木を削ったり、蝶番を調整するなどし、隙間を多くしてやれば解決するが、気密断熱性や虫の侵入面からは、隙間はないほうが好ましい。
雨の侵入する理由は吹きつける風雨のほか、車庫屋根と玄関上部の母屋部分にある隙間にも関係がある。昨秋の大規模リフォームの折、これまでコーキング処理していたこの部分を、あえて隙間を作る方式に改めた。
ここから落ちるわずかな雨が、玄関ドア上部の水切りから真下に落ち、下端の隙間に侵入してくる。
玄関ドア上部にある屋根の隙間 |
打開策をずっと考えていたが、なかなかいい案が浮かばない。14年間やってきた屋根の隙間をコーキング剤で閉じてしまう手法は、他の弊害がいろいろあって、復活させたくない。
玄関ドア上部にある水切りの飛び出し寸法を大きくし、ドア本体から離れた場所に水が落ちるようにする案を考えたが、横から吹きつける雨には効果がない。
ふと画期的なアイデアが浮かぶ。
(隙間そのものを外からガードしてやればいいのでは…?)
ドア本体は木製なので、加工は容易。下端に外側から薄い板を取りつけて下に突き出し、本体との接合部をコーキング剤で埋めてやれば、水は完全にブロックできるのではないか?
さっそく材料を見繕う。プラスチック板や鋼板を加工する手法もあったが、ドア本体に合わせて木材を選択。室内の壁に使っている5ミリ厚ハードボードの端材に自然系塗料を塗って使うことにした。
幅はドア本体と同じ925ミリ、高さは40ミリで、ドア下端から15ミリ突き出す。コーキング剤をはさんでビス4本で固定して完成した。
皮肉なことに仕上がってからたいした雨が降らず、その効果が分からなかったが、ここ数日の断続的な激しい雨で、ようやくその効果を確認。
ドア隙間への雨の侵入は一切なく、開閉は終始スムーズ。ストレスからついに解放された。
ちなみに金属製ドアの場合、この種の心配は無用。我が家のドアはフィンランド製物置用なので、作りがかなりアバウト。一般的な玄関用木製ドアの場合も、こうした心配はないかも。