2016年12月7日水曜日

捨てるか捨てないか

 母の施設転居に伴う荷物整理で、たくさんの不用品やリサイクル品がでた。その多くは片づき、残るは実家に戻すべき着なくなった衣類と、最初の施設で使っていたプラスチック製の引き出しのみとなった。
 5段あった引き出しは上3段のみを解体分離して施設に置き、季節物入れとして再生させた。問題は残る2段の始末だ。
 そもそもこの引き出し、私は買った記憶がない。長姉に尋ねると、彼女も買っていないという。どうやら最初の施設で部屋に誰かが置いていった不要な備品を、てっきり母が持ってきたものと担当者が誤解していたようだ。

 ともあれ、どう使ってどう活かすかは、こちらが考えなくてはいけない。普通にゴミとして処分しようとすると、カサがあるので大型ゴミ扱いとなる。処分費、推定で500円ほどか。
 可能な限り細かく裁断し、燃えるゴミとして有料袋に入れてしまえば、おそらく1枚40円の20L袋で足りるはずで、当初はそのつもりだった。


 しかし、特に引き出し部分が入れ物としてはシッカリしているので、何かに使えそうな気がし、しばらくは捨てずにじっと考えていた。
 5日目になって、突然あることに思い当たる。
(ガラス窓を掃除するグラスワイパーの水入れに使えるのでは…)

 伸縮式のグラスワイパーはスポンジとゴムワイパーの両方がついていて、最大長さが2.5Mほど。窓ガラスを掃除するには絶好だったが、残念ながらワイパー部が34センチもあって、手持ちのバケツには入らない。
 やむなく大きめのバケツを満タンにし、斜めに浸して作業していたが、不便この上ない。完全に入る入れ物をずっと探していた。
 さっそく試すと、期待通りピッタリ入る。さっそく雨や鳥の糞で汚れていた1階の窓を清掃。ごく短時間でスムーズに作業を終えた。
 翌日から雪となり、2階の窓までは作業できなかったが、ハシゴに上れば、こちらも容易にやれそうな感じだ。

 引き出しは2つあり、両方とも余分なバリや突起はハンダごてで撤去した。残るひとつは、プランターとして再利用しようかと画策中。
 全く使いみちがなさそうな枠部分は金切りバサミで細かく裁断し、キャスターと共に燃えるゴミとして出すことにする。これでまたひとつ片づいた。