2014年9月7日日曜日

マイクスタンド自力補修

 昨日のライブ準備中に、マイクスタンドに異常を感じた。ブーム部を固定するT型ハンドルを締めていたところ、ぬるりとした感触がして、固定できない。ボルトの頭部分がバカに(穴の形状が変形)なった感じがした。
 ギリギリのところで仮固定すると、どうにか緩まずに形状を保っている。そのままライブは無事に乗り切った。

 家に戻ってマイクスタンドを分解してみると、予想通りM8のジョイント部固定ボルト穴が、丸く変形している。固定ボルトの頭には正方形の突起がついている。ここの穴は本来8ミリの正方形を保ってなくてはならず、そうでないとT型ハンドルを締めたときに、空回りしてしまうのだ。


 演奏中にブーム部が傾いてはいけないと、つい固く締めつけてしまうので、樹脂製パーツの穴はどうしても傷みやすい。買ってから足掛け10年、よくぞ酷使に耐えてくれたが、サウンドハウスでパーツ価格を調べると、送料別で1,300円弱。安いマイクスタンド一式なみの価格だ。
 同じパーツは電子譜面ホルダーにも使っていて、こちらは廃棄したマイクスタンドから調達。転用はできない。もう1本予備のマイクスタンドはあるが、何とかこのパーツを自力で補修できないか、じっくり考えてみた。
 最初に考えたのは、蝶ネジつきのボルト(M8、L=40)を新しく買うこと。これがあれば穴に依存せず、手だけで両側から締めつけられる。ネットで簡単に見つかったが、送料こみで900円近くもし、二の足を踏んだ。
 近隣ホームセンターをあたる前に、ジョイント部そのものを改造できないか考えた。分解したパーツをいじくり回すうち、T型ハンドルがついている側のΦ8丸穴を角穴に改造し、裏返して使えばいいことに気づく。いわゆる「逆転の発想」で、思わず頭の中で電球が光ったような感じがした。\(^o^)/


 本体が樹脂製なので、丸穴を角穴に変えることは、そう難しくない。細いドリルとカッターを併用し、慎重に作業。ボルトの突起はピタリとはまったが、作業中にさらなる安全策を思いつく。
 不要になった換気フードの1ミリ厚アルミ板があったので、同様に加工して8ミリの正方形角穴を開ける。穴を中心にジョイント部と同じ形状に切り取って、左右を折り返して全体を抱え込むようにした。

 装着してみると、二重で保護しているので、かなり強固。スチールの板を使えば、もっと強力になるのは間違いないが、しばらくはこの補強で使ってみる。


《2015.7.14 追記》
 その後月に4〜5回ペースで分解移動→再組立ての使用を繰り返していますが、10ヶ月を経て全く問題なく使えています。補強板は1ミリ厚アルミ板で、いまのところ耐えてくれてます。