歯医者の勧めで買った高価な歯ブラシを使って日々歯磨きを怠らず、数ヶ月おきに歯の点検ケアに通院していても、こんなことは起きる。
「菊地さんは歯槽膿漏と虫歯の両方が進行する、珍しい体質です」と、歯医者に言われたが、とんだ体質である。
今回の対策としては、健常な根は抜かずに残し、虫歯の根だけを抜くという変則的なもの。根はなるべく残したほうが噛み合わせでは好ましいとかで、残った根は脆弱なので歯の土台は打てず、金属のキャップをかぶせて平にするらしい。
結局はその上にはめる部分入れ歯を使うとのことで、またひとつ自らの老人化が進む。
虫歯の根が曲がっていたとかで抜くのに手こずり、昨夜は夕食後に抜いた箇所がズキズキ痛んだ。(ちなみに、酒は飲んでいない)抜歯には強いはずが、珍しく痛み止めの薬を飲んだ。
しばらくすると痛みは治まったので、尻に火がついている仕事に着手。2件仕上げて夜明けに眠ったが、明け方の暴風雨と歯の疼きとで浅い眠りだった。
9時過ぎに数年も依頼のなかったクライアントから電話があり、サンプル画像を数点見繕ってメール送信。まだ引き合いの段階だが、実現すればかなり大きな仕事。もしかして、3本目のトンネルか?
午後から抜歯部の消毒のため、暴風雨のなか再び歯科に行く。風速25Mとかで、ほとんど台風なみである。歯茎と頬が腫れているので、肩用のシップを貼ってゆき、歯医者にさんざこぼしたら、化膿止めの薬をくれた。
仕事で酷使するのがマウスを握る右手。追われると力が自然に入り、手首が腱鞘炎気味になって肩もがこる。悪いことに、抜いたのは負荷のかかる右の奥歯。珍しく抜歯後に痛んだ理由はこれかもしれない。
しかし、これがライブ2本を終えたあとでよかったと、前向きに考えるか。