時にはどうしても止まらず、洗面台の下にある止水栓を締めて、通水そのものを遮断して対処していた。これでは来客時など、困ったことになってしまう。早急な対策が必要だった。
調べてみると、混合水栓内部にある「カートリッジ」という部品を交換する必要があるらしい。普通の水道栓なら単にゴムパッキンを替えるだけだが、混合水栓の構造は複雑で、部品も5千円近い。「交換には専門知識が必要」ともあるが、作業そのものはどうにかやれそうだった。
以下、その交換手順を記す。
1)交換すべきカートリッジの型番を調べるため、洗面台の型番をまず調べる。下の写真で、レバー右横の壁に貼ってあるシールがそれ。混合水栓そのものに記載されている場合もあるらしい。
我が家の場合、TOTO製の「TL481UFRKX」という型番で、この記号から「TOTO修理施工ナビ」というサイトで、対応するカートリッジ番号を調べる。
(「分解図」というpdfファイルから、型番が分かる)
2)「THY582N」というカートリッジであることが判明。あちこちで調べた結果、アマゾンが最安値だった。
(2014.7.9現在、送料税込で4,847円)
3)部品が届き、さっそく交換作業開始。まず、洗面台下の扉を開け、奥にある2つの止水栓を止める。(時計回り)もし止水栓の位置が分からない場合、屋内か屋外にある元栓を止めてもOK。
4)レバーハンドルを外す。ハンドルの根元に指をかけ、両手で手前に引っ張ると簡単に外れた。続けてストッパーをマイナスドライバーかピンセットで外し、さらにカートリッジ押えを左に回して取り外す。
機種によって、ストッパーがなかったり、止めバネがついていたりするらしい。(取説に詳しく記載)
5)カートリッジを抜き取る。手で簡単に抜けたが、機種によってはモーターレンチという工具で取り外すタイプもあるらしい。(取説に詳しく記載)
6)部品に同梱されているフレアパッキンとバネを2セット交換。古いものは取り出して捨てる。横向きの穴は作業しにくく、太いドライバーに差し込んでセットした。
フレアパッキンとバネにはそれぞれ向きがあり、この作業が最もデリケートで難しいかもしれない。
7)フレアパッキンの穴の向きに合わせて、新しいカートリッジをセットする。
8)カートリッジ押えをねじ込む。(時計回り)さらに、切欠きに合わせてストッパーをセット。(ピンセット使用)
9)レバーハンドルを押し込んで完成。右下にあるのは、交換したカートリジとフレアパッキンとバネ。止水栓(元栓)を開けて水漏れがなければOK。
交換後、さっそく使ってみると、あまりの軽さにただ驚くばかり。もちろん水漏れはピタリ収まった。外注すると部品代こみで15,000円が相場とか。
不思議なことに、経過年数が同じの台所混合水栓は、いまのところ全く問題がない。5〜6年で動作不良になることもあるらしいので、当たり外れがあるのかもしれない。
本日のDIY難度、5段階中の3あたり。綿密な型番調査と、正確にパーツをセットする緻密な作業がポイント。