2013年10月31日木曜日

ひたすら夜業

 月に一度の木の枝ゴミの日で、4束にまとめてあった剪定枝を車に積み込み、収集所まで出しにいった。1束なら自転車で出勤する妻の荷台に積んで出してもらうが、こう多いとそうはいかない。

 予報によれば明後日まで晴れるらしく、朝食後ただちに木壁の上張り作業を始める。材料の切断と穴あけ加工はすでに終わっていて、ウッドデッキに保管してある。


 まず下張り板のビスを全て締め直す。張ってから1ヶ月以上も経っているので、板の微妙な変形によって、大半のビスが緩んでいる。同時に外側にそってしまって、上張り板を止めにくい部分の板を裏返して止め直す。

 下準備が終わってようやく上張り開始。最も面倒な電話線が貫通する板の加工から始める。15ミリ程度の透かしをとって張った下張りの中央を塞ぐ形で上張り板を張る。「大和張り」あるいは「敷目板張り」と呼ばれる手法である。
 板に特別な加工が必要なく、素人でも充分やれる。普通はもう少し透かしの間隔を広くとるが、今回は二重張りに近い感じで狭くした。


 ひとつだけ問題があって、窓回りの水切り鋼板の見込み寸法が、板1枚分しかとっていない。(およそ20ミリ)新築当初の木壁が実加工のパネル1枚張りだったためで、このまま板を二重に張ると、最上部の小口が雨ざらしとなり、板の傷みが非常に早い。
 これを防ぐ簡単な手法は、板の最上部に鋼板をかぶせてしまうこと。デッキの木製柱の頂部に帽子のように鋼板をかぶせている家をまれに見かけるが、この雨水対策である。
 100枚近くもある板の頂部に1枚ずつ鋼板をかぶせるのはさすがに厳しいので、今回は長さ900の鋼板を細長く切って加工し、既存の水切りに差し込むようにして対処した。全部まとめて鋼板をかぶせようというのだ。
 板金はあまり得意ではないが、どうにかうまく収まった。


 昼食も午後の休憩も各20分ほどしかとらず、ひたすら作業してもなかなか進まない。16時の時点で縦60列あるうちの、11列しか完成してなかった。
 少なくとも3M長の長板は全部張り終えたかったので、電灯をつけて夜業をすることを決断。ライブ用として使っているライトは、もともとは工事用の製品である。これを本来の目的で初めて使った。

 幸いに寒くはなく、風もない。うるさい蚊もすでにいない。順調に進んで、18時40分までにおよそ半分を完全に終わらせた。明日は足場が解体されるので、邪魔にならないよう続ける必要がある。気持ちとしては防腐塗料を塗るまで終わらせたいが。