(車庫内にある散水栓は、車を前に出さないと、蓋が取れない構造)
ざっとブラシで洗って片づけようとしたら、散水栓と玄関ポーチとの間に、茶色の枯れ葉が落ちている。目下車庫の柱や天井を繁茂中のツタ、あまりに多すぎるので、ときどき目見当で剪定している。てっきり、その一部が枯れたものだと思い込んだ。
何気なく拾いあげようとしたら、突然その枯れ葉が飛び上がった。無風の暑い日で、風で舞う状況ではない。予期せぬ事態に驚いて、こちらもその場で飛び上がった。
よく見るとその茶色い物体は、カエルではないか。近づくと、カエルは危険を察知し、移動させたばかりの車の下に逃げ込んだ。
車を前の道路までさらに移動させ、空になった車庫に戻って、じっくりカエルを探す。どこにも見当たらなかったが、雑草を蹴飛ばすと、またピョンと飛んだ。飛んで飛んで、隅にあるタイヤ置き場と地下ムロの間でようやく静止。
積み込んだ荷物からデジカメを引っ張りだし、慎重に近づいて、どうにか撮影に成功した。
体長は5センチほど。左足のつけ根がやや緑色だが、全体としては茶色。ネットで調べた範囲では、「エゾアカガエル」と思われる。
ライブに出発する時間が迫っていたが、写真を撮ったあと、しばし考えた。
(つかまえて飼ってみようか…)
カエルはじっと動かなくなったので、大きめの植木鉢などで蓋をしてしまえば、帰るまで保護しておけそうだった。
実は私は相当のカエル狂である。家の中にはDIYも含めたカエルグッズがあふれているし、かってはカエルを主人公にしたパソコンゲームやCGで、かなりの賞金を稼いだもの。
自分で飼うのは無理でも、馴染みのカフェ「カエルヤ珈琲店」に持ち込むことも考えられた。カエルヤにはすでに「枝豆くん」という名のカエルがいるが、2匹に増えるのも悪くないのではないか…?
しかし、結局やめた。生きている昆虫類しか食べないカエルを飼い続けるのは、かなり難しいとカエルヤの店主様から聞いていたし、やはりカエルは野で気ままに暮らすのが一番なのでは?とも思った。
それにしても、なぜに生きたカエルが玄関横に鎮座していたのか、全くもって分からない。丸15年住んでいるが、こんなことは初めてだ。
(この家の主はカエル好きであるらしいワイ)(°~°)
とでも思って、挨拶に訪れたのだろうか?不思議なことが起きるもの。
※その後の調べによると、風水的には吉兆であるらしい。「イワシの頭も信心」の世界ですが。