2009年9月30日水曜日

カエル自慢コンテスト

 以前に一度だけ行ったことのあるカエル狂によるカエル狂のためのカフェ、「カエルヤ珈琲店」からトンデモナイ案内状が届いた。
「第1回カエルヤ杯 〜カエル自慢コンテスト」と称する企画イベントで、各自の自慢のカエルグッズ1点を店に持参し、それを店主がデジカメに撮り、店内に展示しつつ最終日に「厳正審査」し、各賞を発表するんですと。

 前回行った際、あれこれカエル談議に花が咲き、帰り際に「カエル同盟」なるものに登録してはきたが、その後リチギに各種案内ハガキが届く。今月上旬にも「カエル学講義」なるイベントが開催されるむねの連絡がきた。あいにく他のライブと重なり、不参加だったが、盛況だったらしい。
 ひとつの集客作戦には違いないが、かなり気を引かれる。馬鹿馬鹿しいことに大のオトナが、大真面目になっているところが粋でオシャレ。これはぜひとも参加せねばなるまい。


 ということで、手持ちのカエルグッズのうち、いくつかを候補にチョイスしてみた。日本で入手可能なグッズは競争率が高そうなので、子供たちが送ってくれた、レアな外国製カエルで勝負しようかと検討中。
 最有力候補は、一番左にある人形劇用のカエルで、スペイン製。サッカー観戦に行った長男のお土産だが、妻が掃除の際、うっかり床に落として割った。息子の好意を無にしてはならぬと、私が細かい部品まで拾い集め、まるで文化財修復作業のように復元したいわくつきのもの。
 つまりは、あえて修復痕の残るカエルを持込み、家族愛の「浪花節」で勝負しようというヒキョーな戦略なのだ。ダメ?
 週末の来客に備え、家中をあちこち掃除。合間に仕事の請求書を作り、夕方には終わった仕事の資料を届けに取引先まで行く。
 妻が昨日から旅行中なので、帰り道に買物をし、食事の支度も自分でする。あれこれやって、かなり疲れた。

 夜9時から歌の練習を10数曲やる。シャンソンはいったんお休みし、ソロとアルペジオ系の曲を中心に、迫りつつある還暦コンサートの準備。仕上がりは70%くらいか。喉の調整のため、今夜からショウガ湯を飲む。
 明日は妻が戻り、明後日は息子と東京からの友人がやってくる。さあ、始まり始まり。

2009年9月29日火曜日

6枚葉パキラ

 夏に手がけた仕事の請求書をあげてよい、という連絡がまとめて入った。完全に終わった仕事であっても、すぐに請求書を提出してよいケースは稀。さまざまな事情で、時には数ヶ月も待たされる。
 仕事を受注し、納品するのが第一関門なら、次なる関門はこの請求書提出許可である。そして最後の関門が、実際の入金である。一匹狼の孫請けデザイン事業には、いかに多くの関門が存在することか。



 別サイトの自伝に詳しいが、この3つの関門それぞれに、大きな痛手を過去に被っている。

「仕事がない(現状がコレ)」
「納品しても請求書が出せず、宙ぶらりん状態(入金されない)」
「請求書を提出しても入金されない(悪意ある場合や倒産など)」

 請求書を出した段階で、ようやく達成率90%で、サンマだマグロだなどと喜んでみても、実際に口座にお金が入金されるまでは、気は抜けないのが自由業の悲しい定めなのだ。
 それでも、自由の気ままさには換えられないのだが。
 上旬に鉢替えをし、二つに分けたパギラが、驚くほど大きく育ち始めた。新しく出た葉が、すでに古い葉の大きさを凌いでいる。これまでの鉢が、よほど窮屈だったと見える。
 そのうちの1枚に、6枚の葉を持つ奇妙なヤツが現れた。他の20数個はすべて5枚葉で、こんな葉を見るのは初めて。もしやと思い、ネットで検索してみたら、珍しいことは珍しいが、四葉のクローバーくらいの頻度で現れるものらしい。

 陽当たりなどの条件がよいと現れやすいとか。ネット上には6枚葉の写真が数枚存在したが、ひとつだけ7枚葉のパキラの写真があった。上には上がある。しかし、6枚葉でもめでたいことはめでたい。しばらくはシアワセ気分に浸っていよう。

2009年9月28日月曜日

詩人の魂

 晩秋のシャンソンコンサートに関し、曲目の微調整をすることにした。「ドミノ問題」はようやく決着の方向だが、全体的に悲恋、失恋系の曲が多過ぎる印象がしてきた。
 そこで日本のシャンソンとも言える「恋人よ」を外し、代わりに候補曲のひとつになっていた「詩人の魂」を歌おうかと検討中。

「詩人の魂」はシャンソンの定義そのもののような定番曲で、メジャーな「恋人よ」よりもややマニアック。悲恋系ではないので、ほどよく収まる。
 音源はYouTubeに多数あるが、日本語版はまだ見つかっていない。日本語歌詞も完全なものがなく、一部はフランス語の直訳を参考に、ひとまず歌っている。難しいが、何とかなりそうな予感はする。
 大学生のころ、ある人気ラジオ深夜番組に「詩人の魂」というペンネームで、エッセイを長期間投稿していた。「青春を考える」といった感じの非常に固くて真面目なシリーズだったが、採用率はかなり高く、だいたい半分は読まれていたと思う。
 いまのこのブログの伏線が、40年前にはすでに存在していたことになる。

 DJは若い女性だったが、この「詩人の魂」というペンネームの由来を知らなかった。
「どこかで聞いたことのある言葉ですけど、何でしたっけ?」なんて話してる。

 ずっと伏せておいたが、何度目かの投稿の折、シャソンンのタイトルであることを教えた。担当ディレクターはおそらく知っていたはずだが、あえて知らぬふりを通したのかもしれない。シャソンンコンサートの伏線も、もしかするとこの時点で存在していたのだろうか。

2009年9月27日日曜日

ドミノ改変

 11月のシャンソンコンサートで歌う予定の「ドミノ」に関し、昨夜新しいアイデアが浮かんだ。悪戦苦闘しながらも、何とかモノになりつつあったこの曲、今後練習を重ねるとして、聴き手の多くが私の歌が初めてか、それに近いという厳しい場で歌うには、かなりのリスクが伴う懸念がある。
 そこでもう一度YouTubeを検索し、世界中で歌われている「ドミノ」を片っ端から聴いてみた。

 うち、日本語で歌われているのはペギー葉山の1曲のみで、私の歌もこれを基本にしている。しかし、先に書いたように、難しい転調が途中にある。しかも、後半ではドリス・ディの歌った英語版の歌詞を一部入れる気でいた。
 不安の元がこの転調と英語歌詞で、もっと別の方法があるのでは?と考えた。


 いろいろ聴くと、フランスで歌われている元祖版には後半部の転調など一切なく、代わりに日本語版では伴奏とスキャットで処理されている中間部に、ちゃんと歌詞がある。
 ここはシャンソンのひとつの特徴である「語るように」歌われていて、曲もAmからAに部分転調し、全体の中でよいアクセントとなっている。ここを歌わない手はない。
 何とかこの部分の日本語版がないか調べてみたが、皆無。それでは英語版を入手し、訳してやるわいと意気込んだが、こちらもナシ。あるのは理解不可能のフランス語版のみで、万策つきた。
 しかし、ここであきらめては、難解なペギー葉山バージョンでやるしかない。昨夜は明け方まで悩んでいたが、ようやくひとつの考えにたどりついた。
「日本語歌詞のない部分は、自分の想像で作ってしまおう」

 存在する唯一の日本語版歌詞から、前後を無理なくつなぐ形でおよその歌詞を作ってあてた。今日もずっと歌いつつ、微修正を加えていたが、どうにか形になった。
 しかし、どうにも気になってキーワードを変えて再検索したところ、ついに完全なる日本語版を発見!当然ながら、自分の作った歌詞とはかなりの隔たりがあった。
 結果として原曲の流れを忠実になぞる形になり、後半の転調のない分、ギターは易しくなった。英語版歌詞はもはや不要で、バッサリと削除。ともかくもこれで歌える。

2009年9月25日金曜日

ゆらぎ

 午後から妻の友人のNAOさんが来て、来週のコンサートで一緒に歌うオリジナル曲の最終リハを行う。前回、徹底的に詰めているので、あまり問題はない。それでも1時間近くかけて、じっくり歌う。

「メロディ~♪」と歌うサビの部分の歌唱法に関し、これまで誰にも指摘されなかったことを聞かれた。この部分は途中でメインボーカルを交代する打合せになっているが、「TOMさんと私とでは、歌い方がどこか違う」と彼女は言う。
 音程やリズム感はピッタリ合っているのだが、NAOさんが言っているのは、それ以外のこと。ムズカシイ話になるが、私の場合、聞かせどころはテンポやボリュームを、微妙に変化させて歌う。
 言葉にするなら「ゆらぎ」のテクニックとでもいうのか。たとえばテンポなら、1/16拍くらい遅らせたり、早めたり。

 これといったルールはなく、ほとんど直感的なものだが、このリズムとボリュームの微妙な変化は、聴き手の心の襞に入り込む重要なポイントである。音程やリズムの正確さは歌の基本中の基本だが、基本だけでは生身の人間の心には届かない部分が確かに存在する。
 20代ではこの強弱の使い分けができず、ただ力任せにネジ伏せるのみの歌唱法だったが、最近になってようやくその加減のコツのようなものをつかんできた。
 似た指摘は、最近ユニットでの練習を重ねている息子からも受けた。
「ボクにはとうてい到達できない情感が、チチの歌にはある」と。
「あと30年たったら、お前もきっと同じように歌えるさ」と慰めておいた。

 年を重ねて、それまで見えなかったものが見えてくることがある。長く生きるのも、そう悪いことじゃない。元気でさえいれば。


 夜、所属している物書き集団の定期総会に出席するべく、久しぶりに夜の都心に出向く。ついでに知人の店に顔を出し、頼まれていた名刺を手渡す。短い時間のなかで、11月のシャンソンコンサートの簡単な打合せをする。
 実は11月のソロコンサートは、都心のど真ん中でやる。表通りに面した大きな窓が店にはあり、枯葉舞う街角の中で歌うという、シャンソンには絶好の舞台。口コミのみの完全予約制でやるが、すでにかなりの予約が入っている。ありがたいことである。
 総会では5年越しの課題である共同出版に関する打合せが中心。お酒を飲みながらだったが、タイトルや各自の買取ノルマも決まり、来春の発刊にむけてようやく先が見えてきた。
 11名もの共著となると、11通りの価値観と主張があり、本の内容そのものより、その擦り合わせのほうが難しかったりする。同じ大変さなら、自分のペースで進められる「単独企画」がやはり気楽というもの。
 やっぱり「独り上手」である。

2009年9月22日火曜日

泣いて終わる

 ライブの終わり方についてあれこれ考える。プロでもアマでもごく一般的なのは、「みんな明るく、ニギヤカに」といった終わり方。「シングアウト」と呼ばれる、聴き手も含めた参加者全員で、特定の曲を明るく楽しく歌いおさめるのはこの典型か。
 対して、盛り上がった熱を冷ますべく、ヒソヤカにそして静かに、時には暗く泣きながら終わる、という手法も、少数派ではあるが確かに存在する。

 個人的に好むのは断然後者の終わり方で、映画のエンディングもしかり。ハリウッド映画にあるような明るく、希望に満ちた終わり方より、フランス映画によく見られる不条理で、時に救いのない絶望的な終わり方を私は好む。
 ライブや映画の終わり方は、人生の終焉にどこか似てはいないか。人生の終わりの儀式はどの国もおしなべて荘厳で悲しみに満ちているが、(まれにニギヤカで明るい葬式もあると聞くが)その反動が、現世での無闇に明るい擬似的な終わり方に集約されるのかもしれない。
 だとすれば、自他共に認める現実主義者である私が、人生の終焉とライブの終わり方を重ねてとらえたとしても、少しも矛盾しない。


 こんなふうだから、ライブで一般的な明るいシングアウト風エンディングが、とても苦手である。出来るならその場から逃げ出したいほどだが、たいていはそんなワガママは許されない。仕方なく適当に手など叩いて、お茶を濁す。

 つい先日の居酒屋ライブのラストで、最終演奏者にお店のマスターが、「最後はひとつニギヤカな曲をお願いしますよ」などと注文を出している。横にいた私、すかさず「マスター、わたしゃ泣きながら終わりたい気分ですわ」と茶々を入れると、「ならば俺が泣かしたるわぃ」と反撃を喰らった。
 マスターとは懇意なので、もちろん単なるジョークなのだが、直前の曲が非常に泣かせる曲だったので、そのまま悲しみを抱えつつ終わりたかった、というのもワガママな本音。集団ってのはムズかしいもんです。
 コンサート終了後の宴会に備え、居間のライトを3灯に増やした。普段は2灯で問題ないが、大人数の場合、入口付近がちょっと暗くなるのだ。
 写真の一番手前が増設分で、普段は2階仕事部屋の予備にしている手製ライトを、この種のイベントの時にだけセットする。ご覧のように、シェードは市販の麦わら帽子を改造したもの。

 居間にあるライトの一部を、分岐コンセント付の引っかけシーリングにしてあり、ここから簡単に増設可能。100W灯をつけてみたが、かなり明るい。もしかしたら、60Wでも足りるかもしれない。

2009年9月21日月曜日

最終合宿

 5連休中日。昨夜遅くに帰省した末の息子と、午前中から還暦コンサートにむけての音合わせをやる。途中休憩をはさみ、およそ2時間ほど。
 8月の帰省時に徹底的に詰めているので、大きな問題はなかったが、新規追加の3曲に関する調整と、前回保留にしてあった部分を重点的にやる。

 勤めから戻った妻と3時のお茶を飲んだあと、問題のある曲を中心に、再び1時間ほど練習する。二重唱部分の小節毎の歌うタイミング調整など、部分的に納得ゆくまで歌い直す。
 夕食前までに問題点はほぼ解消された。喉の調子も抜群で、明日本番を迎えてもよい程だが、何とかこの調子を持続させよう。


 ライブ時に必ず使うギター小物に、「カポタスト」「ピック」「サムピック」がある。これまではズボンのポケットに入れておき、必要に応じて出し入れしていたが、座って歌うことが多くなったこの頃、その動作がけっこう面倒であることに気づいた。
 プロの場合は椅子の横に小さな台を置き、水やタオルなどと共に並べておくが、今回のライブではなるべく持参する備品を少なくしたい。
 そこで昨夜から、これらの備品をギター本体にセットし、簡単に出し入れする方法をあれこれ考えていた。
 写真上がカポタストの置き場所で、ネック上部の弦の間に挟む単純な方法。写真下がピックとサムピックの置き場所で、今後使う予定のないストラップピンのネジを緩め、これまた使っていない固いピック(赤い部分)の端に穴を空け、裏側にビニールテープでポケットを作り、再びネジで止めた。
 写真の白い部分が常用する手製ピックである。試してみると、演奏中でも瞬時にピックの持ち替えが可能。

 写真の黄色い部分は、同じくストラップピンのネジにはめこんだサムピックで、こちらも手製の改造品。前述のピックとは無関係に、自由に出し入れできる。
 3つとも、なかなかよい置き場所を見つけた。練習で充分慣れておく必要はあるが、たぶん使える。

2009年9月20日日曜日

木製ギターハンガー

 使わなくなったギターをどうするかしばし考えたが、全く弾けなくなったわけではなく、音はごく普通に出る。捨てるなどもってのほかで、非常時の予備としてなら充分使えるし、血迷った息子が、「僕もギターを練習する!」などと、いつ何時言い出さないとも限らない。
 エレアコはネックが細く、弦高も低いので、初心者の練習には最適。ケースにしまって保存することも考えたが、湿度が一年を通して40~50%と安定している我が家。下手にケースにしまうより、単純に外に出しておくほうが、はるかにギターにとってはよい環境なのである。
 ギタースタンドをもう1台買うか作るなどし、床に置いておくことも一時は考えた。しかし、予備としてはいかにも邪魔。そこで広い傾斜天井のある2階スタジオの壁にハンガーで吊るし、オブジェとしても活かそうと思った。

 ギターハンガーにはちゃんと市販品があるが、それなりの値段。いろいろ調べると、手作りしている人も皆無ではない。自他共に認めるDIY人間なので、いろいろなサイトを参考にし、端材を使って自作することにした。


 ネック上端部よりも4ミリくらい広めの間隔(今回は43ミリのネック幅に対し、47ミリ)で写真のように木製の「枝」を2本出し、そこにギターを挟み込むようにした。
「枝」の壁からの突出寸法はギターによって変わるが、今回は100ミリにした。「枝」の木材幅は90ミリで、厚さは19ミリ。市販のワンバイフォー材である。
 手持ちの3台のギターで試してみたら、すべてうまく収まる。重量をペグではなく、ネック上端の広がり部分を使い、摩擦で受けているので、余分な負荷がかからない仕組みだ。

 DIY難易度は5段階中の1。組立ては木用ビスでやっているが、電動工具がなくても作れる。唯一のポイントは、止める壁の下地をよく確かめることか。(特に石膏ボードクロス張の壁の場合)

2009年9月19日土曜日

オベーションレポート

 昨夜届いた新しいギター「オベーション Celebrity CC24」で、終日弾き語りの練習に励む。還暦コンサートまでにはまだ2週間あり、ピッチを上げるには早過ぎるが、ギターの特性をつかみ、早く慣れておきたい。
 さらには、連休を利用して「歌い込み合宿」に息子が帰省するので、喉はある程度作っておきたい。
 ボディは木材ではなく、ガラス繊維(グラスファイバー)で作られている。本来はヘリコプターを創っている会社だそうで、ボディ形状に直線は一切なく、すべてがゆるやかな曲線でできている。
 ハウリングが起きにくい大きな理由がこのボディ形状だそうで、確かにこれまでとは音が変わった。PA全体のバランスがよく、ボーカルマイクもよりクリアに響く感じがする。

 試しに手持ちのギターケースに入れてみたら、2個ともぎりぎりで蓋が閉まりにくい。サイズを測ってみると、手持ちで最も厚いモーリスより、さらにボディが分厚い。
 ボディ容量は音の大きさに直結する。エレアコの割には、生音でもかなり音が大きい秘密は、たぶんそこだ。


 弦の固定はピンではなく、ブリッジに開けた穴の外側から単純に通す仕組みになっている。引っ張り力をブリッジの接着面全体で受けることになり、弦の交換もこれまでより楽になりそうだ。
 本体にはチューナーが内蔵され、スイッチを押すといつでも作動し、1分ほど音を出さないと、自然に切れる。実際に使ってみると、ものすごく便利だ。ネックに挟むタイプの外付チューナーを買おうかと迷っていたが、買わずに済んだ。

 本体に付属していたストラップピンの位置が悪く、外して付け替えようとしたが、ネジが特殊で不可能。そのままでは立って歌う際、弦の押えが極端にやりづらい。
 そこで、使わなくなったエレアコからネジを外し、いつもの慣れた位置に付け替えた。(写真下の銀色のネジ)立って歌う機会もまだまだ多いので、ストラップピンは必須。
 今回のギターにはボディをピックのストロークから保護する「ピックガード」というパーツがついていない。ボディは強靭なグラスファイバーでも、表面の板は普通のスプルス板で、こすれば傷はつく。ストローク奏法の多い私なら、なおさら。
 そこで手持ちの薄いアクリルフィルムを既存のピックガードと同じ形に切り抜き、ひとまず保護として貼付けた。

 夜までにコンサート予定曲を一通り歌ってみたが、ギターのせいで歌そのものが少し変わった気がする。
「ギターの質は歌には影響しない」などと、ずっと信じてきたが、誤りであった。素直に考えを改めたい。高い物(あくまで私にとって)にはそれなりの価値があることを、今回思い知った。

2009年9月18日金曜日

機材仮梱包

 皮膚科医院に行ったついでに、郵便局でエコポイント申請の書類一式を投函する。書類そのものは昨夜作ったが、商品には汎用性が高く、ほとんどの大型店で使えるUCギフト券を指定した。

 ポイントはテレビで12,000点、古いテレビのリサイクルで3,000点あり、合計15,000点である。つまりは15,000円相当の商品がもらえるのだが、なぜかUCギフト券だけは手数料が取られてしまい、14,500円分のギフト券+手数料400円という選択になってしまった。
 いくつか調べた他の商品券は、すべて満額もらえる。いまいち納得できないが、よく考えてみれば、エコポイント自体がある種のアブク銭のようなもの。文句はいうまい。
 郵便局前にある100円ショップに寄り、ベルトを物色。大型のライブ用スピーカーを運ぶ際、2個まとめて縛るのに使うためだが、最大の長さで110センチしかない。最低でも120センチは必要だ。
 自分で細工して長くすることも考えたが、結局買うのをやめた。


 帰宅後、ギターストラップにでも改造しようかと捨てずにとってあった、古い旅行鞄のベルトを取出し、あれこれいじってみる。

 加工してズボンベルトのように止めることを最初は考えていたが、そうするとやはり長さが足りない。試行錯誤のすえ、金具で止めて完全な輪を作ってやれば、写真のように2個のスピーカーが固定できることを思いついた。
 隙間にコードも挟めるし、片手で簡単に持ち運べ、箱のように邪魔にならない。買わずに正解だった。
 直前になってあわてないよう、還暦コンサート用の機材を仮梱包してみる。PA関連とライト等が段ボールに2箱、前述のスピーカーが1セット、マイクスタンドが2袋、譜面台が1袋、照明スタンドが2個、ギターとギタースタンドが各1台。
 ざっとこんなところで、合計10個にもなるが、人手も車もあるので、そう心配していない。やり始めの頃の訪問ライブでは、これらを全て一人で運び、セット撤収していた。

 夜、ネットで注文してあったオベーションのギターが、早くも届く。さっそく弾いてみたが、これまでのようなハウリングやノイズが皆無で、音も非常にいい。歌っていて、ウキウキする。いい時期にいい買物をした。

2009年9月17日木曜日

蘇州夜曲

 午後から妻と共に、還暦コンサートにむけての買物に出る。我が子を含め、宿泊を伴う来客が集中するので、寝具等の買い足しが必要だ。
 まず、ニトリに行って敷き布団を2枚買う。ついでに店内を散策し、オーガニック色の便座カバーを2枚、シンプルなデザインの白マグカップを2個、さらに終了後の宴会に備え、テーブルクロスも買う。

 宴会が大人数になる場合は、居間の隅に常設してある手作りベンチがテーブルとして使えるよう、幅と高さを調節してある。しかし、そのままでは愛想がないので、せめてテーブルクロスをかけようというのだ。
 備品の用意はシーツ2枚を残すのみ。食材のリストもほぼ出来上がっていて、あとは前日までに調達するだけだ。


 ここ数日、「リンゴの木の下で」という曲の練習に励んでいる。以前から気になっていた曲だが、目下練習中のシャンソンの延長として、外国の曲に最近注目している。
「リンゴの木の下で」はアメリカの曲だが、ディック・ミネが歌っていた。なかなかノリのいい曲で、場を選ばずに歌えそうだ。
 しかし、ちょっと短い。調べていたら、おおたか静流という歌手が、映画の挿入歌で新しい歌詞を付け足して歌っている。ひとまずこちらで練習することにした。

 おおたか静流という歌手はこれまで知らなかったが、調べてみるとカバー曲を中心に、いろいろ面白い曲を歌っている。検索中に、「蘇州夜曲」という曲にぶち当たった。心に染みる名曲だ。こちらも西条八十作曲のかなり古い曲で、山口淑子(李香蘭)が最初に歌っている。
 ジャンルとしては「歌曲」という種類に属するかもしれない。以降、この「歌曲」という言葉が頭をグルグル回り出し、ずっとネットで調べていた。
「歌曲」の定義を大雑把に書くと、「クラッシック系の独唱曲」あたりか。昭和30年前半のNHKのど自慢には、民謡や歌謡曲と並んでこの歌曲のジャンルが独立してあった。いつの間にか消えてしまったが、幼い日の記憶には、はっきり残っている。

 基本的にはこちらも外国の曲だが、日本の歌曲では、「砂山」「叱られて」「あざみの歌」「城ヶ島の雨」「早春賦」「この道」「ゴンドラの唄」などが有名。膨大な数があるが、日本では「大人向きの叙情唱歌」といった位置づけだろうか。
 叙情系の歌を得意とする私にむいているジャンルだと思う。前述の曲も、ほぼレパートリーに入っている。オリジナルでも、このジャンル系の曲がいくつかある。今後もっと掘り下げてみようと思う。

2009年9月15日火曜日

オベーションを買った

 補修したエレアコのブリッジが安定せず、いつまた壊れてもおかしくない状態なので、ついに新しいエレアコを買う決心をした。
 昨夜遅くまでに候補を2つに絞り込み、検討を重ねてきたが、ネット動画での音や弾き勝手を比較した結果、当初の予定通り、「オベーション Celebrity CC24」を買うことにし、すでにネット決済で代金も支払った。


 定価は76,000円ほどだが、これを38,800円で購入。店に展示してあったアウトレット品なので、かなり安い。
 色によって価格に相当の隔たりがあるが、モノによっては8万円を軽く超える。迷ったが、手持ちのギターが黄色系(木目)と赤系なので、気分をガラリと変えて渋い黒を選んだ。
(ちなみに、黒は最も安い価格帯で、これが選択の最大理由)

 このギターには何とチューナーが内蔵されていて、シールドをつながずとも、いつでもチューニングが可能である。助かるな~。
 オベーションはアメリカ製で、基本的にはアンプでの増幅を前提としている。しかし、ボディに厚みのあるタイプなので、視聴してみると生音でもかなり聴ける。以前に上級タイプを何度か弾かせてもらったことがあり、ずっと気になっていたメーカーである。

 アンプ増幅を前提としたギターを極度に嫌うむきもあるが、自分の技術や演奏スタイルから考えると、エレアコが最も理に叶っている。今後ともエレアコ中心でやっていきたい。
 ともかく、これで潜在的な不安からは解放された。実際に使った感じは、後日。

2009年9月13日日曜日

ギターの亀裂

 昨日、弾き語りの練習後にふとギターを見たら、弦をボディに固定する「ブリッジ」と呼ばれる重要な部品のヒビ割れが広がっている。去年の春に初めて亀裂が入り、「タイトボンド」という専用接着剤で固定修復した場所だ。
 すぐに弦を外し、もう一度ボンドで入念に修復。「サドル」と呼ばれる弦の高さを調整する部品を差し込む隙間が、亀裂のせいで広がっているので、ついでにここもボンドで埋め、隙間を狭くすることにした。

 完全に硬化するには24時間必要で、写真は12時間後の様子。隙間は完全に埋まったように見えるが、問題は弦を張ってからだ。弦を貼るとネック側に強い力で引っぱられるので、また亀裂が広がる可能性がある。


 10月に大事なライブがあり、出来ればこのエレアコでやりたい。しかし、万が一使えないとなると、古いモーリスギターでやるか、新しいエレアコを買うかである。あれこれ考えるとすっかり目がさえてしまい、昨夜は明け方までネットでエレアコの価格調べをやっていた。

 前回は2万円の廉価品を買ったが、中国製だったのがマズかったかもしれない。音は悪くはないが、こう簡単に壊れてしまうのは考えもの。買ってからすでに4年が経っているので、「減価償却は済んだ」と考え、この際買い替えるという選択肢もある。
 いろいろ調べると、オベーションの8万円のエレアコが、バーゲンで4万くらいで売られている。修復後の調子次第だが、心づもりはしておかねば。

2009年9月12日土曜日

現地調査

 午後から妻を助手席に乗せ、進行中の物件の現場調査に車で行く。雨模様だったが、現地に着いたら陽がさしてきた。
 建物はほぼ完成していて、図面だけでは分からない色や収まりを直接目で確かめ、デジカメにも記録する。今回は平面図がなぜか提供されず、立面図と配置図だけでは3次元データの作成に限界があった。周辺の歩道の色や敷地のガーデニング、街路樹の雰囲気も確認した。


 この日は「宅地前の道路を通るバスの写真を撮る」という、別の重要な作業もあった。クライアントの強い要望で、街並の一部にバスを入れたいという。
 バスはCGデータで作成する方法もあるが、時間の制約があり、今回は難しい。しかも、「北海道中央バス」という厳密な車種指定がある。現地で写真に撮り、写真合成でハメ込むのが安全確実である。
 事前にネットでバスの時刻表を調べたが、1時間に1本しかない。時間の20分前に着いたが、住宅回りの調査に気をとられているうち、不意にバスが現れた。あわてて資料を傍らの妻に預け、設定した角度に沿った方向から、何枚か写す。
 バスは始発で数分の停車時間があったが、動き出してから後姿の写真もついでに写す。現時点では必要ないが、万が一別方向からのCGを要求された場合、後姿が必要となる。二度手間にならないための、安全策である。

 帰宅後、現地調査ではっきりした箇所を延々と修正する。CGのデータ作成は、街区まで含めてほぼ終了。明日以降、これを画像出力して添景を加え、整える。マグロ仕事は、そう簡単には片づかない。

2009年9月11日金曜日

類は友を呼ぶ

_使う予定のないスポーツ施設のお試し券が4名分あるので、金券ショップ等で引き取ってくれないか、あれこれ調べていた。しかし、お試し券では無理。やむなく、ネットオークションに出品することにした。

 過去の落札価格を調べると、まとめて3,000~4,000円といったところ。問題は出品には付加料金が必要なことで、こちらが月額347円。最低1ヶ月間は加入する必要がある。
 悩んだが、「送料こみ3,300円即決(一発落札)」という控え目な価格を設定し、火曜日に出品した。


 丸一日は何の反応もなく、ジリジリしたが、木曜夕方になって落札者が現れ、代金が今日無事に入金された。(ちなみに、ネット入金である)
 仕事中にその入金連絡が入ったので、作業を一時ストップし、ただちに梱包して郵便局に出しに行った。ネットオークションは何よりスピードと誠意が大切で、それが自分に対する高評価につながり、今後の入札や落札が非常にやりやすくなる。

 つまり、利用者は匿名だが、「過去の評価」という欄があり、取引終了後に互いに相手を評価し合う取り決めになっている。私の場合は過去の20回近い取引が、すべて最高の評価。入札しても落札しても、信頼を得やすい仕組みなのだ。
 今回落札してくれた方も、過去70回前後の取引がすべて最高というカンペキぶり。「類は友を呼ぶ」のである。
 厳重に梱包したせいか、送料は140円かかったが、差引2,800円ほどの利益。もう少し高くするなり、上限なしの設定にするなどの方法もあったが、欲はかくまい。

2009年9月10日木曜日

とことん

「還暦コンサート」の中盤で女性ボーカルを一人加え、臨時ユニットを組むことは以前に書いたが、その2度目の練習をやった。
 その「女性ボーカル」とは、妻の職場の同僚であるNAOさんで、自宅ライブのほとんどに参加している、いまやスタッフの一人といってもいい人。以前に彼女と二人で作ったオリジナル曲があり、それを今回一緒に歌おうというのだ。
 二重唱のパート分けは前回、暫定的に済んでいて、今日はそれに沿った練習をするつもりでいたら、「実はその後じっくり歌ってみて、修正提案があります」とNAOさんは言う。
 曲は「あなたにメロディ」というタイトルで、主に施設訪問ライブで歌ってきた。叙情系で万人むけの優しい曲である。
 20歳からの音楽ライフを語るうえで、施設訪問ライブは重要な位置づけで、「訪問ライブ系のコーナー」をコンサート中盤に設ける。その目玉としてこの曲を歌う。

 午後3時から始まった練習は、ほとんど休憩なしで突っ走り、終了が午後6時。聴き手である妻からは途中でOKが出ていたが、二人とも全く妥協しない。
 MDに録音して再生しつつ、修正。これを3回繰り返した。NAOさんも私同様、完全主義者であることを今回再認識した。

 調整が難航した大きな理由は、女性と男性のキーの違いである。私のちょうどよい音が、NAOさんには高過ぎ、逆にNAOさんがちょうどよいキーでは、私が低過ぎる。互いの妥協点を探りつつ、曲の途中で主旋律と副旋律を互いに入れ替わるなど工夫し、どうにか形になった。
 最後のほうでは、小節毎のタイミングの調整や、ボリュームの絞り方、音の滑らかなつなぎ方まで議論し、互いの楽譜は書き込みでびっしりになった。
 結果として、「二重唱と輪唱をいっしょにしたような…」という、非常に変わった編曲に仕上がった。下旬の連休にも練習をする予定で、時間が経つともう少し変わるかもしれない。

 わずか2分の短い曲に、これほどの手間をかけるのは初。カバー曲ならひな形があるので、ある面ではやりやすいが、オリジナル曲はいくらでも変更可能なので、その分時間がかかる。とことんやりましょうぞ。

2009年9月9日水曜日

マグロ仕事

 下旬の5連休にむけての広告パースの仕事がもし入るとしたら、今日がヤマだな…、と思っていたら、案の定午後一番で大量のFAXが送られてきた。まとめて住宅4棟というビッグな依頼。
 先週請けたのが手堅い「旬のサンマ仕事」なら、今日のはいわば「一本釣りのマグロ仕事」である。

 納期は1週間あって充分だが、歩道やバス停の表現など、細かい注文がある。細部は直接現地に行って調査するという条件つきだが、幸いなことに現場は自宅から車で10分。秋の「還暦コンサート」をやるモエレ沼の隣という、土地勘のある場所だ。
 サンマもマグロもチリメンジャコも、どれも立派な仕事。等しくパワーを注いで打込むのが長年の信条で、だからこそ27年も細く長くやってこれた。


 夕方、皮膚科に行って顔に数カ所できたイボの治療をする。数年毎に発生するやっかい物だが、なぜかいつも顔の周辺で、ヒゲ剃りなどに支障があるので、その都度皮膚科で焼いてもらう。
 これまでは4キロ近く離れた病院に通っていたが、近所にも皮膚科があることに最近気づいた。今日で2度目だが腕は確かで、痕も残らず、きれいにとってくれる。

「体力が落ちている時に、特にできやすい」とは、先生の弁。なるほど、言われてみれば確かにそうだ。長く苦しめられた不整脈は、父の一周忌を済ませたとたん、ピタリと治ってしまったが、今度はイボ。しかし、こちらは不整脈よりはタチがよい。
 自宅南壁を伝うツタがぐるっと東に回り込んで、ついに玄関ドア周辺まで迫った。去年よりは遅い気がするが、毎度ながら絵になる。
 ドアには去年の吸盤の痕跡がまだ残っているが、今年は微妙に場所がズレている。ドア上のツタは、だいたい去年と同じ位置。このあと直角に曲がって屋根下を伝うはずだが、今年は果たしてどこまで延びる?

2009年9月7日月曜日

突然セキュリティ

 溜まっていた用事を一気に片づけるべく、夕方に妻と車で外出。郵便局に切手を買いに行く際、妻を道端に停めた車に残していった。
 数分で戻ると、なんだか妻の様子が落ち着かない。どうしたのかとドアを開けたとたん、けたたましいクラクションが断続的に鳴る。キーは抜いてあったが、咄嗟に(セキュリティシステムが作動しているな…)と思った。

 すぐに車に乗り込み、エンジンをスタートさせる。クラクションは止まったが、妻の話がまるで要領を得ない。
 突然クラクションが鳴り出し、半ドアのせいかとドアを閉め直したが、どうしても止まらない。あなたがいない間に、繰り返しクラクションが鳴り、通行人からはいぶかられるしで、気が気ではなかった…。
 車を点検したが、これといった異常はない。ふに落ちないまま、次の用を足すべく、ドラッグストアへと向かった。


 ここでも妻を残し、念のため車にカギをかけて私一人で店に入った。目的の品が店頭になく、すぐに戻ると、妻が「また同じふうになってる!」と叫ぶ。しかし、特に異常はない。
「もう一度外に出てカギをかけてみて」と言うので、渋々従うと、「ほら!赤く光ってる!」と妻が指差す先には、車のセキュリティシステム作動中の赤ランプが点滅している。

「これは駐車中にカギをかけると、いつも点滅するものだよ」と説明したとたん、ナゾが一気に解けた。
 最初の異常のとき、どうやら無意識にカギをロックして車を出たらしい。赤く点滅するランプを見つけた妻は、(半ドアかも…)と思い、ドアを閉め直した。車のシステムはそれを、「不法侵入者!」と判断し、たちまちクラックションの断続発音という非常手段にうって出た…。

 新車に替えて1年、夜も昼も駐車中は必ずこのランプが密かに点滅し、不届き者の侵入をガードしてくれていたのだ。「そんなシステム、知らないもん」と妻はムクれるが、普段は助手席に乗っているだけなので、それも無理はないか。
 搭載の最新システム、ユーザーを思ってのことだが、慣れるにはいま少しの時間が必要だ。
 10月の「還暦コンサート」に関し、いろいろと新しい動きがある。サラリーマン時代の古い友人が、もう数人参加する意向であること。全国に散っている子供たちが、全員集合の可能性があること。
 さらには、歌い手の一人である末の息子の友人が、ギターサポートとして参加を希望していることだ。

 プログラムの変更はないが、進行や演出に少し手を加える必要があるかもしれない。詳しくは当日まで伏せておきたいが、楽しい趣向である。
 息子の友人はまだ20代前半で、音合わせは一度もしたことがない。しかし、普段はバンド活動をやっているそうなので、おそらく数曲はサポート可能だろう。さっそく候補曲をピックアップし、息子に伝えた。
 いよいよ面白くなってきた。

2009年9月5日土曜日

節約志向

 先日の検針ではっきりしたが、テレビを地デジ対応の液晶に替えてから、電気代がかなり下がった。この時期は徐々に日が短くなるので、普通は電気代が上がるはず。しかし、なぜか前月より下がっている。
 理由はテレビしか考えられない。テレビ本体の消費電力は以前と大差ないが、録画機能内蔵なので録画のたびに別の機器(DVDレコーダー)を起動する必要がなく、「うっかり消し忘れ」も皆無。その分の電気代(録画時と再生時の2度)が相当効いている。

 試しに去年の同時期の検針票を調べてみたら、やはり10%ほど下がっていた。額にして月額500円前後。仮にこのペースが続くとすれば、年に6,000円は浮く計算になる。これは大きい。
 少し前の話になるが、最近車に入れたガソリンで燃費を試算してみたら、何と21Km/Lも走っていた。高速走行はせず、ごく普通の街中走行だけだが、驚くべき数値だ。さまざまな節約走行が可能なマニュアル車の強みであろう。

 新車にして丸1年が過ぎようとしているが、これまでの総走行距離はわずか2,700Km。おそらく年間走行距離は3,000Km程度に収まるだろう。
 ガソリン価格を120円/Lとして試算すると、年間のガソリン代はおよそ17,000円強。(約143L)もし民主党政権が本当にガソリン税の暫定税率をゼロにしたとして、年間に浮く金額は、143×25.1円=3,589円、ということになる。電気代の節約分よりも少ない額で、ありがた味も中くらいか。

 そういえば、高速道路もほとんど乗らないし、子供も皆自立してしまった。配偶者控除が大きく影響するほどの収入もない。民主党のマニフェストが実行されても、あまり我が生活は変わらないのだ。
 生活に最も大きく関わるのは、日々の節約志向。つまりは、個のチカラである。

2009年9月4日金曜日

自転車タイヤ交換

 昨日、久しぶりに妻の自転車に乗ったら、エラく乗り心地が悪い。後輪がガタガタぶれる感じで安定せず、ブレーキも前輪がわずかに効く程度。
 降りて確認してみたら、後輪のタイヤに全周に渡る亀裂があり、中のチューブが一部見えている。よくこれでパンクもせずに乗っていたものだ。早急にタイヤ交換をする必要があった。

 物置を調べてみたら、以前に自転車を廃棄処分した際、まだ傷んでなかった前輪のタイヤが捨てずにとってあった。サイズを調べると、ぴったり。これを使うことにし、急ぎの仕事も終わった今日、一気に交換した。
 タイヤは後輪が特に傷みが早い。乗る頻度にもよるが、毎日乗ればおよそ3年くらいが限度かもしれない。
 交換は自転車屋やホームセンターなどでもやってくれるが、だいたい3,000~4,500円が相場か。前輪より後輪が高い。後輪は分解が非常に面倒で、時間がかかるからだ。


 後輪のタイヤ交換は以前にも数回やったことがある。写真は全体を分解し、新しいタイヤをまさにセットしようとするところ。左下に傷んだタイヤをアップで載せた。
(網のように見える部分がゴムの切れた部分)
 車輪を車体から外さないと、タイヤやチューブの交換は出来ない。前輪の場合は車軸を固定しているナットを2個ゆるめるだけで簡単に外れるが、後輪の場合は以下のパーツを順にすべて外す必要がある。
(変速機なし、チェーンカバー付きママチャリの場合)

・ブレーキユニット固定ボルト(2個)
・ブレーキワイヤー固定ボルト
・車軸固定ナット&ワッシャー(2個)
・泥よけステー
・スタンド
・チェーンカバー固定ボルト(2個)
・チェーン(チェーンを外さないと、後輪は外れない)

 ボルト類はなくさないよう、順に並べておく。全部外し終えたら、チューブバルブをゆるめ、空気を抜いてからタイヤレバーを使ってタイヤを外し、新しいタイヤをはめる。
 あとは逆の順で組立てる。
 難しいのは、「チェーン引」という車輪の前後位置を調整する金具の組立てと、車輪を回転軸の中心にブレなく固定することか。チェーンとブレーキワイヤーの張り具合を調整する作業も手強い。
 自転車で日本一周をした経験があるので、パンク修理はもちろん、ベアリングのグリースの詰替えや、チェーンのコマ詰めまで自分で出来るが、DIY難易度は非常に高い。後輪に限れば、最高難度の5。自信のない方は、素直にプロに頼んだほうがいい。

2009年9月3日木曜日

紫蘇ジュース

 妻がお土産を抱えて勤めから戻った。家庭菜園をやっている職場の友人が作ったという枝豆と赤紫蘇の束。以前から紫蘇ジュースを作りたいとレシピを集めていたが、よい機会である。さっそく必要な材料をそろえた。


 赤紫蘇の葉を洗って水を切り、計ってみると250gある。紫蘇ジュースの量としてはやや足りないので、我が家の庭から青紫蘇(大葉)を適当に摘んできて、あわせて300gにした。
 以下、使った材料である。

・赤紫蘇&青紫蘇:300g(赤紫蘇だけでもよい)
・砂糖:300~500g(グラニュー糖や上白糖でも可)
・酢:500cc(クエン酸25gでも可)

 NHKの番組では酢ではなく、クエン酸を使っていたが、スーパーでは入手出来ず、500ccの酢がわずか85円で売っていたので、こちらにした。
 まず酢を鍋に入れ、水を250cc足して沸騰させ、紫蘇を少しずつ入れる。赤い汁が出て葉がしんなりしてきたら、取出して絞る。
 汁を再び鍋に入れ、砂糖を加えて溶かす。浮いたアクはとる。冷まして熱湯殺菌した瓶などに入れる。おしまい。

 保管に関し、「常温でよい」「冷蔵庫に入れよ」という二つの情報がある。容器を予め殺菌しておけば、常温でよいと思うが?


 水で3~5倍に薄めてさっそく飲んでみたが、さっぱりして美味い。ソーダ水で割ってもよいとか?焼酎と水で割ると、晩酌にもなるとか?紫蘇エキスによる、さまざまな効用があるとか?

 紫蘇からの水分が出たのか、全部で1L近くにもなった。ラズベリー酒が熟成するまでの間、しばし食卓を賑わしてくれそう。

2009年9月2日水曜日

観葉ペット

 4年前に初めてやった自宅ライブの折、ある方から花と観葉植物をセットで贈られた。花はやがて枯れたが、2つあった観葉植物はどちらもすくすくと育ち、そのうちのひとつは株が二つに別れ、互いがぶつかり合うほどにまで成長した。(写真上)

 ネット調査によれば、「パキラ」という名の熱帯植物らしい。去年鉢を大きくしてからは、特によく育つ。このままでは成長の妨げになる。そこで涼しくなったのを機に、二つの鉢に株分けすることにした。


 枯れた花の鉢を捨てずにいくつかとってあり、物置を探してみると全く同じ鉢を見つけた。底に水の受け皿がセットになっていて、具合がよろしい。少し土を足し、たっぷり水をやって首尾よく株分けは終わった。
 やや小さいほうをこれまで置いてあったテレビの横に置き、大きめのほうはひとまず台所横の床に置いた。どちらも陽当たりはいいので、さらに大きく育つかもしれない。うまく育てると、2メートルを越すとか。

 肥料は一切やらず、週に一回くらい水をたっぷりやるだけ。手間がかからず、丈夫。ズボラな私たちむきの、いまや可愛いペットのような存在である。