2015年7月12日日曜日

前代未聞の肩透かし

 午前中から気温がぐんぐん上がり、2日続けて30度を突破。猛暑のなか、以前から依頼されていた遠方のデイサービス夏祭りイベントで歌うべく、出かける。
 開始は11時45分からで、施設外の屋根つき駐車場をステージに、地域住民むけにチカチカパフォーマンス同様の完全リクエスト型ライブを45分間やることになっていた。

 すでに現地調査も済ませ、留守中の施設にリクエスト曲一覧も投函済み。前日夕方に担当者と再度のスケジュールと進行の確認も終え、ネット経由で初めて依頼された施設だったが、万事ぬかりないはずだった。
 約束の11時半より10分早い11時20分に到着。しかし、何か様子がおかしい。施設に全くひと気がなく、ドアの鍵は固く閉ざされていて、インタホンにも応答がない。念のため電話をかけてみたが、留守電がセットされていた。
 玄関前で40分待ったが、誰もやってこない。そもそも屋外でやるイベントなのに、お祭りの飾りひとつないのは、どうみても不自然である。

(これは時間を午後1時半と聞き違えたのかもしれない…)
 可能性は低かったが、人間だから間違いはある。念のため留守電に携帯番号も伝えて、午後1時過ぎまで近隣で時間をつぶすので至急連絡を、とメッセージを残した。


 近くの量販店駐車場で持参の昼食をとり、時間をつぶす。自宅にも電話をかけてみたが、特に連絡は入っていない。施設の電話は聞いていたが、担当者の携帯番号までは分からず、これ以上動きようがない。
 今夏最高の31度を超す猛暑のなか、13時半まで待ったが携帯は鳴らず、再度施設におもむく。しかし、内外の様子は2時間前と全く変わっていず、人の気配はない。理由は分からないが、今日のイベントはないものと判断せざるを得なかった。

 前日の確認電話もこちらからかけたし、先方の要望にも誠意をつくしたつもりだ。どう考えてもこちらに落ち度はなく、施設訪問ライブを始めて10年余、こんな不可解な目にあったのは初めてだ。