2019年1月29日火曜日

母の回復と退院

 1/2に施設内で突然具合が悪くなり、食事が全くとれなくなった母が緊急入院したのが1/7。誤嚥性肺炎の悪化で一時は危篤状態に陥ったが、その後の適切な治療と強い生命力で奇跡的に回復し、今日退院することになった。
 病院から退院可能との連絡があったのが、先週金曜のこと。施設側の受け入れ体制が整うのが29日とのことで、この日まで退院が延びた。

 3週間の入院生活で足腰がすっかり弱って、車椅子からの乗り換えが難しく、私の軽自動車による移動は不可能だった。そこで2年前に転倒通院した際、利用したことのある近隣の介護タクシーに早めの予約をいれた。
 退院予定は10時半。このところ続いた荒天を心配していたが、起きると温暖で雪も降らず、きれいな青空が広がっている。天は味方してくれた。


 9時過ぎに病院に電話し、入院費の概算をきく。同時に介護タクシーにも連絡して、スケジュールを確認した。自宅から病院に行く途中にある郵便局により、ATMで入院費とタクシー代を下ろす。
 10時に病院に着き、まず病室に行って段取りを打ち合わせる。車椅子での乗り換え数を最小にするため、介護タクシーに装備された車椅子を病室まで持ち込み、そのまま車内に乗り入れることにする。

 入院費を精算し、病院がまとめてくれていた荷物は私の車に積んで出発。介護タクシーが先に出たが、およそ30分後、ほぼ同時に施設に着いた。
 車椅子のままで施設の自室まで移動。車椅子の利用費500円が加算されるが、合わせても料金は4千円弱。やはり介護タクシーは便利だ。
 施設側の準備は整っていたが、入院中に部屋を別の短期利用者が使ったらしく、母の私物はダンボール箱にまとめられていた。入院時に使った備品類とあわせ、部屋の引き出しに再度収納する。同時に不要になった衣類や備品を回収してきた。
 部屋には介護士や看護師、栄養士、リハビリ担当者など、入れ代わり立ち代わり人が出入りし、その都度母に声をかけてくる。退院時にも同様に多くの声をかけられて、母は少し疲れた様子だった。そのせいか、37度半ばの微熱がある。

 少し休んだあと、昼食の時間となる。入院してからは、ずっと流動食だった。しかも、これまでのように自分で食べることができなくなり、ヘルパーさんがつききりで食べさせてくれた。
 施設にとっては手間のかかる利用者ということになり、子供としては何とも申し訳ない気持ちになる。
 今後のリハビリ次第で元の状態に戻る可能性はある、とリハビリ担当の方は言ってくれたが、2週間後に99歳の誕生日を迎える高齢のことを考えると、いつ何が起きてもおかしくない状況に、大きな変化はないように思えてくる。