終了後数日経って、交流のある他施設でボランティア演奏者を探しているので、ぜひ歌って欲しい、との連絡があった。
その時点ですでに15日間で12本という怒涛のXmasライブの真っ最中。不思議なことに先方の希望日だけがポッカリ予定が空いていたが、もし受けると5日で6連続ライブという前例のないハードなスケジュールになってしまう。
体調がいまひとつということもあり、一度はお断りした。しかし、先方は簡単に諦める様子ではない。あれこれ話すうち、10日経てば体調も回復するかもしれないと考え始め、結局は押し切られた。請われると断れない困った性質である。
幸いに喉の調子はじょじょに回復。先方の希望は昼食後13時からの1時間で、前半を私のセレクトで進め、後半にリクエストを募るというやり方は、紹介されたサ高住と同じだった。
問題はサ高住に比べてグループホームは介護度のかなり重い方が利用しているという点。全く同じ構成というわけにはいかず、唱歌系や古い曲を増やすなど、部分的に修正を加えて準備した。
12時40分に会場到着。食事会の真っ最中だったが、ほぼ終わりに差し掛かっていて、場はリラックスムード。ただちに設営に入り、12時50分にはスタンバイした。
昨日のデイサービス同様に、予定を10分早めて始めることになる。ちょうど1時間で19曲を歌う。
《セレクトタイム》
「ジングルベル」「高校三年生」「おかあさん」「お富さん」「知床旅情」「幸せなら手をたたこう」「函館の女」「荒城の月」「浜辺の歌」「故郷」「矢切の渡し」「旅の夜風」「夜霧よ今夜も有難う」「月がとっても青いから」
《リクエストタイム》
「リンゴの唄」「瀬戸の花嫁」「上を向いて歩こう」「虹と雪のバラード」「青い山脈(歌詞カード)」
全体的に介護度の重い利用者が多かったが、冒険を避けて定番曲中心で臨んだので、場の反応はそれなり。職員さんも上手に手拍子で先導してくれて、最初は静かだった場も、じょじょに乗ってきた。
大声や歓声が予期せぬタイミングであがったりしたが、ある意味では場が乗っている証し。グループホームで休憩なしの1時間は長すぎる感じがしたが、ライブ中でも全て介添人つきで自由にトイレに立っていたので、特に休憩タイムを設ける必要はなかったようだ。
会場となるホールに充分なスペースがあり、ステージ横を車椅子が行き来しても、歌に大きな支障はなかった。
聴き手は利用者だけで25人ほど。他に10人ほどの職員がいる。グループホーム基準の3ユニット分で、規模としては大きい。
実は施設は10月に発足したばかり。それまで運営していた組織が都合で撤退し、利用者と建物ごと引き継いだばかりだという。Xmas会の余興ボランティアが見つからなかった大きな理由が、そのあたりにあったようだ。
全体的に介護度の重い利用者が多かったが、冒険を避けて定番曲中心で臨んだので、場の反応はそれなり。職員さんも上手に手拍子で先導してくれて、最初は静かだった場も、じょじょに乗ってきた。
大声や歓声が予期せぬタイミングであがったりしたが、ある意味では場が乗っている証し。グループホームで休憩なしの1時間は長すぎる感じがしたが、ライブ中でも全て介添人つきで自由にトイレに立っていたので、特に休憩タイムを設ける必要はなかったようだ。
会場となるホールに充分なスペースがあり、ステージ横を車椅子が行き来しても、歌に大きな支障はなかった。
中盤で唱歌童謡メドレーを入れたが、施設側の希望だったこともあり、反応は上々。最前列に座っていた女性が感極まって泣き出すほどだった。歌っている私ももらい泣きしそうになり、あやうくこらえた。
喉の調子は昨日のほうがよかったように思える。途中で数回咳き込みそうになり、音がややブレた。声がれもなく、キーも普段通りだったが、連日のライブで喉は悲鳴をあげている。早く身体を休めたい。あと2日の辛抱である。
多少の反省点はあったが、「利用者はもちろん、私たちまで楽しませてもらいました」と、先方には大変喜ばれた。断りきれずに少し無理をしたが、苦労が報われた気がする。