夜には末の息子も帰省するので、この日は久しぶりに「父さんカレー」を作るぞと妻に宣言し、材料も抜かりなく準備してあった。年末に超多忙となる妻の負担軽減と、小さな労働奉仕の意味もある。
「父さんカレー」、要は私が作る特製のカレーなのだが、妻の作るカレーとはちょっと違う独特の味で、子供たちが小さい頃から人気があった。
上の息子が九州に転勤になる際、このカレーをぜひ食べたいとメールがあり、休暇をもらってはるばる食べに帰って来た。最近はこのカレーを食べにくる遠方の客もいるほど。(希望者は検討しますので、メールください)
4人分を作るのは久しぶりなので、いつもよりかなり時間がかかったが、午後5時過ぎには何とか完成。今夜も高校時代の同期会で外出する上の息子には、出がけに小さな皿で食べさせ、夜に帰省した末の息子とは一緒に食べた。
混沌の時代だが、克服へのキーワードは家族を含めた身近な人々との、ささやかな時間の共有であろう。そうしたものをオロソカにすると、真の幸せはいつしか遠のいてゆく。
この施設、聴き手の層が下は20歳から上は90歳と、とんでもなく幅が広い。「グループホーム」「ディサービス」「障がい者施設」の3つを兼ね備えた都心の大規模施設からの依頼なので、そういうことになるらしい。
聴き手も50名近いとかで、難しいライブになりそうだが、未知であればあるほど、最近は気持ちが燃えるようになった。
「どの世代にも受ける」という歌はそうないので、あれこれと選曲に悩んでいるが、年が明けるので、早めに春の歌が歌えるのが救い。来年も何かと忙しい年になりそうな予感がする。