2014年9月5日金曜日

思い出の洗濯物入れ

 居間の大型座布団6枚を2日前から補修中だが、綿まで出して風通しさせ、使える布カバーは洗って乾燥、使えないものは廃棄して、新しい布で作り直しと、相当の手間がかかる。乾燥時間を利用し、こちらも持ち越し課題だった、洗濯物入れの補修をやった。

 結婚祝いに会社の友人からもらった布製の入れ物がある。太い木枠にはめこむタイプで、木枠が中央で折りたためる構造。布がビビットな色合いで、40年近く洗濯物入れ(洗う前の衣類を溜めておく)として使ってきた。
 サイズが大きいので、家族数が最大5人のときにも使えた。満杯でちょうど5Kg前後。洗濯機1回分ぴったりである。支持枠となる木製の棒を通す部分が一度引きちぎれ、ミシンで補修したが、その後もずっと使い続けている。

 贈り主のK子さんとは妻と共通の友人で、いまでも交流が続く。長い家族と友情の思い出が詰まった品だ。


 その洗濯物入れの内側の袋が、カビで汚れて悲惨な状態になっている。途中で何度か外して洗った記憶もあるが、当初の25年間は湿度の高い場所に置いてあり、入れる洗濯物も洗う前の状態なので、条件が悪い。
 木枠を完全に分解しないと袋は洗えないことも、汚れに拍車をかけた。
 洗っても汚れはとれないので、とうとう作り直すことにした。節約以前に、「思い出」という大切なものを補修&保存したい気持ちが強かった。
 色のついた外側の袋の傷みはほとんどなく、縫い目をほぐしつつ、内側だけをていねいに取り外す。袋は直方体で、作りはやや複雑。ハサミで切り開いて、まず原寸型紙を作ることに。(写真左側)
 手頃な端布を見繕い、それに合わせて裁断加工。うまく仕上げたつもりが、外袋とそろえて上端部を縫い合わせてみたら、なぜか外袋が5ミリほど大きい。どうやら内袋の縫い代の取り方が甘かったらしい。やむなく外袋を5ミリ小さく縫い詰めて、どうにか収めた。

 かなり手こずったが、今後はもう少しマメに洗濯することにしよう。今回の補修で、あと20年くらいは使えそうな気もする。それを見届けられるか否かは、非常にビミョーな問題であるが。