2017年12月15日金曜日

4度目で定着か?

 札幌近郊のカフェで歌った。5月、7月、10月に続く今年4度目のライブで、15日間で断続的に続く13本のXmasライブのうち、これが唯一の介護施設以外の場である。
 札幌の北に位置し、距離的には遠いので風雪による交通渋滞が心配されたが、穏やかな陽気で道路に雪はなく、交通量が少ない分、夏場よりも走りやすいほど。25分で難なく先方に着いた。

 さっそく設営に取り掛かる。今回はプロジェクターによる歌詞投影をやめたので楽になったが、コラボ演奏用に専用マイクを設置し、Xmasの雰囲気を盛り上げるため、LEDのイルミネーションをマイクスタンドに設置。それなりに時間はかかった。


 懸命の治療のかいあって、1週間前に傷めた喉の調子は8割方戻っていた。前半の予定曲を事前にチェックしたが、大半の曲が普通のキーで歌えた。キーの選択が2つある曲は、用心して半音低いほうで歌うことにする。

 開始20分前くらいにコラボ演奏するS子さんがやってくる。電話で曲目とおおまかな進行は打合せてあったが、キーや入りのタイミングは実際に歌って合わせる必要がある。
 実はもう一人コラボ演奏予定者がいたが、諸事情で今回は見送ることになった。お店の関係者なので実現すれば受けることは間違いなかったが、惜しいことをした。
 今回は天候にも恵まれたせいか、集客は初回なみに戻り、ほぼ満席状態。お店側の飲物やXmasデザート等のサービスにやや手間取り、定刻をやや遅れて14時6分にスタートした。
 前半はXmas企画とそれに続く私のセレクションで、約40分で12曲を歌う。


「ジングルベル」「サンタが町にやってくる」「見上げてごらん夜の星を」「ホワイトクリスマス」「冬の星座」「ウィンター・ワンダーランド」「クリスマス・イブ」「We wish you a Merry X'mas」
「雪が降る」「赤坂の夜は更けて」「ヘッドライト」「雪化粧」

 喉に一抹の不安はあったが、開始20分前に持参の大根ハチミツを飲んだこともあって、特に問題なく歌い進んだ。Xmas企画は8曲としたが反応は悪くなく、全曲をXmas系で貫いてもよかったかもしれない。
「クリスマス・イブ」を歌っているとき、後半でピックが割れた。粘りのある素材で作った手製ピックで、ライブ中に割れることはめったにない。素早く持ち替えて切り抜けたが、実はこれが次なるトラブルの前兆だった。
「雪化粧」を歌っている際、前半で突然弦が切れた。あとで調べたら4弦がブリッジ付近でぷっつりと破断している。昨年はライブ中に5弦が、一昨年は3弦が切れている。以来予備弦を常に持つよう心がけているが、交換には数分かかる。

 歌は弦が切れたままで歌い終えたが、継続はもはや困難。時計を見ると14時44分あたりで、ちょうど休憩の時間だった。事情を話して休憩に入ることにする。


 動揺を抑えつつ、素早く弦を交換。やや手間取って5分近くもかかった。それにしてもピック割れと弦切断がほぼ同時に起きるとは。修復に手間がかかる弦切断が後半終了間際であったことが救いだった。

 14時51分くらいから後半開始。リクエストを中心に、およそ40分で11曲を歌う。
(※はリクエスト、◎はコラボ)

「ラ・ノビア◎」「きよしこの夜◎」「昴※」「地上の星※」「シクラメンのかほり※」「知床旅情※」「いちご白書をもう一度※」「学生街の喫茶店※」「ダニーボーイ」「天使のウィンク」「ジングルベル※」
 冒頭のコラボ2曲は交換直後の弦の緩みが気になって、やや集中力を欠いた。伴奏に専念というのが、逆に難しさにつながったかもしれない。コラボ演奏そのものは無難にまとめた。

 以降のリクエストタイムはフォーク系の比率が非常に多く、いつものお店の傾向と一致した。もし次回があるとしたら、前半をフォーク系セレクトで貫く考えもありそうだ。
 終盤になってリクエストが途切れたので、適当に埋めたが、アクセントで入れたつもりの「天使のウィンク」は、場の空気からやや外れたかもしれない。「ダニーボーイ」で場がしんみりしたので、明るめの曲を、と選んだつもりだが、叙情系フォーク「神田川」の選択もあった。

 多少の反省点はあったが、喉の調子は4回の中で最もよかった気がする。地方都市のカフェで音楽系のXmasイベントは運営面での難しさもあるが、思いのほか盛況でお店にも喜んでもらえた。
 手探りだったカフェライブ、回を重ねてお店の定例イベントとして定着しそうな気配をなんとなく感じる。そうなるとよいが。