2014年11月29日土曜日

灯油タンクゲージ修理

 一昨日給油したばかりの灯油ホームタンク、油量ゲージが正確でないことがどうにも気になり、修理するなら満タン状態で容量が明確ないまが最適と、思い切って自力でやってみることにした。

 まずはネットで情報収集。3本の固定ビスを緩めて内部にあるフロート部分を取り出せば、何とかやれそうな感じがした。


 現状は写真のように、「危険」と枠で囲まれた部分の上端に赤い浮き子がきている。業者はタンクのぎりぎりまで給油するのが常だが、本来ならこの枠の下端あたりに浮き子がきているのが正しい。

 慎重に抜き取って床に置き、折れ曲がった金属部材を手で調節して、フロートがどの位置にくれば正しい表示になるかをチェック。フロート付きの棒を現状より上方に曲げてやればよいことが分かった。
 フロートを保持している針金はそれほど頑強ではなく、手で簡単に曲げられる。最初は弱めに曲げて実際にタンクにセットし、目盛をチェック。3回調整して、適正な位置になった。


 曲げて処理する場合のポイントは、垂直な部材に対して、ねじれがないように曲げること。セットする場合、黒いフロートは給油口と反対側にくるよう、そしてタンクの形状に対して並行になるよう固定する。
 これを誤ると、給油時にフロートを壊したり、フロートがタンク壁に接触して正確な表示ができなくなる可能性がある。



《2016.12.30 追記》
 その後2シーズンを経て、この修正法では「満タン時の油量表示は正確だが、半分以下に減った際の表示が、実残量よりも10%ほど少なく表示される」という欠点があることが判明した。
 満タン時と半分以下に減った際の両方の表示を正確にする修正を試行錯誤したすえ、以下の手段により、ほぼ満足できる結果を得た。

・フロート先端部の曲がり部分をまっすぐに伸ばし、さらに先端に15gの重りを固定する。
(重りの数値はタンクや油量計により異なると思われます)
(前述の曲がり部分も、全て元通りまっすぐに戻す)



 上記修正による実際の油量計表示は以下の通り。

満タン時表示
(業者はギリギリまで給油するので、位置は高め)

 半分程度減ったところで、重りをつけたヒモで残量を実測。写真ではヒモが灯油で濡れた範囲が分かりにくいので、金色のワイヤーひもでしばってある。

半分程度の表示

2014年11月28日金曜日

時が変えるもの

 大学卒業後に就職した会社の東京の芝浦にある本社ビルが、取り壊されることを知った。取り壊しの理由は定かではないが、土地もビルも自社所有だったので、合理化の一環かもしれない。
 私が入社した42年前に建てられた10階建てのビルで、山手線の車窓からもはっきり見える。途中、現場辞令に従って地方を転々と回りつつも、新卒後の9年間をこの会社で過ごした。ビルにはたぶん7年くらい通ったはずだ。

 妻も短期間同じ会社にいたが、その妻宛に「女性限定OG会」なる案内が届いた。かって在籍した女子社員が集まり、取り壊される直前の懐かしいビルの食堂で共に昼食をとるという企画。会費制だが、現地集合現地解散である。
 退社後も連絡を取り合っている友人がかなりいて、札幌在住者も数人。一緒に参加しないかとのお誘いが入ったが、妻は気乗りがしないと断った。


 イベント終了後の写真集と名簿が先日送られてきた。幹事は首都圏在住の5人で、いずれもよく知った顔。日程を2日に分けて参加者を募り、合計25人が参加したという。
 資料には最寄りの田町駅から会社までの街並みスナップや、当日の参加者の集合写真などもあり、まるで同窓会名簿でも見るように、妻と2人で思い出にふけった。

 退社後もときどき会っている友人の顔は当然わかるが、30数年のブランクのせいで、名簿と付きあわせてもピンとこない人がけっこういる。反対に、当時の面影がほとんど変わっていず、「これ、…さんよね」と、名簿なしで一発でわかる人もいる。
 時が変えるものと、時を経ても変わらないものとがある。その違いはどこからくるのだろうか?実に不思議だ。
 幹事代表として手弁当で走り回り、参加しなかった私たちにまで気を配ってくれたY子さんに、私のオリジナルCD2枚と妻との近影を礼状と共にお送りした。
 9年間の在籍中に、いろいろな場面でギターを抱えて弾き語り、時にオリジナルも披露したりした。Y子さんの添え書きには私の名前もあったので、きっと喜んでくれるはず。

「私たちはいま、こうして生きています」という、何よりの報告になると思う。

2014年11月27日木曜日

灯油消費量激減

 灯油ゲージの目盛が一向に減らないので、延ばし延ばししていた給油をようやく実施。毎年11月中旬にはその冬最初の給油をするのが常だが、今年に限っては遅れに遅れた。
 氷塊で壊れた灯油ゲージを2年ほど前に交換してから、内容量とゲージの目盛に誤差が出るようになった。タンクの型と合っていないらしく、実際の量よりも多く表示される。つまり、目盛が半分を指していても、実際の残量は半分以下の40%くらいしかない。

 その誤差を考慮し、目盛が半分近くに迫った時期に、満を持して給油を依頼した。

ゲージの狂いで、上限のはるか上に目盛がある

 手紙を出しに外出したわずかの間にタンクローリー車がやってきて、家に戻ると給油は終わっていた。応対した妻から渡された伝票を見ると、給油量はわずか211L。安い代りに、現金払いで200L以上一度に入れないと単価が上がる店なので、際どい数字だった。
 Lあたり単価は春先より5円下がって、税別84円。用心して3万円準備してあったが、2万円でお釣りがきた。
 あまりの消費量の少なさに、前年度の伝票を調べてみると、昨年は11月14日に383Lも入れている。今年の倍近くもあって、信じ難い数字だ。
 激減した理由はいくつか考えられるが、以前にブログで記したのは以下の3つ。

1)春の最終給油がやや遅かったこと(前年より14日遅れ)
2)暖房ボイラを2年ぶりに点検補修したこと(点火プラグを交換)
3)パッシブ換気口の給気口を半分閉ざしたこと
 
 このうち、最も効果的だったと思われるのは、3)である。これに関しては過去の記事「パッシブ換気量の調節」で詳しくふれた。
 まだ冬は始まったばかりで、今後の経過を見守る必要があるが、今回の措置がもし正しかったとしたら、今冬の灯油消費量はかなり減ることが期待できる。
 給気側換気フード半分閉鎖による大きな弊害はいまのところ出ていないが、換気量が減っているのは間違いなく、11月中旬の寒い時期の湿度が例年よりも高く、60%強もあった。
 そのため、窓の結露がいつもより多かったように思える。対策として排気側の換気フードを例年よりもわずかに大きく開けた。その結果、湿度は50〜55%で安定した。
(排気側の換気は2系統なので、両側をバランスよく開ける)
(CO2濃度測定が困難なため、冬期の室内環境は湿度の値を目安にしている)

 換気量が減ったことで熱損失が少なくなり、その分が灯油消費量の減少に直結していると思われる。
 冬期の適切な換気量設定は非常にデリケートな問題で、機械式の換気であればタイマー運転等でも調節可能だが、自然の温度差を使うパッシブ換気の場合、換気フードの開閉量調整だけが頼りだ。
 仮に給気排気のどちらかでも完全に閉ざしてしまうと、結露の雨が降って、大変なクレームになるだろう。作業としてはプロの領域だが、もしいろいろ試そうとするなら、正確な温湿度計をチェックしつつ、注意深く進める必要がある。
(参考にされる場合、各自の判断でお願いします)

2014年11月26日水曜日

珈琲クーポン

 皮の工芸をするべく、材料の入っている引き出しを整理していたら、底のほうから薄い紙箱が出てきた。30年ほど前にマンション購入者を不動産会社に紹介した折に、お礼にもらった金券の空き箱だが、蓋を開けてみると、大量の珈琲クーポン券が出てきた。
 自分でしまっておきながらすっかり忘れていたが、UCCの珈琲豆を買うと袋に印刷されているクーポン券である。切り抜いて一定数が溜まると、いろいろな景品がもらえるシステムだった。

 最近は安くてもそれなりに美味いトップバリューの珈琲豆と、地元のサッポロウエシマの珈琲豆しか買わず、同じウエシマグループでもクーポン券はついてこない。
 しかし、かってはブランドにこだわる妻の強い意向で、買うといえば必ずUCCと決めていた。その名残がクーポン券なのだ。


 偶然だが、家庭菜園で採れた種用の大豆を探しているうち、台所の窓台に置いてある湯のみの中から、別のUCCクーポン券を発見。こちらもかなりの数だ。
 両方をあわせて数えてみると、全部で83枚、880ポイントもある。
 
 過去にもクーポン券を溜めて、いろいろな商品に交換してもらった。記憶にあるのは、珈琲ドリッパー、文庫本カバー、ミッキーマウスの栞など。
 いまやあらゆるものが電子決済の時代。もしかして古いクーポン券システムそのものが廃止になっているかもしれないと、恐る恐るネットで検索してみると、幸いにもまだ継続していた。しかも、以前よりも商品の種類が増えている。台紙もpdf方式でダウンロードし、プリンタで印刷可能なので、面倒がない。
 さっそく手持ち分をまとめてみた。台紙には「コピーでの応募は無効」などと但し書きがある。とんだ不届き者がいるらしい。
 マジメに処理し、選んだ商品は、220gと200gの特製珈琲豆セット、スティック型珈琲10本を2セット、無漂白珈琲フィルター50枚の4点。合計ポイントは870点で、1枚を残して大半のクーポン券を使い切った。

 貧乏人の性で、商品の価値がどれほどのものなのか、アマゾンで調べてみた。すると、合計で1700円ほどもある。どうやら「1ポイント2円」という交換レートのようだ。
 思いがけず見つかったクーポン券だったが、諸物価高騰の折、年末にむけて貴重なプレゼントに変貌しそうである。

2014年11月25日火曜日

タイヤ盗難対策

 近隣地区で、タイヤの盗難が相次いでいる。タイヤ交換の時期はすでに過ぎているが、夏タイヤであろうが冬タイヤであろうが、盗む側はおかまいなしのようだ。日本製中古タイヤはロシアで人気らしいので、位置的に近い北海道は、どうしても狙われやすい。
 盗まれているのは主に市街区。カバーをかけただけの野積み状態はもちろん、車庫や専用収納庫に入っていても、無施錠であればやられている。

 買い換えた冬タイヤはすでに車に装着してしまい、目下物置にしまってあるのは、6シーズン使った夏タイヤ。それでも溝はまだ深く、当分は使える。
 郊外の一軒家で、見知らぬ車が侵入してくれば非常に目立つ。たいていは家に誰かいるので、盗難の危険性は少ないが、留守にすることもあるので、対策を講じておくことにした。

8月中旬に買ったサンスベリアが順調に成長

 DIYで作った現状のタイヤ置き場は、事情を知らない人間には、ちょっと分かりにくい構造になっている。しかし、施錠はしていないので、盗もうと思えば盗める。犯人はトラックではなく、ボンゴ車で素早く根こそぎ持ってゆくらしい。
 要は空き巣と同じで、完全ではなくとも手間がかかる状態であれば、盗難は免れるようだ。

 そこで入り口に相当する部分全体を、木材のパネルで覆ってビス止めしてしまうことにした。完全ではないが、盗むには工具を使って分解するか、バールなどで破壊する必要がある。最低でも数分はかかり、面倒くさい。
 廃材を使って1時間ほどで仕上げたが、その性質上写真は掲載しない。年2回のタイヤ交換時には工具を使って分解する煩わしさがあるが、盗難防止のためなので、少々の手間はやむを得ない。
「介護保険納付書」なるものが突然届いた。(もうこんなものが…)と、全く実感は湧かないが、年金が満額支給されるので、よく考えれば当然である。
 てっきり年金から天引きかと思いきや、当初の半年は準備が整わず、現金で納付する必要ありとか。分割払いは面倒で、何だかシャク。妻の分と合わせ、まとめて払ってきた。

 月額だと数千円だが、半年分となるとそれなり。当分、いや生涯お世話にならずに過ごしたいが、こればかりはどうなるのか、見当もつかない。母親が施設でお世話になっているので、その負担分と当分は考えるとしようか。

2014年11月23日日曜日

モルタルDIY

 昨日よりもかなり気温は低いが、まずまず温暖な日和なので、下準備まで終わっている玄関前車庫内地下ムロの仕上げをやることにした。
 モルタル材の在庫がゼロなので、ホームセンターまで調達に出かける。前回は4キロ入りの製品を買ったが、面積と厚みから考えると足りない可能性がある。10キロ入り615円の袋を調達した。

 買ったあとにガーデニング売場にも回ってみたら、ほとんど変わらない値段で20キロ入りの袋があるではないか。一瞬返品&交換しようかと迷ったが、以前に20キロ入りのセメントを購入し、使い切れずに硬化させてしまった苦い経験を思い出す。この種のものは小さめの袋が無難なのだ。


 昨日入念に転圧した底部の骨材は、幸いに全く荒らされた形式はなかった。ひと休みしてから作業するつもりでいたが、気温が下がり始める気配を感じたので、休憩なしで一気に終わらせてしまうことにする。

 モルタル材はセメントと砂を適当な配分(1:2〜3程度)に調合済みなので、バケツに入れて水を足し、練り上げればよい。
 ポイントは水を少しずつ入れること。だいたい耳たぶくらいの硬さがちょうどよいが、入れすぎてしまったらモルタル材を足して調整する。


 自作のコテを使って平坦に均し、無事に終了。モルタル材は2/3ほどを消費した。10Kg入りの袋にして正解だった。
 このムロ、食材を入れていないときは、不燃ゴミなどの一時保管場所にも使っている。底を固めたことで湿気の侵入がなくなれば、用途が広がるかもしれない。

2014年11月22日土曜日

ネズミ封じ込め作戦

 この時期にしては珍しく日中の気温が10度を越えた。モルタルを練っても充分に固まる温度だ。来春にやる予定でいた玄関前車庫の地下ムロ底部モルタル敷きを、急きょやることにした。

 現状は単純に砂で突き固めただけだが、このままだとブロック壁下端からネズミが侵入してくる。準備として、割れて使えなくなったブロックを砕いてクラッシュ状にし、底に敷くことにした。
 もともとはウッドデッキに作った外囲炉裏のロストルとして使っていた薄いブロックで、熱で6〜7年で割れてしまう。そのまま捨てると費用もかかるので、砕いて骨材として再利用し、使い切る。


 熱で劣化しているので、タガネとハンマーで容易に砕ける。およそ3センチ以下程度に粉砕し、ムロの底部に投入。その後、手頃な丸太を使って強く転圧した。
 モルタルの材料が足らず、次第にあたりが暗くなってきたので、今日の作業はここまで。

 作業ついでにムロ周囲を点検してみたら、全周を固めたはずのモルタルに、わずかに隙間があり、その隙間に深い穴が。しつこいネズミがまたしても侵入を企てているらしい。
 こちらの穴も砂利と砂で転圧し、少しだけ残っていたモルタルで固めた。ムロの中には何も入れていないのに、なにゆえムロにこだわるのか?
 イタチごっこ、いやネズミごっこは、まだまだ続く。

2014年11月21日金曜日

リクエストで場を共有

 予約で埋まっていたチカホの北3条広場にキャンセルがあったらしく、事務局から突然のチカチカパフォーマンス枠割り当てがあった。11月の枠は先週の1回きりだと思っていたので、ありがたくエントリーさせていただくことに。

 自宅での準備中に、突然のアクシデントが襲った。今回からメインで使う予定だった新しいタブレットPCが全く起動しない。バッテリ不調のように思えたので、USB電源ケーブルをつないでみた。数分して再度試みると、今度は起動する。
 起動後のバッテリ残量は45%ほどで、昨夜の終了時より30%ほど少ない。やはり何かがおかしい。電子譜面は普通に起動したが、不安があるので、予備のはずだった古いタブレットPCで臨むことにした。

座るとメロディを奏でる椅子

 前回より20分近くも遅れて出発。地下歩道を会場へと急ぐ。途中、おなじみの北4条広場では、「さっぽろアートステージ」のインスタレーション作品が展示されていた。
 北3条広場で展示部門の似顔絵まつみさんと遭遇。パフォーマンス部門の昼枠は私だけのエントリーで、久しぶりに貸切状態となった。
 かなり遅れて、14時25分くらいから歌い始める。フォーク系の歌を皮切りに、休憩なしの1時間10分で17曲を歌った。
(※は初披露、◎はリクエスト)

「長い夜※」「恋人よ」「地上の星」「学生街の喫茶店」「傘がない」「白い想い出」「時の過ぎゆくままに」「池上線」「ルビーの指環※」「白いブランコ◎」「兄弟船※」「空港」「さくら(直太朗)◎」「さざんかの宿◎」「青い山脈◎」「なごり雪◎」「青春時代」

 前回に引き続き、この日も人の集まりは早かった。時間の割に曲数が少ないのは、4分を超す長い曲が多数含まれていた関係。
 リクエストが過去最高の5曲に達し、それが後半に集中したのは、出だしのフォーク系5曲を過ぎた時点でMCで積極的に声をかけ、リクエストを募った効果である。


「リクエストお受けしています。何かご希望がございましたら、こちらにリストを用意しておりますので、この中からお願いいたします」

 さっとこんな感じだったが、告知をするとしないとでは大違いで、聴き手の反応は抜群によくなった。フォーク系の曲を歌えばフォーク系の曲が、演歌系の曲を歌えば演歌系のリクエストが次々に飛び出す。
 自分のペースでは演れなくなるので、普段よりもかなり疲れるが、その分聴き手とのコミュニケーションは抜群で、大きな手応えを感じた。
 15時35分でステージ終了。目的はほぼ達成したので、そのまま撤収とした。
 反応のよさを裏付けるように、20枚ほど用意したA6版の案内状がほとんどなくなり、A4版のリクエストリストも持ち去る人が続出。想定外の事態にやや慌て、最後の1枚だけはお願いして残してもらった。次回は多めに準備する必要がある。

 これまで苦手としていた北3条広場だったが、この日でそんな苦手意識は払拭できたように思える。広場での売上げも過去最高を記録。要はやり方だ。
 投げ銭と並んで、リクエストは聴き手もライブに積極参加するひとつの手段だと再認識した。歌い手にとっては、聴き手と場を共有する大きな武器となる。今後にむけて、明るい展望がひらけた。

2014年11月20日木曜日

フラットピックを自作

 この2年余り、自作してまかなっているフラットピックが残り少なくなった。ブログの検索機能を使って調べてみたら、現状の梱包用プラスチックケースを再利用したタイプに変えてから、2年9ヶ月が経過した。
 それまではビデオケースを再利用していたが、音のキレのよさでは、梱包用プラケースがはるかに勝る。

 当初作ったのが28枚で、およそ2年後に6枚を追加している。合計34枚作ったが、いま残っているのは11枚。差し引き23枚を使い果たした。
 厚さは薄めの0.4ミリを好むが、その分割れやすく、11枚中で残っているのはわずか2枚。他の9枚は、やや厚い0.45ミリだ。


 使い始めに失くしてしまった分もあるので、この2年9ヶ月で消費したピックは、およそ20枚といったところか。
 日々の練習でフラットピックを使う曲数は、平均6曲程度。(毎日12曲歌うとして、約半分)2年9ヶ月での合計曲数は、(365×2+30×9)×6=6000曲。ピック1枚あたりの歌った曲数は、6000÷20=300曲。

 当初の見込みでは、ピック1枚で最大200曲程度と見込んでいたから、予想をはるかに超える堅牢さ、しなやかさではないか。
 市販の0.4ミリ厚ピックの寿命が、せいぜい100曲程度。粗悪品になると20曲程度で割れるから、もう買う気にはなれない。


 悩みは材料となる梱包用プラケースの品不足。プラゴミとしてリサイクルされる運命なので、最近はコスト面からか薄いものが多く、ピックとして再利用可能なものには、なかなか遭遇しない。

 そこで今回はクリップ付きの名札ケースを再利用することにした。大きさが70×110ほどで、設計した家の内覧会で使うためにホームセンターで買ったもの。確か100円くらいだったが、厚さがちょうど0.4ミリで、ピックに転用するには絶好だった。
 元請けとしての設計業務はやめてしまったので、今後使う予定はない。いつものように型取りしてみたら、表と裏をうまくやり繰りすれば、12枚作れることが分かった。
 型取り線の内側をていねいにハサミで繰り抜き、最後に目印となるカラーシートを貼って完成。無色透明なので色のついたシートかテープを貼らないと、すぐに失くしてしまう。
 今回使ったカラーシートは、CADが登場する以前に手描きで完成パースを描いていた時期に使ったもの。この種の画材、思いがけない場面でまだまだ使える。

 フラットピックの在庫は一気に23枚に増えたので、少なくともあと2年は切らす心配がなくなった。

2014年11月19日水曜日

ギターのナット調整

 常用しているエレアコ、オベーションのチューニング狂いがこのところひどい。来月は多数のライブが控えているので、自力での調整を試みた。
 チューニングで音を合わせても、カポをするとわずかに音がシャープするという現象で、2弦、5弦、6弦で著しく、他の弦では症状なし。


 いろいろ調べると、たとえば2フレットを押さえてチューニングし、そのまま他のフレットに移って音をチェックしても、狂いはない。要するに、カポがないときだけ狂うのだ。
 ナットの摩耗によって弦の支点が微妙にずれていることが原因と思われ、その証拠に、ナットとペグ間の弦を強く下に押して支点を擬似的にずらしてやると、オープン時でもチューニングは合う。
 対象の弦を1本ずつ外し、手持ちの細いヤスリで少しずつ調整。(ちなみに、むかし弓道をやっていたときに、矢筈を調整するために買った特殊なヤスリを使用)支点を指板側にずらすべく、ペグ側の傾斜を意識しつつ削った。ついでに、溝に2Bの鉛筆を縫ってパウダー代わりとする。

 数回やって、かなり症状が回復。なぜ2弦、5弦、6弦なのかは分からないが、定期的にメンテナンスする必要があるそうだ。

2014年11月18日火曜日

タブレットケースを自作

 2台目のタブレットPCのケースがないので、買おうか作ろうか迷った。1台目はキルティングの端布で自作したが、生地の手持ちがない。
 アマゾンで合成皮革製の7インチ専用タブレットを発見する。シンプルで高級感があり、送料込みでわずか200円。思わず買いそうになったが、ぐっとこらえた。皮の材料は手持ちがあり、自分で作れそうな感じがした。


 サラリーマン時代に、弁当や本を入れて毎日通勤に使っていた本革製の鞄があった。弁当のシミがついたりして傷んだので、15年ほど前にズームレンズ付き一眼レフを買った際、ケースに作り変えた。
 デジカメの急速な普及により、そのフィルム式一眼レフそのものに出番がなくなって10年近く。カメラはともかく、ケースはタブレットケースに再度リメイクできそうな気がした。

 さっそく引っ張りだして、まずバラバラに分解する。こんな難しい形状の物をよく自分で作ったと感心してしまうが、一番大きなパーツがどうにかケースに転用できそうだった。


 薄い長方形なので、カメラケースに比べると作業は実に簡単。普通、皮の縫い合わせは専用の針と糸を使い、それら道具一式もちゃんと持っている。
 しかし、以前にギターストラップを自作した際、運針を手回しで少しずつやれば、ミシンでも充分可能なことが分かっていた。形状がシンプルな今回も迷わずミシンを使用。

 皮の長手方向の寸法が足らず、一部に切欠きができてしまったが、入口となる部分に別の細い皮をボンドで固定することで、どうにか隠した。
 入口には同じ皮で三角形のベロを接着し、ちゃんと蓋もできる。これまでの布製ケースとはガラリ雰囲気が変わるが、ちょっとオシャレ。持ち運ぶときはこちらを使おうかな。
(その後、三角形のベロはとってしまい、蓋なしで使用)

2014年11月17日月曜日

電子譜面に時計を常駐

 新タブレットPCの購入により、アンドロイドOSのバージョンが4.0から4.2へと上がった。取り立てて大きな変化は感じなかったが、日々の弾き語り練習で使う電子譜面を新タブレットに変えてから、ある異変に気づいた。

「電子譜面表示中に、時計が見えない!」

 これまでは下段のホームボタン等表示欄の右端に、時計とバッテリ残量がリアルタイム表示されていた。これが新OSでは画面上端右に移動した。
 しかし、ゲームやpdfビューアのような全画面表示のアプリの場合、この欄が完全に消えてしまう。ライブ時には満充電で臨むバッテリ残量はともかく、時計が見えないのは辛い。腕時計を見ることなく、ライブの持ち時間をピタリ合わせるのに、非常に重宝していたのだ。


 2台の電子譜面は同じ条件で使いたかったので、対策を考えた。

 上端に隠れた時計は、指でタップして引き出すと半透明に表示されるが、pdfビューアの設定と重複するので、操作しづらい。アプリを検索してみたが、適当な時計は見つからない。
 最も確実で早い操作は、下段のホームボタンをタップし、いったんホームに戻って時計を確認すること。流れが途切れるが、いちいち腕時計に目をやるよりマシな手段と思われた。

 ふと思いつき、「アンドロイド」「時計」「透明表示」で検索をかけてみた。すると、希望に沿うアプリをついに発見。「浮遊時計」という無料アプリで、文字の位置、色、大きさ等、細かくカスタマイズ可能な優れ物。これで無料とはありがたい。
 さっそくインストールし、電子譜面の邪魔にならない右下に常駐させた。目立つ青に設定したので、これまでと同じ感覚で歌える。
 来月のリクエストライブを意識し、リストアップした200曲弱を電子譜面の全曲検索機能を使い、順に表示させてイメージ練習しているが、いまのところスムーズに演れている。リスト内の曲なら、15秒以内で表示可能だ。
 1日で20曲前後歌えるので、10日で全曲の練習が終わる。しばし歌っていない曲のおさらいにも結果としてなっている。

2014年11月15日土曜日

復活アンスリウム

 根詰まりによる発育不良で、3ヶ月前に鉢替えしたアンスリウム。熱帯系の観葉植物で時期的にはギリギリだったらしく、その後劣化は止まったが、生長の兆しは全くなかった。
 さりとて枯れるわけでもなく、ジリジリしつつもじっと耐えて、土が乾くたびに水やりだけは欠かさなかった。

 そんな気遣いに応えるかのように、数日前に2つある株のうち、ひとつの先端に赤いツボミを発見。外はすでに冬だが、寒さにむかう中でよくぞ育ってくれた。
 もうひとつある大きいほうの株に変化はないが、刺激になってくれることを期待しよう。


 劣化して切り取ってしまった多肉植物・火祭りの親株、切り口が充分に乾いてヒゲ根も出始めたので、小さな鉢に植え替えた。
 2階南西角の陽当りのいい机上に、なかよく4つの鉢が並んでいる。こちらもスタートは鉢ひとつだったが、ジワジワと増殖しつつある。


 細かい気配りをしつつ観葉植物の面倒をみる作業、地味だが嫌いではない。放任せず、しかも甘やかさず、そのサジ加減が面白い。方向性さえ間違ってなければ、手間暇に必ず応えてくれるところも嬉しい。
 近い将来もし歌う場がなくなったとしたら、この趣味に打ち込んでもいい気に段々なってきた。

2014年11月14日金曜日

2台目のタブレットPC

 かねてから検討中だった予備電子譜面用のタブレットPCを、ついにアマゾンで買った。前回に引き続き、中国製の通称「中華Pad」を選択。通信機能つきにすべきか迷ったすえ、結局はシンプルなタイプをチョイス。
 初めて買った2年半ほど前の機種に比べると、CPUもOSも格段の進歩。反対に価格は半分ほどに下がっていて、配送料込みで9,950円で済んだ。

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Colorfly E708 Q2/16GB/RAM1GB/IPS液晶/Android4.2

 さっそくセットアップ開始。レターパックプラスで送られてきた関係か、バッテリ残量はゼロで、まずUSB端子からの充電から始めた。端子仕様がこれまでのminiUSBではなく、microUSBに変わっていたが、専用の1mケーブルが添付されていた。
 およそ3時間で充電完了。発送前に完全に日本語化されていて、グーグルクロームやpdfビューアなどの主要アプリもインストール済み。2台目ともあって戸惑うこともなく、サクサクと作業は進む。Wi-Fi接続も問題なく、30分ほどでセットアップは終わった。


 まずブラウザを起動させ、インターネットに接続してみた。これまでの機種は接続速度が極度に遅く、まるで使い物にならなかったが、今回の機種は速い。PCと全く変わらない体感速度で、スイスイと閲覧できた。
 グーグルアカウントで共有されているので、ブックマークやメール、カレンダーも完全同期。これなら外に持ち出しても支障なく使える。

 続けて電子譜面を試してみた。こちらは速さはあまり要求されないので、これまでと大きな違いはない。解像度が1024×600から1280×800に上がったので、より緻密に見えるのが違いといえば違いか。
 最後にアンチウィルスアプリと、電子書籍用のアプリ「青空読手」をインストールして終了。電子譜面と電子書籍に特化した使い方にしようと思っているので、ゲーム等の他のアプリは入れる予定がない。

 マイクスタンドに取り付けてある電子譜面ホルダーにもセットしてみたが、厚みや短辺寸法はこれまでより小さいので問題なかったが、幅が1ミリ長いその分、入りにくい。内貼りしてあるフェルトを起動スイッチとぶつかる分だけ削ったら、ぴったりはまった。
 液晶明るさ50%弱、Wi-Fi接続で連続1時間20分使って、バッテリは40%減。電子譜面使用時はWi-Fi接続を切るので、満充電なら3時間は使える感じだ。
(その後、液晶50%弱Wi-Fi切断でpdfを断続的に閲覧し、満充電から残13%になるまで合計4時間20分の使用を確認)

 サイズはこれまでと同等だが、重さが50g減ってわずか260g。普段チカチカパフォーマンスで持参するA5サイズの予備紙譜面が、合計でおよそ300gある。つまり、非常時バックアップとしては、これまでよりも軽量で高機能となったことになる。
 電子譜面用タブレットが2台になり、リクエストライブに対する一抹の不安がようやく解消された。今後は新しいタブレットをメインに使っていきたい。

2014年11月13日木曜日

犯人はネズミ

 昨年のこの時期、つまりは雪が降り始めるころ、玄関前の車庫&物置下に設えてある地下ムロ周辺を、しつこく掘り返す輩がいた。
 人間ではなく、何らかの動物であることは確かで、どうやら深夜に作業している様子。コンクリートブロックで作ったムロの周辺には、毎日のように掘り返した砂利の小山ができていた。

 スコップで固く埋め戻しても繰り返されるので、ついにはモルタルでムロ周囲を頑丈に固めることに。するとようやく収束したが、もしや今年も?と思い、先週あたりからムロ周辺を注意していた。


 するとやはり始まった。モルタルで固めた部分に異常はなかったが、車庫の外側にあたる北側の砂利が2ヶ所掘り返されている。この時点で犯人は分かってなかったが、昨年と同様に、モルタルで再び固めた。

 それでも気になって、毎日巡回点検していたが、今日になって再び大量の掘り返しを発見。(写真上)前回モルタルで固めた横の部分で、何たる執念深さであろう。
 車庫側周辺はこれまで通り、問題なし。(写真下)ちょっと気になってムロの蓋を開けてみて驚いた。中には妻が入れたという野菜と米ヌカがびっしり入っていたが、そのうち米ヌカの袋が破られ、食い荒らされた痕跡がある。ヌカはムロの中に散乱していた。


 さらに調べると、ムロを形作るコンクリートブロック下端から、何者かが侵入した痕跡が。ここでようやく「犯人」の姿が鮮明になった。ネズミだ。

 念のためネットで情報収集すると、北海道に生息するエゾヤチネズミは土を掘って餌を探したり、巣を作ったりするという。当初はモグラかキツネの仕業かと疑っていたが、モグラは北海道には棲息せず、キツネにはこれほど細くて深い穴は掘れない。
 エゾヤチネズミは草食性で、米ヌカが大好物らしい。犯人確定である。
 米ヌカは使い物にならないので、午後から雪がチラつくなかで家庭菜園の掘り起こしをやり、土の中に全部すきこんでしまった。秋に掘り起こしをやると翌年の畑作りが楽なので好都合ではあったが、ひどい目にあった。
 幸い、一緒に入れてあった白菜と玉ねぎは無傷。野菜はともかく、米ヌカを入れる場所は家の中にいくらでもあったのだが、完全に不注意である。

 本格的な冬も間近なので、今年は難しいかもしれないが、地下ムロのネズミ対策を再検討する必要がある。北側も含めて周辺の土はモルタルを敷き、底も砂ではなく、モルタルで固める必要がある。
 過去にもチューリップの球根や、ライラックの樹皮がネズミの被害を受けたことがある。アリと違ってまだ家の中には侵入してこないが、油断ならぬ。

2014年11月12日水曜日

ブログ記事の検索順位

 ブログをBloggerに変えてから半年余、当初は書き込んだ内容のキャッシュ機能が、それまでのヤフージオシティーズに比べて極端に貧弱なことが不満だった。
 しかし、めげずにコツコツ書き綴るうち、じょじょに検索でもヒットするようになったようだ。Bloggerの大きな機能である「誰がどこから何を調べ、どの記事にたどり着いたか?」でチェックしてみると、大手検索エンジン経由でやってくる訪問者が、このところ急増しているのが分かった。
 検索の多い記事を順に挙げると以下の通り。
(カッコ内はカテゴリ)

1)DIYサウンドホールカバー(音楽&DIY)
2)再びアリメツを処方(住宅&健康)
3)LED自転車ライトを自作(DIY)
4)子であり親である我が身(人生)
5)灯油タンク屋根(住宅&DIY)
6)布製譜面隠し(音楽&DIY)
7)キッチンワゴン66(DIY)
8)リモコンキー電池交換(DIY)
9)ダイソーの竹製まな板(料理&買物)
10)シルバー大学の講師に(音楽)

 カテゴリは雑多だが、ベスト10にDIYが6つ入っていて、断トツ。このブログの特質がよく表れている。次いで音楽3、住宅2、残りは全て1で、力を入れている節約やデザイン、園芸はいまのところ圏外。今後に期待しよう。


 冬を間近に控えているせいか、このところの検索トップは「灯油タンク屋根」である。戸建て住宅用の490L灯油タンクの屋根を自作した経緯を、写真や概算費用つきで詳細に紹介した記事だが、同じことを模索している人は多数いるようだ。

 ただ、この記事は8年前のもので、屋根は2年前に灯油タンクの位置を東側に移動した際、撤去した。北側の軒下にあった時期に比べ、氷塊や雨だれが落ちるリスクが少なくなったためで、脚に負担がかかる屋根は無用と判断した。
 しかし、屋根がないと雪がタンクの上に積もり、解ける際にタンク内に入り込んで悪さをする可能性がある。対策として写真のように1.5Lペットボトルを半分に切り、直径をガムテープ等で調整して、灯油ゲージと給油口にかぶせている。
 これにより、融雪水侵入の不安は解消され、毎年やるタンク下端からの水抜き作業でも、水の混入はほとんど見られない。

2014年11月11日火曜日

多肉火祭り下克上

 手探り育成中の多肉植物・火祭りに、急展開があった。日照不足による徒長現象により、3つあった株の2つを切り取り、そこから出た4つの新芽は順調に育ちつつあるのが、これまでの経過。
 温情あるいは未練心で、ひとつだけ残した株が、なぜかこのところ元気がない。ぐったりとしおれた感じで、いまにも倒れそうだ。

 不信に思い、よく調べると、下端部にある葉のひとつが脱落寸前。指でさわったとたん、ポロリと落ちた。するとそこには、豆粒ほどの小さな新芽があるではないか。


 場所は強制的に切り取った2つの株と、ほぼ同じ位置。何らかの理由で、伸びすぎた茎に見切りをつけ、若い別の芽が育ち始めたらしい。
 ポロリと落ちた葉は、その若い芽に押されて脱落したもの。いわば若芽の下克上、老兵は去るべし。厳しいが、それが自然の摂理だ。

 古い茎は切り捨てる時期到来と判断し、若い芽の上からすっぱり切り取った。


 上の写真が最新の状態で、切り取った株は別の鉢に仕立て直すべく、現在日陰で乾燥中。いま調べてみたら、すでにヒゲ根が数本出ているので、近々植え直す予定だ。

 下克上の若芽は順調に育っていて、反対側の葉の根元にも、別の若芽が出始めているのを確認。今後は元の3つの株からそれぞれ出た2つの芽、合計6つが競い合って育つことを期待したい。長い冬を果たして無事に乗り切れるのか?心配はつきないが。

2014年11月10日月曜日

チカチカで積極リクエスト

 第7期2度目のチカチカパフォーマンスに参加。2度目とはいえ、地下歩行空間を会場にしてやるのは今期初めて。前回チカホで歌ったのが7月上旬だから、実に4ヶ月ぶりとなる。札幌国際芸術祭の会場に使われていた関係で、かなりの間が空いた。
 今日の会場は北3条広場で、前回歌った際には工事中だった南側の壁がすっかり取り払われ、カフェとその前庭となる休憩空間に変わっていた。

 ちょっと見ると北大通広場に隣接して出来たカフェと似ているが、ここではカフェ内の飲食物を持ち込めず、いまのところ単なる通行市民の休憩コーナーになっている。
 椅子のデザインが細木を流線形状に組み合わせたユニークなもので、多くの市民がくつろいでいた。今後はこのコーナーに集う人たちも意識したパフォーマンスが必要となるかもしれない。

広場南側奥に休憩コーナーが出来た

 事務局で手続きを済ませ、13時45分に会場に着いたが、共演のトイシアターさんの姿はまだ見えない。ゆっくり設営し、5分前にはスタンバイ。事前にテストしたリクエスト用紙と看板も忘れずセットした。

 14時ぴったりから歌い始める。開始前から関心を持ってくれる人が数名いて、人の集まりは早かった。およそ25分で8曲を歌う。(※は初披露)

「白い冬」「終着駅※」「地上の星※」「灯台守」「学生街の喫茶店※」「越冬つばめ※」「虹と雪のバラード」「恋人よ」
 この日のテーマはやや漠然としていて、晩秋から冬の雰囲気がする曲。ジャンルがバラバラで、8曲中初披露が4曲という冒険をしたが、来月上旬に地区センターで実施のオープン形式リクエストライブに備えたもの。同じ街作り活動の場でもあるチカチカパフォーマンスの場で、ちょっとテストしてみたい気持ちがあった。

 集客がピークに達したのは、初披露だった3曲目の「地上の星」。歌い進むうちにざわざわと人が増え、あっという間に20名を越えた。
 2日前にふと思いついて歌ってみたら、「独特の世界観がある」と、妻から太鼓判。それに勇気を得て、ステージの行方を左右する3番目に思い切って持ってきたが、当たった。
 正直に書けば中島みゆきはあまり好きではなく、得意でもない。レパートリーもこれまでは「時代」「わかれうた」の2曲のみで、人前で歌ったことがあるのは「時代」だけ。しかし、受けるものは受けるのだ。今後は考えを改めざるを得ない。


 実はこの日は自宅リハの時点から調子が悪かった。声がやや荒れていてツヤが足りず、声量もいまひとつ。全身の力が声に乗って行かない悪い状態だった。それでも聴き手が途切れることはなかった。喉の調子が必ずしも集客と一致しないという典型か。難しい。

 6曲目くらいに共演のトイシアターさんが現れる。予定通り、14時25分で終わってステージを引き継いだ。
 15時20分から第2ステージ開始。洋楽を中心に、およそ25分で7曲を歌う。

「恋心」「ミスター・サマータイム※」「わかっているよ」「ラストダンスは私に」「マイ・ウェイ」「愛燦々」「Let It Go ありのままで※」

 15時を回ると集客がガタ減りするのが常だが、この日は立ち止まってくれる人がかなりいて、聴き手ゼロの時間は最後までなかった。しばらくチカチカパフォーマンスがなかったことで、人々に目新しさがあったのかもしれない。

「マイ・ウェイ」を歌っているとき、小さな男の子を連れた若い女性がマイクそばまで近寄ってきた。歌が終わるとリクエスト用紙を手に取り、「リクエストOK?」と尋ねてくる。その言葉がカタコト。何と外国人だった。

「リクエストお受けします。何がいいでしょう?」
「《愛燦々》デキマスカ?」
「はい、できます」

 なぜ外国人で「愛燦々」なのか分からなかったが、子供がハーフらしかったので、おそらくは日本人男性と結婚し、日本文化に馴染んでいるのだろう。
 リクエスト受付の看板を出してはみたが、初回ということもあってMCでは全くふれず、聴き手が近寄ってくるのに任せていた。告知なしでどんな動きになるのか、試してみたかった。ともかくもありがたい最初のリクエスターである。素早く譜面を検索し、ただちに歌った。
 終わると「アリガトウ」と手を差し出し、強く握ってくる。暖かな手のひらだった。その目が少し潤んでいて、届いたんだな…、と思った。

 時間が迫ってきたので、最後に「Let It Go ありのままで」を歌って終える。一度消えたはずの外国人親子がまた戻ってきて、最後まで聴いてくれた。
 体力的に限界を感じたので、第2ステージで撤収。13曲中6曲が初披露で、他も久しぶりに歌う曲が大半。普段よりも神経を使ったこともあってかなり疲れたが、収穫は多かった。

 撤収作業中に背後から「菊地さん」の声。振り返るとカエルヤ珈琲店の店主ご夫妻である。お店が休みで、たまたま通りかかったそうだ。第1ステージを開始前から待ち受け、ずっと聴いてくれていた男性からも、「去年のクロスロードライブで歌ってましたね」と声をかけられた。
 さらには、「人混みの後ろで、お父さんの歌聴いてましたよ」と、帰宅後に長男のお嫁さんからメールが届く。身内も含めて告知は一切してなく、全て偶然のなせる業。フシギな200万都市、サッポロである。

2014年11月7日金曜日

イルミネーション復活

 購入後4シーズン経過で瀕死状態に陥り、自力補修を試みていた玄関前のイルミネーションが、劇的に復活した。

 断線部の補修でどうにか33個まで復活させたのが一昨日のこと。その後、LED電球の被覆を1個ずつ外して2本の導線を露出させ、絶縁カバーつきのニッパーで擬似的に回路を短絡(ショート)させてみることにした。
 もしこれで光が戻ったら、当該の電球が切れていたことになるはずだったが、何せ点灯しない電球は全部で40個もあった。順にやってみて、どの電球で復活するか分からないし、仮に2個以上が同時に切れていた場合、全くの無駄骨ということになる。


 地道な作業をコツコツ始めたが、何と3個目くらいでいきなり電球の多くが復活した。早くもビンゴである。喜んで当該の電球を除去し、回路を直結する。
 復活したのは、光量が極端に弱くなっていた電球で、計31個。それまでの分と合わせると、合計64個の電球が完全復活した。執念の作戦、大成功である。これにより、少なくとも今シーズンの買い替えは必要なくなった。
 その後、残った電球を順に短絡させてみるが、残念ながら最後までやっても、今度は復活しなかった。おそらくは同じ系列の中で、2つ以上が同時に切れているのだろう。

 調べてみると、全体100個の電球は、3つの系統に分かれていることが分かった。復活したのは2系列分で、およそ2/3。不良部分は残りの1系列で、全体の1/3。この系列を取り出していくつかに分割し、順に電流を流してテストする手段もあったが、さすがに面倒なので諦め、取り出して廃棄することにした。


 さっそく玄関前車庫&物置の天井下に設置したが、光量としては2/3でも充分美しい。消費電力は電球数が減ったことにより、8Wから5Wへと減少。夕方17〜19時まで2時間程度点灯する予定なので、1日の電気料金は、およそ0.3円。(30円/Kwhで試算→電気料金値上げ後)
 冬期間の11〜2月に点灯するとして、120日間の全費用は36円である。ささやなか額だが、厳しい北の冬に、暖かな潤いを与えてくれるのだ。