2018年11月17日土曜日

客席から見物

 近隣の地区センターで開催された「敬老演芸の集い」を観にいった。主催は地域の社会福祉協議会で、かって私も出演したこともあったが、今回は単なる見物人としての参加である。
 上旬に知り合いのK子さんからメールがあり、友人のT子さんがハンマダルシマーの演奏で出演するので、ぜひ観にきて欲しいとの案内。T子さんも既知の仲で、共にコラボ演奏したこともある。特に予定はなかったので、喜んで行くことにした。
 13時開始だったが、やや遅れて13時20分に会場入り。入口でK子さんT子さんと遭遇し、久しぶりですねと挨拶を交わす。

 今回が11回目のイベントだが、私は2010年から2014年まで5回連続で出演した。いずれもラストでシングアウトする曲をリードするという難役だったが、声をかけてくれたMさんが運営から勇退したのを機に、自然消滅のように声がかからなくなった。
 ライブの縁とは結局人との縁なので、そういうものだろう。


 4年ぶりの場だったが、雰囲気自体は変わっていない。地元の演者が歌や手品、舞踊などを順に発表する構成で、持ち時間は7〜10分と短い。客席の参加者は幾分減った感じもしたが、以前は9月開催だったのが、11月にずれたせいかもしれない。

 ちょうど振り込め詐欺の寸劇をやっている最中で、なかなか達者な演技である。その後、詩吟、手品、民謡系舞踊とトントン進み、前半ラストがT子さんのハンマダルシマーだった。
 過去にも出演実績があるので、無難な演奏だった。曲目は「蘇州夜曲」「浜辺の歌」の2曲。前半終了予定時刻の14時ピタリに終わらせる。さすがだ。


 風邪がいまひとつ抜けきらないので、前半で帰ることにする。出口でT子さんに声をかけたが、「ミスっちゃった」と頭をかく。「浜辺の歌」で1箇所だけ音が遅れたことを言っているのだが、聴いていてそれほどのキズではなかった。
「大丈夫ですよ、あれくらい」と、まるで自分を慰めるように労った。

 テイッシュの大箱やお茶、市指定ゴミ袋などのお土産までいただいて帰ってきたが、プレッシャーなしで気楽に客席からイベントを見物するのも、そう悪くはない。