簡単に直る感じがしなかったので、すぐにあきらめて自転車は駐輪場に放置し、歩いて帰ってきた。
翌日、午前10時から近隣の地区センターで街づくりイベントの会議があり、館長さんから参加を呼びかけられていた。車に妻を乗せて少し早めに家を出て、一晩自転車を置いたままだったスーパーに立ち寄って修理を試みる。
持参したのは油さし。記憶がはっきりしないが、以前にも似たようなトラブルがあり、鍵穴にオイルを注入して修復した覚えがある。
操作に手慣れた妻が何度か試みるが、症状は全く改善しない。会議の時間が迫ったので作業は妻に任せて地区センターへと向かった。
会議終了後、再びスーパー駐車場へ。うまく解錠できたときは、そのまま妻が乗って家に帰る手はずだった。しかし、自転車は放置されたまま。やはり無理だったか…。
仕方がないので、車(三菱ekワゴン)に自転車を積み込んで帰ろうと思った。以前に乗っていたシビックプロでは何度か経験していたが、軽自動車に買い換えてからは一度もやったことがない。もし積めなければ、出直して後車輪を浮かしつつ、手で押して運ぶしかない。
まず助手席を限界まで前に出し、背もたれも倒してスペースを作る。後部ハッチを開けて後部座席を全て前に倒し、助手席にハンドル部を差し込む感じで慎重に積み込んだら、ぎりぎりで入った。
写真は撮り忘れたが、自転車は24インチで、スタンドはたたんだ状態である。何とかうまくいってよかった。
帰宅後、雨の合間をぬってU字ロックを切断する。修復はもはや不可能なので、残された手段は切断することだけだ。
材質はジュラルミンのようなもので、非常に固い。手持ちの電動グラインダーを使ったが、火花がすごいので、目の保護ゴーグルは必須。切り終えると切断用の砥石が大きくすり減っていた。
U字ロックに似た構造の自転車キーが手元にあったので、新たにそれで施錠することしたが、思いがけないトラブルに巻き込まれてしまった。どうにか自力で回復させたので、よしとすべきだが。