2015年12月25日金曜日

8年ぶりのライブ依頼

 ボランティア演奏活動を始めた当初、1年で4度歌わせていただいた近隣のグループホームから、8年ぶりにライブの依頼があった。職員も利用者も大幅に入れ替わっていたが、古い記録と記憶をたどって、連絡先を見つけてくれたという。
(これほどまでに間隔が空いた理由は不明だが、おそらくは入居者の入替えが少ないグループホームでの、年4回というライブ数が、あまりに多すぎたせいではないだろうか?)

 今年はなぜかこの種の「復活ライブ依頼」が相次いでいる。春先には某デイサービスから同じく8年ぶりの依頼があったし、夏と秋口にもそれぞれ4年ぶりの場でライブが実現した。
 一度歌って忘れ去られてしまうより、「忘れた頃に」再依頼があるのが当然ながらありがたく、そしてうれしい。要は誠実に、そして細くとも長く活動を続けることだ。


 グループホームの形態は2ユニットで、定員が18名。Xmasライブだが、地域住民の招待はなく、数名の家族の姿が見えるだけで、こじんまりとした集まりだった。
 14時から1番手として手品が披露され、私はホールで待機しつつ、機材一式を組み立てて備える。予定通り、14時半から私の出番となる。アンコールを含めて、およそ30分で10曲を歌った。

「高校三年生」「二輪草」「ソーラン節」「バラが咲いた」「幸せなら手をたたこう」「サンタが町にやってくる」「まつり」「月がとっても青いから」「青い山脈」「丘を越えて(アンコール)」
 先週から断続的に延々7日間続いたXmasライブも、ついにこの日が最後。すっかりクリスマス衣装と化した赤いセーターも、この日でしばしの着納めとなる。
 職員も利用者も入れ替わっているので、8年前の記録は全く参考にならない。以前は長めの演奏時間を求められたが、今回は30分を厳守しなくてはならない。外れの少ない定番曲を多めにし、曲は短めにして歌い進めた。


 弾き語り系の演奏ボランティアは普段からあまり来ていないそうで、最初はやや場が固かった。2曲目から歌う前に手拍子の練習をやり、職員の協力も求めた。
 ほどなくして場は盛り上がってくる。職員と歌い手が一体となった昨日のライブを参考に、全体的に手拍子の湧きやすい曲でまとめたのも幸いした。

 そのままの勢いで、あっという間に30分弱が経過。ラストは「青い山脈」「リンゴの唄」から選んでもらったが、多くの希望で「青い山脈」に即決。
 アンコールは1番手として手品をやっていた男性からのもの。聞けば関連施設の職員で、応援にやってきたのだそう。つまりは「お約束アンコール」に近いものだったが、場の空気には沿うものだった。
 終了後、職員一同から再訪を依頼される。芸のある職員があまりいないのが悩みの種らしい。完全別組織だが、隣接する系列デイサービスからは、このところよく依頼がきている。いずれ合同でのイベントもありそうだ。