2017年12月11日月曜日

高音が出ない

 怒涛のXmasライブ3本目を近隣のデイサービスで実施。2年前に初めて招かれ、昨年は年末に2本続けて依頼された。
 今回も中1日を挟んで2本まとめての依頼で、デイサービスの仕組み上、曜日で利用者が異なるので、同じ内容で2度という話になった。

 病院で処方された薬の効果か、はたまた昨夜試みた「枕を極端に高くして寝る」という対策が効いたか、昨夜の咳はそうひどくなく、久しぶりにゆっくり寝られた。睡眠による体力回復という面では好ましいが、昨日のライブの反動か、起きると声がれの症状があった。
 処方された咳の薬は飲み続ける必要があり、声がれによく効く漢方薬の在庫はあるが、両方を飲む場合は医師に相談すること、とある。迷ったが、ひとまず漢方薬の半分だけを朝食前に飲んだ。
 朝食後に咳関連の薬を続けて飲んだが、しばしして軽いめまいと眠気に襲われる。やはり相性はよくないのか。
 ライブは14時からなので予備室で横になったら、1時間ほど眠った。早めの昼食をとり、今日歌う予定の曲を順にチェック。

 ところが、寝てしまったのがよくなかったか、充分にボイトレをやっても高音が思うように出ない。昨日は普通に歌えていたのに、どうしたことか。2時間35曲という昨日のライブが、体力の落ちている身に相当なダメージとなったらしい。
 時間がないので、この日はキーを下げて歌うことを即断。下げることが不可能な曲は、別の曲に差し替えることにした。


 ともかくも施設へと向かい、開始20分前に到着。担当の方に普段よりもキーを下げて歌うことを事前にお話しする。
 予定ちょうどの14時に開始。苦しみつつも、リクエストやアンコールを交えて48分で17曲を歌う。
(※はリクエスト)

「ジングルベル」「上を向いて歩こう」「二輪草」「お富さん」「ここに幸あり」「小樽のひとよ」「高校三年生」「故郷」「矢切の渡し」「時の流れに身をまかせ」「夜霧よ今夜も有難う」「丘を越えて」「函館の女※」「古城※」「憧れのハワイ航路※」「リンゴの唄」「月がとっても青いから(アンコール)」


「ツヤのある高音」が日頃からのウリなので、やむを得ない事情とはいえ、大半の曲を1音下げて歌のは腹ただしく、情けない思いだった。しかし、この種の場では穴を開けてしまうことが最悪で、多少のアラはあっても、予定通りに場を作ることが大切なのだと自分に言い聞かせる。

 昨日のように歌唱中に咳の出る気配はなかったが、手探り的進行であることは同じ。場の反応自体は悪くなく、事情を知っている担当の方がうまく盛り上げてくれて、前半の予定曲は大きなミスなく乗り切った。
 終了前に数曲のリクエストを募ることが恒例で、カポによるキー調整が不可能な曲が出ないよう祈ったが、何と最初に出た「函館の女」が半音しか下げられない曲。やむなく半音だけ下げて歌ったが、案の定出だし部分で高音の一部がかすれてしまった。

 予定ぴったりの45分で歌い終え、ヤレヤレと思った途端、当の担当者の方から「アンコール!」の声。実はアンコールもこの施設では恒例なのだった。
 ここで初めて喉の調子にふれ、アンコールは1曲限定とさせていただく。(ライブ中に体調不良の言い訳は一切しなかった)


 ようやく終了となり、撤収しようと背景の幕を回避してPAをスタンドごと移動させたら、ケーブル類がつないだままだったことをまた忘れていた。電子譜面つきのマイクスタンドが倒れ、木製ホルダーの一部が欠けた。
 幸いにタブレットPCは無傷で、ホルダーも帰宅後すぐに修復したが、ついこの前も別の場で同じ失態をやらかしたばかり。学ばない学べない自分がなんとも情けない。体調管理のことも含め、いよいよライブ活動の見切り時が近づいているのか。