実は昨日のライブでキャリーカートに機材一式を積んで会場まで運んだ際、マイクスタンドケースをまた傷めてしまった。妻のスカートをリメイクした布製なので、多少はやむを得ないが、あまりにも傷みが多すぎる。
原因はいつも同じで、キャリーカートの隙間から落ちたマイクスタンドケースが、地面にこすれてしまうこと。その都度修理してきたが、今回は修理直後だったので、さすがにメゲた。
原因はキャリーカートの構造にある。わずか千円弱のざっくりした構造なので、細長いものは底部から下にズリ落ちてしまう。薄いベニヤ板の補強板を底部に敷くことで対処してきたが、もはや限界である。
対策をじっくり考えたすえ、安全確実な「カンガルー式」でいこうと思った。つまりは布製のポケット状の袋を作り、それをヒモでキャリーカート中断のパイプから吊り下げる。袋の丈は底部から少し上がった位置にとどめておけば、底から抜け落ちる心配はなく、運搬時にカートを傾けたとしても、地面にこすれる恐れもない。
端布の収納箱を漁ると、古いズボンの切れ端を発見。サイズもぴったりで、短時間でイメージ通りに完成した。カートの内側に積むことにこだわってきたが、発想を転換して、外側に吊り下げる方式にしたのが大きなポイント。
さっそくフル装備の機材を積んで確認してみた。マイクスタンドケースが最も重くなるのは、マイクスタンドとPA用スタンドの2本を同時に運ぶときだ。写真のようにうまく収まって、家の中で試した限りでは安定している。袋をつけたままで普通に畳めるのも便利。あとは実戦で試すのみだ。
続けて穴のあいたマイクスタンドケースも補修。その勢いで、先日ネットオークションで買った中古のMacBookケースの作成にとりかかった。
使っていないオーバーズボンをリメイクし、多少の衝撃にも耐えられる造りにしようと思ったが、元になるキルティング生地の扱いが難しく、なかなかイメージ通りに進まない。
ケースの入口はファスナーにする予定でいたが、長さが足りずに断念。ヒモで閉じる方式も試みたが、こちらもうまく収まらない。結局は蓋なしの単純な袋を作るだけで終わってしまった。
これでもないよりマシだが、悪あがきはやめて、大人しく市販品を買ってしまうべきかもしれない。