2019年3月2日土曜日

認知症パズル

 母の介護方針に関する先日の打合せで決まった、リハビリ用のパズルを作った。4センチ角の立方体パズル(着せ替え積み木)はすでに完成しているが、同じ家族の写真を転用し、平面のパズルも作ることにした。
 立方体だけでは簡単すぎて、費やす時間が短いような気がしたのがその理由。以前にやっていた包帯巻きやタオルたたみの場合、職員の介助なしで、30分〜1時間は熱心にやっていた。

 ジグソーパズルに似ているが、ピースをすべて正方形にして難易度を下げたつもり。
 立方体に準じて4センチ四方の正方形に画像を整える。顔パーツ、胴体パーツ、足パーツが各6種類あり、計18枚のピースが必要だった。


 ベースとなる厚紙には、かって仕事で使っていたイラストボードを転用。ピースをはめこむ枠板は、ベニヤ板とコルクボードの端材をA4サイズに切って使った。見本となる完成形画像も別に印刷する。
 当初は家族セットだけのつもりでいたが、興に乗ってアンパンマンセットも作った。孫娘なら間違いなく喜ぶが、母がどう反応するかは未知数。
 最も簡単な遊び方は、18枚のピースセットを準備し、枠内に完成パネルを予めはめこんでおく方式。画像にあわせてピースを見繕い、順に置いていけば自然に完成する。完成パネルをはめこまず、横に置いて参照しながら進めるのは、やや難易度が上がる。
 家族セットとアンパンマンセットを36枚をごちゃ混ぜにして準備し、たとえば家族の完成パネルをはめこんで、ピースを選ぶのは相当難しくなる。

 いろいろ試すうち、「立方体のほうが簡単なんじゃない?」と傍らで見ていた妻が言う。やってみないと何とも言えないが、そんな気もしてきた。
 そもそも母がこのパズルを受付けるかどうかも分からない。包帯巻きを拒否なら、パズルも同じかもしれない。だとすれば、2歳半の孫娘の好奇心と集中力が、99歳の母を一歩リードしていることになるが。