2015年7月13日月曜日

ピックホルダーを自作

 以前に模型用の0.4ミリ厚塩ビ板を使ってギター演奏用のピックを自作し、「究極のピックをゲットしたかも?」とブログでふれたが、その後試用を続けた結果、市販のピックと大差ない50曲前後の演奏で、やはり割れてしまうことが判明した。

 最初の使用感がよかっただけに、残念な結果となってしまったが、1枚あたり2円という単価を考えると、これ以上安価なピックは考えられず、よく目立つ真紅という色の面でも得難い。
 練習用としてはもちろん、ライブごとに新品を使うようにすれば本番でも使えないことはなく、不意の割れに対する備えはしておくべきかと、前向きに考えなおした。
 プロ歌手はたいていライブ中に使っているが、マイクスタンドに装着する方式のピックホルダーが市販されている。
 安いものは400円前後で入手可能だが、以前にギター本体のベルト用ボルトを利用したピックホルダーを自作したことがある。常にベルトを使って歌うスタイルになってから外してしまったが、同じ手法でマイクスタンド装着式も作れそうに思えた。


 マイクケーブルをスタンドに保持するための「ケーブルクランプ」というパーツが使われずに多数とってあった。これをマイクスタンドに止め、本来はケーブルを通すための5ミリほどの穴にボルトを通し、2枚のプラスチック板を挟んで固定してやれば、ピックホルダーになるはずだった。
 さっそくやってみる。透明な0.8ミリ厚のプラスチック板を直径23ミリに切り抜き、端部に5ミリ径の穴を開ける。ボルトナットは自転車用のものを転用した。

 2枚までしか挟めないが、ライブ開始時に挟んでおけば充分足りる。実際に歌いながら曲の途中で割れたと想定し、素早く取り替えてみたが、うまくいった。
 これまで予備のピックは電子譜面ホルダーの小棚に置いておくだけで、風で飛んだり、移動時に落としたりしがちだったが、その心配はなくなる。
 週末の誕生会で歌う予定の有料老人ホーム担当者(若い男性)から電話があり、スケジュールの確認と同時に、ラストで一緒に歌えませんか?との打診。
 聞けばギターの弾き語りを最近始めたそうで、施設でも弾き語りを活かしたいが、きっかけがないという。自宅に打合せにやってくるというので、喜んでお迎えした。

 最寄りの地下鉄駅まで車で迎えに行き、自宅2階でPAを使って久しぶりのセッション。候補曲は「上を向いて歩こう」と「あの素晴しい愛をもう一度」の2つ。実際に弾き語ってみた結果、「あの素晴しい愛をもう一度」に最終決定した。
 まだ練習し始めて3年で、人前で歌ったことは一度もないという。しかし、どんなことでも最初はある。まずは歌ってみることだ。

 自分の勤務する施設だけでなく、将来的には休暇を利用して、他の介護施設でも歌ってみたいという希望があるようだ。進めるうえでのアドバイスを求められたので、これまで培ったノウハウを惜しみなく伝授した。
 あくまで自己流だが、若い世代を育てるのは、今後の自分にとって重要な役目と考えている。少しでも役立ってくれたらうれしい。