不要になったモビールは捨てずにとってあったが、ベニヤ製の本体がゆがみ、汚れもひどいので、さすがに再生は不可能である。
しかし、その形状が愛らしくて捨て難く、原寸型紙をとって厚紙で複製を作ることにした。
材料を見繕うと、両面が生成色のイラストボードを発見。手描きで仕事をしていた時期のものだが、大きさも手頃。分解したモビールを載せて型取りをし、カッターで慎重に加工した。
これまた手描き時代に使っていたアクリル絵具もとってあるが、あえて着色せずにシンプルな無着色スタイルを選択。目の部分だけをドリルで丸く抜いた。
吊るす糸は既存の透明テグスは使わず、本体の雰囲気に合わせて生成りのタコ糸をほぐして使用。羽根を羽ばたかせる下端の丸いオモリだけは、これまでのパーツを転用した。
さっそく2階の傾斜天井から吊るす。今回は単純な飾りなので、かなり高めにしたが、元気よく羽ばたいて、すっかり空間に馴染んでいる。