独立開業のために東京から北海道に戻ってきたのが1982年3月。入居したアパートにスコップ一式が置いてあり、最初の2年間はそれを使って除雪した。
1984年にマンションを購入し、通路や駐車場の除雪からは解放されたが、停めた車の雪落とし用に初めてPP製の除雪用スコップを買った。車専用なので使用頻度は低く、このスコップはその後20年くらいは使った。
1999年に多雪地区の戸建て住宅に引っ越し、除雪機会は格段に増えた。酷使により、スコップはすぐにダメになった。これが2006年のこと。
色や形も同じスコップに買い換えて現在に至る。皿の部分は割れたが、ハンダゴテを使ったプラスチック溶接の独自技術で何度も修復した。金具をビスで止めて補強もしたが、それも限界。これくらい使ってやれば、モノとしてのスコップも本望だろう。十二分に元はとった。
新しいスコップを検討したが、使いやすい現状の大きさ〜皿サイズW360×L400、全長1200程度が狙い目である。
ホームセンターは意外に高価で、そもそも冬真っ盛りのこの時期はスコップ自体が品薄。いろいろ調べて、ヤフー系のネット通販「LOHACO」で、PP製よりも丈夫なポリカーボネート製の除雪用スコップ「サンカ雪かきスコップ PCS-CBR」を見つけた。
皿サイズは同等で、全長(柄)が現状よりも9センチほど短いが、価格が送料込み1,239円と安い。シーズン中はたぶん組んだままだが、皿と柄は簡単に分解できる。
ずっと赤を使ってきた色はクリアブラウン限定。しかし、ド派手な黄色やオレンジよりはマシで、除雪器具らしくないシックな色合いがユニーク、という見方もある。
今日それが届き、さっそく使ってみた。回復度80%ほどのギックリ腰をかばいつつ、玄関前の雪を西側雪置き場へと移動させたが、皿の角度がこれまでよりきつくなり、雪がすくいやすくなった。
柄が短くなった不都合は特に感じない。今冬から「跳ね飛ばす」より「運ぶ」ほうに除雪のシフトを変えたので、柄が短いほうが作業しやすいのかもしれない。妻の意見も聞いて、まだ使える古いほうの柄に付け替える可能性はある。
今回は先端に金属カバーがついていなく、強度面に関する評価はこれから。今後DIYで金属カバーを取り付けるかもしれない。
腰の調子次第では途中で切り上げるつもりだったが、結局最後まで終わらせた。もうひとつあるアルミ製除雪スコップと併用し、できるだけ長く使っていきたい。