「ケラバ」は一般の人に馴染みの薄い言葉だが、屋根の妻側側面にあたる部分をそう呼ぶ。「ケラ」という昆虫の羽根に形状が似ているので、こう呼ばれるそうだ。ふうむ。
鋼板屋根の場合は鋼板製の役物を使うが、今回は屋根材に95ピッチの深い波板を使ったので、少し大きめに裁断し、屋根から飛び出した部分を下方に90度折り返してビス止めする。
屋根材の施工マニュアルにある工法で、下に折ると屋根材が割れてしまわないか不安だったが、やってみると何ら問題なかった。
この日は風が強く、ハシゴに乗りながらの作業は危険この上ない。最後の最後、仕上げ段階でケガをしては合わないので、慎重に進める。姿勢が安定しない角部分の処理は、屋根に上がって腹ばいになってやった。
1時間強で無事に終了。ビス間隔はマニュアルになかったが、写真を参考に240ピッチで止めた。すぐ上の屋根部分も同間隔でビスを止めたので、強風ではがれることはないだろう。
屋根に上がったついでに、残っていた屋根面のビス止めを続行する。珈琲タイムまでに、大半のビスを止め終えた。
その後、長くウッドデッキ側に退避させていた温度計を車庫側に移動する。ウッドデッキ側は強烈な西日の影響で数値がアテにならず、困っていた。屋根のある車庫側は日照の影響を受けにくい。
古い端材を見繕い、適当に加工して塗装する。早朝に真横からの陽光が当たるので、東側に短い遮へい板をつけた。
場所は以前と同じ玄関ドア横の小窓前。真冬でも室内から、ほぼ正確な外気温が観測できる。
ずっと横の柱からバーを持ち出して設置してきたが、今回から上部の梁からぶら下げる方式に変更。窓の吊元ぎりぎりにしたので、窓開閉に支障はない。
夕方になって車を出し、スーパーでマグロとヒラメの刺身を買ってきた。ささやかだが、長い車庫建替え工事を無事に終えた祝宴のようなもの。回転寿司と違って、刺身は家でゆっくり飲めるのがよろしい。