャンスはおそらく、誰にでも平等に訪れるはず。でも、そうひっきりなしにやってくるわけじゃない。「そんな覚えはアリマせぬ」という方がもしいたとしたら、気づかずに漠然と見過ごしていたか、目に入っても面倒なので気づかないフリをしていただけかもしれない。
 窓は常に開け放っておかなくともよいが、無粋な曇りガラスにしてみたり、厚いカーテンなど垂らしていては、つい見逃してしまうだろう。

 さらに興味深いのは、自分で窓やドアを開け、青い鳥を探しに出かける人も少なくないという事実。探しに出ても必ず巡り会うとは限らないが、ただ家の中に座っているよりはマシかもしれない。
 せっかくフトコロに飛び込んできた青い鳥を、自分の手でみすみす手放す方もいますが。

2009年7月5日日曜日

木製ギタースタンド

 朝9時から町内会の草刈り共同作業があった。恒例行事だが、もちろん強制ではない。しかし、根が小心者で「防犯部長」という役員を務めていることもあり、毎年欠かさず出ている。

 午後からはギタースタンドをリメイクした。ギタースタンドは手製と市販品をひとつずつ持っている。手製のものは作って5年になるが、エレアコのシールドケーブルをつけたままで使った際、コネクタ部が土台にぶつかってうまく収まらず、ずっと不便を感じていた。
 当時は普通のギターしか持っていず、それに合わせて作ったので、やむを得ない。


 上の写真のような既存の木製ギタースタンドを、市販品のようにエレアコのシールドをつけたままでも使えるように改造する。昨夜からスケッチを重ね、手持ちの材料で何とかうまく改造する方法を考えた。

 土台になる板を横でなく、縦に2枚並べ、ギターのボディが収まる部分をノコで斜めに切り取ってやればいいことに気づく。ここにたどり着くまで、丸一日かかった。


 制作過程は省略し、完成したのが上の写真。右のように、シールドをつけたままでも、ぴったり収まる。めでたし。

 ボディやネックとスタンドが接する部分は、古いカバンを解体した皮や柔らかいゴムホースなどでカバーしてある。DIY難易度は5段階中の3あたりか。土台の木材を斜めに切り取る作業が面倒で、左右均等に当たるように、3度も調整した。
 買ってしまえば数百円のものだが、「手間暇をかけ、自分の手で作る」というところに深い意味がある。理解者は少ないでしょうけど。
 その後、今月中旬あたりにヒソカにやりたいと思っているプライベートライブに備え、黙々と練習。故あって、PAは全く使っていない。
 あくまで「やれたら」の前提だが、予定しているのは、アウトドア路上系の、非常に孤独でストイックなライブである。

 これからのライブひとつひとつが、「いかにして生き、そして死んでゆくか」を自分に問う、抜き差しならないものになってゆくと思う。その意味でも、ぜひとも実現させたい。「終わりの鐘の音」は、もうかすかに鳴り始めている。