2019年1月27日日曜日

家族紙人形

 昨年末の家族Xmas会で好評だった人形劇に関し、多くは手持ちのぬいぐるみに特別な衣装をつけて演じたが、長男夫婦だけは本人の写真をPCの画像ソフトで加工印刷し、切り抜いて作った。
 本来ならぬいぐるみを自作すべきだが、時間の都合で省力化したもの。このデフォルメした両親の紙人形を孫娘が気に入ったらしく、正月にやって来たときもけっこう遊んでいた。

 遊ぶうち「私の人形は?」と尋ねてくる。ストーリーの都合でネコのぬいぐるみが本人、ということになっていたが、やはり自分の紙人形も欲しいようだ。
 ぬいぐるみを作るよりは楽だが、紙人形もそれなりに時間がかかる。適当な写真を選んで顔の部分だけをトリミング処理してサイズ調整し、服と手足を二頭身キャラふうに追加で描く。
 外側に切り抜き用の輪郭線を描き、同じ画像の鏡面も作って両方を印刷。それぞれ切り抜いてノリで貼り合わせ、足の部分を土台にしてダンボールなどに貼って完成だ。


 いまのところ表と裏は同じ表情だが、片面を泣き顔や笑い顔など、別の表情に変える手段もある。自立式ではなく、割り箸などを芯にして貼り合わせて演じる「ペープサート」という手法もある。
 紙で丸いリングを作り、両側から紙人形を張り合わせると「フィンガーパペット(指人形)」にもなる。

 孫娘がまだ小さくて複雑な手法では操作が難しく、最も単純な自立式としたが、今後の成長で別の手法に作り変える可能性はある。
 また、いずれ「じいじのは?」「ばあちゃんのは?」と尋ねてくるかもしれない。(本音を言えば、ひそかにそれを期待している)そのときは私たちの紙人形をすかさず追加したい。
 スマホに代表されるされる電子画像全盛の時代だが、紙に印刷された古い形式の家族アルバムは、子供が家族の中における自分の立ち位置を確かめるのに役立つという。家族紙人形にも、きっと同じ効果があるはずだ。
 デジタルではまかないきれない確かなものが、アナログ的手法にはあるらしい。