宮仕えを辞めてはや30数年、自営としての建築デザイン系の仕事も大半がメール納品となってしまい、目覚まし時計の必要性そのものが極端に少なくなった。
とはいえ、時折依頼される午前中のライブでは満足な声を出すために、開始3〜4時間前起床が必須。起きるのに妻の助けは借りたくなく、まだまだ目覚まし時計の出番はある。
以前にも似た現象が起こり、自力で分解補修したことがある。記憶を頼りに、今回もそれに習った。
まず、3本のビスを緩めて裏蓋を開ける。慎重に基盤を外し、モード切替えスイッチが接する金属部分を、専用のシンナーと綿棒で念入りに清掃する。シンナーはラジカセヘッド清掃用のものを使った。
ここで仮組立てし、電池を新しいものに交換してテスト。まだ接触が甘いようだ。
次にモードスイッチの裏側にある金属製のスライダーを補正した。経年でバネが緩んでいるように思えたので、ピンセットでわずかに修正する。バネ突起は4ヶ所あるが、強くやり過ぎて折れてしまえば、元も子もない。微妙な手加減が必要だった。
再度組立ててみると、今度は見事に復活していた。めでたし。
保存してある古い取説を調べてみたら、買ったのは1996年。実に20年も前のことだ。さらに調べると、前回修理したのが4年前のこと。だんだん修理間隔が詰まってきつつあるが、もう少し働いてもらおう。