記憶にある最後に使った時期は、5月の旅行に持参したとき。途中の墓参りに立ち寄った際、墓参用具一式と花などをまとめて入れた。
その後確かに車の中に移したはずが、数日経ってから見当たらないことに気づいて、旅行カバンや車の中を何度も探したが、どうしても見つからない。
エコバックは他にも3つほどあるが、それぞれに欠点があって物足りない。失くしたエコバックは以下の点で優れていた。
1)適度な大きさがあるが、それでいて大きすぎない。
2)片手でぶら下げるほか、肩にかけてショルダーバックとしても使える。
3)小さくたたんで、付属ポケットに収められる。
4)色が落ち着いている。
100均もいくつかあたってみたが、条件に叶う商品は見当たらず、やむなく自作することにした。
全体を裏返してポケット状の折り返しを見る |
端布のストックを漁って、エコバックとして使えそうな生地を探す。すると、洋服の裏地に使う薄くてツルツルした素材を見つけた。
(おそらくポリエステルかキュプラ)
薄くて丈夫そうで、落ち着いた無地。黒とベージュの2種類あったが、持ち手に使えそうな赤のバイヤステープがあったので、対比として映える黒を選択した。
生地幅が112センチあったので、まず51×112センチで裁断。収納ポケット用に短辺側の片側端部を12センチ折り返し、縫い代をのぞいて49×49センチの仕上がり寸法とする。底部のマチは、大きめの10センチとした。
持ち手は4センチ幅のバイヤステープを二つ折りで使用。肩にかけられるよう長さは54センチとした。(縫い代2センチで、実長50センチ)
持ち手の位置は、内側で17センチの離れ。(幅方向の1/3)その位置で折り返した端部を縫い合わせて袋状にし、最終的には収納ポケットとして使用する。
折りたたむ手順は、まず全体を裏返し、取手を中に入れて幅方向を1/3ずつ内側に折りたたむ。このとき、折り返した袋状の部分は裏側になるようにする。
次に縦の部分を内側に2度二つ折りにし、袋状のポケット部をくるりと裏返すと、写真のようにコンパクトな形状に収まる。
すでに何度か使ってみたが、使い勝手は非常によく、失くしたエコバックを凌ぐほど。他のどのエコバックよりもスリムで、ジーパンの尻ポケットにもすんなり収まる。
今回は満足できる市販品が見当たらなかったので、やむなく自作したが、作業自体はかなり煩雑。あまりお勧めはしない。あくまで手作りにこだわる方むけのレポートである。