2015年12月21日月曜日

CM-30電源端子接触不良

 昨日のサ高住Xmasライブで、開始直前に電源が入らない、というアクシデントに見舞われたローランドCM-30に関し、本格的に調べてみた。
 まず、手持ちのケーブルを変えて試してみる。使っているのは「c8電源ケーブル」と呼ばれる、端子がメガネ型のケーブルで、パソコン等の接続にもよく使われてる。本体は処分しても、ケーブルだけは捨てずに数本を保存してあるので、順に試してみた。

 結果として、満足に使えたのは端部がL字型に曲がっている1本のみ。他は全て端部がストレート型で、差し込んでもぐらつきが多く、電源ランプが点いたり消えたりで安定しない。これでは怖くて、実戦ではとても使えない。


 原因がケーブルではなく、端子側にあるような気がした。細いドライバーでさわってみると、突き出ている2本の金属棒がどちらもぐらつく。これが原因で接触不良を起こしているように思えた。
 買ってから5年余りが経過し、その間の使用頻度は非常に高い。普段は練習で使用し、ライブ時は電源ケーブルを抜いて移動。家に戻ると、再び電源ケーブルをつなぎ直す。これだけ抜き差しを繰り返せば、端子がじょじょに弱ってもおかしくない。
(もしかして、自力でぐらつきを直せるのでは…?)と考え、裏蓋を開けてみた。端子は基盤につながっていて、周囲を接着剤で強固に固めてあった。裏蓋の固定ネジを外しても、端子そのものの交換は素人には難しそうだった。
 端子の裏側から金属棒を探る手段もなく、この時点で自力補修は断念。裏蓋を元に戻し、今度は金属棒にケーブルを直接仮固定し、電源を入れてみた。
 すると、何ら問題なく電源が入る。コードを動かしても、端子付きケーブルのような接触不良はなぜか起きない。


 消去法によるテストで、要は端子付き電源ケーブルを使ったときにのみ、問題が起きることが分かった。端部を露出させたケーブルをハンダで直付けしてやればよさそうだったが、絶縁処理が難しく、リスクが高い。
 接続が最も安定している電源ケーブル1本を選び、接続部にガタが出ないよう、ビニルテープを2重に貼って調整。この状態で試してみたら、揺すっても接触不良は全く起きなくなった。

 根本的解決は修理に出して端子を交換してもらうことだが、CM-30を使うライブは年内にまだ4本も残っていて、時間的に余裕がない。まずはこの状態でライブを無事に乗り切ることだ。
 もうひとつの対策として、電源ケーブルを一切抜き差しせず、安定した状態で差しっぱなしにしておくことにした。抜き差しをすればするほど、端子は弱る。L字型端子なので、差しっぱなしでも梱包の邪魔にはならない。
 念には念を入れて、周囲を建築用のコーキング剤で固めてしまおうかと思う。さらに安定するし、万一の場合でもコーキング剤なら除去は容易。これで支障がなくなれば、本格修理は遠のきそうだが。