母は書類に記入捺印することが難しく、代理人として私が代行する関係で、記入箇所は倍にふくれあがる。
夕方までにざっと書き終えたが、私と母の印鑑証明や住民票が必要なため、16時でいったん作業を中断し、最寄りの市役所出張所へと向かった。
母の印鑑証明は簡単にとれたが、住民票で引っ掛かった。本人以外の場合、本人自筆の委任状が必要だとか。事情を話し、持参した私の運転免許証、戸籍謄本、施設との契約書原本を提示し、最終的には所長判断をあおいで、何とか発行していただく。
その後、近くの郵便局で敷金を下ろし、諸連絡に必要な切手も購入。帰路にスーパーに立ち寄り、後期高齢者保険証のコピーをとる。
自宅に戻って残った書類に記入し、母専用の現金出納帳にお金の出し入れを記帳し、ようやく全ての準備が整った。
学生時代からこの種の書類整備は苦にしないたちで、複数の奨学金手続きや授業料免除等の書類は、全て自分で準備した。社会人になってから数多くの役所直轄工事の現場を割り当てられたが、細かい請求書等の書類を手早くまとめるのがけっこう得意で、会社からは重宝がられたもの。
生きている限り、人生には何かしらの書類整備が常につきまとう。かっては仕事としてやっていた建築確認申請業務などは、この種の書類整備が大きな要素をしめる。書類を素早く確実にまとめるセンスは、PC操作と並んで、現代人の必須要素であるかもしれない。