2019年3月20日水曜日

ハードルは低からず

 術後5年目、通算8度目となる大腸内視鏡検査の日だった。ガンでよく言われるのが5年生存率。ステージ0の大腸ガンの場合、5年生存率は95%と言われていて、この5年目が大きな節目なのだった。
 前夜21時に飲んだ最初の下剤が効きすぎたのか、床についた途端にトイレに続けて起こされる。ようやく寝ついたと思いきや、明け方にも数回起こされた。内視鏡検査の宿命のようなものだが、寝ている暇がない。
 6時に起きて指定の薬を飲み、1時間後の7時から別の下剤を2時間かけてゆっくり飲む。今年は1500ml飲んだ時点で検査可能な状態となった。
 この下剤は大腸の洗浄剤のようなもので、飲みながらトイレに通うが、その数は10回を超える。

 9時半に病院から状態確認の電話があり、13時に来院するよう言われた。出発時間まで居間のベンチで寝ていたら、電話の音で叩き起こされた。眠気をこらえて応対すると、なんとネット経由によるライブ2本の依頼だった。
 ひとまず来月のスケジュールを調整したが、月1回ペースで定期的に歌ってくれる人を探しているという。身に余る話だが、初めての相手なので慌てず騒がず、まずは一度歌ってから相談させていただくことにした。これに関する詳細は後日。


 12時45分に病院に着き、事前の準備などあって、14時くらいから検査が始まる。今回は看護師さんの指示で、検査の間ずっと息を鼻から吸って口から出す深呼吸をしていた。痛みを軽減させる意図のように思えたが、検査中に目を閉じるのと同様に、それなりの効果はあった。
 内視鏡を盲腸まで入れる過程で、大腸の曲がり部分で多少の痛みを感じたが、これはいつものこと。その後は特に痛みもなく、20分ほどで検査終了。その後待合室に移動し、持参のバナナやカステラ、ジュースなどで空腹を満たす。
 15時くらいに診察室に呼ばれて結果を聞く。これまでと同じく2〜3個の小さなポリープがあり、そのうちの1個が昨年よりやや大きくなっているので、むこう1年以内の切除を勧められた。
 ポリープ切除には入院が必要と以前に聞いていたが、内規が変わって日帰りが可能になったという。ただ、切除後の1〜2週間は前回入院時と同様、食生活や運動など、あらゆる面で厳しい制限がある。
 1年後の定期検査まで待てないなら、半年繰り上げて秋に実施してもよいとのこと。ライブスケジュールや雪かき、DIY作業、車の運転、母の動向など、考慮すべき要素は多く、慎重に実施時期を見極めたい。

 節目の5年目を無事に乗り越えたことをひとまず喜びたいが、結果はちょっとほろ苦い。
 切除時に病理検査はするはずだが、現時点でガンが再発しているかどうかは不明。仮に再発していても、前回のステージを上回ることはないと信じたいが。

今回かかった費用》(3割負担)
・エコー検査等:7,398円(検査食1,188円を含む)
・内視鏡検査:4,910円