今年度最後となる地区図書館〜本修繕ボランティア活動日、9時半に到着して作業を始めた。最後とあって集まったメンバーは最近では珍しく、係員を含めて8名と多い。
前回修理した本2冊はどちらも問題なく、持ち越し作業もないため、新たな作業を手掛けようとしたが、なぜか修理対象棚に並んだ本はごくわずか。目についた大江健三郎作品集を手に取る。
修理箇所は表紙の部分的な欠損。接着ボンドの原液を使って素早く硬化させようと試みたが、場所がデリケートな角の部分で、時間をかけたほうがよいと判断。捨て紙とゴムバンドで覆って、次回まで硬化を待つことにした。
人数が多いせいで修理対象本がなくなり、はやくも作業終了か?と思いきや、係員が奥から小口の汚れた文庫本を抱えてきた。緊急性はないが、作業に余裕ができたときのための保留案件だったらしい。
かなりの数があり、一人4〜5冊を受け持って作業する。多くは手垢による汚れで、紙ヤスリをかけて落としたが、
「紙ヤスリは往復させずに、片方向だけにゆっくりと」と係員から注意を受けてしまう。
つい木材のヤスリ掛けと同じ要領でやったが、本の場合は小口の毛羽立ちの原因になってしまうそう。言われてみれば確かに。
実はこの日は、長く担当した係員のAさんからBさんへの引き継ぎ日でもあった。Aさんが退職して来年度から単なるボランティアに変わることへの対応で、Bさんは4年前の活動開始当初に、時折Aさんの代行として参加した経緯がある。
細かい作業指針の変更なども今後あり得るが、新リーダーの意向に沿うのがメンバーの基本だった。
作業完了後、延べ19回に及んだ今年度の活動のうち、皆勤者3名の発表があって、私もその中に含まれていた。
都合で参加が遅くなったり、活動が正味1時間だけになったりしたが、ともかくもやり遂げた。自分なりに工夫した新しい修復法や、新しく作った道具などもあり、内容にはまずまず満足している。
イメージ通りの声が出にくくなり、依頼型の音楽ボランティアは今後難しそうだが、得意な手作業を活かせる本修繕なら、もう少しやれそうな気がする。