方位と外気温の関係で、太陽集熱器が最も効果を発揮するのが午前中の時間帯で、1階南側の窓に立てておくだけでよかった。午後の日照でも使えるが、すでに室温が上がったあとなので、有り難みは少ない。
材料の経年劣化等により、当初は24度あった吸込み口と吹き出し口との温度差が、最近は13〜14度くらいまで落ちている。透明板の劣化や材料の隙間などが理由で、大規模な改修が必要だった。
作った直後の太陽集熱器 |
今年から遮光ネットを使った太陽集熱器を試しているが、スクリーン式なので移動や設置撤収が容易で、効率もまずまず。
夏は窓外で陽光を遮断し、冬は室内に置いて逆に陽光を集めるというマルチ的な発想も悪くない。当面はこちらの効果を継続的に調べたい。
あれやこれやで効率の落ちた太陽集熱器はもはや不要と判断し、ウッドデッキで解体した。太陽側に使った1ミリ厚の透明樹脂板は特に劣化が激しく、黄色に変色して手で強く押すだけで簡単に割れた。
いまのところ予定にないが、もし同様の品を作り直すとしたら、もっと厚くて劣化変形の少ないポリカ平板などを使うべきだろう。
太陽熱をうまく使えば住宅のエネルギー効率が向上するのは分かっているが、過密な住宅街では、肝心の陽射しが効率よく入ってくれない。近隣住宅の影響を受けない余裕ある敷地を所有している方が、ちょっとうらやましい。