急きょ予定を変更し、野地板を張った状態の車庫にシートをかけることにした。
ところが、材料置場に使っていたシートを屋根にかけてみると、明らかにサイズが小さすぎる。昨年、ウッドデッキ全体をカバーして余るほどだったので、てっきり足りると確認を怠っていた。
そうこうするうち、早くも空から雨がパラついてくる。やむなく壁際の半分ほどを覆って間に合わせた。
屋根下地に使う予定のヌキ板を車庫下に避難させ、食材がなくなったと訴える妻の求めに応じ、トライアルに車を出す。買物からはま寿司へと回る間も雨は断続的に降り続いて、もはやこの日の外仕事は不可能だった。
帰宅後、2階の予備室でしばしの仮眠。屋根を張る直前の雨は痛いが、骨休めとしては絶好だ。
15時半にセットしたアラームに従い、母の施設へと向かう。実は思わぬことから、母が現施設で看取り介護をしてもらえることになった。
介護度が3から5へと変わり、申し込んでいた特養担当者との面談が頻繁になったが、打合せのなかで、本来はリハビリが主目的の現施設でずっと看ていただければ…、と漏らしたのを本気で検討してもらえたらしい。
半年後には100歳を迎える高齢で、施設でも最長老の立場。3年近くも入居し、職員さんともすっかり顔なじみ。病院のような施設で、食事や栄養管理、看護体制も整ってる。
1月の入院を機に容態が悪化する一方の母にとって、態勢や職員の顔ぶれがガラリ変わる特養への転居が好ましいとは思えなかったので、まさに渡りに船のありがたい話だった。
今日は担当のケアマネさんと看護師長さんと面談し、今後の介護方針について細かい打合せをした。施設側の紹介で3つ申し込んでいた特養は、全てお断りすることになった。
母の生活そのものはこれまでと何ら変わることはなく、その「これまで通り」が、いまの母にとって一番大切なことなのだろう。
打合せから戻ると雨はさらに激しくなり、カミナリまで伴った。車庫屋根には緩い傾斜をつけたので、降るそばから雨は下に流れ落ちるが、カバーのない部分の野地板はかなり濡れている。
ずっと天候には恵まれてきたが、最後の最後で降られた。まあしかし、母の行く末が決まったのは、大きな朗報。吉凶プラマイゼロか。