前回歌ってから1ヶ月半近くが過ぎた。ブランクが長かったせいか、機材を入念にチェックして出かけたつもりが、水を忘れてしまう。やむなく途中の自販機で調達。
札幌駅ビルで開催中のフェルメール写真展を観たいという妻が同行したが、時間がないのでライブにはつき合ってくれない。
未明からの雪で、道路はかなりの渋滞。到着がかなり遅れた。この日はジャグラーのパフォーマー2人との共演だったが、広場には誰も来ていない。定刻より遅れて14時10分から歌い始める。
結果として、およそ40分で12曲を歌った。(※はリクエスト)
「雪國」「ジングルベル※」「サンタが町にやってくる※」「雪化粧」「ダニーボーイ(初披露)」「熱き心に」「夜霧よ今夜も有難う」「襟裳岬※」「池上線」「男と女のお話」「糸※」「いちご白書をもう一度※」
悪天候ということもあってか、この日の地下通りは人が多かった。集客を期待したが、思惑は外れて、最初に立ち止まってくれた若い男性からクリスマスソングのリクエストがあった以降は、全く立ち止まる人がいないという、寂しい状態が続いた。
普段は強い「熱き心に」「夜霧よ今夜も有難う」などを連発するが、反応は変わらない。通りを往く人々の足どりが、心なしか早い。師走である。
こんな日もあるさと腹をくくって淡々と歌っていたら、ときどき聴いてくれる顔見知りの男性が通りに見えた。人が少ないことを気遣ってか、いつも静かに聴いてるだけのその男性から珍しく「襟裳岬」のリクエストが出る。
これをきっかけに少しずつ立ち止まる人が現れたが、寂しい状況に大きな変化はない。
共演者は一向に現れなかったが、開始から30分が経過したので、「この曲でいったん休憩します」と宣言。「男と女のお話」を歌い終えると、期せずして通りにいた男性から「糸」のリクエストが飛び出す。
先月の終活セミナーでリクエストが出たので、前回から始めた「今日のおすすめ」の掲示には入れてあった。一度はやめるつもりが、1曲だけ追加で歌うことに。すると、この曲でかなりの人が集まってきた。なんとも不思議な人の動きである。
今度こそ終わるつもりでいたら、続けて中年女性から「いちご白書をもう一度」のリクエストが出る。やめにくい雰囲気になり、共演者が現れないこともあって、こちらにも結局お応えした。
ぽつんと一人休んでいると、共演のジャグラーの一人がようやく現れる。事務手続きや準備に時間がかかりそうなので、15時から再び歌い始めた。準備が整うまでのおよそ20分で、急ぎ6曲を歌う。
「愛人」「365日の紙飛行機」「小樽のひとよ」「終着駅」「ワインレッドの心※」「よろしく哀愁※」
これまた不思議なことだが、第2ステージの人の集まりは悪くなかった。曲にまつわる交歓もあれこれあって、短時間の割には楽しいステージとなった。
相変わらず路上ライブはつかみどころがない、というのがこの日の結論。