2010年1月29日金曜日

母の入院

 大の病院嫌いの母が、突然入院してしまった。元来丈夫な母の、生涯初めての入院である。
 始まりは実は昨日のこと。夕方、実家近くに住む姉から電話があり、母が買物中に意識を失い、救急車でH大病院に運ばれたので、すぐに来てくれとのこと。全く状況が分からなかったが、とるものもとりあえず、車で駆けつけた。

 病院に着いてみると、母はIC治療室にいたが、特に変わった様子はない。ベットの上で差し入れの菓子などを食べている。意識ははっきりしていて、私のこともちゃんと分かる。
 聞けばスーパーのベンチで何かを食べている途中、喉に詰まるなどして意識を失い、従業員が気づいて救急車を呼んでくれたとか。

 担当の医師が詳しく説明してくれた。いろいろ検査したが、どこにも異常はない健康体である。意識も戻り、食欲もあるので、なるべく早く退院して欲しい、とのこと。何となく拍子抜けし、ともかく翌日13時に車で迎えに来ることにし、昨夜は帰ってきた。
 明けて今日、先に着いていた姉が治療費の清算をして戻ってくるなり、母は胸が痛いので、まだ病院にいたいと訴えているという。様子を見ると、着替えも難しい感じで、歩くこともままならない。医師の診断をすっかり信用していたので、単なるワガママかと思い、車椅子を借りて母を駐車場まで運び、帰路についた。
 ところが家に戻っても、母の様子がやはりおかしい。身体がだるい、痛いと椅子にも座れず、もちろん歩くこともできない。そのうち、バッタリと床に伏せてしまった。

 この時点で、まだ私は天下のH大病院を信じていた。医師が病状に太鼓判をおしてくれたのだから、別の病院にまた駆け込むなど、もってのほかだと…。
 しかし、母の様子は回復しない。困った私は母を姉にまかせ、区役所の福祉課に相談に行った。福祉課なら、何かよいアドバイスがあるのではないか、と考えた。

 担当者は親身に相談に乗ってくれたが、結論として市としては、何もできない。(そりゃそうでしょう)H大はさておき、主治医がいるなら再度診てもらってはどうか、との助言である。
 ところが、母には主治医などいない。それほど健康で病気知らずだった。しかし、いろいろ考え込むうち、ふと父がお世話になった近隣の病院のことを思い出した。母は父を見舞いに行ったことしかないが、私は先生やケアマネージャーとも懇意。相談に乗ってくれるかもしれない。その足ですぐに病院まで走った。
 以降の子細は省くが、何と再検査の結果、太鼓判を押されたはずの母の身体に、2カ所もの重大な骨折があったことが判明。特にひどいのが、胸骨の骨折で、折れた先が鋭利な刃物にようになり、内臓に刺さらんばかり。これでは動くたびに激痛が走っても仕方がない。
 当分は絶対安静で、その場で入院となってしまった。

 いったい何がどうなってこうなったのか、よく分からない。先週末まではピンピンしていて、普通に歩いて食べ、雪かきまでしていた。昨日の意識混濁の際、どこかにぶつけたのではないか?と懇意にしている病院の先生は指摘した。
 当日は痛みはなく、翌日なって痛み始めたのだろうか?それにしても意識不明で倒れた高齢者であれば、胸のレントゲン写真くらい、普通は撮るものではないだろうか?

 ともかくも、最短の時間で最善の対処をしたことだけは間違いない。今後、内部出血に伴う合併症の不安があるらしく、予断は許さない。
 昨日から今日にかけ、あちこちかけずり回って、疲労困憊。大きくても有名でも、全く安心できない油断ならぬ世の中で、身を守るのは結局個人の経験値と冷静な判断力であることを思い知らされた。

2010年1月28日木曜日

レコーダー本格録音

 昨日作ったばかりのICレコーダー用ホルダ、一晩寝たら新しいアイデアが思い浮かび、一部を作り直した。クリップ式を基本にし、部材の交換を最低限にするように改良。
 試してみると、昨日のよりもコンパクトで、収納や携帯にも便利。使い込むうちに、また別の案が浮かぶかもしれないが、ひとまずこれで様子をみよう。

 今回、新しく買った電動ドリル&ドライバーを初めて実戦で使った。以前にも書いたが、「ミツトモRDD-18」という製品で、充電式ではなく、電源ケーブル式。いつものアマゾンで送料込3,520円だった。
 主な仕様は、最大トルク6Nm(6段階切換)、最大回転数700rpm、キーレスチャック、正逆回転切換、無段変速機能付スィッチなど。


 ドリルとドラーバーの両方を交互に使ったが、専用金具なしで手だけでサクサクとビット交換ができ、非常にスムーズ。パワーも木材に限定すれば、何ら問題ない。握り方に応じて回転速度が上がっていく機能もなかなか使いやすいが、最大回転数が小さいので、ドリルとして使ったときに、ややタルい感じがするのが欠点か。
 しかし、充電切れを心配せずにバンバン使えるのは、思っていたよりもはるかに快適。今後、この工具がDIY作業のメインになってゆきそうだ。
 夜、ICレコーダーの設定がどうにも気になり、マイクの指向性を単一方向に変え、スタンドに本格セットして録音してみた。PAもごく普通に設定し、レコーダーの位置は客席となるベンチの角。つまり、普段の自宅ライブで、聴き手に自分の声がどう聞こえているかをチェックしてみたのだ。

 パソコンに取り込んで聴いてみると、これがなかなか案配がよろしい。PAからの直録りと比べ、臨場感があってひと味違う印象。音声編集ソフトで微調整してやると、音はさらに向上した。他の会場での音録りが楽しみになってきた。
 MDコンポをいちいち外し、パソコン近くまで運んで音を取り込むのに比べ、作業もはるかに手軽。今後、YouTubeなどにアップする音源は、このレコーダーで録ってみようか。

2010年1月27日水曜日

ICレコーダー

 アマゾンに注文してあったICレコーダーが届いた。相変わらず早くて安くて正確。もうネット通販からは抜け出せない。
 ICレコーダーつまりは録音機で、つい最近まで録音といえばテープかMDによるラジカセが主流だったが、いまは多くがICレコーダー(デジタルレコーダー)である。

 最近、録音設備はもちろん、PAすらない場所でのライブが増えつつあって、以前はライブ録音にそうこだわりはなかったが、還暦を過ぎてから、少し考えが変わった。
 調べてみると、以前は高価だったICレコーダーも、いまでは1万円を切る高性能な製品がある。熟慮の結果、1万円以下に予算を限定し、調達することにした。


 今回買ったのは「サンヨー ICR-PS501RM」という製品。アマゾンで9,500円弱だった。安い割には「PCM、44.1kHz録音」という、CDなみの高音質。
 重さわずか53gで、非常に軽くて小さい。2Gのメモリを内蔵しているので、高音質設定で3時間強の録音ができる。過去の例から、3時間あれば充分だが、別にmicroSDカードも使えるので、いつでも増設可能。録音時間に関しては心配ない。

 さっそく録音してみる。ひとまずマイクの指向性を全方向に設定し、普通に机の上に置いて弾き語ってみた。
 音源はパソコンにつないで、ファイルとして簡単に取り込める。説明書にはwindows限定でマックの動作は保証しない、とあったが、マックでも普通に認識して取り込めた。
 音楽ソフトで加工調整し、PAからとった音源と比べてみたが、音質に関しては遜色ない。これは使える。明日以降、いろいろ条件や設定を変え、試してみたい。
 仕事の合間に、ICレコーダー専用のホルダを木材で作った。いろいろ考えるうちに構想が広がり、5通りの使い方が可能なマルチホルダが首尾よく完成した。

 このICレコーダー、mp3音源を取込み、ウォークマンのようなデジタルプレーヤーとしても使える。さらには、普通のUSBメモリとしても使用可能。どちらも欲しいと思った時期があったが、ずっと買わずにいた。しかし、今回で全部が一度に手に入ってしまった。待ったかいがあった。
 今後、音源の監理はMDではなく、HD内メモリですることになりそうで、いやはや時代の足取りは実に急である。取りあえずついていきますけど。

2010年1月26日火曜日

終日地吹雪

 昨夜未明からの激しい地吹雪が終日吹き荒れた。昨日新たに入った仕事に追われていることもあって、予約日だった歯の治療もキャンセルし、じっと家にこもって仕事にふけった。
 写真は午後2時ころ、居間から南側の外を見たもの。ほとんど視界ゼロで、これほど激しい暴風雪は、年に1-2回しかない。

 仕事は夜9時ころに一段落し、ちょうどその頃、吹雪も峠を越えた。妻も幸いに今日は休暇。明日のために10分ほど外に出て、玄関回りの雪かきをする。
 まっすぐな雪なら、雁木風車庫の効果で、車の上にほとんど雪は積もらない。しかしさすがに今日は、車の屋根にも数センチの雪が吹き込んでいた。


 近隣のカフェで知り合ったアコーディオン弾きのNさんから、分厚い手紙が昨日届いた。先日送ったシャンソンライブCDの感想とお礼、そして2-3月のシャンソン系コンサートの案内状が同封されている。
 当初、保留にしてあった2月下旬のコンサートだが、ぜひとも参加して欲しいとの強い要望である。全く未知のKさん宅だが、これも何かの縁と、妻ともどもありがたく参加させていただくことにした。
 あくまで主役はKさんなので、「飛び入り待遇」で、2曲ほど歌って欲しいとのこと。今日は電話で当日の詳しい段取りを打ち合せた。Kさん宅は札幌の南端で、かなり遠い。私のギターとNさんのアコーディオンがかさばるので、私の車で一緒に行くことにした。
 Kさんは銀座の銀巴里で歌っていたことがあるという。銀巴里はいまは閉店したが、かってはシャソンンのメッカ。オーディションも非常に難しい。
 そんなすごい人と一緒に歌ってよいのだろうか?という疑念がまず湧くが、一度Kさん宅のライブに行ったことがあるというNさんが、「大丈夫」と推してくださる言葉を信じよう。
 真の歌心は、すべての垣根を越える。

2010年1月25日月曜日

メモリ領域解放

 メインパソコンのメモリを1Gに増強してから、メモリの動作がやたら気になってきた。去年、多忙時に複数のソフトを同時起動した際、動作が不安定になり、予備パソコンのメモリを一時的に移動し、1Gにしたことがある。
 しかし、それでもファイル保存などで動作不良は起きた。メモリ監理に、根本的な問題があるのではないか…。もしそうなら、いくらメモリを増やしたとしても、問題は解決しない。

 そこで、いろいろと調べてみた。以下、非常にマニアックな内容で、関心のない方は読み飛ばしてください。
_マックの場合、メモリの使用状況を知るには、「アプリケーション」→「ユーティリティ」とフォルダを開き、「ターミナル」という標準ソフトを起動し、「top」と入力すれば、メモリの使用状況がリアルタイムで表示されることが分かった。(OS10.3)

 リストの5行目「PhysMem」の右端2つのデータがそれで、一目瞭然。しかし「ターミナル」を起動するたびに、いちいち「top」と入力するのは、いかにも面倒だ。
「環境設定」から、「新規ウィンドウ時にこのコマンドを実行」にチェックを入れ、文字に「top」と入れておけば、起動時に瞬時にメモリ状況が表示される。
(画像の上端、赤線部)


 さて、この「ターミナル」を表示させたまま、さまざまなソフトを開いたり閉じたりしてみた。
 使用頻度が非常に高い画像処理ソフトは、やはりかなりのメモリを消費する。しかし、画像を閉じて終了してしまえば、メモリはそれなりに解放され、そう大きな問題にはならない。
 予想外だったのが、ネット接続で必ず使うFireFox、Opera、Safariなどのブラウザで、いろいろなサイトを閲覧するごとに、メモリ使用域はぐんぐん増え、その増え方は画像処理ソフトにひけをとらないほど。
 最大の問題はソフトを終了しても、メモリの使用域は元には戻らないことだった。これではその後の動作が不安定になってもおかしくない。メモリをいくら増やしても、焼け石に水。

 ブラウザを起動してサイトを閲覧すると、読込んだ画像をメモリにいつまでも残し、次回閲覧時の時間を短縮する、という方策がとられているとか。これを消すには、パソコンを再起動するか、メモリを解放する別の専用ソフトが必要らしい。
 画像処理ソフトはネット閲覧と併行して使うことが大半なので、いちいち再起動をする手間は非常に煩わしい。やはり専用ソフトだろう。
_調査の結果、「Libera Memory」というフリーソフトを探し出してインストールした。
 試してみると、わずか数秒でメモリ領域が、ほぼ起動時の状態に戻る。ネット閲覧後はいったんブラウザを終了し、この「Libera Memory」でメモリをお掃除し、次の仕事にかかるという手順を踏めば、おそらく動作不安定問題は解決されるはず。
 パソコンにはかなり詳しい気でいたが、まだまだ知らないことだらけ。勉強になった。

2010年1月23日土曜日

オーディション

 あるオーディションを受けるため、午後から市内某所に車で出かける。雪祭りが近いせいか、道路傍にうずたかく積みあげられていた雪の山も、じょじょに片づけられつつあり、車の流れはまずまず。
 40分弱で先方に着き、さっそく台本を渡される。実はオーディションは歌ではなく、演技関連である。

「歌う」「流離う」「描く」「デザインする」「作る」「書く」「話す」「耕す」など、好奇心の趣くままに様々な活動を続けてきたが、唯一人生でやり残したことがあるとするなら、「演ずる」ことかもしれない。
「歌う」という行動には、限りなく「演ずる」が含まれている気がするが、ちょっと違う。その「ちょっと違う部分」に、最近興味が湧いてきた。


 きっかけは去年、自宅ライブで2度やった「歌謡劇」と称する演目。自らシナリオを書き、セリフをいい、自作の歌を歌う、というシロモノだが、これがなかなかハマる。この世界をもっと突き詰めたくなった。

 以降、子細は省く。ともかくオーディションは終わった。台本は今日見たばかりで、目を通した時間はわずか10分。直感で物事をとらえるアドリブ的力量が試されている気がした。
 競争率が20倍という狭き門なので、おそらくは「参加することに意義あり」というヤツだ。しかし、オーディションなれども、「演ずる」という未知の世界を垣間みた気がする。参加してよかった。

2010年1月22日金曜日

メモリ増強

 大仕事が一段落したので、溜まっていた雑事を片づけるべく、午後から車で外出。近隣のスーパー→ガソリンスタンド→業者用食材店→大規模商業施設→パソコンショップ→実家と一気にまわる。
 携帯のメモ欄に記入してあった「買物リスト」は、今日でほぼ片づいた。

 実家の母は外出中で留守。雪かきはちゃんとやっていたが、相変わらず節約でストーブを点けてないらしく、部屋が異常に寒い。すぐに点火してしばらく時間をやり過ごしたが、部屋がそれなりに暖かくなっても、母は戻らない。
 おそらく暖をとりに買物か公共施設でも行っているのだろう。いかにも母らしい頑なな生き方で、あまり無理強いすると口論になってしまうので、最近は努めて干渉しないようにしている。


 家に戻り、さっそく買ってきたメモリをパソコンにセットする。512MBの中古だが、1,980円とお買い得で、しかもサムソン製の信頼できる品。前回、メモリをいじった際に再セット法が悪く、認識しないまま使ってしまったので、今回は慎重に作業した。
 めでたく終了し、合計メモリは1024MB(1GB)にアップ。いま使っているeMacではこれが最大値なので、複数のソフトを同時起動した際の動作不安定が、少しはなくなってくれるはず。
 最新のパソコン事情からすれば、これでも少ないほうだろうが、古いOSと古いソフトを主として使っている身としては、充分過ぎるほど。新しければよい、多ければよい、というものではないのだ。

2010年1月19日火曜日

記念のジャンパー

 先週末にネットオークションで首尾よく落札した、電子ブックタイプの広辞苑第4版(8センチCD)が無事に届いた。落札価格は480円で、送料がメール便で100円、ネット決済手数料が105円だ。
 普段は決済に手数料無料のゆうちょ銀行を利用するが、ポイントが400円ほど溜まっていて、期限が秋。それをぜひ使いたかった。差引支払額は300円弱で、今回も事故、トラブルとは無縁の取引であった。

 さっそくパソコンに入れて動作チェック。中古なのでやや汚れていたが、読込みには問題なし。別の電子ブック辞書と同時に起動してやれば、先日書いた「コトノコ」という閲覧ソフトの場合、クリック一発で5つの辞書を自在に切換えられる。


 その後、CDをイメージ化しようとしたが、マック標準のソフトだと、うまくいかない。どうも内部に入ってるサウンドファイルが邪魔をしているようだ。
 いろいろ調べた結果、別のCD焼付ソフトを使うとうまくいった。CDトレイは常時空が望ましいので、辞書CDはどうしてもイメージ化してHDに格納しておきたい。
_勤めから戻った妻が、回転寿司を食べたいというので、遅い昼食をかねて出かけた。車で10分くらいのところに、たまに行く美味い店がある。
 平日の昼間なので、ほぼ貸切状態。好きなものばかり適当に、合計2,000円ほど食べる。好物の赤貝の味が絶品なり。

 ここでの支払いは、「言い出しっぺ」の妻。よくある我が家の方程式である。その後、私は近隣のホームセンターへ、妻は隣のヨーカ堂へと回る。


 DIYの材料を買い、さて帰ろうと妻を迎えに行ったら、冬物ジャンパーのバーゲンをやっている。もうそんな時期なのである。15年着続けているお気に入りのラクダ色のジャンパーが、さすがにくたびれてきた。こちらもバーゲンで買ったが、いつ穴が開いてもおかしくない。

 代替品でもないかと探したら、ありました。生成り風の色合いで、やや長めのハーフコート。試着してみると妻が、「似合う。いかにも一級建築士に見える」ときた。
 これはチャンスだと思ったが、問題は価格。値引き後で5,900円なのだ。私の衣類購入基準では、ちょっと高い。迷っていると、「もらったお年玉で買えば?」と妻。おお、そうであった。それを使えば、息子の気持ちが形として残り、よい記念になるではないか。
 きっとまた長く着るに違いない。健康でさえいれば。

2010年1月17日日曜日

豪雪115センチ

 朝7時に目が覚めると、何だか外の様子がおかしい。妙に静まり返っているのだ。
 居間のテラス窓を見て驚いた。写真のように、下半分が雪で埋まっている。昨夜寝る前にはそれほどではなかったが、明け方に降ったらしい。いわゆる「ドカ雪」というヤツだ。

 2階の窓から車庫の屋根を確認すると、こちらも相当の雪。軽く1メートルは越えている。雪の少ない冬だと気を抜いていたが、まとめて一気にやられた。
 睡眠が足りないので、それから4時間寝たあと、食事もそこそこに、すぐに雪かきを始めた。早朝に勤めに出かけた妻の足跡が、深い雪の中にわずかに残っている。
 あとでネットで調べたら、昨夜は61センチだった直近のアメダスが、一夜にして115センチにまで増えている。数時間で54センチも降ったことになる。あなおそろしや。
(観測史上前例のない記録だったらしい)


 30分ほどやって、ほぼ玄関周辺が片づいたころ、妻が通りのむこうから深い雪をラッセルしつつ、戻ってきた。途中、深みにはまって雪の中にバッタリ倒れた。あわてて雪をこぎ、助けに行く。豪雪の中では、パート勤務も命がけだ。

 車庫の屋根に積もった雪が気になり、梁のたわみ量を調べると、目見当で1センチ強。計算上の強度は積雪1メートルまでで、ぎりぎりである。幸いに陽射しが差してきたので、昇って一気に雪を降ろしてしまうことにした。
 こちらも30分ほどで作業完了。積雪が1メートルを越えたのも、車庫屋根の雪下ろしをしたのも、実に2年振り。温暖化がどうとか言っても、この厳しい寒さと雪。正直、あまり実感は湧いてこない。


 実は一昨日から道南に住む末の息子が友人の結婚式のため、帰省中である。大寒のさなかに結婚式とは恐れ入るが、余興の準備とやらで忙しく、家にはずっといない。
 昨夜も式に参加して戻ったのが明け方3時過ぎ。運良く豪雪は寸前で避け、玄関前までタクシーに乗ってきた。

 その息子が夕方、道南の都市に帰るという。しかし、調べてみると、最寄りのJRが朝からずっと運休で、復旧のメドが立たない。幸いに、札幌駅からの予約列車は15分遅れで運転していた。
 雪に閉ざされた自宅前の道路は、待てど暮せど除雪車は現れない。豪雪時の除雪優先順位は決まっていて、国道→道道→市道という順序。我が家の接する幅員6メートルの市道など、いつになったら除雪車がくるのか、分かったものではない。
 実は5年くらい前にも似たような豪雪に見舞われ、そのときも市の除雪係に抗議の問合せをしたことがある。しかし、「順番なので、もう少し待って」と軽くいなされ、除雪車がやってきたのは、丸一日もたってからだった。
 市営地下鉄は動いているので、最寄りの地下鉄駅まで息子を車で送ろうと思ったが、とにかくひどい雪で、表通りまで車が出せない。しかたなく、一番近い除雪された道までの30メートル強を、妻と二人でスコップで雪かきすることにした。
 車の車輪幅分だけを半分意地のようになってやったら30分ほどで終了。やればできるもんだ。息子を乗せて慎重に走らせ、途中一度だけ雪にはまったが、何とか広い通りまで車を出せた。

 地下鉄駅まで無事に息子を送り届け、帰りはノンストップで車庫まで帰着。深い雪道では、止まらずに一気に走らせるのがコツなのだ。雪に振り回された一日だったが、これを書いている午後10時前で、まだ除雪車はやってこない。

2010年1月15日金曜日

DIY手紙メジャー

 以前から手紙の重さを計る道具を欲しいと思っていた。100円ショップあたりにあるだろうと調べたが、ない。ホームセンターに行くとあるにはあるが、1,000円前後の高級品のみ。
 私が欲しいのはごく簡単に料金の目安がつくもので、極端に言うと、手紙料金の変わり目となる、25gと50gを越えるかが分かればいいのだ。

 ネットで検索してみると、最安値で630円。100gまで計測可能で、人間を模したなかなか愛らしいデザインではあるが、感覚的にはちょっと高く、二の足を踏んだ。

 例によって、(もしかして自分で作れるのでは?)と考え、昨夜メモ用紙の前であれこれ頭をひねる。市販品と同じく、天秤ばかりの理屈を使えばよいと思ったが、天秤棒に何を使うかがまず問題で、25gと50gという重さを正確に示す分銅も必須だ。


 文具箱を漁るうち、天秤棒には使わなくなった定規が代用できそうな感じがした。支点になる穴をいくつか開け、作用点には対象となる郵便物をクリップで吊るす。
 分銅は水か硬貨だろうな、と思った。水は入れる容器が最終的に邪魔になりそうで、候補から脱落。1円硬貨が1gなのは知っていたが、50個も集めるのはいかにも面倒。そこで他の硬貨の重さを造幣局のサイトで調べた。
 以下、その結果である。

・1円玉=1g  ・5円玉=3.75g  ・10円玉=4.5g
・50円玉=4g  ・500円玉=7g
 これらの硬貨を幾つか組み合わせ、擬似的に25gと50gの分銅を作り、それぞれが均等に釣り合う場所に支点となる穴を開けてやればよい。
(例:5円4個+10円2個+1円1個=25g)
 以降子細は省略するが、かなりの手間暇をかけて、写真のような手紙メジャーが首尾よく完成した。定規が左に傾いていれば25g以内で、右ならアウトということ。
 同じ理屈で、少し右の釣り合い点に、50g用の穴が開いている。50gを調べたいときは、画鋲をその穴に差し直せばよい。

2010年1月14日木曜日

値下げスパイラル

 来月分の仕事の引合いがあった。昨年末にかなりの数を手がけた首都圏の取引先からで、またまた似たような仕事。予算はないが、数はある。こちらもかなりのノウハウを蓄積できたので、次回は楽になるはず。
 それにしても、暇だった去年の今頃が、まるでウソのよう。多忙の直接の要因は、間違いなく値下げ。いわば値下げが仕事を呼ぶ「値下げスパイラル」である。

 例年いまごろは確定申告の資料作りを始めている時期だが、今年はまだ全く手つかず。こちらも暇を見つけてやらねば。


 長年使って調子の悪くなった電動ドライバー、今日になってなぜかまた復活している。ネットで代替品を見繕ったばかりだが、こんな時に道具や電化製品はよく復活するもの。
 しかし、以前から充電式ではなく、コンセントにつなぐタイプの電動ドライバーを物色していたので、やはりアマゾンで買った。

 3,520円で、電動ドライバーで一番大切なトルク値が6Nmある。この数値が小さ過ぎるとパワーがかなり劣るが、経験的に4Nmは欲しい。
 他に大事なのは、ビットの交換がレンチではなく、手だけでできること。(キーレスチャック)逆回転ができること、回転数の変更ができることなどいろいろあるが、今回買った製品はこの全てを満たしている。
 心づもりよりも安く買えた。使い心地に関しては、また後日。

2010年1月12日火曜日

電子辞書復活

 いつものように昼近くに起き、新聞を読んでいると、「電子辞書・広辞苑が1万円を切った!」との見出し。ただの通販広告だが、携帯型の電子辞書で、最新版の広辞苑が1万円とは安い。
 持っている広辞苑は40年近く前に姉からプレゼントされた第2版。まずまず使えるが、何せ重くて不便。いちおう物書きの端くれであるので、書く機会は結構多い。最近はもっぱら「インターネット辞書」なるもののお世話になっているが、便利は便利でも、あくまでタダなので、やや物足りなさを感じていた。

 ネット通販ならもっと安いはずと調べてみたら、「キャノン・ワードタンクS500」という同製品が、7,000円弱で入手可能。このところ仕事も思いのほかあるので、この際買ってしまおうかと一瞬思ったが、かろうじて思いとどまった。
 実は以前には、パソコン内に格納してある電子辞書を自在に使っていた時期があり、媒体の辞書CDはちゃんといまでも持っているのだ。


 15年ほど前に最初に買った本格パソコンが、Performa588というマックだった。確か20万以上はしたはずだが、当時はそれでも安いほうだった。まだWindowsがない時代である。
 そのPerforma588に付属してきたいろいろなソフトのうちのひとつが、「電子ブック」と呼ばれる8センチCDの辞書。写真のようなケースに入っていて、本来は専用機器で読み取るものだが、普通のパソコンでも対応閲覧ソフトさえあれば、ちゃんと使えた。

 以後、その電子ブック辞典はフル活動し、私の創作活動になくてはならないものになったが、つい最近になってOSをXに変えて以来、めっきり出番が減り、ついには全く使わなくなってしまった。
 理由は電子ブックを読み取る閲覧ソフト。古いOS9では無料で使えたが、OS-Xでは4,000円ほどの有料ソフトしか存在しなくなったからである。試用期間は30日だったが、切れた時点で使うのをやめた。
 市販品ではない有料ソフト(いわゆる「シェアウェア」)は過去にかなり購入しているが、上限を2,000円と決めている。
_今日になって思い立ち、もしかして別のソフトが存在するかもしれないと、ネットで探してみた。
 すると、ちゃんとある。「コトノコ」というフリーソフトで、マックOS10.3以上の対応。さっそくダウンロードして使ってみると、やはり便利。何しろ8センチのCDに、英和辞典が2つと国語辞典、さらに和英辞典まで入っているのだ。
 切換えはソフト上で瞬時。CDはその都度トレイにはセットせず、イメージファイルに変換してあるので、使う際にクリックして展開するだけ。実にスピーディに検索ができる。

 調子に乗って「電子ブック」「広辞苑」でネット検索をかけてみた。すると、ネットオークションで第4版の中古CDが売りに出ている。
 もし首尾よく落札できたら、念願の「電子版・広辞苑」が格安で手に入る。そう考えると、何となくウキウキする。人間は些細なことでシアワセになれるもののようで。

2010年1月10日日曜日

休日返上

 世間では3連休だが、昨日午前から難しい仕事に延々取り組んでいる。発端は先週始めの取引先との打合せ。
 普段はメールと電話ですべての仕事をやり繰りしている相手だが、新年でもあるし、たまには顔を合わせましょうやと、互いの事務所の中間地点で待ち合わせた。

 その際、「あまりに仕事が多くて、最近は広告手段も枯渇気味。何かよいアイデアはありませんか?」と問われた。たまたま手元の図面が収納に工夫をこらした間取りだったので、建物外観と間取りを同時に見せる必殺描法のことを話した。
 以前に自分の設計監理で手がけた住宅で、お施主さんの説明用に作った画像だが、大変分かりやすいと好評だった手法。およそのことを説明すると、それは面白そうだ、ぜひサンプルを送って欲しい、との話になった。


 その日に打ち合せた物件は木曜日で決着したが、同時にサンプル画像も添付しておいた。翌日に同じ取引先から連絡があり、例のサンプル画像がメーカーの社長に大変気に入られたので、さっそく使いたいとのこと。
 すぐに対象となる住宅の図面が送られてきたが、何と3棟まとめて描き、さらにはガーデニング関連もより詳しく描写する、という注文つき。

 図を見ると分かるように、本来なら模型で表現する手段だが、私はいつも3D-CGでこれをやる。数枚の画像を作ってプレゼンするのだ。方向が自由に変えられて、保存場所も不要。納品は瞬時だ。
 今回の仕事は不特定多数むけなので、より強い訴求力が要求される。ギャラも応分にいただけるが、かなり手間も喰う。休日返上で取り組んでいる所以。
 今日は午後1時から町内会の新年会があった。場所は1.5キロほど離れた公共施設。仕事に追われているので本来なら欠席だが、町内会長から乾杯の音頭とりを、かなり以前に頼まれている。いまの街に越してきて、はや11年目。街灯担当部長を長くやっているので、町内ではそれなりの顔。むげに断ることはできない。
 直前まで仕事をし、時間ぎりぎりにあたふた出かけて、無難に役目は果たした。ライブのMCに比べると、乾杯の音頭は一瞬のことで、そう難しくはない。

 開始直前だったので、席は入口付近の端しか空いてなく、テーブル5席のうち男性は私だけ。近所の顔見知りの奥さんが2人いたので、初対面の方も含め、楽しく2時間話した。

2010年1月8日金曜日

子供からお年玉

 年末年始に末の息子が使っていた予備室を片づけていたら、机のスミに何か載っている。袋に入った数枚の年賀状で、「余ったので、懸賞応募にでも使って」と聞いていたソレである。

 何気なく手にとったら、下にさらに何かある。小さなポチ袋二つで、息子の字で「お年玉」「父へ、母へ」などとそれぞれ記されていた。
 どうやら帰り際に息子が、黙ってこっそり置いていったらしい。とうとう子供からお年玉をいただく年齢になってしまったらしいが、息子の気持ちが素直にありがたくてうれしく、しばしの感慨にふけった。


 実は私も30代のころ、両親にお年玉をあげたことがある。脱サラ後の事業が軌道に乗り、収入も安定してきた時期である。
 私の場合は直接の手渡しだった。母は喜んで受け取ったが、父はかなり戸惑った様子。しかし、母にうながされて、やっと受け取ってくれた。

 それまでも宮仕え時代には給料で好物を贈ったり、初ボーナスの半分を送ったりもしていたが、「お年玉」というところがミソ。孝行は生きているうちにしておくものだろう。シミジミ。
_夕方、最近動作が安定しないパソコン(eMac)をあれこれ調べていたら、2枚合計で640M積んであるはずのメモリが、512Mしか搭載されてないことになっている。これはオカシー。
 昨年の多忙時に、予備パソコンのメモリを一部差し替えたことがあり、その際にきっちり差してなかったのかもしれないと、さっそく裏蓋を開けてみた。

 すると、案の定1枚の差し込みが甘い。ぐっと押し込んで、今度は大丈夫と再起動してみたが、やっぱり認識しない。
 ちょっと困って、今度は2台のパソコンのメモリを交換してみた。再び再起動してみると、ようやくどちらも認識してくれた。二つのメモリはメーカーも型番も全く同じだったが、何が良かったのか悪かったのか?

 秋頃に頻発していたモニタの収縮は、最近になってピタリ収まっている。問題の多かったブラウザも、Operaの発見でひとまず解決ずみ。
 まだしばらくは現状のパソコンでいけそうな感じなので、メモリも最大限度の1Gまで増やそうかと画策中。モノは無駄なくとことん使ってやらねば。それが究極のエコ。

2010年1月7日木曜日

あれこれデザイン

 新年早々に入った4棟の仕事のうち、急ぎで面倒な2棟分は、昨夜未明までかかって終了。
「宅地手前にある公園の雰囲気を入れつつ、2棟の住宅を同時に見せる」という、ちょっとやっかいな注文だったが、ほぼイメージ通りに仕上がった。

 北海道の住宅の場合、主流である無落雪屋根の高さはせいぜい7メートル強。箱形なので外観の面白さがあまりなく、予想図(パース)としてダイナミックに見せるには、視点の設定が非常に重要である。
 このあたりは長年の経験値がモノをいうが、問題は今回のように手前に何か別のものがあり、そちらも見せなくてはならないケースで、視点の位置や高さには、もうひと工夫が必要なのでアル。


 ライン仕事の第一段階は終わったので、今日は同じく年初めに依頼されていた、ライブハウスのポスター作成をやった。仕事としての優先順位を綿密に計算すると、順序としてはこうなる。
 ここ数年でおよそのひな形はできているので、そのひとつを使ってサクサク作業。こちらもただちにメール送信して、納品終了である。
(印刷はお店でやってくれる)
 続いて明日が締切のデザインコンペのプレゼンに取りかかる。これまた順序としては、こうなる。
 案は頭の中にでき上がっていて、それを形にするだけだ。あるマークの作成なので、作業は単純。しかし、印刷でイメージ通りの色がなかなかでず、数回やり直した。
 同時にコンセプト説明文を400字ほどにまとめ、一晩ねかす。明日になって文章を再度見直し、こちらもただちに郵送である。

 帰宅後、夕食をはさんでデザインコンペ案の修正をする。マーク全体に白枠をつけ、さらにその周囲を細い黒枠で囲むことを思いついた。
 デザインコンペは最近打率が低い。以前は入選率50%を軽く越えていたが、音楽関連の創作に頭をとられているせいだろうか。ちょっと引出しの中身が枯れてきた感じだ。お金をいただく仕事ではないので、流れに任せているが。

2010年1月5日火曜日

賀状雑感

 じばらく会っていないサラリーマン時代の知人から、遅れ気味の年賀状が昨日届いた。それを読んだ妻が叫んだ。
「アラ、××さん、奥さんの名前が別の人になっちゃってるわよ」
 彼は50代も半ば。そろそろ定年後の身の振り方を考えなくてはならない年齢だが、文面と直近の情報から察するに、どうやら前の奥さんと熟年離婚し、すぐまた再婚したらしい。
 かなり長いつきあいなので、奥さんも子供も良く知っている。いったい彼に何があったのか?電話しようと思ったが、何だか怖くてできなかった。

 以前に50歳を越えた知人が、30歳近く年の離れた若い女性と不倫のすえ、妻子と別れて再婚した例がある。賀状を読んですぐに連想したのが、そのこと。
 真実は定かではないが、当事者がかなりシンドイ(考えようによっては、シアワセな?)人生を選択したことは間違いない。まあ、とうに壊れてしまっている夫婦関係にしがみついているより、すっぱり清算してそれぞれが新しい道を歩むってのも、悪くはないが。
 年賀状がらみでもうひとつ思い出したが、先月上旬に届いた喪中ハガキに、実に不思議な内容のものがあった。

 学生時代、同じ学寮と同じ学科で4年間を過ごした友人からのものだが、1枚のハガキに、二人分の喪中文面が並んでいる。ひとつは彼の母親で、ひとつが奥さんの母親。ここまではたまにありそうな偶然だが、何と亡くなった年齢が全く同じ91歳で、命日がわずか10日違い。
 彼の実家は北海道で、奥さんの実家は名古屋近郊。さぞや慌ただしく、気ぜわしい思いをしたことだろうが、10日だけズレていたのが、不幸中の幸いといえるかも。それにしても、何とも不思議な巡り合わせではないか。

 たかが賀状だが、いろいろな人生を垣間みることができる。やっぱりやめられない。

2010年1月4日月曜日

縄文ガエル発見

 これといった急ぎの用事がなく、この2日間働きづめだった妻がまったりと家にいたので、会社のある道南の都市に戻る息子を送りがてら、午後から皆で車で出かけた。
 混雑を避け、裏道を通って札幌駅方面に向かう。冬の帰省は列車を使うので、私が運転する役だ。

 途中、思いついていつも通り過ぎるだけのカフェに寄ってみることにした。古い民家を改築し、1年くらい前に開店した洒落たカフェで、いま流行の「うちカフェ」というヤツだ。
 しかし、残念ながら玄関は固く閉じたまま。カフェ系の店は4日から仕事始め、というわけではないらしい。そうアクセクせずとも、何とかやってゆけるからなのか。


 やむなく、当初予定してた、札幌駅上のJRタワー内にあるイノダ珈琲店に行く。誰も考えることは同じのようで、店は満席。店の外にも10人くらいの列がある。しかし、妻の強い希望もあって、待つことにした。
 幸いに、15分ほどで中に案内される。ケーキセット880円を頼んだが、ケーキは濃厚で珈琲は芳醇。待ったかいがあった。

 ここでの支払いは、すべて妻。その後、息子の出発時刻まで本屋などで時間をつぶしたが、生活雑貨を売るコーナーで、粘土と石で作った素朴なカエルの置物を発見する。
 全部で5つあったが、どれも同じように見えて、ひとつひとつが微妙に違う表情をしている。あきらかに手作り品で、価格を見ると「バーゲン・630円」とある。

 カエルの表情がいかにも「ねぇ、買ってよ」と訴えかけているように見え、ついフラフラとレジに向かってしまった。
 手持ちのカエルグッズは多数あるが、すべて緑色系で、この種の色は初めて。縄文土器の色に似ているので、「縄文ガエル」とでも名付けようかな。


 息子を見送ったあと、途中で夕食の食材を調達すべく、イオンに寄る。ズボンの安売りでもしてないかと売場をのぞくと、案の定手頃な品が並んでいる。1,480円のコーデュロイ、880円の青系ジーンズ、1,980円の黒系ジーンズと、候補が3つもあったが、なぜか一番高い1,980円のジーンズに決めた。

 冬用のジーンズが1本もないことがその大きな理由だが、色合いが渋く、60代の自分に、より相応しい気がした。
 私たちにしては珍しく財布のヒモを緩めたが、何せ正月である。世間一般から比べると、ささやかなものだが。

2010年1月3日日曜日

新年カード

 酒もほどほどにし、徐々に日常生活に戻りつつある。年末に仕上げておいた画像を、今日取引先に送信。いよいよ今年も始まる。

 昨日から今日にかけ、新年用カードを英語で作った。年賀状を土台にし、近況を記した見開き状のもので、カナダのバンクーバーに住む友人からのクリスマスカード返信である。
 当初は同時期にこちらからもクリスマスカードを送っていたが、近年になって相手のカードが届いてから、その返信を新年カードとして送る方式に変えた。


 今年の話題は、やはり還暦。還暦を英語で説明するのに苦心したが、ていねいに記せば、何とか通じる。画像もあるので、理解しやすいだろう。
 今回は初めて私のライブCDも同封した。調べてみたら、50g以内の定形外なら、航空便でも260円で送れる。CDはプラケースではなく、ビニールケースに入れて厚紙補強。これでOK。

 相手のCさん一家とは、子供の通う小学校の国際交流に伴う、ホームスティで知り合った。以後23年間、途切れることなく交流が続いている。
 1週間泊まったのは子供2人だが、引率でお母さんも来ていて、一夜だけ我が家に食事に招いた。その際、ギター弾き語りで2曲歌ったので、ライブCDを送っても、おそらく違和感はない。
 そのとき歌ったのは、「竹田の子守唄」と「赤い花白い花」。非常に感動的なひとときで、大人たちは全員涙を流して聴いてくれた。
 今回送ったのは、昨年11月のシャンソンコンサートのCDで、出来がよいことと、半分が外国曲で、カナダの方にも耳障りがよいのでは?と考えたから。

 CDラベルはダイレクト印刷にしたが、調整のかいあって、今回は高品質のラベルと遜色ない色に仕上がった。半信半疑で買ったが、ビクターの「あざやか写真レーベル」というCD-Rは使える。

2010年1月1日金曜日

ダラダラな元旦

 昨日から今日にかけ、まさに酒池肉林の日々。よく食べてよく飲んだ。昨夜は末の息子が買ってくれた毛蟹を筆頭に、生寿司やらアワビの刺身が食卓をにぎわした。

 紅白歌合戦はあまり真面目に観てないが、心に残ったのは、いきものがかりのポニョ恵こと、吉岡聖恵。彼女のボーカルは実に伸びやかで、心に響く。
 一緒に聴いていた妻は、訳もなくポロポロと涙を流していたが、気持ちは分かる。酔いの回っていない早い時間に歌ってくれて、よかった。

 ほかに心に残ったのは、チビッコ枠で出た、さくらまや。噂では聞いていたが、彼女も本当にうまい。歌はときに年齢を超越することもある。いずれは演歌界を背負って立つ逸材かもしれない


 明けて今日もまた、午前中からダラダラと食い、そして飲む。明るいうちから飲むのはあまり好きではないのだが、何せ正月だ。
 出していない方から、都合5通もの年賀状をいただき、恐縮しつつ、返信を書く。身体がなまってしまうので、散歩がてらポストに出しにゆくが、道すがら何となく身体が重い。やはり運動不足に違いないと、戻ってから玄関前に少し積もった雪をどかす。


 夕食前にふと思い立って体重計に載ってみたら、56キロ近くもあった。このところ体重は計ってなかったが、つい最近までは53キロ前後だった。いつの間にか3キロも太っている。
 多少縮んだとはいえ、まだ身長は171センチほどあり、世間でいう理想体重は63キロあたりだろうか。56キロでもやせ過ぎなのだが、私のベスト体重は体感的に55キロ前後。自堕落な生活による一時的なものとはいえ、久々に太り過ぎが気になる日々である。