2019年7月31日水曜日

親交深めて生存確認

 学生時代に弓道部で共に4年間を過ごした旧友のTが、3年ぶりに遊びにやってきた。
 互いにガンを患い、いまも定期的な検診が欠かせない身体。いつ命が消えてもおかしくないので、定期的に会っておこう、という提案があった。

 長い月日の経過により、気持ちの整理はついているので打ち明けるが、実はTとは弓道部の主将選挙に出た仲。主将候補は私で、首尾よく勝てばTは副将になるはずだったが、11:12の1票差で敗れた。
 部員への個別訪問等の事前運動は一切せず、あえて2年間の活動実績のみでの一発評価を受けたが、この「1票差で負けた」という事実は、その後の不器用な一匹狼的我が人生に、少なからぬ影響を及ぼしたと思う。
 Tとは深い信頼関係で結ばれていたので、負けたあとも関係が途切れることはなく、その後の50年間、細くとも確かな関係が続いていまに至る。私にとって「親友」と呼べる数少ない相手だった。
 互いの伴侶とも結婚前から交友があり、7年前に彼が札幌近郊にUターンしてからは、定期的に夫婦で会っている。


 今回は同居している高校生のお孫さん(男)も同乗してきた。小学生の頃に会っているが、見違えるほど大きくなった。我が家の暮らしに興味を持って、「一緒に行くか?」と声をかけたら、ついてきたという。
 3年分の積もる話で、10時から正午近くまでの2時間があっという間に過ぎ去る。
 庭で豊富に採れるラズベリーを使い、前日からあれこれ準備したが、初挑戦のラズベリーアイスは、まずまずの出来映え。ラズベリージャムをつけた焼き立てホットケーキも好評。
 以前は大の甘党だったTは、食事制限があって残念ながら珈琲のみだったが、奥様とお孫さんには喜んでもらえた。小瓶に詰めた手作りラズベリージャムもお土産に差し上げた。

 別れ際、「今年も生きて会えたな」と互いに声をかけあって再会を誓ったが、次があるか否かは、神のみぞ知る領域のハナシ。

ラズベリーアイス
1)冷凍ラズベリー200g、ホイップクリーム200cc、砂糖70g、卵黄2
2)ラズベリーは中火で煮立て、ザルで種をとって砂糖を加える。
3)卵黄をよく泡立て、ラズベリーとホイップクリームを順に加えて撹拌し、バット(or紙コップ×6)に入れて冷凍庫に保存。
4)1時間おきにヘラで混ぜ、これを3度繰り返す。
(撹拌で気泡が十分な場合は省略可)