2010年12月11日土曜日

手強い地デジ問題

 2階のBSアンテナ端子の不良に関し、この2日間で状況がめまぐるしく変化した。対策として、一時は正常な1階のアンテナ端子をアダプターで分岐し、そこから壁の中を配線して2階テレビまで導く案を考えていた。
 アダプターは630円、同軸ケーブルは7Mもあればよく、工事もすべて自分でできる。本格的修理をプロに依頼するより、面倒がなくて安上がりな方法だった。

 起床後に必要なケーブル長さを測ったり、具体的な配線ルートを検討したりしたが、そのうちに1階のBSアンテナケーブルの仕様が気になってきた。
 テレビを購入時に、何気なく手持ちのBS/UV分配器つきケーブルの1本を使っていた。1階でのBS放送受信には何ら支障なかったが、ひょっとするとこれが2階のBS放送受信に関わっているのでは?と思った。
 さっそく手持ちの正常な単独ケーブルに交換してみると、1階テレビのオンオフに全く関係なく、普通にBS放送が見られる。なんだこれが犯人だったかと、一件落着のつもりで、一時はブログにも顛末をアップした。
 しかし昨日未明になって、結局は元の状態に戻ってしまった。1階テレビのオンオフと2階のBS放送とが、やはり何らかの理由で関わっているらしい。誤解を招くので、いったん書いたブログをあわてて消去する。


 1階からアダプター分岐する方法は最終案として保留しておき、その後ネットであれこれ調べた結果、同様のトラブルで悩んでいる人が複数いることを知る。その理由は、「BS放送を受信するには、テレビ側からアンテナに15Vの電圧をかけてやる必要がある」という、衝撃的な事実だった。
 2台のテレビをつないだ場合、部品や経路の選択を誤ると、1台のテレビを切るとアンテナに流れる電流も遮断され、他のテレビが視聴不可能になるという。
 だいたいの原因をつかんだので、今日は起きるなり、1階と2階のアンテナ端子ボックスの蓋を開け、内部の部品や配線経路を調べてみた。
 すると、屋根からの配線は2階の端子ボックスを中継し、1階の端子ボックスまでつながっている。少ない工事予算たったので、費用節約のために普通はそうするだろう。
 ところが、この方式だと地デジ放送には問題ないが、BS放送には支障があるらしい。詳細は省くが、2階の端子ボックスに「全端子電流通過型」という分配器を設置しないとうまく視聴できないようだ。
 工事ミスといえばミスだが、11年も前のことだし、当時は2階でBS放送を見るとは思ってもいなかった。視聴テストも当然していない。

 さらに調べると、現在使っているアンテナケーブルは細すぎて、デジタル放送には全く不適格であることを知る。ケーブル端部のコネクタも古い兼用タイプは不可で、「F型」という最新式がよいらしい。
 家中のケーブルとコネクタを調べてみたら、適合するのはコネクタ2個だけという有様。この際、ケーブルも含めて徹底的にデジタル仕様に変更しようと、必要な部品をホームセンターで調達してきた。
 ひとまず2階のケーブル2本の細工は終わったが、朝から腹ばいになってあちこち調べ回ったので、すっかり疲れきった。
 買ったケーブルは「5C」という最新タイプ。外径が7.4ミリもあり、ごついが映像は格段に美しい。これまでは大半が「3C」という、2ランクも下のケーブルだったので、さもありなん。
 まだ1階のケーブル2本は細い「3C」のままだが、端子ボックスから再分岐しないケーブルは「4C」という中間仕様のケーブルでも問題なさそうなので、こちらは100円ショップで間に合わせようかと思案中。

 そして問題の2階分配器はアマゾンが最安値なので、こちらで調達するつもり。届いてからの設置工事がまた一仕事だが、ほぼ先は見えた。タカをくくっていた感の地デジ問題、思っていたよりもはるかに手強く、全面解決にはまだまだ時間がかかる。