2015年7月27日月曜日

クーラーボックスの改良

 ちょっと晴れたので、ウッドデッキで古いキャンプ用品の手入れを継続。まずはクーラーボックスの掃除をやったが、思っていたよりもきれいで、全く問題なく使えそう。
 ただ、盛んに使っていたころに重みに耐えられず、脱落してしまった中央の持ち手部分を収める凹みが気になり、蓋を開けて裏側のシールをはがしてみた。

 すると、取手を止めてあったらしいビスが2個転がり落ちてきた、あとには5ミリほどの穴2つ。外には冷気が筒抜けの状態だ。凹み部分には全く保温材がなく、これでは保冷機能に大きな支障が出る。
 運搬時には取手でなく、本体にあるフックに長いベルトを通してショルダー式にして使っている。もはや取手用の凹みは無用の長物で、この際完全に埋めてしまうことにした。


 断熱も保冷も理論的には同じなので、埋めるには断熱系の素材を使う。建築用のスチレンボードを使おうと思ったが、凹みの形状がやや複雑で、隙間なく正確に切り出せるか自信がない。
 かなり前に使ったスプレー式のウレタン断熱材のことを思い出し、探してみたら12年も前に買った品。スプレー周辺は完全に固まっていて、缶の中でも液体が固まっている可能性が高かった。

 半分あきらめつつつも、缶そのものに穴を開けてみたら、底にわずかに溶液が残っている。ドライバーの先で取り出し、そのまま凹みに流し込んで均一に混ぜながら埋める。
 一晩経ったら入道雲のように盛り上がって固まり、目的自体は達成された。


 盛り上がった部分をノコで切り取り、凹み部よりも一回り大きいサイズでトタン板を切り抜いて、ボンドで接着。ようやく断熱欠損は解消できた。

 30年以上も前に釣り道具屋で買った安物だが、最新の品にはこの断熱欠損となる凹みは存在しない。クーラーボックス黎明期の欠陥商品であろう。
 容量は24Lで、家族5人のキャンプでも充分使えた。連続2泊したこともある。高さが35センチで座卓に近く、初期の頃は上に板を置いて、テーブル代わりにもした。

 断熱欠損があったせいか、保冷能力はせいぜい12時間ほど。構造的にはしっかりしているので、改良によって性能が向上していることを期待しよう。