2日前は咳が遠因と思われる急な声がれに見舞われ、悲惨な内容だったが、中1日の休養日を活かし、喉の回復に励む。
咳に悪いというアルコールを一切やめ、0時前には床につく。病院で処方の薬のほか、声がれに即効性のある漢方薬「響声破笛丸料」を毎食前に欠かさず飲んだ。
声がれは日毎に改善し、昨日は普段より半音下げれば歌えるようになり、2日後の今日は普段通りのキーで歌えるまでに回復した。プロの歌手やアナウンサーも愛用するという「響声破笛丸料」の効き目、やはり絶大である。
前回同様に14時から開始。2日前と一部の曲を変更し、48分で16曲を歌う。
(※は歌詞指導)(◎は二択リクエスト)
「ジングルベル」「上を向いて歩こう」「二輪草」「お富さん」「ここに幸あり」「小樽のひとよ」「いつでも夢を」「荒城の月」「矢切の渡し」「小指の思い出」「恋の町札幌◎」「大空と大地の中で(リクエスト)」「憧れのハワイ航路」「故郷※」「青い山脈※◎」「北酒場(アンコール)」
この日は2日前よりも格段に聴き手が少なかった。あとで知ったが、9人もの欠席者がいたという。大半が風邪で、歌い手の私も咽喉部でウィルス侵入を必死で防いでいる風邪予備軍なのだった。
聴き手の大半が女性ということもあってか、反応は非常に弱かった。サンタ衣装で仮装した職員さんが盛んに手拍子で盛り立てても、あまり乗ってこない。喉は復活していたが、聴き手の反応は必ずしもそれとは連動しない。
反面、「ここに幸あり」「荒城の月」等の叙情系の曲に対する反応はそれなり。局面打開をはかるべく、後半になって二択リクエストを仕掛けてみたが、これにはそれなりの効果があった。
リクエストを募っても反応は乏しく、唯一あったのは職員さんからのもの。ラスト近くで口頭での歌詞指導を2曲続けたが、これには応ずる人がかなりいて、効果はそれなり。
経験値を総動員しつつ工夫を重ね、時間ぴったりにまとめて終えたが、場の雰囲気が微妙。終了宣言する職員さんが現れず、かといって誰一人席を立つでもなく、シーンと静まり返ったままなのだった。
「アンコール…?」と女性職員さんがポツリとつぶやき、ただちに私が応じて「アンコールですか?でしたら、手拍子で催促するとか…。こんなふうに」とリードすると、ようやく会場から手拍子が湧く。
ごくまれに発生する「歌い手主導アンコール」だが、聴き手が大人しい場合は、こんなこともある。
不思議なことに、終了後に声をかけてくれた利用者の方が3〜4人いた。場は静かでも、歌が届いていないというわけではなかったらしい。ライブはなかなか奥が深いもの。