2023年10月26日木曜日

塗装補修

「冬が来る前にやるべきこと」も残り少なくなり、まずまずの好天だった今日は、物置引き戸と外壁鋼板の塗装補修を一気に片づけた。  物置引き戸は2019年の建て替え時にOSB合板と無垢材とで自作した。鏡板のOSB合板には屋外用の保護塗料を塗り、無垢材の枠だけはデザイン的配慮で透明クリア塗料を使った。  ところが透明クリアは本来屋内用で、物置上には屋根がかかってるとはいえ、環境としては吹きさらしの半屋外である。経年で汚れがつき、見映えが著しく悪化した。今回、鏡板と同じ屋外用エコ塗料に塗り替えることを決断。



 汚れを落とす下地調整は昨日までに終わらせてある。使ったのは100均ダイソーで買ったコゲとりスポンジ。あくまで台所用だが、ステンレス繊維を使っていて、無垢材の汚れ落としには絶好。クレンザーなしで水だけで使える。

 2枚の引き戸の塗装は簡単に終わり、乾くまでの時間を使って、外壁鋼板の塗装補修にとりかかる。
 2013年に全面的な塗り替えを業者に依頼し、その後2018年の台風で車庫の取り付け部分を一部傷めた以外、大きな損傷はない。雪かきなどで発生した小さなキズを補修し、同時に鋼製の灯油タンク塗装を補修した。

コゲとりスポンジでサビ落とし
 
 灯油タンクは2013年の外壁塗装の折に外壁と同じ色で塗り直したが、雨や雪にさらされる上部の傷みが激しく、これまで2度塗装の補修をした。
 3度目となる今回は市販の塗料に複数の塗料を加え、現状の外壁とほぼ同じ色に調整したオリジナル塗料を使用。
 サビを除去する下地調整はこれまで円盤状のワイヤブラシを使ってきたが、思いついて物置引き戸と同じコゲとりスポンジを使ってみたら、これがよく落ちる。作業効率はワイヤブラシより優れている。

 脚立に上って作業したこともあり、かなり手間取ったが、タンクは見違えるように蘇った。塗装の乾いた物置引き戸をはめこんで、午前中から始めた作業は珈琲タイムまでに終わった。
 他の作業よりも緊急性は低かったが、暖かい陽気に塗装作業がやれて幸いだった。

2023年10月25日水曜日

山東菜の災難

 6/5に最初の種を蒔き、7月上旬から食べ始めた山東菜。当初は順調に育って毎日の食卓を美味しく賑わしていたが、8月に入って連日の酷暑に見舞われてから、生育状態がおかしくなった。
 収穫前から葉に大きな穴が開き始め、食べられる分はじょじょに減少。7/1に2度目の種を蒔いたが、こちらも芽が出るとすぐに食害にあった。

 悪さをしているのはダンゴムシ、ナメクジ、青虫の害虫トリオ。農薬は一切使っていない有機農法を長くやっていて、害虫被害はある程度想定済み。しかし、例年に比べて今年はひどすぎる。
 記録的な猛暑で害虫が大発生したのは間違いない。プロの農家でも猛暑による弊害が続出していると聞く。暑さによる各種ダメージは、家庭菜園でも例外ではなかった。


 高温で雨は多く、葉物野菜の条件としては悪くない。だが、育つそばから虫に食われてはたまらない。いつものように100倍前後に薄めた木酢液を噴霧したが、効果はいまひとつ。噴霧の頻度を増やし、ナメクジ対策としてはネットで調べた珈琲の残り滓を周囲に蒔いた。

 9/5に蒔いた最後の種(写真左端)は、暑さがじょじょに緩み始めたこともあってか、まずまずの生育ぶり。ただ、葉はまだ小さめで、もっぱら食べているのは1〜2回目に蒔いた分だ。


 多少の穴には目をつぶって収穫しているが、虫や噴霧した木酢液が残っている可能性があり、しばらく水につけたのち、必ず茹でてから食べている。
 即席漬けは美味しいが、しばしのお休み。例年11月いっぱいは食べられるので、今後の収穫に期待しよう。

2023年10月24日火曜日

越冬パキラ

  徒長したパキラを大胆剪定し、「葉」「茎」「根」の3つのパーツに分けたのが7/18のこと。順調に新芽を出したが、その後の酷暑到来で「葉」「茎」の部分は枯れてしまった。
 残った「根」の部分だけが順調に育って、9/15に新しい鉢に植え替え、鉢の持ち主である長男のお嫁さんに進呈した。

「茎」の部分は捨ててしまったが、「葉」の部分はあきらめきれず、ガラス瓶に入れて水を交換し続けた結果、なんと9月下旬ころに根を出し始めた。酷暑が去って活動を再開する気になったのか。
 しばらく様子をみて、根の数が増えたのを機に鉢への植え替えを決断。雪の便りも聞こえ始めるこの時期の植え替えはやったことがないが、水に差したまま越冬させるよりマシな気がした。


 発根した茎を植え替える場合、肥料や養分の多い土よりも、砂や鹿沼土などの排水性のよい無菌状態の土が好ましいという。
 あいにくその種の土は持ってなく、新築時に基礎周囲を均した火山礫を取り出し、ハンマーで砕いて砂状にして使うことにした。過去には普通の土を使って問題なく根付いたこともある。ネット調査では火山灰を使った例も見つかった。


 ラズベリーを鉢植えして失敗した鉢があり、土もそのまま残っている。中心部を細く掘って砕いた火山灰を入れ、そこに発根したパキラを植えた。
 根に負担をかけないよう葉をさらに剪定し、大きすぎる葉は先端部を切り落とした。

 水をたっぷり与えて室内にとりこみ、他の観葉植物を置いてある居間西側の窓際で越冬させる。
 日差しがほどほどに入って風通しがよく、冬でも温度は20度以上。条件としては悪くないので、無事に根付くことを期待しよう。

2023年10月23日月曜日

冬が来る前に

 金曜から延々続いていた雨がようやくやみ、青空が広がった。気温は平年並みだが、本格的な冬がやってくる前に、外回り系のDIY仕事を片づけておきたい。
 精力的に動いたかいあって、残った作業はわずか。今日は先日パーゴラの交換を終えたウッドデッキの床板を補修した。

 緊急性が高いのは中央に造りつけた外囲炉裏近くの床板。一部が腐っていて、物干ポールの直下にあり、踏み抜くリスクがある。
 交換するヌキ板は予備ベット床板を交換した際に1枚余分に買い、電動グラインダーで均してあった。


 傷んだ床板のビスを緩めてみると、なんということか、中央で支えている小梁の2×4材も腐って脱落寸前。床板に隠れて気づかなかった。
 まずこれを交換するのが先決で、長さは600弱。パーゴラ交換時に保存しておいた再生材がここで使えた。

 新しい床材を加工し、木酢液の原液を塗りつつ交換。他にも傷んだ床板があったが、今後BBQをする予定もなく、緊急性は低い。一部のみを短い再生材と交換し、来春の雪解け後に対処することに。
 再利用不能な廃棄材は細断し、60L相当の市指定ゴミ袋に投入し、翌日には処分した。


 ウッドデッキ関係ではこのほか、洗濯物をかけたハンガーを吊るすリングを12個作り、大梁に150ピッチで固定した。
 以前は市販のヒートンと穴を開けた細い木材を使っていたが、ヒートンはすぐに錆びてしまい、間隔も狭すぎた。
 今回は100均で買ったΦ2.5のアルミ針金を加工。錆びる心配はなく、強度も問題ない。


 出入口のテラスドア横には、木材を加工してサンダル掛けも作った。降雨時にサンダルが濡れにくく、仮に濡れても水はすぐに切れ、使い勝手がよい。
 以前はΦ2.5のアルミ針金を加工して作ったが、サンダルの重みで歪んでしまう。ここは逆に木材で作るのが正解のようだ。

2023年10月21日土曜日

エフェクター買い換え

 長年使っているボーカル用のエフェクター「ZOOM RFX-300」の音切れ現象が悪化し、練習中に突然マイク音が切れるようになった。幸いに本番中にはまだ起きてないが、もはやそれも時間の問題。
 症状は4年前からあり、マイク端子周りの接触に問題があるらしい。接点復活剤を使ったり、分解して疑わしい箇所をアルコール消毒したりしたが、一時的には改善しても、やがて症状が復活する。

 ヤフオクの中古で入手してから15年が経ち、簡易ミキシング機能もあって重宝してきた。酷使が遠因であるのは容易に想像できる。
 コンパクトで安価なボーカル用エフェクターの同等品は見当たらず、状態のよさそうな中古品を探すしかなかった。

届いた商品。右下2つのツマミが欠落

 まずメルカリをあたってみると、手頃な品が送料込み2,000円で出品されている。人気商品なので、これは破格。
 だがよく調べると、ツマミが2つ欠落している。ACアダプターも付属していない。「動作は正常」とあり、新品で買ってからあまり使っていないようだ。
 パーツ欠落品なので、もう少し安くなるかも?と交渉してみたが、やんわり断られた。他に適当な商品は見当たらず、購入を即断。16日に商品が発送され、5日かかって届いた。
 さっそく開梱して動作確認をする。既存のRFX-300には、自分であれこれ試した各種最適値をツマミの各所にビニールテープで貼ってある。同じ状態に設定し、まずは乾電池起動させてみた。

 ところがランプは点いても全く音が出ない。メインボリュームを最大にして、ようやく微かに音が確認できる状態。
(これは不良品か…?)と一瞬あせったが、もう一度本体を念入りに調べてみたら、背面の隅にある「MIC/LINE」の切り替えスイッチが、LINE側になっていた。
 MIC側に設定すると、あっさり音が出た。各種端子の接触不良はなく、既存のACアダプターでの起動もOK。問題なく使えそうだ。

右が古いエフェクター

 ただちにメルカリに商品受取りと評価を連絡。数分後に出品者からも評価連絡がきて、取引は無事終了となった。
 その後、欠落しているツマミを移し替え、各種最適値の目印テープを同じ場所に貼った。

 まるで到着を待っていたかのように、古いエフェクターからの音が全く出なくなった。それまでマイク端子の抜き差しで復活していたが、それも不可。「僕の役目は終わったよ」ということか。電気製品や車などの買い換えでよく発生する事象と聞くが、実に不思議なことだ。
 ともかくもライブ中の潜在的な音切れ不安から解消され、機材持ち込みによる自主企画ライブを再展開できそうな気がする。

2023年10月20日金曜日

家庭科で習った返し縫い

 明け方からシブシブと雨が降り続き、やみそうでやまない。明朝まで降り続く予報で、外仕事は不可である。
 交換した古いパーゴラはウッドデッキ下に放置したままだったが、昨日のうちに電動ノコで細断。市指定の40Lゴミ袋に収納し、使える部分は車庫屋根下に保存した。ついでに梁に開いた穴をコーキング剤でふさぎ、パーゴラの上端部を金物補強。
 今日は家に引きこもり、ギターケースの修理をした。


 先日の路上系イベントライブで移動に車が使えず、バスと地下鉄を利用した。久しぶりにギターや電子譜面を背負って階段や歩道を歩いたせいか歩数計は6,500歩を超え、しばらく右膝が痛んだ。

 ギターケースは14年前の購入時に付属していたものを使い続けていて、1本だけだったショルダーベルトは金物を追加して2本で背負えるよう改造している。
 そのベルトが経年使用による負荷で、かなり弱っていることに気づいた。来年度以降も同じイベントに参加するとなると、今後もバス&地下鉄移動は続く。そこでいまのうちに補強しておく気になった。


 現状の既存ベルトに金物をはさむ手法を改め、傷み始めたベルトの補強もかねて、短いベルトに通したDカンを上から縫いつける。
 ところが、加工部分の形状が窮屈で、どうやってもミシンが使えない。考えたすえ、手縫いでやることに決めた。

 針は分厚いベルトやケースにも使える和裁用の太いくけ針、糸は30#木綿糸の2本取りとした。縫い方は丈夫な返し縫いを採用。小学校の家庭科で覚えたが、その後いろいろなシーンで役立っている。


 手縫いは久しぶりだったが、本の修繕ボランティアでしばしば手掛けている糸とじ補修の作業と大差なく、違和感なくやれた。
 無事に完成し、これまでよりはるかに丈夫になった。

 ライブ関連機材は他にも補修&更新が必要なものがある。長引くコロナでライブが激減し、モチベーションは下がる一方だったが、細くても長い活動再開にむけ、少しずつ整備する気になってきた。

昨日焼いた梨ケーキで珈琲タイム

2023年10月16日月曜日

安全確実な作業ルーチン

 今年度12度目の地区図書館、本修繕ボランティアの日。前日に路上系イベントライブに出演したばかりで、2日続きの緊張感は前期高齢者には正直きつい。
 そのせいか、毎日起床直後に測っている血圧が、2日続けて基準値(130/85)を大きく超えた。ちょっとしたストレスも、血圧には微妙に影響するらしい。(翌日には正常復帰)

 10時に到着し、参加者は5名と少なめ。この日は修繕対象となる本も少なめで、ページのノド部分(ページの谷間)のはがれた本が多かった。作業としては難しくなく、続けて5冊の本を修理。


 いつもは筆を使ってノド部に接着剤(ビニダイン)を流し込むが、ダンゴ状になりがちで扱いづらい。
 思いついて手持ちの金属製スクレイパー(牡蠣殻を剥がす道具の転用)の丸い先端に接着剤をつけてみたら、作業しやすい。
 つけすぎた分はおしぼりでぬぐい、ノド部分に溜まった分の引き伸ばしもスムーズ。今後はこの手法をデフォルトとしたい。

ページずれ防止に本体側もクリップ固定

 早めに帰ろうとしたら、係員が難しい修理本を取り出してきた。ページがバラバラ状態の絵本で、過去に修理を繰り返した痕跡がある。本体ページがどうやっても整わず、接着剤による修復は困難な状態。
 古い絵本によくある症状で、全体を解体して糸でとじ直すのが最善の策。幸いに見返しの状態はよく、表紙と見返しはそっくり残し、本体ページだけを慎重に取り出した。

 古い透明テープを剥離液ではがし、背の部分に固まっている接着剤をそぎ落とすと、ようやくページ全体が整った。
 本体ページをダブルクリップで仮固定しつつ、小口と天地の微妙なズレを紙やすりで調整。続けて千枚通しで糸とじ用の穴を開け、布団針とタコ糸でとじ直した。持参した布団針を初めて使ったが、なかなか使い勝手がよい。


 その後、背の部分に幅20ミリほどの寒冷紗をビニダインで貼って乾燥させた。ページずれを防ぐため、本体側のダブルクリップは外さずに作業。
 これまでは同じ日に表紙や見返しの接着まで一気にやってきたが、本体を完全に固めてからのほうが安定すると知った。次回に持ち越すのが無難である。
 回を重ねるうち、より安全で確実な作業ルーチンが、じょじょに確立されつつある。

2023年10月15日日曜日

路上系イベントで歌う

 7月に新聞で知ったフリー参加型の路上系イベント「に〜よん市電前ライブ」に初めて出演した。

 主催は市民団体で市民広場を活用し、街づくり活動の一環としてライブイベントをやるという。参加費無料、パフォーマンスのジャンルは問わず、資格審査等は一切ない。
  5〜10月の第3日曜に同じ区にあるホテル前広場で定期開催されていて、時間は12〜15時の3時間。参加希望者は11時半までに広場に集まり、3時間を人数で割って持ち時間を決めるルール。
 日中開催で非営利事業、飲食なしなど、いろいろな面で現状の自分に向いているイベントだった。


 屋根なしの屋外会場で天候の影響を受けるが、路上系ライブは私の得手とするジャンル。すぐにでも参加したかったが、あいにくの猛暑と玄関ドア枠補修に代表されるDIY作業に日々終われ、本年度の最終となる今回、ようやくエントリーが叶った。

 会場はよく行く区役所の横にあって駐車場は使えない。近隣駐車場に4時間近く停めるより、公共交通機関を利用するのが得策だった。


 心配していた天気は、雲ひとつない快晴に恵まれた。10時20分に家を出てバスと地下鉄を乗り継ぎ、到着は11時20分。代表のMさんには前日に電話し、参加を伝えてある。
 挨拶のあと、エントリー表に名前とジャンルを記入。5番目だったが、締切直前に続々集まってきて、最終参加者は10組となった。
 開演5分前にMさんから演奏順の発表がある。先着順でも抽選でもなく、Mさんいわく「私の独断です」。初参加なのでお任せである。
 私は早めの4番だったが、直前に3番に繰り上がった。待たされるより早めに演ってしまえば、他のパフォーマンスがゆっくり楽しめる。


 12時ぴったりに開始。参加者の内訳は音楽系9組、ダンス系1組。PA一式は充分な用意があり、演奏者は楽器と譜面だけ持参すればよい。
(あとで聞いたら、機材はMさん個人のものだそう)
 持ち時間は正味15分で、およそ以下のような内容だった。男女比は7:3だが、人数は女性が多い。
1)サキソフォーン独奏(BGM付):洋楽カバー(代表のMさん)
2)ハンマーダルシマー独奏:洋楽カバー(女性)
3)菊地トムノ:ギター弾き語り
 「ボラーレ」 「時代」 「愛の花」 「ダニーボーイ」 「白い冬」
4)ギター弾き語り:松山千春他
5)ギター弾き語り:全曲オリジナル
6)ギター弾き語り:全曲オリジナル
7)エレキ弾き語り&カホン:ビートルズ他
8)エレキ弾き語り(BGM付):全曲オリジナル
9)ボカロ(BGM使用):全曲オリジナル?(女性)
10)ベリーダンス(BGM使用):女性7名


 毎回オープニングアクトを務めるというMさんの演奏はさすがに巧みで、冒頭から聴き惚れた。
 以降の演奏順は、前半にインスト系、中盤にギター弾き語りをアコギ〜エレキと6組続け、ラストをニギヤカ系の女性2組で締めるという一連の流れ。
 プロ並みのテクニックを持つ方もいれば、歌詞を失って演奏が中断するなど、発展途上の方もいたりして、「なんでもアリ」の多彩で自由な印象がした。

 予想外に洋楽とオリジナルの比重が高く、昭和歌謡やフォーク系カバー曲を中心に構成する身としては、やや戸惑った。
 持ち時間は開始直前までわからず、30分程度と想定して7曲を準備したが、咄嗟の判断で「時の流れに身をまかせ」 「ジョニィへの伝言」を外した。洋楽2曲は残し、結果として場の気分には沿うものだった。


 時間通り12時半に出番がやってきた。初めての場で、しばし人前で歌う機会から遠ざかっている。緊張感と前日遅くまでDIY作業に励んだせいもあってか、喉は不調。高音が安定せず、ロングトーン(声の伸び)もいまひとつ。全体的に守りの進行とならざるを得なかった。
 いつもライブ前に飲んでいた調整用の黒豆煮汁を今回はショウガ湯にしたが、やはり黒豆のほうが効く。これも不調の一因だった。

 そんななか、初披露だった人気朝ドラのテーマ「愛の花(あいみょん)」は練習を重ねただけあって、まずまずの手応え。「今年の話題曲を歌う」という点でも意味があった。
 15分で5曲は厳しいが、外すべきか直前まで迷った「時代」は部分的に歌詞を飛ばすなどし、ぴったり時間内で収めた。


 オーディエンスは演奏者を含めて20〜50名。ライブが進むにつれ、音を聞きつけた通りすがりの一般市民がじわじわ増えていった。こちらも想定外の多さで、場の条件としては恵まれていた。
 過去に経験のないお昼をまたぐスケジュールで、昼食は出番を終えたあと、持参のポテトサンドと珈琲で済ませた。トイレには一度も行かず、どこを利用するかは不明。隣りのホテルか地下鉄駅あたりか?
 終了は2時55分。代表の挨拶を含めると、時間ぴったりという厳密な進行である。
 4ヶ月ぶりに人前で歌ったが、ブッキング形式ということもあって自宅練習とは緊張感がまるで違い、得るものも大きい。
 参加者中おそらく私が最高齢で、いつまで歌えるかわからないが、場は積極的に探すべきと悟った。


 来年度は5月から活動開始とか。雨のリスクはあるが、代替日はなくて雨天中止。ただ、今年度は予定6回のうち、雨で流れたのは1回のみという。天は味方している。
 今回初めて歌ってみて、およその雰囲気はつかんだ。「幅広い聴き手を対象に他ジャンルを歌う」という自分の基本路線に大きな変わりはなく、場に沿って多少の修正を加え、次年度もできるだけ参加したい。

2023年10月14日土曜日

パーゴラの全面交換

 西側ウッドデッキの上部に設置してあるパーゴラの腐食が激しく、全面的に交換することにした。
 腐食が進んでいることは春先に気づいていたが、ただちに落下する恐れはなく、玄関ドア枠を始めとする緊急性の高い補修作業を優先させた結果、冬間近のこの時期にようやく順番が回ってきた。

ツギハギ補修部が脱落寸前

 設置は新築直後の2000年。洗濯物や布団を干す柱の上部に等間隔で斜めの小梁を設けたもの。
 実用面では夏に遮光ネットを全体にかけたり、雨天時のBBQで上部をシートで覆う際の支持に使う程度。主目的は意匠面で、パーゴラの勾配は母屋の屋根に合わせてある。

 当初は45×45のタルキを使っていたが、途中から見映えのいい2×4材に替えた。その後も補修を繰り返してきたが、2011年に柱と同時に下端を支える大梁を交換。11本あったパーゴラは傷んだものを廃棄し、9本に減らした。


 使える再生材をやり繰りしてきたため、今回は全面交換となる。しかし、ウッドショックで木材価格は高騰。そこで2階予備室にある手製ベットの床材を解体し、使っている2×4材を取り出した。
 交換材として安い構造用のヌキ板(18×105)に電動グラインダーをかけて均し、受け材の一部を改造して収めた。

 ベットからの2×4材は5本しかなく、パーゴラの本数は9本から5本へと半減するが、設置間隔は590あり、固定手段を工夫すればネットやシートの支持はなんとかなりそう。


 古いパーゴラの解体は昨日から始めたが、下端を受ける大梁2×6材の一部に大きな腐食を発見した。マツ系木材を外部に使った場合、防腐措置を施したとしても、寿命は11〜12年でやってくる。
 こちらも全面交換すべきか迷ったが、3640長あって車には積めず、価格も高くなる。
 調べると腐食は1ヶ所のみで、梁を幅70の半分に割き、腐食部だけを別の健全な木材と交換することにした。間に合わせだが、数年の延命にはなる。

腐食部だけを割いて交換

 加工まで終わっていた交換部分に木酢液を塗って乾燥させ、接合部をコーキング剤で埋めてコーススレッド固定。設置してみると、まずまず問題なく収まった。

 その後5本のパーゴラを加工。収まりの難しい上端部は段ボールで原寸型取りをして墨出し。木酢液を塗って乾燥させのち、ようやく固定にとりかかる。
 夕闇が迫るなか、どうにか日没前に終わらせた。なんとかあと数年は持って欲しいが。

2023年10月12日木曜日

10月誕生会

 このところの好天続きで、溜まっていた外回り系のDIY作業もみるみる片づき、今日はかねてから計画していた妻との「誕生会」が実施できることになった。
 妻とは生年月日がほぼ同じの10月生まれ。仕事をバリバリやっていた時期は誕生会をやる時間もなく、得意先が休暇になる年末に「忘年会」などやって帳尻を合わせていた。

 事業から撤退したいま、時間の余裕は充分にあるが、資金がない。コロナ感染や重大交通事故に対する漠然とした不安もあって、宿泊を伴う遠出ドライブ旅行には気乗りがしない。
 そこでテレビのクイズ番組で当たったすし券を使い、近場で安上がりに「10月生まれ誕生会」を妻とやる企画を立てた。


 すし券の使える店を一覧表から調べ、小樽の「銭函大山」という店に決めた。片道23キロあるが、小樽方面に行く際に通る空いた道がある。近くにユーザー評価の高い焙煎珈琲の店も見つけた。
 両方の店の営業日から、実行日は平日なら木曜か金曜しかない。先週は悪天候で断念したが、今週の天気は完全に回復傾向。

 ねらいはランチで、念のため前日に営業日とランチタイム時間、さらにはすし券が利用可能かを確かめた。どんなによい企画を立てても、これを怠ると時に痛い目に合う。
 12時45分に出発。絶好のドライブ日和で車の流れもよく、35分で店に着いた。
 さっそく頼んだ寿司ランチは、寿司8貫に蕎麦、ひじき煮物、海老天&鶏唐揚までついて、1,300円とリーズナブル。寿司はマグロ、鯛、ホタテ、ハマチ、鮭、イカ、卵、とびっ子軍艦と、どれも柔らかくて新鮮。さすがに小樽である。
 食べきれなかった海老天&鶏唐揚は持参のタッパーに入れ、夕食用としてテイクアウトした。


 14時過ぎに、隣りにある焙煎珈琲専門店「8A GARAGE COFFEE」に行く。古い倉庫を経営者自らがリフォームしたという、手作り感満載の店だった。
 600円の「ヤエイ(8A)ブレンド」と550円の「バスクチーズケーキ〜オレンジ味」を注文。店の中に本物の火が燃える「いろり」やストーブがあり、各テーブルの上にも本物の火を使ったランタンが置いてある。高い天井には構造材が走る豪快な空間だった。

 珈琲は保温式のガラス食器に入っていて、マンダリンが中心の柔らかな風味。チーズケーキはあまり食べたことがない芳醇な味がした。


 帰路には妻の求めに応じ、イオン石狩店に寄って衣料品を見て歩く。非日常を充分に堪能し、暗くなる前には家に戻れた。
 空いている道を走った関係で、出発時に25.9km/Lだった燃費は、帰宅時に26.3km/Lまで向上していた。推定ガソリン代は280円ほどで、節約面でも成功の好企画と自画自賛。

2023年10月10日火曜日

ひとつ買ってひとつ捨てる

 片づけが苦手な妻が、珍しく古い衣類を整理し始めた。いわゆる「断捨離」という行為で、思い出に浸りつつ、長い時間をかけてゴミ袋に投入している。
 衣類は「ひとつ買ったらひとつ捨てる」をモットーにしていて、これを守っていれば無闇にモノが増えることはなく、いつもすっきりシンプルに暮らしていける。


 昨日、長男の家に届け物をした帰り、イオンに寄ってかねてから頭にあった裏ボアつきのパンツを見繕った。バーゲン品を待っていては希望するサイズが売り切れてしまうため、シーズン真っ盛りのこの時期をねらった。
 幸いに希望の品が4,378円で見つかり、運良く20%引きだという。つまりは3,500円ほど。手持ちの商品券を3,000円分使い、残りはカード払いとした。

 帰宅後、さっそく古いズボンを妻が実行中の断捨離ゴミ袋へと投入。タグに記入した情報によると、7シーズンはいたことになっている。すでに膝は拔けて色もあせ、充分に元はとった。

2023年10月8日日曜日

工作イベントの手伝い

 近隣地区センターで実施される文化祭のイベント「子ども工作」の手伝いにでかけた。私の担当は11時からで、5分前に到着。イベントは10時から始まっていて、係員と別のボランティアの方が対応中だった。
 依頼は同じ地区センターで月2回実施中の本の修繕ボランティアでのこと。係員から協力を打診され、子ども相手の工作イベントと聞き、自分向きだと判断して二つ返事で応じた。

 ギター弾き語りや本修繕のボランティアを長くやっている関係で、この地区センターで実施される各種イベントの手伝いを頼まれることが多くなった。
 7月の夏祭りでは射的コーナーの手伝いをやったばかり。家族は一切関わらないが、自分の大事な居場所のひとつだった。


 工作内容は牛乳の空きパックを利用したブックスタンドを作ること。前回の本修繕ボランティアで実際に材料カットと組み立てを経験していて、要領はわかっている。
 牛乳パックの半加工はすでに終わっていて、やってきた子どもは組み立てと飾りつけをやる。ボランティアの仕事はそのアドバイスをするだけで、道具使用によるケガに気をつけてやれば、そう難しくない。


 席についてすぐ担当したのは、2人組の低学年女の子。牛乳パックを裏返した真っ白なキットを選択していて、組み立てたあとは色画用紙を使って「カラーパンダ」に仕上げる方針だった。
 押しつけずに子どもの意向を尊重しつつ、必要な箇所だけアドバイス。パンダに笹をもたせるなど、作業するうちにイメージも広がって、楽しい作品に仕上がった。

 同じ時間帯に近くの地域カフェでも似たイベントをやっているせいか、11時半を過ぎると客足がピタリ止まった。秋晴れの3連休中日、いろいろ遊ぶ場所があるのは当然か。
 空いた時間を利用し、交代で昼食に行くことになる。館内には食事コーナーもあり、事前に400円分のチケットをもらっていた。


 飾り付けの見本は係員が作ったコアラで、スタンドを動物に見立ててパンダやうさぎ、ゴリラなどを作る子どもが相次ぐ。
 そんななか、私が担当した女の子が「動物じゃなきゃダメ?」と尋ねる。「なんでも好きな飾りつけでいいんだよ」と応じると、材料箱の中にあった星のシールをレイアウトし、全くイメージの異なる作品を作り上げた。
 それにヒントを得て、私が色画用紙で文字を切り抜き、デザイン化した「LOVE&PEACE」のブックスタンドを作って見本として並べた。
 写真は撮り忘れたが、これがなかなかの出来。イメージの選択肢が増えたせいか、動物以外にもバラエティに富んだ作品が生まれた。

 13時に食事コーナーに行ってカレーうどんを美味しくいただく。手製ビスケットも買った。
 午後から客足が少し戻り、終了は14時15分ころ。結果的に私が応対したのは8名ほどか。イメージを刺激しつつ自主性も大事にし、うまくさばけたと思う。ケガもなくてよかった。