現状のレコードプレーヤーは、CDコンポ経由でないと電源がとれない構造になっている。CDコンポはかなり前にCDプレーヤー部が壊れてしまい、以来たまに聴くレコード以外には使い道がない。
調べてみると、プレーヤー部は12V0.5Wあれば独立して動く。つまりは、12V42mA以上のACアダプターをつないでやればいいはずだ。
手持ちのACアダプターに11V2Aのものを発見。アンペア数が多い分には問題なく、電圧が1V低いが、試してみる価値はあった。
蓋をあけて配線を調査。内部でコードをつなぐより、外でロータリースイッチ経由でつなぐほうが、何かと対処しやすい。電源コードの接続処理は割と簡単に終わり、続けてステレオ音声をMDコンポにつなぐための改造をやろうと思った。
音声は汎用性の低い5ピンのDINコードが使われていて、これをMDコンポのステレオピン端子に変換する必要がある。しかし、いまやそんな変換アダプターなど、どこにも存在しない。
蓋をあけてみておよその配線要領はつかんだので、一気にピンケーブルにつなぎかえようと思ったが、その前に電源部が正しく機能するか、確かめる必要がある。
CDコンポとプレーヤー部の電源を別々につなぎ、音声だけを既存のDINケーブルで接続。レコードをセットしてスイッチを押してみたが、電源の入る気配はするが、ターンテーブルは回らない。
やはりやはり電圧が低いのかと、ターンテーブルを外してみたら、何とゴムベルトが劣化で切れていた。買ってから25年、この間一度もベルトは交換していない。もはや寿命だろう。
ゴムベルトの代替え品を探そうかとも一瞬思ったが、何だか急にヤル気が失せた。DINケーブルのつなぎ変えをする意欲もなくなり、針だけを外して保存し、他はスピーカーも含めて処分してしまうことにした。
レコードプレーヤー復活大作戦はあえなく頓挫してしまったが、PCに直結可能な新品が6,000円弱で入手可能。手持ちの古いLPレコードが30枚近くあり、懐かしく聴き直す考えも悪くないが、それが果たしていまの自分の生き方に沿うものなのか、ちょっと判断に苦しむ。