2018年11月25日日曜日

歌で元気づける

 実家近くにある有料老人ホーム誕生会で歌った。最初の依頼が活動を始めたころの10年前にあり、しばしの中断のあと、5年後に再度の依頼が舞い込む。以降、最近は年2回ペースでの依頼が切れ目なく続いている。(細かい経緯は不明)
 全国展開の施設で、市内系列施設4ヶ所でも歌っている。月一回の誕生会が定期的に実施され、その余興出演が主なもの。移動で職員さんの顔ぶれは変わるが、ボランティア登録は引き継がれているようだ。
 前日まで続いた寒さが緩み、道から雪は消えつつあった。イベントは14時半開始だが、20分前までに会場入りするよう前日までに念を押された。
 早めに出たので、35分で先方到着。時計は14時ちょうどで、少し早すぎた。挨拶後に20分ほどじっと待ち、その後機材を組み立ててスタンバイ。
 14時40分に施設側イベントが終わり、14時45分から歌い始める。およそ35分で12曲を歌った。

「高原列車は行く」「瀬戸の花嫁」「ソーラン節」「ここに幸あり」「二人は若い」「上を向いて歩こう」「荒城の月」「上海帰りのリル」「函館の女」「古城」「丘を越えて」「リンゴの木の下で」


 早めの病院が効いて、治療中の咳喘息はほぼ回復。喉は絶好調に近く、普段は傾聴型の大人しい場だが、1曲目から一緒に口ずさんだり、誘導なしで手拍子が湧いたりし、やりやすい進行となった。

 構成は先月中旬に系列施設で実施した誕生会セットリストに準じたもの。そのときの反省を踏まえ、ラストに向かってゆっくり盛り上げるという意図で、後半の3曲を差し替えた。
「浜辺の歌」→「荒城の月」、「矢切の渡し」→「函館の女」、「月がとっても青いから」→「丘を越えて」と替えたが、この修正は正解だった。
 6曲目の「上を向いて歩こう」を終えた時点で、半分を歌い終えたことを場に告げる。同時に簡単な自己紹介をして、気分転換を図った。最近しばしば用いる手法だが、場をなごませつつ、冗漫に流されがちな進行にメリハリをつける大事な意味がある。
 だいたい思惑通りに運んで、ラストに向かってじわじわと場は盛り上がっていった。

 曲目のうち、ニギヤカ系と叙情系の比率は2:1だが、台風や地震の自然災害で気が沈みがちな昨今なので、たとえ傾聴型の場であっても、しばらくはこれくらいの配分でやっていこうと思う。
 終了後、場に余韻がしばし残り、誰一人席を立とうとしない。ライブがうまく運んだ証で、担当のOさんからも「みなさん、とても喜んでいましたよ」と労われた。