2015年7月19日日曜日

夏期ライブの難しさ

 やや遠方にある有料老人ホーム誕生会イベントに出演。全国展開の施設で、10年前の活動開始当初から、市内5ヶ所にある関連施設から定期的に招かれている。
 今回の施設からは3度目の依頼。数日前の特養ホーム誕生会と規模や入居者構成が似通っているので、反省点は慎重に修正して臨んだ。
 今回はラストに職員さんとのコラボ演奏をやる打合せになっていたので、椅子や譜面台などを予め準備。担当のBさんには事前に自宅に来ていただいて、練習も済ませてあった。直前に細部を再確認する。
 14時15分から開始。施設側のイベントがあったあと、14時21分くらいから歌い始める。およそ35分で12曲を歌った。

「憧れのハワイ航路」「瀬戸の花嫁」「君恋し」「バラが咲いた」「幸せなら手をたたこう」「われは海の子」「長崎の鐘」「たなばたさま」「誰か故郷を想わざる」「夜霧よ今夜も有難う」「東京ラプソディ」「あの素晴しい愛をもう一度(コラボ演奏)」


 数日前の特養ホーム誕生会と基本的には同じ夏メニューだが、そのときの反省もふまえて、一部に修正を加えた。

・「青葉城恋唄」を「バラが咲いた」に変更
・「三百六十五歩のマーチ」を「幸せなら手をたたこう」に変更
・「旅の夜風」を「長崎の鐘」に変更
・「花笠音頭」を「誰か故郷を想わざる」に変更
・ラストで職員さんとのコラボ演奏を演る

 実は曲目の変更に関しては、先月出演した同じ系列の別施設で好評だったものを加味してある。
 経営母体が同じでも、施設が変わると入居者構成がガラリと変わり、施設長さんを始めとする職員さんの顔ぶれも当然変わる。ある施設で好評だったから、それがそのまま系列別施設でも受けるとは限らないのがライブの難しさだ。
 歌い始めると手応えはそれなりで、歌に合わせた手拍子や共に歌う声もそれなり。しかし、記憶にある前回ライブの手応えには及ばない印象だった。先月出演した別施設での熱い反応にも及ばない。

 ひとつ気づいたのは、数日前の特養ホームイベントでも感じた、聴き手の疲労感。この日は27度ほどの外気温で、決して猛暑ではない。しかし、湿度が70%以上もあって、北海道にしては蒸し暑かった。
 全体の進行とコラボ演奏の両方を担当した職員のBさんも、場の反応の弱さを指摘していたが、過去に夏場の室内ライブで、聴き手の熱い反応があった記憶がない。
 しかし、施設側としては毎月必ず誕生会イベントをやらねばならず、真夏もその例外ではない。


 それでも叙情性の強い曲、たとえば「瀬戸の花嫁」「バラが咲いた」「長崎の鐘」などには、会場から「いいねぇ〜」という声援がしばしば飛んだ。これは過去のこの施設での傾向と一致する。苦心して加えた修正がここで実った。
 ラスト2曲は外れの少ない曲で、安心して歌えた。立ち位置から椅子への転換も短時間で済み、Bさんとのコラボ演奏も練習通り、いや、この日が一番よい出来だったかもしれない。

 難しい条件がいくつか重なったが、まずまず無難にこなせたと思う。Bさんの「ライブ初デビュー」も脇役に徹し、上手にサポートできた。これが一番の収穫だったかもしれないが。