2017年10月31日火曜日

かぼちゃクッキー作った

 先日のカフェライブ時に差し入れでいただいたカボチャが3個あり、普段はあまりカボチャを食べないが、せっかくのご好意なので料理してみようと思い立った。
 タイミングよく今日はハロウィン。冬至と並んでカボチャを食べるには絶好の機会だ。


 いただいた3個のうち、クリーム色のは長男のお嫁さんにあげることになっており、ラグビーボールふうの濃緑色のカボチャを使うことにする。
 ネット検索によると「ロロンかぼちゃ」という西洋かぼちゃの一種らしく、「栗のような甘さと美味しさ」とある。

 妻は友人との食事会で午前中から不在。ネット情報を頼りに、全て自力でやることにする。


 まず、カボチャを2つに切ろうと思ったが、予想を越える硬さに手こずった。普通の菜切り包丁ではまるで刃が立たず、やむなくまな板を床に置いて当て木をし、ハンマーで少しずつ叩いてようやく切った。
 スーパーに勤めていた妻にあとで聞いたが、プロはギロチンのような専用工具を使って切るそうだ。やっぱりね。

 スイカ用のスプーンを使って種の部分をえぐり出し、包丁で再分割する。ここではハンマーを使わなかったが、手を滑らせると大怪我しそうで慎重に作業。なんとか8つのピースに切り分けた。


 包丁でこそげ取るようにして皮をざっとむく。皮は必ずしもむかなくてよいが、煮崩れを防ぐにはむいたほうがよいらしい。クッキーに仕上げたときに緑をアクセントで残したいので、ごく粗削り。

 皮の部分を下にして鍋に入れ、ひたる程度に水を入れる。塩を1%投入。今回は1.5Lの水に小さじ1.5(15g)の塩を使った。


 強火で5分煮ると沸騰寸前になるが、ここで火を弱めて80〜90度くらいの弱火でじっくり煮る。煮崩れさせずに甘味を出すためとか。今回はとろ火で30分煮た。
 箸が刺さるようになったらお湯を捨て、ザルに並べて水気を飛ばす。

 ボウルにかぼちゃ一切れ(130g)を入れてスリコギでつぶし、同量のホットケーキミックスと10%(大さじ1)のゴマ油(サラダ油)を加え、手でよく混ぜる。カボチャの食感を活かすため、少し粗目につぶした。


 ピンポン玉くらいの固まりをシンクの上で平たくつぶす。厚さは2〜3ミリくらい。190度に予熱したオーブンで12分(予熱でさらに3分)焼くと完成!\(^o^)/

 さっそく食べてみたが、カボチャ本来の甘さが口に広がって、とても美味しい。初めてにしては上出来で、茹でたピース2個と共に、長男夫婦にも届けてきた。バターは使わず、調味料もわずかなので、孫娘でも食べられるかも?
(その後、大喜びで食べたことを確認)


 夕食にも一切れ分を天ぷらで揚げて食べたが、これまた美味。まだピースは4つあり、いろいろ楽しめそう。まずはかぼちゃクッキーをもう一度焼いてみよう。

 以下のサイトを主に参考にしました。貴重な情報に感謝します。

Rakutenレシピ南瓜が甘くなる♪茹で方
cookpad材料3つ!簡単かぼちゃクッキー

2017年10月30日月曜日

荒天でも盛況

 かねてから準備していた白石区役所まちづくりイベント広場での自主企画ライブの日だった。今年の1月と4月にもソロライブを企画実施したが、今回はときどき一緒に演っている紙芝居&朗読の田中さんとのコラボ企画で、名づけて「昭和レトロ〜歌と紙芝居の集い」。
 今年6月に札幌地下鉄琴似駅パトスでも同種のコラボ企画に参画しているが、その際の企画責任者が田中さんで、今回はその「お返し企画」のような位置づけだった。
 あいにく台風が日本列島を縦断中で、北海道への直撃は免れたが、その余波で外は激しい雨に強い風が吹き荒れ、時折アラレが混じるという荒天。先週も別の台風に襲われ、必死の思いでライブをこなしたばかりなのだが…。

 先週は依頼型ライブだったが、今回は自主企画型なので、やるやらないを含めた判断責任がある。田中さんとは直前に連絡をとって実施を確認していた。
 早朝にやるかどうかの問い合わせを一件受ける。会場が地下鉄直結の地下広場なので、天候の直接的影響はない。そこは大きな救いだった。


 会場の空きの都合で、予約時間は前2回より30分遅い13時半。早めの昼食を済ませて12時半に家を出る。今回も撮影係として妻が同乗した。
 13時に区役所に着き、窓口で使用許可書を提示して確認を得る。田中さんがすでに会場入りしているらしく、広場横にある物品倉庫の鍵は引き継ぎが済んでいた。

 地下2階にある会場に入ると、直前の使用者はすでに撤収済みで、早めの13時15分から設営を始めることになる。
 過去2回はバッテリを持参したが、今回は事前の届け出で、会場内の交流電源を使わせてもらうことになる。椅子も含め、多くの備品を無料で貸していただけるのでありがたい。
 前回と同じく、カフェを背にして中央の通路をはさんで椅子を3つずつ左右に3列並べる。その後ただちにそれぞれの機材設営を開始。開場は13時半で開演は13時45分だが、開演前にお客さんが次々に入ってきて、並べた18脚の椅子がほぼ埋まってしまった。
 急きょ椅子を後ろや左右に追加。準備が整ったので、開演2分前から挨拶をかねてこの日のスケジュールを案内する。13時45分ぴったりに拍子木が鳴って、田中さんの紙芝居が始まった。


 田中さんの演目は「池にうかんだ琵琶」。昨年後半に自宅で転倒して体調を崩し、しばらく活動を休んでいて、今年6月からリハビリをかねて再開したばかり。
 以前はノーマイクで朗々と語っていたが、今回は私が準備したマイクを使った。状態としてはまだまだ100%とは言えないが、私よりも6つ年上で、さまざまな持病を抱えつつも活動を続けている。その気概、ぜひ見習いたい。
 20分くらいで終わって、私と交代となる。マイクスタンドはそのまま使えるので、転換は紙芝居のセットを横に移動させるだけで終了。正味1分ほどか。
 前半はいつも通り、私のセレクションで進めた。過去のデータから場の嗜好を考慮し、演歌系洋楽系は各1曲とし、フォーク系を中心に30分で8曲を歌う。

「冬が来る前に」「池上線」「風来坊」「氷雨」「Godfather愛のテーマ」「真夜中のギター」「今日でお別れ」「熱き心に」


 ここ数日喉の調子はよかったが、明け方に不意の咳で目覚めてしまい、ヴィックスでどうにか凌いだ。まだ風邪の影響が多少は残っていたかもしれない。
 幸いに声はまずまず出たが、先日の突発性難聴の影響なのか、左側に置いたPAの音がいつもより聞き取りにくい気がした。
 30名近くも集まった聴き手のせいで音が吸われてしまうのかと、ボーカルのボリュームを少し上げたが、5曲目の「愛のテーマ」を歌い終えた直後に、会場の係員から「ボーカルの音を絞ってください」と、たちまちダメ出しが出てしまう。

 係員の手には騒音計が握られていて、どうやら会場の騒音規制値(最大80dB)を超えてしまったらしい。ギターの音は問題ないそうなので、あわててボーカルを絞って元の位置に戻す。普段と違うことを安易にすべきではない。


 予定通り14時35分で前半を終える。広場のある地下2階にはトイレがなく、エレベーターで1階まで上がる必要がある。休憩は長めの10分とした。

 後半開始前に準備の終わった田中さんが場つなぎとして、自分の活動歴などを語り始める。もともとが教育畑の方なので、話術は巧み。皆が聞き入るうちに後半の開始時刻となる。
 田中さんの後半は、菊池寛の「恩讐の彼方に」。過去に何度も演っている得意演目だ。時間と共に聴き手はじわじわと増え、席がまた足りなくなったので、ボランティアの方と共に追加する。イベント中のやり繰りが自在なのは、コラボ企画の大きな利点だ。


 15時15分で田中さんの紙芝居が終わる。ただちに転換して後半のリクエストタイムへと突入。30分で8曲を歌った。

「カントリー・ロード」「わかって下さい」「冬のリヴィエラ」「面影橋から」「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」「恋の片道切符」「愛の讃歌」「めまい」
 実は休憩時間中に募ったリクエストの動きがなぜか鈍く、「わかって下さい」の1曲のみ。「カントリー・ロード」は6月の琴似駅パトスで演ったイベント終了後にいただいた持ち越しリクエストだった。
 リクエストが途切れた場合を想定し、5曲程度の予備曲を別枠で必ず準備する。それでつなぐことも頭に入れつつ、いつもなら省略する部分をフルバージョンでゆっくり歌っていたら、中程から動きが急に活発になり、続々とリクエストが出始める。

 6曲歌い終えた時点で、終了時刻まで5〜6分。1曲では時間が余り、2曲では足りなくなるかもしれない微妙な時間だ。その旨を場に告げると、バタバタと続けてリクエストが出る。
 共に省略しにくい曲だったが、幸いに3分ほどの短い曲。ギリギリまで粘ってどうにかこなしたが、結果として予定を1分オーバーしてしまった。


 終了後、未知や既知の方から多くの声をかけていただく。1年以上もお会いしてなかった方も来てくださった。たくさんの差し入れもいただいた。

「カフェとかでは歌われてないのですか?」と、初めて聴いたという同年代の女性から問われたので、最近になって不定期に歌い始めたカフェでの今後の予定などをお伝えする。
「ここでまたXmasライブをぜひ演ってください!」とも請われたが、12月はすでに介護系ライブで予定が埋まりつつあり、とても無理だ。
 思いがけない荒天で集客には一抹の不安もあったが、終わってみれば前2回と変わらぬ盛況。イベントとして、ある程度定着した感じはする。
 自主企画ライブは負担が大きいが、その分依頼型では得られないふれあいや収穫が数多くある。ある程度の比重で今後も続けてゆきたい。

2017年10月27日金曜日

急性突発性難聴か?

 昨日母の転倒騒ぎのあと、母を乗せた介護タクシーの後を追って病院から施設まで車を走らせたが、途中で急に左耳に激しい耳鳴りを感じた。
 施設に着いてタクシー代金を支払い、母を食堂まで送り届けてただちに家に戻ったが、耳鳴りは一向に治まらず、頭に突き抜けるようで激しくなるばかり。

 遅い昼食を食べ、休めば治るかもしれないと、2階の予備ベットでしばしの仮眠。しかし、起きても症状に変化はなく、テレビの音で確かめてみたら、右耳は普通に聞こえるが、左耳はほとんど聞こえない。
 特に女性の話す高い声がキンキンと耳の奥で反響し、不愉快この上ない。歌い手にとって耳が片方聞こえないのは致命的だし、そもそも日常生活に支障がある。

我が家のカエデも紅葉。今年は赤が特に鮮やか。

 ネットで調べてみたら、どうも突発性難聴の症状である。風邪の治りかけや強いストレスが原因になりやすいとかで、両方とも合致する。
 48時間以内に耳鼻科に行って処置しないと完治しないとあり、ただちに近隣の耳鼻科を検索。いつも行くスーパー近くに専門医を見つけたが、診察時間は終わっているので、翌日に持ち越しとなった。
 その夜、ゆっくり風呂に入ったら少し回復してきた。早めに寝て翌日に備える。
 午前中に耳鼻科に行くつもりで早めに起きたら、なぜか耳は普通に聞こえる。前日と同様にテレビでテストしたが、右耳と左耳の聞こえ方に違いは感じないし、女性の声も特に頭に響かない。
 耳鳴りはわずかに残っていたが、前日ほどひどくはない。そのまま様子をみたが、耳鳴りはじょじょに回復した。午後にはまた眠気に襲われ、しばしの仮眠。目覚めると耳鳴りはほぼ解消されていた。

 結局耳鼻科には行かずじまい。まだ油断はできないが、最悪の事態は回避できたようだ。休息とリラックスで回復した気がするので、引き金はやはりストレスか。
 詳しくは書けないが、いろいろと振り回された。自力だけでは解決できないこともあり、そうなるとストレスは溜まり続け、健康を蝕む。実に怖い。

2017年10月26日木曜日

母がまたまた転倒

 月に一度ある木の枝ゴミの指定日なので、早朝に起きて車でゴミステーションまで出しにゆく。
 ゴミ出しは妻の分担で、木の枝でも1束なら自転車で運んでもらうが、重くてかさばる木の枝ゴミが5束もあると、車でなければとても無理。

 家に戻って二度寝していたら、母の暮らす施設からの電話で起こされた。実は昨夜22時過ぎにも施設から電話があり、母がトイレで転んで顔をぶつけたという。青アザができたが、骨には異常がないようなので、一晩様子を見たいとのことだった。
 痛がってはいないが、やはり昨年の骨折部2ヶ所が気になるので、同じ病院で診てもらうのが無難だという。
 問題は病院への移動で、骨折の有無が分からないので、車椅子のまま特殊車両で運びたいが、施設側の車は出せないルールとか。利用者側で介護タクシーを頼んで欲しいとのことで、業者を紹介された。
 すぐに電話したが、急な話なので対応できないと断られる。折り返し施設に連絡し、あちこち探してもらったが結局見つからず、デイサービス送迎用の車を緊急手配することに。

 保険証や診察券などを持参して病院で合流し、施設側の看護師から経過状況を記した手紙を引き継ぐ。その後のレントゲン検査の結果、骨にはどこも異常がなかったが、顔の裂傷が3センチほどもあって深い。
 病院入りがギリギリで外科はすでに受付終了していて、専門外だが整形外科の先生が4針縫ってくれた。


 早朝からいろいろ動いて10本以上も電話対応して疲れ果て、帰りは私の軽自動車に母と車椅子を乗せる気力が湧かず、施設から紹介された介護タクシーを利用した。
 病院まで迎えに来てくれて、母を乗せて施設で合流。施設から病院までは12キロほどだが、乗降料も含めて3,950円。一般タクシーと変わりない。家族も同乗可能なので、冬などは利用してもいいかもしれない。
 いつものことだが、転倒した瞬間は誰も目撃していない。どのような施設でも、つききりでの見守りなど不可能なのだ。
 最近足腰の状態がよく、車椅子なしで普通に歩けていたので、本人も職員もつい油断したのかもしれないが、「深夜」「室内」「トイレ」という要素は、過去の転倒パターンと全く同じである。

 転倒は高齢者にとって命取りで、特にじっとしているのが苦手な母のようなタイプは要注意だ。今回が通算5〜6度目の転倒である。いまのところ運良く命拾いしてはいるが…。

2017年10月25日水曜日

ロボットが案内人

 妻の強い要望で、久しぶりに平日90円回転寿司に行った。ところが、店に入るといつもと違って案内係がいない。同じ場所に小型の人間型ロボットがいて、いきなり「イラッシャイマセ〜!」などと声をかけてきた。
 ちょっと来ない間に受付担当がロボットに変わったらしく、目の部分に仕込まれたセンサーで来客を察知しているようだ。
(「ペッパー君」という名がついている)

 一瞬戸惑ったが、これも時代なのかとロボットの指示に従って来店人数をパネルでタッチ入力。カウンターがよいかテーブルがよいか尋ねてくるので、いつも通りテーブルを入力した。
「ただいま検索中…」などとメッセージが出て、ほどなくするとテーブル番号がプリントされたメモがスルスルと出てきた。これを持って席につくシステムらしい。


 たまたま会計に現れた店員に「しばらく来ないうちに様子が変わりましたね」と声をかけ、写真を撮ってよいか確かめたら、はっきりしない。
 ダメならいいんですと撮らずに席についたら、少ししてから「撮影OKだそうです」と、かの店員がわざわざ席まで告げにきた。

 さすがに帰りの会計は人間だったが、やがてこれもロボット化するのは時間の問題。現代社会の電子化についていけない高齢者は、いずれ回転寿司も食えなくなり、人間の働く場はどんどん消えてゆく。ちょっと複雑なキモチだ。
 食事後、近くの食料卸店へカキ氷シロップを書いにゆく。昨日母の暮らす施設から連絡があり、先月上旬に届けた1.8Lのシロップが残り少ないという。
 時期外れだったが、売り場の隅にまだ在庫はあった。これから冬に入って品薄になるかもしれず、まとめて3本を調達。


 道を戻ってトライアルで定番品を買ったのち、自宅近くにある龍雲寺の大イチョウを観にいった。樹齢100年、根回り1メートルを超す巨木で、この時期の黄葉が美しい。
 例年この時期には訪れるが、まだ落葉はほとんどなく、濃い黄色に色づいた葉が見事で、しばし見とれた。

2017年10月24日火曜日

一足早いハロウィン

 思いがけずロイズのハロウィン限定チョコとカボチャをいただいた。このところいただき物が多く、月末を控えて家計が助かっている。

 カボチャは4つもあり、3つは普通の大きさだが、一番小さいのは10センチほど。こちらは食べられず、どうやら装飾用らしい。


 小さいカボチャをさっそく玄関靴箱の上に飾る。一足早いハロウィンが我が家にやってきた。問題は3つの食べられるカボチャ。
 実は妻はカボチャ料理をあまりしない。私があまり食べないこともある。冬至に煮物や天ぷらにしても、とても食べきれない。こうなれば新たなカボチャ料理を開拓するしかないか。

2017年10月23日月曜日

悪条件多発にもめげず

 風邪が抜け切らない体調のなか、4日間で3度というタイトなライブスケジュールの最終日だった。この日を乗り切れば一息つける。
 依頼は市の介護予防事業からで、声の出にくい午前開始という難しい条件がまずあり、さらには大型台風が接近中で悪天候の予報。会場は遠方の札幌南東部に位置している。
 当初の実施予定は1週間前だったが、当該町内会の都合で延長され、運悪く忙しい時期にぶつかった。いろいろ悪条件が重なったが、ともかくもライブ3時間前の7時に起きて備える。

 外は寒くて暗い。予報通り8時くらいから雨が降り始め、雨脚は次第に強くなった。雨は雪に変わるらしく、悪天候下で高齢者対象の介護予防イベントがやれるのか不安だったが、事務局から中止の連絡はない。
 余裕をみて開始1時間15分前に家を出る。月曜と台風が重なって幹線道路は渋滞気味で、雨は途中からミゾレへと変わった。
 9時35分くらいに会場付近に着いたが、対象の町内会館がどうしても見つからない。事前にグーグルマップで確認したが、外観は普通の住宅だった。郊外の新興住宅地で、似たような街区と建物が延々並び、見分けがつかない。
 周辺をぐるぐる回るうち、ミゾレは雪へと変わる。開始時間が迫って気は焦り、思い余って担当者に携帯で連絡した。

 携帯でのナビ指導でようやく目的の会館にたどり着く。あとで知ったが、幹線道路から右折を3回すべきところを、2回だと錯誤していたようだ。

余裕のなさが写真に表れている

 時計は9時50分を回っている。雪に濡れながらアタフタと機材を搬入。挨拶もそこそこに設営し、スタンバイしたのが10時ちょうど。ずっと我慢していたトイレに行かないと始められないが、廊下で見知らぬ男性から「隣の部屋でフラダンスの音楽をかけていいか」などと不可解な声がかかる。
 こちらは単なる講師の身だし、相手をしている余裕はない。事務局に対応をお願いし、ともかくもステージに立った。
 身も心も落ち着かないまま、予定より2分遅れでスタート。くじけそうになる気持ちを奮い立たせ、1時間15分で22曲を歌った。

《セレクトタイム》
「高校三年生」「赤い花白い花」「恋のしずく」「涙そうそう」「サン・トワ・マミー」「荒城の月」「恋の町札幌」「バラが咲いた」「つぐない」

《リクエストタイム》
「くちなしの花」「喝采」「アメイジング・グレイス」「川の流れのように」「蘇州夜曲」「白いブランコ」「酒と泪と男と女」「星影のワルツ」「函館の女」「いい日旅立ち」「ここに幸あり」「愛人」「君恋し」


 道に迷ってギリギリの到着という心理的動揺を抑えつつ、平静を保つよう努めたが、一部で声が割れそうになったりギターピックがずれたりし、出だしの数曲には多少の影響があったように思える。しかし、歌い進むうちにじょじょに普段のペースを取り戻す。
 聴き手は15名ほどで、男性は一人だけ。市内でも高級住宅地で知られる地域で、前半は多少それを意識して叙情系の曲を多めにし、演歌系は1曲のみとした。

まだまだ余裕なし

 30分経ってリクエストタイムへと移行する。いわゆる「山の手」地域なので、積極的なリクエストは出にくいことも充分予想されたが、蓋を開けてみると唯一の男性から「くちなしの花」がいきなり飛び出す。
 これが引き金になり、以降のリクエストが途切れることはなかった。終了後にかの男性と言葉を交わしたが、若い頃にバンドをやっていたことがあるという。音楽に対して理解が深いわけだ。

 女性の比率が高いこと、さらには土地柄もあるのか、全体的に叙情的な曲が好まれ、リクエストもそうした傾向の曲が相次いだ。ニギヤカ手拍子系の曲は皆無だったが、場の集中度は高く、反応は熱かった。
 1時間を過ぎた時点で打ち切り時期を意識したが、リードするのはあくまで事務局側である。リクエストは続くが、頃合いを見て担当の方が「ではあと2曲で終わりとします」と告げた。
 ラストの盛り上がりに相応しい「君恋し」がうまい具合に出て、この曲で終了とさせていただく。
 終了後、所用で参加できなかったという町内会長さんが現れ、名刺交換しつつ他の役員の方も交えて言葉を交わした。年に一回くらい、こうした音楽の場があれば会としては盛り上がりますね、出かける場作りは大事ですね、と意見が一致。
 市の事業は今回で終了だが、もしかすると今後につながるかもしれない。条件としては最悪でもうまくやり繰りし、結果としてはそれなりのものを出せたと思う。

 外に出ると車は雪に覆われ、ブラシの準備がないので手で払い落とす。道路は5センチほどの積雪だったが、まだ夏タイヤのまま。幸いに気温はプラスで路面凍結はなく、慎重に運転して帰路につく。
 なんとか無事に乗り切った。

2017年10月22日日曜日

涙の伝染

 車で10分ほどのデイサービスで歌った。3年前に系列施設の紹介で初めての依頼があり、今回が数えて10回目のライブ。今年に入ってから実に4度目の依頼で、深く確かな信頼関係が築かれつつある。
 依頼が続くこと自体は大変ありがたいが、マンネリ化の不安が常につきまとう。過去の記録を参照に、曲の重複を慎重に避けて準備した。

 風邪気味の体調はじょじょに回復しつつあり、明け方の咳も出なくなったが、用心してハチミツ大根だけはまだ飲み続けていた。
 開始15分前に会場入り。いつものことだが、普段の利用日を飛び越えて聴きにくる利用者の方が複数いて、「菊地さ〜ん、また来たわよ」と声をかけてくれる。すっかり顔なじみなので、「しばらくです、お元気でしたか?」などと応ずる。
 予定通り、14時から始める。断続的なアンコールなどあって、およそ1時間で17曲を歌う。

開演前に施設内洗面鏡を使って自撮り

《セレクトタイム》
「高原列車は行く」「函館の女」「お座敷小唄」「ここに幸あり」「小樽のひとよ」「思い出のグリーングラス」「荒城の月」「小指の想い出」「北酒場」「星影のワルツ」

《リクエストタイム》
「夢追い酒」「夜霧よ今夜もありがとう」「青春時代」「涙そうそう」「いい日旅立ち」

《アンコール&コラボタイム》
「東京ラプソディ」「大空と大地の中で」
 台風接近で空模様が怪しく、選挙の投票日と重なって、聴き手はやや少なめ。それでもみなさん熱心に聴いてくれる。大半が女性ということもあってか、この日は叙情系の曲に対する反応が特によかった。
 出掛けの自宅リハで高音の一部がかすれ、やや不安があったが、いざ歌い始めると声は普通に出た。各種対策が功を奏して、風邪は9割方回復したようだ。

 30分で前半を無難に終え、後半のリクエストタイムへと突入。開始の時点ですでに3曲のリクエストを貰っていて、職員さんが付箋に書いてマイクスタンドに貼り付けてくれた。
 最初に出た「夢追い酒」はレパートリーにあったか記憶になく、一瞬戸惑ったが、ライブ前に調べてみたらちゃんとあった。人前で歌うのは実に9年ぶりだが、問題なくやれた。


 順に歌い進むうち、場の雰囲気が少しおかしくなる。感動して涙を流す人が一人二人と現れ、それが次々と会場に広がっていく。一昨日のカフェライブでも涙をみたが、あくまで限定的なもの。涙が伝染してゆくのは初めての経験で、かなり戸惑った。
 リクエストに応じると頼んだ人はそれだけで感動してしまう傾向にあり、今回は叙情系の切ない曲が集中したという背景もあったように思える。

 以前なら歌っている本人もつられて泣いてしまい、崩れてゆくパターンだったが、経験を重ねたいま、それは克服した。
 ともかくも要望には応えて、最後は楽しく賑やかに終わるべく、予め用意した「東京ラプソディ」で歌い収めるつもりだった。しかし、涙で燃え上がった場の気分は簡単には冷めず、「もっと聴きたい…」との声が複数あがる。
 つまりは自然発生的アンコールなのだが、ここで一計を案じ、以前にラストの曲をコラボした職員のAさんに登場してもらうことにした。全く予告なしだったが、Aさんのボーカルを主体に「大空と大地の中で」を歌って、ようやく場を収めることができた。

 終了後にクリスマスライブへの出演を打診される。まだ2ヶ月も先のことで、もし受ければ同施設で年5回のライブという記録更新となるが、こうなれば飽きられるまでお受けするとしよう。

2017年10月21日土曜日

「生き方」で選ぶ

 穏やかな秋日和なので来週のゴミ出しに備え、剪定が終わって野積みにしてあった木の枝をまとめることにした。
 今回の剪定枝は直径8センチほどの太い部分が一部混じっており、不安になって市のサイトで調べてみたら、多少太くとも50センチ程度に切りそろえ、ヒモでしばってあれば持っていってくれるらしい。
 簡単に終わるつもりで昼食直前に始めた。太い枝だとヤワなヒモでは切れてしまうので、先日断捨離したばかりの布団袋についていた丈夫な麻ヒモをほぐして使うことにする。

 空腹のせいで途中少しふらついたが、どうにか終えた。束ねた枝は計5つにもなった。時計を見ると1時間以上が経過している。予想外に手こずったが、とあるサイトに「家事は命を救う?1日30分で死亡率低下」などという記事が載っていた。
 なんでも家事労働は散歩やフィットネスクラブに匹敵する有効な運動なんだとか。1日1時間以上は家事に勤しむ身にとって、うれしい情報である。


 昼食後、妻が近くの地区センターで借りた本を返したいというので、トライアルへの買物をかねてつき合うことにする。
「ついでに投票もしちゃおうよ」と言うので、投票用ハガキも持参した。19〜21日の3日間限定で、同じ地区センターで衆議院選挙の期日前投票をやっている。明日はライブで忙しいので、今日なら用事が一度で済ませられる。
 期日前投票は初めてだが、入口付近にいる案内人が親切に手順を教えてくれた。当日投票と違うところは、裏面にある「宣誓書」欄に名前と生年月日を記入し、「理由」の欄を埋めること。私は1号「その他」欄に「ボランティア活動」と記入。妻は2号「レジャー等」にチェックを入れた。
 守らない守れない公約なんぞ全く参考にせず、これまで、そしてこれからの我が生き方を省みるだけで充分選べる。これぞセンキョの真髄なり。

 帰宅後、珈琲を飲んだら睡魔に襲われた。そのまま2階予備ベットで18時過ぎまでコンコンと寝てしまう。まだ風邪が抜け切っていない身体に、昼間の外作業は少しキツかったらしい。

2017年10月20日金曜日

3度目の壁は越えたか?

 札幌郊外のカフェで歌った。今年5月末に知人の紹介で初めて歌わせていただき、2ヶ月後の7月末に2度目、さらに3ヶ月後の3度目が今日だった。
 前2回は雨模様の天気だったが、今回は雨の気配はない。しかし、前2回と同じく風邪気味で喉には不安がある。幸いに声は出て、高音も普通に出た。問題は明け方に発生する咳。ライブ中に咳き込んでは歌にならない。ハチミツ大根を中心とした懸命の調整で、どうにか封じ込める。

 開始45分前にお店に着き、ただちに機材をセットする。3度目なのでプロジェクターやスクリーンを含めた設営にも慣れて、短時間で終えた。保温第一のため、衣装はアンダータイツにウールセーターという完全なる冬モード。
 入口付近の席に小学校の恩師が座っていて驚いた。場所が近いので初めて案内状を送ったが、まさか来ていただけるとは。


 予定通り14時からライブ開始。お店の常連が集客の中心なので、短期間に3度のライブとなると、さすがに聴き手の数は少なめだった。しかし、依頼はあくまで先方の都合と要望によるもの。歌い手としては与えられた条件のもとで、粛々と歌わせていただくのみだ。
 いつものように私のセレクションで前半が始まる。40分弱で10曲をまず歌った。
(※はリクエスト)

「小樽のひとよ」「私は泣いています(初披露)」「白いブランコ※」「小指の想い出」「恋人よ」「白い冬」「エーデルワイス」「男と女のお話」「舟唄」「ろくでなし」
 いざ歌い始めると声はよく伸びて声量も充分。喉の不安は吹き飛んだ。過去2回との重複を避けた関係で、ややマニアックな選曲となったが、場の反応は悪くなかった。
 3回連続で参加の方もいるので、曲にまつわるMCも多めにし、聴き手との交流を心がける。他の場と嗜好が少し異なり、新しい曲が好まれる傾向にあるので、POP系や洋楽系を中心にし、演歌系は少なめにした。
「白いブランコ」は店主のK子さんからの持ち越しリクエスト。前回もらっていたが、立て込んでいるうちに歌い忘れたので、今回は前半に入れた。


 これといったミスもなく、普段通りのキーで歌って前半を終える。休憩時間はいつものように聴き手の間を回り、リクエストを募った。
 14時50分くらいから後半開始。40分強で11曲を歌う。
(◎はコラボ、全てリクエスト)

「銀座の恋の物語◎」「冬が来る前に◎」「思い出のグリーングラス」「地上の星」「ああ上野駅」「涙そうそう」「レット・イット・ビー」「桃色吐息」「雪が降る」「竹田の子守唄」「吾亦紅」
 出だし2曲は、前回初めてコラボしたお店の常連Sさん(女性)とデュエット系の曲を共に歌う。今回もリハなしの本番一発勝負だったが、普段コーラスをやっている方ということもあり、無難にやり終えた。

 その後、リクエスト曲を順に歌う。ここでも演歌系は少なめ。順調にこなして予定通り15時30分にラストの曲を歌い終えたが、なぜか最前列に座った女性から「吾亦紅が聴きたかった…」との声があがり、名残惜しい様子。
 そこで「お帰りの準備をしつつ、お聴きください」と前置きし、前奏間奏を省略して歌って差し上げたら、感極まって涙を流している。心臓に大病を抱えているそうで、前半に貰った「思い出のグリーングラス」と「吾亦紅」いずれも死に関わる曲で、女性の心境を暗示している。
 終了後もしばし残ってくれて、「いいものを聴けた。来てよかった」と、たいそう喜んでいた。

 どのような場でもそうだが、3度目の依頼には大きな壁がある。特に短期間に依頼が集中した場合、多くはこの壁で依頼が途切れるが、果たして今回はどうなるのか?
「また来年、よろしくお願いします」と店主のK子さんは言ってくれたが、それが実現するか否かは、神のみぞ知る領域の話である。

2017年10月19日木曜日

ネット通販で靴

 未明に自分の咳で目が覚めた。明け方の寝室温度が5度近くまで下がるマンションに住んでいたころ、よく同様の咳で目覚めたもの。暖かいいまの住宅に越してからは遠ざかっていたが、おそらくは加齢による抵抗力の劣化だ。
 以前と同じくビックスドロップを1錠なめるとじょじょに治まったが、布団に戻る途中に窓から外気温を確かめると、何と氷点下を示している。これは寒いはず。

 昨夜は用心して、今冬初めて暖房ボイラを7時にタイマー設定して寝た。おかげで朝は暖かく過ごせたが、南側に建った住宅で午前中の陽射しが遮られ、なかなかスイッチを切れない。
 11時半ころになって西の窓から太陽がさしこみ始める。室温が20度を突破し、ここでようやく手動で暖房をオフにした。来春までこんな運転法が中心になりそう。


 5年前に2,900円で買った茶色のウォーキングシューズに穴があき、気に入っている靴なのでボンドで修理しつつはいているが、雨の日はさすがに無理。3年前にネット通販で買った紺色のウォーキングシューズが別にあり、交互にはくようにしているが、予備としてもう一足欲しくなった。
 いろいろ探したが適当な品がなく、前回に続いてまたアマゾンのネット通販を利用することにした。

 粘り強く探して、1,900円の合皮製デッキシューズを発見。紐式のブラウンで中国製だが、ほぼ希望通り。届いた品は想像よりもやや安っぽい印象だが、値段が値段なのでやむなし。
 買いたてなので少し固く、これからはきこんで馴染ませよう。デザイン的にはまずまずでライブにも使え、普段履きとして履きつぶすことにする。