近隣の地区センターで実施の敬老会イベントに出演。2010年から毎年この時期に招かれているが、ラストでシングアウトの音頭取りをもっぱら任されている。
持ち時間は10分だが、そのうち「青い山脈」「世界の国からこんにちは」の2曲は主催する社福協からの指定で、この5年間不動。手慣れてはいるが、その「慣れ」が「緩み」につながらないよう、気持ちの調整が重要になってくる。
イベントは13時から始まっていたが、私の出番は14時45分。30分前までに会場入りするよう言われていた。ぴったりに到着すると、「だいぶ押してる(進行が遅れている)みたいだよ」と顔見知りの館長さんが言う。
受付を済ませて舞台を確認すると、予定より30分も遅れていた。出番前に長時間待つのは苦手だが、ジタバタしても始まらず、ステージを観たり顔見知りの方と話したりして時間をつぶす。
プログラムで確認すると、出演者は合計12組。合唱1、カラオケ系3、詩吟系2、フラダンス1、大正琴1、マジック1、日舞系2、そしてギター弾き語り1(私)である。
全体的な傾向として演歌歌謡曲系の演目が多く、そんな傾向を察知して、今回はあえて洋楽系の曲目を選んだ。
ようやくステージに上がったのは、15時23分あたり。予定より38分も遅れている。これまたそんな展開を予想し、マイクスタンドは搬入が一度で済む電子譜面搭載の多機能型を持参した。
マイク2本は会場のものを借りたが、セットがスムーズに運ぶよう、この日のためにクリップ式のマイクホルダを購入。ギター用マイクもスタンドに瞬時に装着できる専用のホルダを自作して臨んだ。
ステージでの撮影時間がなく、セットを自宅で再現 |
前の出演者が終わると同時に、素早くステージにマイクスタンド一式を移動。マイクも一発で装着が終わった。司会者のMCが終わらないうちに、1分ほどでスタンバイ完了。ただちに歌い始めた。
「ブンガワン・ソロ」「エーデルワイス」をまずソロで歌い、「みんなで歌おう!」という趣向で、恒例の「青い山脈」「世界の国からこんにちは」を全員で歌った。
大きなキズもなく、無難にこなして15時30分には終了。間奏を省くなどし、時間は7分強に詰めた。
終了後に顔見知りの関係者と話したが、開始自体は定刻だったという。予定より30分以上も延びてしまったのは、出演者が持ち時間を守らなかったことが大きな要因らしい。
出演者の演目に応じ、5分または10分の持ち時間が割り当てられていて、この中には転換(入替え)時間も含む。この種のイベントとしては非常に厳しい進行スケジュールで、転換時間を1〜2分別に入れる進行が無難だとは思うが、同じ手法でやった昨年は大きな遅れはなかった。
持ち時間に対する主催者側の不徹底と、出演者の時間意識欠如の両方が背景にあったように思える。
私の場合、転換こみの持ち時間が10分なら、演奏そのものは8分程度で終わるよう、事前のリハで徹底させる。非常時にはその場の判断で、間奏や歌詞を切り詰めたりもする。それが普通の感覚だろう。
いろいろなイベントに出演してみて思うのは、場によって時間の感覚がバラバラであること。主催者出演者双方にとって、時間厳守は最低限のルールではないだろうか。