2012年11月30日金曜日

布製譜面隠し

 以前に少しふれたが、これまでプリンタで印刷した紙をイラストボードに貼ってやり繰りしていた譜面台隠しを、別の発想で作りなおす必要に迫られた。

 ストリートで歌う際、A4サイズの紙を3枚つないで案内板&譜面隠しとし、マイクスタンド兼用譜面台にぶら下げる方式は訴求力抜群だが、スタンドへの負担が大きく、どことなく印象が野暮ったい。歌っている途中に聴き手が看板を読みに間近まで迫ってくることも多々あり、かなりの圧迫感である。
 電池式のPAはカメラの三脚を利用して設置しているが、下はガラ空き。マイクとは少し離れているので、ここに案内板を吊るしてはどうかと閃いた。


 試してみると、なかなかいい具合に収まる。三脚なので、安定性も抜群。下が空いて間が抜けた印象もなくなった。
 ところが、今度はマイクスタンドの譜面隠しが別に必要になった。なしでも歌には支障ないが、聴き手からの見映えはどうしても劣る。軽くて安く、丈夫で見映えがよいもの。そこで布製譜面隠しの登場だった。
 最近作った中華Pad電子譜面台のケースと同じ厚手の布をベースに使用。下部にはエンジ色の布を帯状に二重に縫いつけた。ちょっとした和風茶房のノレン風だが、イメージは悪くない。チカチカパフォーマンスでは今後このスタイルで歌おうと思う。


 PAの下に移動した案内板だが、ヒモの端部にポリカ波板の端材を小さく切って結びつけ、PAの取手に引っ掛ける方式を採用した。着脱が一瞬でできる優れモノだ。

 ついでだが、100円ショップで見つけた点滅式の小型LEDイルミネーションを案内板の上部にぶら下げることにした。節電号令で薄暗い地下通りで、少しでも目立とうという、姑息な考えである。
うまく行ったら、クリスマス月間にこだわらず、ライブ中はずっと点灯したい。


《2014.6.11 追記》
 この記事に対するアクセス数が非常に多く、おそらくは記事タイトルの「布製譜面隠し」によるものと思われますので、詳細を追記します。最新の状態は以下の通りです。


・サイズは幅210×高190。電子譜面に合わせたものです。

・背面に1ミリ厚のイラストボードをあて、布の上端を3センチ折り返したのち、全体を貫いてキリで穴をあけ、不要になった靴ヒモを通してぶら下げています。

・当初は上端折り返し部に割り箸を入れて下げていた時期もありますが、運搬時の電子譜面の保護をかねてイラストボード(厚紙)を裏に入れた、いまの形に落ち着きました。

・同様の手法で一般の譜面台にも応用可能と思われます。端布とミシンがあれば、作業はたやすいです。

2012年11月29日木曜日

台所の腰壁パネル貼り

 9月上旬に台所前面のパネル材を全面改修したが、シンク左の腰壁には何も貼らず、新築当初のハードボード壁のままだった。
 ところが最近になって改修の終えたパネル材端部が壁から少し浮き上がってきた。乾燥による収縮が原因と思われるが、これを機に残りの腰壁部分も同じパネル材を貼り、全体を強固に固定してしまおうと考えた。


 腰壁の高さから必要な長さを割り出し、3枚買えば足りることが分かり、材料は数日前に調達済み。置いてある手製のワゴンやカエルのオブジェを移動し、ついでに汚れた部分を掃除する。

 まず最初にシンク左側の壁上部を5ミリ厚のハードボードで覆う作業をした。水がかかる部分なので、どうしても傷みやすい。新しいパネル材で覆う考えもあったが、ひとまずは手持ちの材料でまかなった。
 固定はシンク上部のビスをいったん外して、そのまま利用することにした。


 昼食をはさんで、腰壁を覆う作業にとりかかる。予定通りに進んだが、最後の最後でなぜか材料が5センチほど足りない。計算では足りるはずだったが、なぜかと考えてみたら、試算を1820長でやっていたせいと分かった。
 この種の材料はたいてい1820(尺貫法でいう1間)を基準にカットされている。ところがこのパネル材はなぜか1790という中途半端な寸法で売られていた。3センチの差だから支障ないだろう…、と甘くみていたが、3本だと9センチで、それが土壇場での材料不足につながった。
 本実加工された材料をはめこみながら施工するので、あとから追加することは困難。しかし、前回の工事で余った10センチほどの端材をサンプル代りにとってあったことを思い出す。
 すでに日焼けして色が変わっていたが、充分に使える。カエルのオブジェを置くと隠れてしまう部分なので、これでよしとした。

 シンク左の部分は多少の隙間があるので、あとでコーキングして防水塗料を塗ったほうが無難かもしれない。ともかくも暮れを間近にして、またひとつ片づいた。

2012年11月27日火曜日

悪天候にあえて外出

 昼近くに「暴風雪波浪警報」なる物騒なものが発令され、雷を伴う悪天候である。道南では多数の被害が出た模様だが、札幌市内の様子はそうひどくはない。大人しく家にいてDIYにでも励むべきか、はたまた町内会街灯補助金の申請に都心に出向くべきか、ちょっと迷った。
 予報をチェックすると、天気は夕方にかけて回復傾向、とある。悪天候のときは得てして街は空いている。書類一式はすでに整っているので、思い切って出かけることにした。

 案の定、道路は空いている。普段よりも早く着いたほど。補助金申請の窓口も閑散としていて、5名の担当者が所在なげに座っている。待ちわびていたかのように応対され、手続きはあっという間に終了した。


 その足で近くのカフェに出向く。始めて行く店だが、ネット情報で「平日昼間(15時以降)に弾き語りが可能」「PA完備」「集客ノルマなし」「特別なチャージなし」「無料駐車場あり」と、夢のような条件である。数日前にメール連絡し、半信半疑で確かめに出向いた。

 都心からは車で7~8分ほど。古民家を改造した店舗併用住宅である。ここにも客は誰もいない。店内にはピアノとドラムセット、コンガなどが壁際に整然と並んでいる。大型のスピーカーも確かに常設されていた。
 若いオーナーの方といろいろ話したが、うたい文句に偽りはなかった。どうやら一般営業のなかでの「貸しスタジオ」のようなイメージで場を提供しているらしい。といっても使用料は必要なく、普通の客としてメニューから一品注文するだけ。(いわゆる「ワンオーダー」)
 自然素材を多用したインテリアは素朴だが美しく、照明の使い方も巧みで落ち着く。看板類は元は技術系のサラリーマンだったオーナーの手作りだそうだ。
 以前に「自主企画ライブの条件」として8つを列記したことがあるが、そのうちの「自宅に近い」以外は全て満たす場だった。

 オーナーとの話のなかで、ライブ自体での利益は考えていないように感じた。珈琲も420円と安いが、味は他店と比べて遜色なく、非常にやさしい風味である。味にはオーナーの人柄が表れるのかもしれない。
 具体的に何をどうするというわけではないが、場としての選択肢がひとつ広がった感じだ。平日15時を過ぎると客は少ないらしいので、チカチカパフォーマンスを終えたあとの息抜きにも絶好かもしれない。

2012年11月26日月曜日

終日エクセル

 雨模様のはっきりしない天気なので、終日家にいてディスクワークに励む。町内会ボランティアとして務めている街灯管理業務の一環として、この1年で使った町内会管理下にある街灯電気料金のまとめ作業をやった。
 月々の料金集計は会計担当の方がやってくれたので、そのデータの確認と一覧表へまとめる作業をまずやる。苦手なエクセル書類だが、見よう見まねでそれなりに出来るようになった。


 補助金を貰うための最終書類のまとめの段階になり、領収書原簿と突き合わせるうち、ひとつの矛盾に気づく。町内会管理の街灯数が9灯のはずが、いつの間にか5灯に減っている。春先に4灯をLED灯に替え、夏に市に無償譲渡の移管手続きは済ませた。しかし、移管手続き完了の書類が手元に届いていない。

 すでに外は真っ暗だったが、傘をさして直接確認に出かけた。すると確かに黄色い市の登録証が電柱に貼りつけられている。移管は終わっていた。
 理由はともかく、申請手続きは現状の5灯でやることにした。ついでに配置図等の管理書類一式もすべて新しいデータへと更新した。これらの書類もすべてエクセル形式。ボランティアとはいえ、事務処理能力必須の業務である。
 少し前のことだが、地元タウン誌に連載中のエッセイ「Oh!昭和レトロ」に掲載するイラスト用の写真を撮影した。古い話題なので、若いイラストレーターに説明するには、写真が手っ取り早い。
 使用済みのカレンダーを加工し、ダミーとして手持ちのビー玉を使用。右手一本でで何とか撮影できた。もしこの写真だけでネタの正体が分かった方がいたら、かなりのレトロ人間でしょう。

 写真は全部で6枚あり、流れ作業のような連続性がある。そのテーマが何であるのか、詳しくは来月号の「O.toneオトン」をご覧あれ。

2012年11月24日土曜日

窓下端の結露対策

 気温は終日零度前後と低いが、強い陽光が照りつけて日中の室内は暖房無用の暖かさ。窓ガラス下端の結露対策をするには絶好なので、一気にまとめてやった。

 以前にもふれたが、北側にある2ヶ所の窓には全面にプチプチ緩衝材を貼り、さらに内側からポリカ波板で押さえている。これまで最も結露しやすかった窓だったが、これでほぼ解消した。
 余ったポリカ波板を他の窓下端にもはめこみ、いろいろテストしてみたが、軽い結露なら波板だけでも効果があるが、条件が厳しいとやはり結露は起こる。そこでありあわせのプチプチ緩衝材を内側にはめこんでみたら、やはり効果は絶大だった。


 すべての窓に同じ対策をするべく、足りない分はホームセンターで昨日買ってきた。120×100センチで100円と安い。セットしてあるポリカ波板をいったん外し、内側からプチプチ緩衝材を貼って再度はめこむ。
 対象となる窓は合計で15ヶ所あり、対策済みの窓はわずか4ヶ所。これだけあると、かなりの作業量である。プチプチ緩衝材の扱いはかなりデリケートで、穴を開けてしまうと効果は半減する。慎重に進めていたら、結局午後がつぶれた。

2012年11月23日金曜日

マイクにXmasリース

「マイクスタンドにX'masリースをつけてみようか」と、ふと思った。もちろんクリスマス期間中のライブ限定である。街はすでにクリスマスムード一色なので、12月になれば解禁、と考えていいかもしれない。
 きっかけはボタン電池で点くLEDイルミネーションをネットで見つけてから。暗い地下通りで小型のイルミネーションをマイクに吊るして歌えば、さぞかし人目を引くだろう…、とまず閃いた。こちらのプロジェクトは別途進行中だが、併行して思いついたのがX'masリースである。

 チカチカパフォーマンス自体が道行く市民に向けたものなので、何がしかのサービス精神は必須。普段は歌の構成でそれをやっているが、見た目も大事であることは当然である。季節に応じた飾り付けをやってみる価値は充分ある。


 電子譜面台につり合う小型のX'masリースがあればと手持ちのグッズを調べたが、あいにく適当なものが見つからない。なければ買うか作るかだが、まずは自分で作ることから検討した。
 素材をいろいろ吟味したが、自然系素材で独自性を出すとなると限られる。結局は自宅南壁をつたうナツヅタのツルを使うことに落ち着いた。
 自宅玄関の内外には、すでにこのツルを使った3つの大型リースが飾ってある。今回は持ち運びを考慮し、ごく小型のサイズにした。トップに使うリボンはプレゼントに結んであったものを転用。結びジワはヤカンで沸かしたお湯の蒸気に当てて引っ張ると消えた。

 周囲の飾りは当初、ビー玉を布や銀紙でくるんで使おうと思ったが、手持ちのボタンを調べると、赤や金の美しいボタンが多数。木の実に似たボタンも見つかって、どうにかやり繰りできそうだった。
 ボタンやリボンは、マジックで黒く塗った造花用の針金で固定。結局材料は全く買わずに、それなりのリースが出来上がった。


 このリースをどのようにマイクスタンドに吊るすかは、まだ確定していない。ひとまず電子譜面ホルダーのセンターに吊るしてみたが、この状態でもそう悪くはない。
 より見映えを考え、昨日作った布製譜面隠しを背景にし、その手前に吊るすことになるかもしれない。今後実戦でいろいろ試したい。

2012年11月22日木曜日

ミシン三昧

 午後からミシンを引っ張りだし、3つの作業をまとめてやる。まずは布製の中華Padケースの作成だ。
 買った当初、ダンボールを利用したスタンド式のケースを作ったが、別売りの外付キーボードを使う前提のケースだった。しかし、その後中華Pad内蔵のソフトウェアキーボードの操作にすっかり慣れてしまい、外付キーボードを買う気は失せた。

 最近は緩衝材にくるんで適当な布袋に収納し、2階から1階に持ち運んだり、ちょっとした外出時に入れたりしていたが、いかにも間に合わせ。大きさも微妙に異なるので、ひも式の蓋がきちんと閉まらないという問題があった。
 今回は端布を使って、ぴったり収納できる本格的なケースを作った。ベースは以前に台所マットとして買った厚い布の残りを使い、緩衝材にはサンプルで貰ったキルケットの端布を、ベルトはダンボールケースで使ったものを流用した。
 ファスナーは使いたくなかったので、悩んだすえ、形状は単純な洋封筒型に決定。蓋の固定はボタンやマジックテープではなく、ベルトを一周させて裏側ではさんで止める方式にした。
 ちょっと見ると色や形状が江戸時代に庶民が使った巾着によく似ている。まずまずの仕上がりである。


 その後、同じ台所マットの端布を使い、布製の譜面隠しを作る。中華PadケースがPC系グッズなら、こちらは音楽系グッズである。
 これまで譜面隠しは自分で作った画像を印刷し、イラストボードに貼ったものをずっと使ってきた。ところが、この譜面隠しを使わない状況が出てきそうな気配なのだ。代用として何かぶら下げる必要が出てきたが、その第一候補が軽くてかさばらない布だった。これに関する詳細は後日。
 最後に、かなり前に親しい友人から何かのお祝いかお返しにもらったキルケット(寝具)の補修をした。夏用だが、来客時やお昼寝用として30年近くも酷使してきたせいか、先日洗ったときにかなりのホツレを発見した。
 内部の綿が露出しているので、このまま放置はできない。普通なら買い換える時期だが、友人と家族の思い出が詰まっている。捨てるにしのびなく、ジグザグ機能を駆使して、ていねいに補修した。
 夕方までずっとミシンに向かっていたが、木工系のDIYとは違う面白さがある。「自在に使いこなせて、ウラヤマシー」とは妻の弁。

2012年11月21日水曜日

水切り箸立てを壁に

 台所の食器用水切りカゴに付属する箸立ての収まりが、ずっと気になっていた。食器洗いは基本的に私の担当なので、欠点に気づくのもたいていは私。不満の元は包丁などの大物を入れた際、バランスを崩して水切りカゴから脱落してしまうこと。
 これまで何度もシンクまで丸ごと落としてしまい、時には日本酒のお銚子まで入っているので、割れやしなかったかと、いつもヒヤヒヤさせられた。

 箸やスプーン類だけなら、現状の水切りカゴに引っ掛ける方式で問題なく、事実たいていの箸立てはそういう構造になっている。しかし我が家では、包丁やお銚子なども箸立てに入れて水を切るのが長年の習慣。これは何とか修正しなくては。


 問題点をずっと意識下で考えていると、ある日突然いいアイデアが湧いてくる。発想とは元来そういうもので、問題意識を持ち続けることが肝心なのだ。
 思いついたのは、箸立てを水切りカゴ本体ではなく、壁に取り付けてはどうか?という突飛なもの。壁にネジ止めした木片に箸立てのフック部を差し込めば、やり方次第では、かなり強固に固定できるのではないか。
 さっそくいろいろな木片をあてがってみると、きつ過ぎず緩すぎず、ぴったりなのがある。適当に加工してフックを差し込むためのセパレータ(ワッシャー3枚を使用)を間にはさみ、壁の木製パネルから3ミリほど離してビス止め。下端は水切れを考慮し、1センチほどの空間をとった。

 さっそく夕食後の食器洗いで試してみると、なかなかいい按配である。箸立てはいつでも取り外して清掃可能。左右の位置もある程度自由に変更できる構造だ。
 本日のDIY難度、5段階中の1。ちょっと器用なら、誰でもできます。

2012年11月19日月曜日

女歌

 先日のチカチカパフォーマンスの後半は昭和歌謡中心の構成だったが、1曲目には沢田研二の「時の過ぎゆくままに」を歌った。ジュリーの歌は多数あるが、この曲の人気が高いとの事前情報があり、最近はよく歌っている。
 すると、かなり高齢とおぼしき女性がピタリ立ち止まり、じっと耳を傾けてくれる。70代後半から80代あたりだろうか、よほど歌好きと見えて、途中でCDを買ってくれ、8曲全部が終るまで聴いてくださった。
 終わると近寄ってきて、「1曲目に歌ったジュリーが最高、ジュリーが大好きなの。息子はフォークが好きなんだけどね」と、声をかけてくれた。
「女性の歌が得意と言ってたけど、もっとジュリーが聴きたかった」
 残念ながら、ワンステージで同じ歌手の曲は原則として2度歌わないようにしている。また次の機会に、とご容赦いただいた。風貌がちょっと亡き義母に似ていたが、何とも気の若いお方である。


 以前にもふれたが、最近は女性歌手の歌を好んで歌う。このときは8曲中5曲がそうだった。オリジナルの「抱きしめて」も女性目線の歌。過去にも同様の歌を作ったが、けっこう評判はいい。
 プロ男性歌手で女性歌手の歌をカバーしたり、女性目線の歌を歌う例はそう多くない。思いつくのは松山千春の「恋」と徳永英明あたりか。

 男性が男性目線で歌うのと違い、ちょっと違うセンスが必要になる。既成概念とは異なるので、聴き手に(おや?)と新鮮な印象を持たれやすい、というウマ味がある。他の歌い手との競合もまずない。それやこれやで、カバーもオリジナルも当面はこの路線で行くかもしれない。

2012年11月18日日曜日

静ひつな緊張感

 激しい暴風雪のなか、自宅から25キロ離れた遠方の有料老人ホームまで歌いに出かけた。南下するにつれ風雪は強まり、施設に着いたころはかなりの積雪となった。なんでも122年ぶりの遅い初雪だそうで、ともかくもこれでようやく冬らしくなった。
 家を出てから、ワイパーを冬用に換えてなかったことに気づく。しかし、ヒーターを最大にして降る雪を解かしながら走り、どうにか無事に到着した。

 年に一度は招かれる長い付き合いのある施設だが、つい最近施設長さんが替わり、少し空気が変わった。今日は11月の誕生会で、施設側のイベントが15分あったあと、14時15分からライブ開始。
 聴き手は60名ほどだが、年に1回の訪問だと、入居者の顔ぶれも微妙に変わっている。いろいろな事情が背景にあるに違いないが、こうして職員さんも含めて少しずつ顔ぶれが変わってゆくのが世の習いであろう。果たして私はいつまでこの場で歌わせていただけるのか。


 この日はいつもと少し構成を変え、これまで介護施設ではほとんど歌ったことのないシャンソン系洋楽をかなり入れた。大きな冒険だが、過去の経験からこの施設でなら無理なくやれそうな予感がした。
「サン・トワ・マミー」「ペチカ」「サンタルチア」「宗谷岬」「月の沙漠」「瀬戸の花嫁」「ケ・セラ・セラ」「東京ラプソディ」「雪が降る」「また逢う日まで」「愛燦々」「月がとっても青いから」

 内訳はシャンソン系洋楽4曲、唱歌系3曲、昭和歌謡系5曲、合計12曲を休憩なし、MCもほとんどなしで一気に歌った。定番曲や似たジャンル、似た曲調などが固まらないよう、直前まで曲目や曲順を慎重に吟味した。

 実績ある定番曲は「宗谷岬」「瀬戸の花嫁」「月がとっても青いから」くらい。他は介護施設には合わないと判断し、これまで封印してきた曲。しかし、チカチカパフォーマンスでは多くの中高年がじっと耳を傾けてくれる強い曲ばかりだ。介護施設だといったいどんな反応があるのか、ぜひとも確かめたかった。
 最も怖かったのは「雪が降る」。しかし、いいタイミングで大雪となったこともあり、これは当たった。全部歌い切らないうちにさざ波のような拍手が湧いたほど。時期にもよるが、この系列の施設では間違いなく使える。
 ライブは終始静ひつで、心地良い緊張感のなかで進んだ。雰囲気としては11月初旬に実施した自主企画ライブに非常によく似ていた。60名の聴き手の「気」が、一点に集まる手応えを終始感じた。
 はっきりしないが、介護施設でこうしたライブをやれたのは、初めてかもしれない。チカチカパフォーマンスで受ける曲は、構成にさえ気を配れば施設でも受けるということ。自分の手法にちょっと自信を持った。

 終了は14時55分。正味40分で、介護施設としては長いほうである。開始25分あたりで聴き手の体力が心配になり、職員の方に時間を確かめたが、「予定通りお願いします」とのこと。幸い、最後まで聴き手の集中力が途切れることはなく、中座する方も全くなかった。
 入居者の方々からは、「もっと歌いに来て!」と、ありがたい声援をいただく。そうなれば嬉しいが、施設長さんの交代もあり、実現するかは神のみぞ知る領域の話である。

2012年11月17日土曜日

雨の新聞配達

 明け方からシブシブと雨が降り続き、やみそうでやまない晩秋の長雨だった。妻がポストから取り出した新聞が、なぜかすっぽりと薄いビニールの袋で覆われている。ラミネート加工のように圧着され、完全密封状態。
 妻に確かめると、最近雨の日はいつもこうだという。朝刊を取り出すのはいつも彼女の役目なので、全く気づかなかった。確かにこの方法だと濡れる心配はない。
 ちょっとした器械と手間は必要だが、いかにもユーザー側に立ったきめ細かいサービスである。こんなところにも、目まぐるしく移り変わる時代の流れをつい感じてしまう。


 遠い過去のこと、大学受験に失敗して浪人生活を送った際、新聞配達を1年間やった。当時も雪より雨のほうが辛かった記憶がある。
 雨の日は新聞全体を防水テントのような生地で覆って自転車の荷台に縛りつけ、抜き取った直後に自分のジャンパーの懐に入れて、ポストに入れるまで濡れないよう気を配ったものだ。

 私の担当は140部。45年前の話だが、配達料は朝刊1部30円、夕刊10円だったように記憶している。合計で月5,600円。学食のカレーライスが55円の時代なので、いまなら3万円ほどか。浪人生にとっては結構な収入である。
 家の事情と自分自身の矜持から、予備校には行かず、自宅学習を通した。新聞配達の収入は参考書と自分の衣類等に消えたが、(我が人生は我が力で創りあげてゆくのだ)という気概が、所属する場のない浮き草のような自分を、かろうじて支えていたように思う。

 不思議なことにその29年後、長男が全く同じ道を選んだ。長男の場合は自宅浪人ではなく、遠く自宅を離れた新聞店での住込みだったから、辛さは私の比ではない。
 どちらにしても、ストイックな新聞配達の経験が以後の人生に深く関わっているのは間違いない。雨の日の新聞カバーに、懐かしくてほろ苦い記憶が呼び覚まされた。

2012年11月16日金曜日

CD販売スタンドの改造

 昨日に引き続き、チカチカパフォーマンスでのオリジナルCD販売用スタンドの改造を試みる。場所や時間、ライブの構成によって微妙に異なるが、いい条件が重なると1ステージ25分弱で5枚を超えるCDが一気に売れることが分かった。
 昨日はコイン入れを兼ねる案内状スタンドを改良したが、今日はCDスタンドそのものを改良した。


 以前にも3枚陳列から4枚陳列に変えたので、今回が2度目の改良。CDが早めに売れてしまい、ライブ後半に陳列棚が空になる状況が生まれつつある。品物が棚にないと、欲しい聴き手に(なんだ、品切れか…)と思われかねず、サンプルを含めた現状の5枚陳列では心もとない。
 まず最下段に薄い木材で枠をつけ、3枚を重ねて確実に並べられるようにする。これにより、2段積みをせずとも、横2列で合計6枚が陳列可能となる。
 木枠の両端には短い角材をつけ、前後を釘とボンドで固定。左右の枚数が異なると棚が斜めに傾く欠点があるので、現状の1点吊り下げ式でなく、下端左右にも固定ワイヤーをつけ、強固な3点支持とした。

 さらにはサンプル用のCDもプラスチックケース枠の一部を取り払い、最大3枚まで収納可能なように改造。合計で9枚が陳列可能となり、1ステージ分としては充分足りるはずだが…。

2012年11月15日木曜日

無人CD販売所

 昨日のライブでは「歌っている真っ最中にCDが勝手に売れてしまう」という珍しい体験をしたが、実は後半の最初に買ってくれた方が、案内状を取る際に20枚近くあった全部を床にまき散らしてしまい、一瞬ヒヤリとさせられた。
 拾って元に戻してくれたが、以前にも一度同じことがあり、どうやら案内状スタンドの構造に問題があるらしい。

 調べてみると、丸めて入れてあるハガキ大の案内状を取り出す際、全部がまとまって出てきてしまうようだ。要するに入れてある缶が小さすぎるということ。今日はその問題を解決すべく、いろいろ案を練った。
 缶を大きくするか、丸い缶ではなく、いっそ角型の入れ物に変えるかである。ハガキより一回り大きい状差しのような入れ物を自作しようかと思ったが、そうなると歌っている途中に聴き手がコインを入れる場所がない。底が浅めで、ある程度口の大きい入れ物が必須だった。


 現状の珈琲缶より一回り大きいキムチの入れ物があったが、円筒形はどうしても丸めて入れざるをえず、抵抗がある。案内状を細長くすることも検討したが、文章の収まりが悪くなる。
 断面が正方形の日本酒の紙パックを切り落として使おうとも思ったが、強度が不安で、案内状を斜めにしないと入らない。

 帯に短しタスキに長しで困り果て、何か見つかるかもしれないと、もう一度家中を調べた。すると、道具箱の奥に使っていない鰹節の空き缶を発見する。角型でハガキよりも一回り幅広い。軽くてかさばらず、しかも丈夫。絶好だ。
 珈琲缶と同じ要領で内部に薄い木材をはめ込み、中心部に裏から三脚用の1/4インチネジをハンマーで叩きこむ。ガイド板も大きめの角型対応に作り直し、うまい具合に収まった。
 内部にはめた木材は一部を切り落とし、段差をつけて案内状のストッパーの役目をさせている。手前に置いた500円玉2個はお釣り用。歌う前から缶の中に用意しておき、歌っている途中でも自由にお釣りを持って行ってもらおうというのだ。

 まるで道路沿いにある無人の野菜販売所のようだが、こんなことになるとは夢にも思ってなかった。ライブの最後ではなく、なぜ途中に、しかもよりによって歌の途中で売れるのか、さっぱり分からない。
 それでも売れること自体はとても有り難く、そして嬉しい。とりあえず理由はどうでもよく、対応策だけを考えることにしよう。

2012年11月14日水曜日

信じ難い

 11月2度目のチカチカパフォーマンスを実施。未明からずっと雨だったが、例によって朝になるとピタリ止む。
 会場は南端の北大通広場。この日は3組のパフォーマーによる共演で、進行がシビアになりそうな予感がしたが、13時45分に事務局に着くとまだ誰も会場入りしていない。手続きを済ませ、一人で看板2つを抱えて遠い広場へと向かう。

 地下歩行空間は「アートステージ」というイベントの真っ最中。通りのあちこちに前衛的な作品群が並んでいる。さすがに広場はいつもどおりの佇まいだった。
 共演のジャグリングのアッキーさんがなぜか会場にいる。この広場でやるのは初めてらしく、事務局で手続きする前に、まずは場所の確認に来たとのこと。打合せで私がトップでやることに。
 設営に少し手間取って、14時4分から歌い始める。最近は電子譜面を搭載した中華Padの時計を見て歌っているので、時間は正確に把握できる。
 3組の共演なので安全を見てセットは曲数を減らし、およそ22分で以下の8曲を歌う。

「サン・トワ・マミー」「ドミノ」「サンタルチア」「ケ・セ・ラ・セラ」「雪が降る」「独り(オリジナル)」「月の砂漠」「Godfather愛のテーマ(初披露)」


 構成は6日前の第1ステージとほぼ同じで、シャンソン系の洋楽が中心。変えたのは2曲目とラストだけだ。前回は手応えのあった構成なので、この日も大いに期待していたが、反応はいまひとつ。
 1曲目で10人を越す人がどっと集まってきたが、2曲目でなぜか大半が消える。前回も2曲目でかなりの人が消えた。「サン・トワ・マミー」があまりに強すぎてその反動かもしれないが、どの構成でも2曲目には悩む。今後の検討課題だ。

「サンタルチア」を歌っている途中、中年女性が近づいてきて案内状を入れてある缶にコインを入れ、CDを買ってくれた。曲の切れ目で売れるのは過去にもあったが、歌の途中はさすがに初めて。
 お釣りは不要だったので、間奏中に「ありがとうございます」と短く言って頭を下げたが、他の聴き手に対してこれでよかったのか?
 その後も聴き手は常時10人前後はいたが、反応は前回に比べていまひとつのように感じた。売れたCDも1枚だけで、それを裏づけている。

 そのせいではないが、初披露の「Godfather愛のテーマ」では、ラストで半音転調し、B♭mで終る部分でセーハが甘く、音が少しビビってしまった。ただ、この曲はタイトルを紹介した時点で歓声が上がった。もう少し歌いこめば使える曲になることは間違いない。


 終了後の待ち時間で、反応が弱かった原因をいろいろ探る。思い当たったのは歌った場所で、節電の大号令でスポットライトが消された暗い位置だった。以前に若い方から「通りからもっと目立つ場所で歌っては?声だけでは分かりませんよ」とアドバイスされたことがある。
 この日はいつも歌うライトの直下に、マンションの大型広告が掲示してあった。歌う位置をずらした理由がそれ。
(広告を背に歌うことは事務局から禁じられている)

 そこで第2ステージはこれまで歌ったことのない広場の外れに移動した。光の当たり具合を入念にチェック。15時20分から24分で以下の8曲を歌った。

「時の過ぎゆくままに」「待つわ」「白い冬」「グッドバイ・マイ・ラブ」「抱きしめて(オリジナル)」「ジョニィへの伝言」「天使のウィンク」「愛燦燦」
 後半も6日前に準じた昭和歌謡中心の構成だが、1曲目とラストを変えた。前回ラストで歌った「天使のウィンク」をひとつ前にずらし、「舟唄」を「愛燦燦」に差し替えたが、結果としてこの構成は当たった。
 聴き手は10人前後でそう多くはなかったが、全体的に反応がよく、3曲目あたりで早くもCDが売れた。オリジナルの「抱きしめて」を歌っている途中には何と2枚も売れた。歌は止めずにそのまま続け、歌いながら会釈だけしたが、このあたりの場のつなぎ方は何とも難しい。

「愛燦燦」でも曲紹介の時点で歓声が上がる。これ以外にも、途中でいろいろ声をかけてもらった。聴き手とのコミュニケーションのとり方も、かなり板についてきた感じだ。
 終了後にもCD2枚が売れる。一人の方は千円札を出し、「お釣りはとっておいて」という。実は先週も同じことがあった。これは驚きだ。
(すべて事務局に申請し、源泉税10%を支払っています)
 結果として6日前と同じ6枚のCDが売れた。手持ちが5枚に減ったので、また新たに増刷する必要がある。自分でも信じ難いが、嬉しい悲鳴である。

2012年11月12日月曜日

DIY修理2題

 未明からの激しい風雨で、明け方に数回目が覚めた。起きてみると、南壁をおおう紅葉したツタの葉が、すっかり吹き飛んでいた。一夜にして冬模様。
 悪天候で外出する気にもなれず、終日家にいて雑事に励む。税務署から届いた年末調整用の書類を片づけたり、(妻の青色専従者は冬眠中なので、提出はしない)設計事務所関連の登録書類を作成したり、町内会街路灯関連の書類をチェックしたり、インターネット自動車保険の更新をしたり、まさに「雑事」そのものである。

 ブログに掲載済みのライブレポもHPにアーカイブとして記録。最近の傾向として、ライブを終えたその日にまずレポを記し、1週間ほどあとに追加修正してHPに本格転載する。
 あとで同様のライブを依頼されたときの参考資料にするためだが、ブログだと探すのが面倒なので、いまでもここだけはHPに頼っている。


 その後、二つの修理作業をする。2階掛け時計と1階浴室換気扇タイマーがそれで、厳密に書けば掛け時計は昨夕からの持ち越し課題である。

 先日来から2階西壁の掛け時計の調子が悪い。突然止まったので調べると、電池の液体が漏れている。すぐに掃除して交換したが、以降も極端に遅れてまるで使い物にならない。
 蓋を開けてみると、液体が内部の歯車まで入り込んでいる。慎重に分解し、ミシン油をさして汚れを拭き取る。運が良ければこれで復活する。実際、別の置き時計を同じ措置で修理したことがある。
 しかし、今回はうまくいかない。遅れが著しいので修理を諦め、いったんゴミ袋に入れた。買って20年以上、もはや寿命かと100円ショップで代替品を探したが、デザインがいまひとつ。買う気になれない。
 予算を1,000円まで上げようかと迷いつつ、もう一度やってみようと未練たらしくゴミ袋から取出し、再度内部のゴミを取り除き、蓋と歯車の間にあるスペーサー部品を裏返しにしてみた。
 その後24時間以上が経過したが、今度は遅れもなく、正常に動いている。何が正解だったかは不明だが、ともかく動いた。まだしばらく使える可能性が高い。まさに粘り勝ち。


 これまた昨夜遅く、いつもは2時間で自動停止する浴室換気扇タイマーが同じ場所で止まったまま、動かない。換気扇は回りっぱなしなので、強引にツマミを0の位置に戻したら、ぽろりととれてしまった。
 使い始めて13年、ツマミの穴がすっかり劣化したらしい。心棒は正常なので、ペンチでつまんでゼロに戻し、強制停止させたが、今日はそれも修復。

 ツマミの代替品をあれこれ探したが、最終的には自転車の空気バルブの端部を心棒の形状に合わせてペンチで少しつぶし、差し込むことでどうにかツマミの代りになることが分かった。
 空気バルブ用のキャップをかぶせ、緩まないように透明テープで巻く。ひとまず使えるが、操作にはけっこうな握力が必要で、妻にはたぶん無理。浴室の換気扇操作は私の担当なので、まあ問題ないでしょう。

2012年11月10日土曜日

晩秋の買い出し

 明日の町内会冬囲い奉仕作業に備え、近くのディスカウント店にドリンク類を買い出しに行く。本来の防犯担当からは逸脱した職務だが、誰もやる人がいないので、やむなく引き受けている。
 500mlのペットボトルだが、今回は40本まとめて買う。推定重量24Kgほどで、たかが飲物でも馬鹿にならない重さだ。いつもは妻が荷物運びを手伝ってくれるが、あいにく終日仕事で不在。一人で出かけた。


 途中、近隣の浄土宗のお寺に寄り、名物のイチョウの大木を観る。今年は黄葉の時期が大幅に遅れたが、さすがにピークをやや過ぎていた。それでも相変わらずの美しさである。歩道には落葉したイチョウの黄色い絨毯が出現していた。
 ディスカウント店で一気に40本の飲料を運ぼうとしたら、とても無理であることが分かり、結局2度に分けた。事情を話し、領収書はまとめて書いてもらった。その他、個人的な買物も別にあり、こちらのレシートも分けてもらう。
 混雑した時間に恐縮したが、若いレジ担当者はイヤな顔ひとつ見せず、キビキビと対応してくれた。仕事のできるできないは、一見単純作業に見えるレジ業務にも明確に表れるもの。厳しいが、それが人生の現実だ。単純作業を軽視してはならぬ。

2012年11月9日金曜日

美術展とのコラボライブ

先日の自主企画ライブにお二人で来てくださった小学校の恩師夫妻が出展する美術展が郊外のギャラリーで開催されるというので、午後から出かけた。
 曇天だが雨は降っていず、風もなく穏やかな日和。街はすっかり晩秋の佇まいで、自宅車庫天井に繁茂するツタも、いい感じに色づいた。

 我が家の北方に位置する石狩市に恩師ご夫妻は住んでいて、車だと15分ほど。市役所近くにレンガ造りのギャラリーがあり、運営は地元のNPO法人が携わっている。


 初めて行く施設だったが、吹抜けの豪快な天井の下に、大きな空間が確保されている。私の好きな完全矩形のシンプルな形状の建物で、築後10年が経つという。
 内部の梁は表しで、床は我が家の天井や床と同じOSB合板におそらくはウレタン塗装。壁材は木毛セメント板素地で、その無機質な質感が色鮮やかな絵画群を見事に引き立てている。

 ご夫妻の作品はどちらもS100号(162×162)で、展示作品の中でも最大級。お二人とも70代半ばだが、年齢を感じさせぬ生命感あふれる力作だった。その弛みなき創造意欲、大いに見習いたいと思う。
 ギャラリーは広く一般に開放されていて、コンサートにもしばしば使われている。賃貸料も無料イベントなら3時間で5,100円と手頃だが、キャパが230席とあまりに広い。ソロライブはとても無理だ。

 美術展とのコラボライブは以前から構想にあり、いつか実現させたいとチャンスをうかがっている。もしご夫妻が個展でも開く機会があるようなら、こちらからお願いして時間と場所の一部をお借りし、絵を背にしたミニコンサートをぜひやらせていただきたいものだ。

2012年11月8日木曜日

聴き手は残酷で正直

 11月最初のチカチカパフォーマンスで歌った。11月は下旬に集中して札幌市のアート関連イベントが多数あり、割当て枠は極めて少ない。上旬の過密スケジュールを回避しつつ、2回のパフォーマンスをエントリーした。

 今日は相性のよい北4条広場が会場。先月初めてオリジナルCDを販売し、5枚も売れた場所で時間帯も同じ。唯一違っているのは平日であること。(前回は土曜に実施)
 数日前からの天気予報は雨だったが、昨日になって曇りに変わり、今日は見事な秋晴れの空が広がっている。相変わらずの晴れ男だ。


 出かける直前の気温は15度を突破し、この時期としては暑いほど。暑さの中のライブは要注意であることを思い知ったので厚着は避け、長袖シャツにベストという軽装にした。
 この日は同じギター弾き語りのLOVERSSOULさんとの共演だったが、互いのタイムロスを最小限にするべく、事前にメールで詳細なタイムテーブルを打合せ、パフォーマンス用の案内板運搬担当も決めた。

 13時50分に会場に入り、14時ちょうどから演奏開始。お店の改装で長めの休暇を貰っている妻がつきあってくれ、最初の数曲だけ会場にいて写真を撮ってくれた。
 その後妻は近くのデパートに消え、一人で黙々と歌い続ける。今日は第1ステージを久しぶりにシャンソン系の歌で構成してみた。

「サン・トワ・マミー」「わかっているよ」「サンタルチア」「ケ・セ・ラ・セラ」「雪が降る」「独り(オリジナル)」「月の砂漠」「かなりや」「ヘイ・ジュード」
 歌いだすとすぐに人が集まってきた。数は10人前後で多くはないが、みなさん熱心に聴いてくれる。この日は改造したCDスタンドで5枚のオリジナルCDを並べたが、3曲ほど歌うと早くも買ってくれる方が現れた。
 その後、歌うごとにパタパタとCDが売れ、陳列棚が途中で空になってしまい、あわてて補充したほど。30分で5枚が売れた。

 どの曲にも平均した反応があったが、特に人が増えたのは「雪が降る」から「月の砂漠」までの3曲。反応が強いとCDも売れる。この相関関係ははっきりしたものだった。
 最後は「マイウェイ」で終えるつもりでいたが、「月の砂漠」で聴き手が20人を突破してしまったので、「このような歌をもっとお聴きになりたいですか?」と思わず問うと、多くの方が頷く。急きょ予定を変更して、似た傾向の「かなりや」を歌った。
 これまで唱歌系の歌はおしなべて反応が弱かったが、構成次第ではちゃんと聴いてくれることを知った。おそらくはそれ以前に歌った叙情的な洋楽からの流れが自然だったのだろう。大きな収穫である。


 14時半にLOVERSSOULさんにバトンタッチ。前回同様、ステージは他のパフォーマーと干渉しない広場最北端の壁際に設定したので、互いの時間ロスはゼロで引き継げる。
 15時から第2ステージ開始。「今日は通行人が少ない」とLOVERSSOULさんが休憩時に言う。3日続けてチカホで歌っているそうで、違いがはっきり分かるという。久しぶりに晴れたので、地下を歩く人が減るのもうなずける。

 第2ステージでは昭和歌謡を中心に30分で8曲を歌う。(※は初披露)

「夢の途中」「待つわ※」「白い冬」「グッドバイ・マイ・ラブ※」「抱きしめて(オリジナル)」「五番街のマリーへ※」「舟唄※」「天使のウィンク※」
 第2ステージでは初披露5曲という大冒険を試みた。偶然だが、これが全て女性歌手の曲。イベント系の場ではないので、受ける受けないは全て自分に帰着する。手堅い曲を並べるより、新しい曲がどの程度受け入れられるのか、どうしても確かめたかった。

 時間の経過もあって聴き手は半減したが、反応自体は全体的に悪くはない。唯一計算外だったのは、ド演歌の「舟唄」。歌い始めたとたん、かなり集まっていた聴き手が次々に消えた。好きな歌で季節にも合っている。歌唱にも自信はあったが、結果的に外してしまった。
 続けて歌ったラストの「天使のウィンク」では一気に聴き手が復活したので、第2ステージ8曲のなかで、「舟唄」だけが流れに沿ってなかったのだろう。何者にも束縛されていない通りすがりの聴き手の判断は時に残酷だが正直、つまりは的を射たものである。これだけでもストリートで歌う価値がある。

 第2ステージでもCDが1枚売れた。何とこの方が大阪からの旅行者で、趣味で各地のストリートシンガーを探訪し、ブログにも記しているそうである。いろいろな巡り合いがある。そこもストリートライブの得難い魅力。
 結局1時間でCDが6枚売れ、あっさり記録を更新した。多めに準備していって正解。来週もまたチカホで歌う。